行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

チューリップ

2009-04-30 22:57:31 | Weblog
赤白縦縞チューリップ

 チューリップ

春の花といえばチューリップを思い浮かべる.
4月最後の日はチューリップの話.

チューリップはヨーロッパを中心に世界中で愛好されている園芸植物であり,
改良され,実に数多くの品種が作られている.
白に赤の縦縞,
見慣れない色合いのチューリップが
春の日をいっぱいに浴びて畑の畦に咲いていた(写真上).
マリリンという品種のようである.

昨年11月,50球ほどの雑球を買い求め,
またその年咲き終わった球根からいくつか選りすぐり,
狭庭にランダムに植えてみた.
今年4月の初旬,赤,黄,白と次々に花を咲かせていた(写真下).

その中に大きな花の横に小さな花がいくつかあり,
親花に寄り添う赤子のようでそのギャップがとてもかわいらしい.

 赤子ごと小花もありしチューリップ

少し戯れ言を,
昔はパチンコ台にチューリップなる小道具があり,
それが開くことにより,玉を拾い,玉が増えて,遊べるようになっていた.
「開けチューリップ」なるコミックソングも流行した.
いまはパチンコ台からその存在は消えたが,それに代るものに,
数字がそろう(勝つ)と開くいわゆる電チューと言われるものがある.
最近はコンピーターでの制御が行き届いていると見え,
なかなかこの電チューが開かない(つまり,勝てない).
パチンコ屋さんも商売なので,それも承知で遊んでいるのだが,
ときどき,「春なれば咲いてほしいぞチューリップ」という気持ちになる.
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マツバウンラン(松葉海蘭)

2009-04-29 21:33:58 | Weblog
マツバウンラン



道路に面したマンション法面の芝地に,
蘭のような花をつけた細い草が生えていた(4/18).

マツバウンラン,ゴマノハグサ科ウンラン属,
アメリカ原産の帰化植物だそうである.
造成地やグランドの端など日当たりがよく,
他の植物があまりない土地に生育する.
自分の生育できる場所を正しく選択して殖えていく.
地面を這うように伸びる茎があり,
春にそこからひょろひょろと20~60cmの花茎を急激に伸ばして花をつける.
マツバは地表の茎にある松葉のような細い葉から,
ウンランは蘭に似た花を咲かせるウンラン(海蘭)に似ている
ところからの名である.
ラン科ではないが,蘭のような花をつけ,
帰化植物であるが,なんとなく日本的な風情を感ずる草である.


 かよわげに松葉海蘭殖えていく
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シラユキゲシ(白雪芥子)

2009-04-28 23:46:38 | Weblog
シラユキゲシ(白雪芥子)



ケシ科シラユキケシ属の多年草,中国東部の原産.
ほっそりした茎の先に咲く4弁の白い花が清楚で,美しい.
耐寒性があり,半日陰を好む.
栽培種として売られてはいるが,
山裾の木陰,岩陰などに自生もしているようである.
花期は4月~5月.
花の大きさは3~4cm,茎の高さは30cmほどであり,
葉は蕗の葉のようなハート型で大きい.
稲城城山公園の野草生育地域にて(4/18).

白雪芥子日焼け好まぬ雪の肌
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芝桜の丘

2009-04-27 22:36:10 | Weblog
鯉のぼりと芝桜

 武甲山と芝桜

連休前の25日頃が見頃との情報をもとに,
秩父羊山公園の芝桜を見に行ってきた.
祝休日は混雑して,車での入園が規制されるようなので,
24日の金曜日を選択したが,本来の駐車場は満杯,
山道を誘導されて,やっと公園裏の臨時駐車場に入園.

今年は暖かく,例年より花が早いようで,
絶頂は少し過ぎているとのことであったが,見事な芝桜である.
計九種類の芝桜が植えられている.
場内には観光客があふれ,秩父市長まで登場してのイベント,
秩父芝桜音頭に合わせた盆踊りならぬ,花踊りまで披露されていた.
踊る人も含め,羊山公園の芝桜は多くの人達,
特に老人のボランテイアで管理がされているそうである.

 芝桜武甲の里は長寿かな
 芝桜武甲山麓九色なる
 芝桜武甲の庭の色筵
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新緑の並木路

2009-04-26 21:44:42 | Weblog
新緑

 プラタナス並木

4月も半ばを過ぎ,木々が一斉に芽吹き,新緑が輝いて見える.
「山笑う」とは木々が一斉に芽吹く春の表情を表す季語であるが,
まさしく山が木が笑っているように日々木々が変化していく.
写真は道路並木(プラタナス)および背景の公園.

 どこもかも緑まばゆき丘の街
 芽吹きたる木々に向かいて深呼吸
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青の花(ブルーテージー,ワスレナグサ)

2009-04-25 23:18:13 | Weblog
ブルーテージー

 ワスレナグサ

ブルーテージー,ワスレナグサともに,うすい青,空色の花である.
青の花が少ないからなのか,青が好きなのか,
青の花を見るとなにか引かれ,癒される.
中心の雄蘂の黄色も青を引き立て,花のバランスをよくしている.

