行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

子守柿などなど

2010-12-30 23:06:48 | 花,植物
葉がすっかり落ちた柿の木に数個残された柿の実,
木を守る木守柿(きもりがき,きまもりがき)というのだそうです。

柿だけではなく,
取り残された秋の果実が木守りとして,
年の暮の冷たい風に揺れていました。


木守柿です。


石榴の実,この中に赤い種が詰まっています。
どの実もまだ割れずにいます。


花梨の実,直接は食べるには値せず,
利用価値の少ないからでしょうか,
できた果実すべてがまだ木に残っているようです。


畑の隅に一本だけ残された林檎の木,
袋掛けされ,育てられたようですが,
収穫されずに年末まで残っていました。

なつかしき人を見かけし暮れの街
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ユズリハの実・シャリンバイの実

2010-12-29 22:35:16 | 花,植物

譲葉(ユズリハ)は4月に新葉が芽吹き,徐々に成長し,
初夏になり新葉が開くとそれを確認見守るようにして,古葉が落葉するそうです。
新旧世代の交代が絶えることなく続くということで,
家系に縁起がよいものとされ,正月の飾り物などに用いられているようです。
また,ユズリハの名の由来もこのことから来ています。


初夏にまだ小さな新葉の下,古葉の上に咲いた花が実となり,
黒く熟していました。
実が葉に隠れて下からでないと写真が撮れない
困った実と思いましたが,花の時期は古葉の上にあったのです。


縁起のよいので正月の飾りものに使われるのですが,
それだけではなく,葉の色,姿形がよいことも
飾りに使われる要素に思われます。
葉柄の赤色,葉の表面は深緑色,裏面は薄緑色,
こうやって逆光でみると葉脈もきれいです。


同じように葉の生え方に特徴のあるシャリンバイ(車輪梅),
これもこの時期,庭先,道端などにきれいな黒い実が目に付く植物です。

譲葉を実ごと折り取り飾りけり
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日本水仙

2010-12-28 20:47:39 | 花,植物
12月も末となり,空気も乾燥し,
寒さが身に染みるようになってきました。
今週は冬型の気圧配置が強まり,
厳しい寒さの年の暮,正月になるようです。








今年も正月前に早咲きの日本水仙が咲き始めました。
そんな我が家の水仙も含め,
2010年の年の暮れに咲いていたヒガンバナ科スイセン属の
白水仙の花たちです。

水仙のことさら白き今宵かな
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冬緑

2010-12-27 23:55:31 | 花,植物
多くの木々が枯れ,葉を落としていく中,
冬にその緑をより鮮やかに見せる木があります。




コナラなど落葉樹の落ち葉で埋もれた林の道,
青々と繁った小木が2,3本並んでいました。
みるときれいな青い(緑)実が顔をそろえてたくさんついています(12/19)。
多分アオキの木,アオキの実です。
その名のとおり常緑の低木,
園芸用に,葉の形の変わったもの,葉に斑が入ったものなど,
たくさんの種類が作られているようですが,
写真のような深い緑色のものが原種と思われます。
実は冬のあいだに赤くなるようですが,
写真のものはまだ赤くなる様子が見られません。
赤い実よりこの青い実のほうが,この木には似合うようにも思えます。


同じく,公園の山道に八つ手が大きな緑色の手を広げ,
花を咲かせていました。
花は冬の昆虫たちには貴重な存在になります。
そして緑の葉は枯れ木の中の貴重な存在です。

葉実の枯れ野に青き青木かな
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ネズミモチとトウネズミモチの実

2010-12-26 22:25:16 | 花,植物



12月の今頃,ねずみの糞のような形のたくさんの
黒い実が付いている樹木を見ます。
ねずみの糞と言っても,若い人は見たことがないかもしれませんが,
直径1cm弱の黒い楕円形の実です。
葉の感じがモチの仲間に似ており,
この実の外見から,この木ネズミモチの名がつけられている
モクセイ科の常緑の小高木です。
5~6月,枝先の円錐花序に白い小さな花を咲かせ,
実は夏から秋は緑色で,熟してくると黒くなります。




トウネズミモチと呼ばれる木があります。
トウは唐の字,中国原産のネズミモチです。
ネズミモチと同じくモクセイ科で,樹姿,葉などとてもよく似ていますが,
実が円形に近く,また,その実の数がネズミモチに比べても多いのが特徴です。

