行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

シオカラトンボ、その雌雄

2015-07-31 20:00:27 | 昆虫
小学生のころ、
夏休みの宿題の一つとしてした昆虫採集、
シオカラトンボとムギワラトンボはその常連であり、
それぞれに堂々とシオカラトンボ、
ムギワラトンボと名を入れていました。
ムギワラがシオカラの雌と知ったのは
中学生になり、もう虫を追わなくなってからのことのように思います。


同じみのシオカラトンボ、
シオカラ色になるのは雄です。


いわゆるムギワラトンボ、
シオカラトンボの雌です。
複眼が茶色なのでまだ若い雌と思われます。、


これもシオカラトンボの雌、
成熟すると複眼が緑色になります。


ムギワラ色をしていますが
これはシオカラトンボの若い雄、
腹部上部に突起物(副性器)があるのがわかります。
雄も若い時は雌と同じようなムギワラ色をしているのです。


再びシオカラトンボの雄、
翅を上にあげているので
腹部上部の副性器がはっきりと確認できます。


オオシオカラトンボの若い雄、
腹部の黄色がシオカラ色に変化している途中の個体です。
オオシオカラトンボもシオカラトンボ同様、
若い雄はメスと同じような体色であることがわかります。


オオシオカラトンボの雌、
腹部上部に突起物はなく、
腹部先端がもこもこして太く見えます。
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ノカンゾウ

2015-07-30 20:00:50 | 花,植物
ヤフカンゾウとノカンゾウ、
いずれもユリ科ワスレグサ属、
ほぼ同じ時期に咲くといわれていますが
ここ多摩丘陵ではヤブカンゾウに一か月近く遅れて
ノカンゾウが咲くようです。
7月29日、陽射しが弱くなってからの散歩道、
ところどころにノカンゾウの花を見つけました。


ノカンゾウ、
よく似た花色のヤブカンゾウが八重花ですが
こちらは一重花です。


6月下旬から7月の最初、
野にたくさん咲いていたヤブカンゾウですが
いつのまにか見られなくなりました。
そして、猛暑が続く7月下旬、
代わりにノカンゾウが咲きだしました。


ヤブカンゾウに比べ、
ここ多摩丘陵では個体数の少ないノカンゾウです。


ニッコウキスゲと同じ仲間、
若葉は食用にできます。


7月8日、
多摩川河原に早くも咲いていたノカンゾウ、
系統が異なるのか多少花色が違うように思えます。
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芙蓉の花

2015-07-29 20:00:55 | 花,植物
7月27日、
芙蓉が咲き始めていました。
そこで、芙蓉の仲間、
アオイ科の花を探して歩いて見ました。


フヨウ。
アオイ科フヨウ属の落葉低木、
美人の代名詞としても使われる美しい花です。


クサフヨウ。
同じくアオイ科フヨウ属ですがこちらは多年生草本、
アメリカフヨウとも呼ばれます。


ムクゲ。
アオイ科フヨウ属の木本、
フヨウより1月早く咲き始めるように思います。
低木のイメージがありますが
公園の山道にあるこの木は
4~5mはありそうな立派な樹木でした。


上と同じくムクゲですが
こちらは八重花です。
芙蓉とは違い、
一重咲き、半八重咲き、八重咲き、
色も白、濃紅、濃紫、青紫、ピンクなど種類が豊富です。


7月27日のオクラ畑、
下から咲きあがり、
上の方に少しだけ花が残っていました。
花の後直ぐにできる果実もほとんどが収穫されています。


オクラはアオイ科トロロアオイ属の草本、
2週間前、7月13日の同じ畑のオクラの花、
まだ元気なしっかりした花がたくさんついていました。


公園の花壇、
20cmほどの小さな草に
アオイ科と思われる花が咲いていました。
モミジアオイの改良種でしょうか。


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クマゼミがいっぱい

2015-07-27 20:00:37 | 動物
7月24日は静岡県菊川市にいました。


朝方、菊川の土手沿いを歩いていると
クマゼミの暑苦しい鳴き声が
あちらこちらから聞こえます。


そして、この桜の木、
一斉に羽化したのか、
クマゼミの団体様がお泊り、
数えてみると、写真に写っているだけでも13匹、
この木全体では30匹以上はいたように思います。
20年ほど前にクマゼミの北限、東限は浜名湖と聞いた覚えがあります。
菊川は浜名湖と緯度はほぼ同じ、その東側になります。