ブルーテージーはキク科ルリヒナギク属の南アフリカ原産の花.
属の名,瑠璃雛菊が別名となっている.
ブルー(瑠璃色)のデージー(雛菊),
英語をそのまま和訳したといえばそうであるが,瑠璃色としたのがよい.
花期は4月~6月,写真の花は4/18日撮影であるが,
盛りは少し過ぎているかもしれない.

ワスレナグサはムラサキ科ワスレナグサ属の総称.
日本で一般に園芸用などに流通しているのは,
ノハラワスレナグサとミヤマワスレナグサという種らしい.
恋人にこの花を採ってやろうと川辺に降りた若者が,
足を滑らせてドナウ川に転落してしまう.
力を振り絞り,この花を岸に向かって投げ,
「私の名を忘れないで」と叫びんだが,力つきて流されてしまう.
という恋人伝説があり,数々歌の歌詞にも登場する.
その伝説からフォーゲットミーノット(forget me not)の英名があり,
それを訳して,忘れな草ときれいな和名がつけられている.
日本にもわずかであるが昔からの自生種があり,
また,園芸用のものが野生化もしているようであるが,
写真は花壇に植えられていたもの(4/18撮影).
いずれにしても5弁の花が美しい.花期は3月~6月.

青くさい青春ありきわするな草
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春楓

2009-04-23 22:37:21 | Weblog
楓の花

 春の紅葉

楓の種類よっては新芽,新葉が紅く,
春に真っ赤な紅葉があるという.
4月11日,少し遠回りをして,そんな楓を見つけた.
真っ赤な紅葉が春の陽に輝き見事である.
葉に傷みもなく,紅色は鮮やかで秋の紅葉より美しい(写真下).
しかし,そんな春の紅葉は長くはなく,葉から紅が徐々に抜けていく.
1週間後の18日には黄緑色の普通の葉になっていた.

写真上は18日,別の樹に咲いていた楓の花,
楓にはこんな花が咲くようである.
はじめて見る.

つかの間の紅葉芽吹くや春楓
美しき命の息吹春紅葉
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羅生門葛(ラショウモンカズラ)

2009-04-22 21:26:19 | Weblog
羅生門葛(ラショウモンカズラ)



自然公園の林間地,野草育成地域に紫のおもしろい花が咲いていた.
羅生門葛(ラショウモンカズラ)と小さな立て札がある.

ラショウモンカズラはシソ科の多年草で,
山間の林の中などの比較的日当たりのよい場所に自生する.
その変わった名は,花の形を羅生門で退治された鬼女の腕の切り口に,
見立てて付けられたとのこと.
そのようにはあまり見えないが,あえて想像すると,
鬼女は紫の着物を着ており,花先の点々の白い部分が,
襦袢になるのでしょうか.
写真,4月11日,稲城市城山公園にて

話は変わる.
赤ん坊が大泣きしているような,
恋猫の激しい鳴き声で早朝に目が覚めた.
野良猫が少なくなったのか,猫のマナーがよくなったのか,
以前にくらべると恋猫のけたましい声を聞く頻度は少なくなってきているが,
春になると,夜中にそっと家を抜け出す不良猫が,まだいるものと見える.

夜を徹し恋を叫ぶや不良猫
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紫華鬘(ムラサキケマン)

2009-04-21 21:00:58 | Weblog
紫華鬘

 白華鬘

ホトケノザに花の形が似ていて,どこかでみたような気がした花であった.
日曜日,まだ里山の風情が残る近所の野路を歩いていると,
この花が各所に咲いていた.
日本各地のやや湿った場所に生育する越年生一年生草本,
ケシ科ケマン属の花.
華鬘とは仏殿の欄間などの装飾具だそうだ.
花の形がそれに似ているところからの名であろう.
花色が紫なので紫華鬘であり,黄色のものもあり,それは黄華鬘という.
写真上は紫華鬘.
写真下は花色が白なので白華鬘,
紫華鬘の色が薄くでたものかも知れない.

 古寺や朽ちた竹垣華鬘草(ケマングサ)
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シャガ(著莪)

2009-04-20 22:37:07 | Weblog
シャガ(著莪)の花



シャガ(著莪)はアヤメ科アヤメ属の多年草,
学名はアイリスジャポニカだそうである.
日本に古くからあるか,古くに渡来した植物と思われる.
木陰などやや湿ったところに群生する.
どういうわけか,シャガは生殖細胞内に
同じ染色体3セットが存在するいわゆる3倍体植物である.
染色体が偶数セットでないと,細胞分裂か生じないので,
シャガは種子が発生しない.
種なしブドウ,スイカなどは,
この3倍体に改良することによって種なしにして,食べやすくしている.
したがって,シャガの繁殖は根茎が横に広がることによりなされる.
群落で見られることが多いのはこのためである.

通勤路に北斜面の崖がある.
道路脇にいろいろな植物を植栽しているのだが,
そこだけは日当たりが悪く,植物が育たない.
しかし,シャガだけは毎年花を咲かせ,年ごとに群落を大きくしている.
今年も,4月10日ごろから花をつけはじめ,いまはほぼ満開である.
日当たりが悪く,やや湿ったところに咲くため,
地味で隠微な印象を持つ花だが,花をよく見るとけっこう華やかである.
花びらのギザギザ,白地に橙色と青紫色の精緻な模様.
別名がコチョウカ(胡蝶花)と言われるように,
美しい蝶のようにも見える.  

著莪の花日陰にありて華ありき
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