中国のねずみは円形の糞をたくさんするから
トウネズミモチはこんなに実が多い?
つまらない冗談ですが,
それにしてもこの実の数,驚くほどたくさんです。

ねずみもち折れるばかりの実を抱え
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ニラの種,ウドの種

2010-12-25 23:00:01 | 花,植物
9月野に花を咲かせていたニラとウド,
晩秋から初冬にかけて,それぞれ種を実らせていました。




(ニラ)
庭の隅にあった真っ白な野韮の花がこんな風に変わり,
白緑色の実がはじけ,中から黒い種が覗いていました。
ニラの種,けっこう大きいことに驚きです。
ニラの花は清楚でとてもきれいでしたが,枯れ茎の実の殻と黒い種,
無機的な前衛生け花のような趣があり,これはこれで美しく感じます。


(ウド)
11月の写真になります。ウドの黒い実(種)です。
これも白と黒のコンストラストにおもしろさ,そして美しさを感じます。

年の暮若きに混じり歳思う
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イルミネーション城山タワー

2010-12-24 20:28:16 | 風景

自宅近くの城山公園の一番の高台に展望タワー,
その名も城山タワーがあります。
その城山タワー,毎年12月になるとイルミネーションが灯り,
夜もその存在を主張しています。
今年は昨年までに比べ,そのイルミネーションも豪華になり,
より存在感が増しています。




尾根幹線を曲がり,公園通りに入ると目の前に,
暗闇に包まれた山の木々の上,ぽっかりと浮かんだタワーが見え始めます。
そして近づくにつれてその姿が大きくなり(あたりまえ),
より鮮やかになるように思えます。


昼間の公園,タワーです。

電飾に星はなくとも聖夜かな
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紅葉残照

2010-12-23 21:45:08 | 花,植物
今年も残すところあと一週間ほどになりました。
遅く始まった今年の紅葉とはいえ,
この時期になると,さすがに楓紅葉も落葉して,
木に残る葉の数は日ごと少なくなっていきます。






枝にわずかに残る紅葉が
冬の低い日差しを受けて輝いて見えました。
そんな紅葉を背景を変えて,写してみました(12/23)。



木の下は楓落葉の絨毯のようになっていました。
まだ色を保ち,そしてその色もいろいろ混じり,
落ち葉もきれいです。

木姿の日ごとやせたり冬紅葉
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秋から冬へ,ススキ変貌

2010-12-22 23:19:07 | 花,植物
セイタカアワダチソウの黄,ススキの白,
そしてまだ緑に覆われていた秋野,
10,11,12月と徐々にその色合いが移り変わっていきます。
アワダチソウの黄は失せ,枯れ色となり,
ススキは穂の白さをさらに増し,
葉からは緑が消え,枯れ草色になります。
ススキを中心にそんな3ヶ月の草原の変貌を見てみました。




(10月中旬)
セイタカアワダチソウは黄色の花盛りです。
ススキの穂は白いものと思っていましたが,
この頃の穂はやや赤みがかかって見えます。
花が咲いているようです。
ススキの花は花弁がなく,雄蘂は淡い黄色,雌蘂は赤黒いようです。


(11月中旬)
約一月が過ぎ,ススキの穂から赤みが消え,白くなっています。
まだ綿毛で膨れておらず,スマートな穂です。
この頃のススキが一番きれいに思えます。
セイタカアワダチソウは黄色が失せ,枯れ出しました。


(12月初旬)
ススキ原は枯れ野となり,
自生した松の小木だけが青々としています。
ススキの穂には綿毛ができ,膨れています。
重たくなったのでしょうか,穂が下に垂れているようです。


(12月中旬)
ススキの葉はすっかり枯れ,緑がなくなりました。
穂も綿毛が重たく感じます。
こうなるとすっかり冬景色です。

西の日にかがやきひかり枯薄
孤高にもなお立ち続け枯尾花
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キクイモモドキ

2010-12-21 21:33:04 | 花,植物
夏の写真ではありません。
この黄色の花,向日葵でもありません。
12月12日の撮影,一面の枯れススキの中,
青々とした緑とともに,咲いていた野の花です。
葉の形,様子から多分キクイモモドキだろうと思います。


キクイモモドキはその名のとおり,
キクイモに花がとてもよく似ているのでこの名があります。
地下茎に塊茎ができるかどうかでキクイモとの区別ができます。
キクイモは塊茎があり,キクイモモドキは塊茎がありません。
また,葉の形状も少し異なるようです。


ヒメヒマワリというかわいらしい別名があるようですが,
いまや雑草化しており,
野のあちらこちらに本来は7月~10月に花をつける北米原産の帰化植物です。
この時期にこんなにきれいに花を咲かせるのは,
やはり今年の冬は暖かいのでしょうか。
それともこの草,耐寒性を徐々に取得してきているのでしょうか。
いずれにしてもこの黄色の花と青い空,師走とは思えません。

さまざまな人と出会いし師走かな
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