温暖化の影響か、
今は関東南部がその生息の北限とされ、
東京多摩地区でもたまに鳴き声を耳にします。
この気候の変化、繁殖力の強さから考えると
間もなく、東京でもクマゼミの団体様を見るようになるのかもしれません。


東京では最も多く見るアブラゼミと
クマゼミが並んでとまっていました。
クマゼミがの分布が広がるのはまあ許容するとしても、
このところの毎日の暑さと集中豪雨、
この気候の変化は真剣に考えなければいけない事項です。


クマゼミの鳴く中、
その暑さにもめげず、
茶畑の近くで、
ホオジロが「一筆啓上仕り候」と
そう思えばそう聞こえる囀りをあげていました。


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梅雨明けの蝶

2015-07-26 20:00:31 | 動物
梅雨があけて、暑い毎日です。
そんな7月20日、21日、
東京稲城の自宅近くで写した
どれも普通種ですが、
タテハチョウ科の蝶たちを集めて見ました。


ツマグロヒョウモン♂。
暑さに負けず元気に飛びまわっていました。


ヒメアカタテハ。
真っ赤な百日草に吸蜜、
夏の色彩です。


キタテハ夏型。
秋型に比べ橙色の地が淡くなります。
幼虫の食草はカナムグラ、
そのカナムグラに翅を休めていました。


アカボシゴマダラ夏型。
関東では近年個体数が増えている帰化種です。


コミスジ。
林縁によく見られるミスジチョウです。


テングチョウ。
この蝶も林縁の地表によく見ます。
下唇ひげが長いのでテングの名がつけられています。







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キリギリスとフキバッタ

2015-07-24 20:00:14 | 動物
その鳴き声から秋の虫とされるキリギリス、
丈の高い草の中にいることが多く、
今まで見ることがありませんでした。
まだ7月ですが、
そのキリギリス成虫を多摩川河原の草原に見つけました。、


正確にいうとヒガシキリギリス、
よく似ているのですが、西日本にいるのはニシキリギリス、
ただのキリギリスという虫はいないのです。


尻尾に長い産卵管があります。
ヒガシキリギリスの雌です。


同じ場所にいた褐色のバッタ
触角が長く、キリギリス科です。
ヒメギス、翅が出そろってなく、まだ幼虫のようです。


これもヒメギス、
ヒメと名のつくキリギリスにしては
名前負け、褐色で美しさがありません。
顎の下、輪を作っているのが口吻でしょうか。


ヤマトフキバッタ、
翅が短くてもフキバッタはこれで成虫なのです。


フキバッタは飛ばない、飛べないバッタ、
移動範囲が少ないため、
地理的分化が進んでいて、地域性が強いそうです。
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ルリボシカミキリ、キボシカミキリ

2015-07-23 20:00:53 | 昆虫
7月20日、丘陵の山道を歩いて見ると
再びルリボシカミキリを複数発見、
しかも、12日と同じ場所です。
こうなると、ルリボシカミキリもありがたみがなくなります。


切株に先ず一匹、
こんなところばかりにいるルリボシカミキリ、
たくさん撮ったのですが
どれも図鑑の写真のようになってしまい、
バリエーションに欠けます。


しばらくすると、
カップルが現れました。
雌雄ほぼ同じ大きさのカップルです。
上の個体を含め3匹を比べて見ると
黒い星模様の形がそれぞれ異なり、
個体差があることがわかります。


伐材の上にいたこちらのカップル、
雄がやや小さいこともありますが
体重にしたら雌が4倍以上あると思われるノミのカップルです。
雌雄に限らず、大きさに個体差がかなりあるようです。


午前中は花粉や樹液など食餌をし、
午後は倒木などに集まり繁殖活動、
一匹でじっとしているのは相手が来るのを待っているようです。
少し緑色を入れて見ました。


帰り道、ヤマグワの木の下、
草の上に見慣れないカミキリムシがいました。


緑褐色の地に黄色の斑紋、
調べてみるとキボシカミキリ、
中国、台湾からの帰化種。
ルリボシカミキリと違い、
イチジクやミカンなどの生木を食べる害虫だそうです。


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ゴマの花、イヌゴマの花

2015-07-22 20:00:34 | 動物
ゴマとイヌゴマの花、
よく似た色のよく似た花です。


小さな畑に、
淡いピンク色の花がたくさん咲いていました(7/18)。
ゴマ科ゴマ属ゴマの花です。


種子はいろいろな料理に利用され、
また食用油としても欠くことのできない食材の胡麻です。


ピンクの花からは黒ゴマ、
白い花からは白ゴマができます。
日本で作物として栽培されていることは少なく、
消費量の99%が輸入に頼っているそうです。


ゴマのさく果、
この中にたくさんの種子が入っています。


同じ日に丘陵の山道の草原に見つけた
この淡いピンク色の花、
シソ科イヌゴマ属の多年草イヌゴマです。


花や果実がゴマに似ていますが
似て非なるもの、非(イナ)から、
イヌゴマとなったといわれています。


ここ多摩丘陵では稀少種で、
限られた地域に少ない個体数が
自生するだけになっているとのことです。
開発が進む地域、
果たして来年は見られるでしょうか。
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ミヤマアカネ、ナツアカネ

2015-07-21 20:00:42 | 昆虫
秋のイメージが強いアカトンボですが
実は6月に発生が始まります。

梅雨の明けた7月20日、
丘陵の山道に
ミヤマアカネそしてナツアカネを見つけました。


翅の褐色の帯が特色のミヤマアカネ、
雄は秋に全身が真っ赤に染まり、
最も美しいアカトンボといわれます。


この個体、早くも顔面や胴体が紅くなり始めています。
そして、翅の縁紋もピンク色に変わっています。


この個体は
顔や胴体は紅くなり始めていますが
翅の縁紋はまだ白色です。


羽化したときは雌雄ともほぼ同じ体色、
時を経て、雄だけがだんだんと紅くなります。
まだ7月の半ばですが
この時期から紅くなり始めるようです。


ミヤマアカネ♀(7/8、多摩川にて)。
「ミヤマ」の名がつきますが
平地や河川でも見られます。


7/20、同じく丘陵の山道に
アカトンボを見つけました。


胸横の黒条、腹部の出っ張りから
若いナツアカネ♂のようです。
ナツアカネ♂も成熟すると全身が真っ赤に変わります。


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オニヤンマ、コオニヤンマ

2015-07-20 20:00:51 | 昆虫
上空を素早く飛んでいるのはときどき見るのですが、
とまってはくれず、
なかなか撮ることができなかったトンボの王様、
オニヤンマです。


そのオニヤンマ科オニヤンマが
眼の前の草の上にとまっています。


実は、最初に見たときは
仰向けにひっくり返っているトンボの王様にあるまじき姿、
触れてみるとまだ生きています。
そっと起こして草の葉にとまらせて見ました。


腹部上部に膨らみ(副性器)が見られます。
翅にも体にも傷みのない、きれいなオスの個体です。
日本最大のトンボ、オニヤンマですが
一般にオスよりメスの方が大型だそうです。


多分、毒虫を食べたか、毒針に刺されたのか、
体が麻痺しているのではと思われます。
普通はここまで近寄ると間違いなく逃げられるのですが
辛うじて上体を支えているものの動く気配がありません。
大きな緑色の複眼、顔の黄色の模様、
オニヤンマです。


写真を十分に撮らせてもらい
道からは見つかりにくい場所にそっととまらせて、
さよならをしてきました。


こちらはコオニヤンマ、
黒地に黄色の縞模様、
上のオニヤンマより大きいかなと思われる個体でした。
模様も名前もオニヤンマに似ていますが
ヤンマ科ではなくサナエトンボ科です。


こうしてオニヤンマと比べてみると
頭部が小さく、肩がやけに大きく見え、腹部も太く、
シルエットがオニヤンマと異なるのがよくわかります。
そして、オニヤンマはこんなところにはとまらない気がします。


早くも産卵?
水辺でホバリングしていたのもコオニヤンマです。
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