行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

山茶花(サザンカ)の花

2008-10-31 22:51:19 | Weblog
山茶花(サザンカ)白

 山茶花(サザンカ)紅

秋も深くなり,山茶花が咲き出した.
近所の公園の片隅,樹木に囲まれて,
白い八重の山茶花が2つ3つ花開いている.
日が暮れ落ち,夕闇の中,白い花がぽっかり浮き立っていた.
咲きだちと思われる花は形もしっかりとして凛々しい.
よく見ると蕾はピンク色をしている.
花の底の部分にうっすらとピンクが残っているのも趣を感じる.
下の写真はよく垣根にある紅い山茶花.

山茶花という文字は中国では椿のことであり,
日本ではサザンカの漢字として間違って定着してしまった.
漢字を導入する際,ツバキとサザンカを混同した結果と思われる.
この2つはよく似ており両者の交雑種の存在もあり,
なかなか区別が難しい.
多少の例外もあるが,簡単にはサザンカのほうが葉が細く小さく,
花期は晩秋から冬,
ツバキはそれより遅く冬から春にかけて咲くなどの違いがある.

サザンカは日本原産の花である.
江戸時代,長崎の出島からヨーロッパに広まり,外国でも愛好されている.
学名,英名ともsasanquaという.

 暮れゆきて白山茶花の闇に咲く
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ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)

2008-10-30 22:17:36 | Weblog
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)

タデ科イヌタデ属のヒマラヤ地方原産の多年草.別名ポリゴナム.
初夏から晩秋までピンクの丸い球状の,金平糖みたいな花をつける.
特に10月から11月に花をつけることが多い.
5~10cmの草丈で,地を這うように広がり増える.
もともと庭などの石の周辺を飾る花として,導入されたようであり,
乾燥に強いのが特徴である.
写真も道路端のコンクリートの隙間に根を生やしていた(10月19日).
ピンクの丸花とコンクリートの灰色の配色がいい感じである.

暖地の海岸に自生しているツルソバは蔓性で
白い花が蕎麦に似ているのでツルソバと名が付いた.
そのツルソバに葉の形,全体の姿が似ており,
小さいのでヒメツルソバと名付けられたとのことである.

 姫蔓蕎麦きびしさ耐えて秋日和
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秋の燈

2008-10-29 20:46:51 | Weblog
街灯に紅葉

10月も下旬になると日の暮れるのが本当に早い.
曇り空のこの日など,4時半なのにあたりはもう薄暗い.
道の街燈はどれも灯り,車のテールランプが眼に痛い.

秋祭りの帰り道,歩道橋の欄干から街燈の灯りを撮ってみた.

 街灯の早々灯り芸術際
 街灯の早々灯り落葉路
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秋祭り

2008-10-28 21:47:37 | Weblog


土,日と市民祭りがあり,行ってみた.
絵画,書道,写真,生け花,陶芸など市民出展による芸術際,
すばらしい力作が多く,心躍り,なぐさめられた.
外にはたくさんの露店が出ており,参加者も多く,盛況さが感じられた.
ひょっとこ,おかめなどの面を被った
子供囃子が可愛らしく,踊りも上手で楽しい.
祭りの最後には各種団体が阿波踊りで沿道を練り歩き,
とても上手に踊る人も多く,また楽しそうに踊っており,
見ていてとても楽しい気分を味合わせてもらった.

 踊る人見る人うれし秋祭り
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細葉百日草(ジニア・リネアリス)

2008-10-27 22:34:27 | Weblog
細葉百日草(ジニア・リネアリス)

 

百日草(ジニア)というと紅,白,黄,桃など鮮やかな色の
ダリア咲きの花を思い浮かべる.
初夏から晩秋までの長い間,花が咲き続けるので百日草の名がある.
昔,種を蒔いて育てて見たが,病気か害虫にやられて,
惨めな花しか咲かなかった.
よく,写真・絵にあるようなきれいな状態で咲かせるのは
難しいと思った記憶がある.

最近はジニア・リネアリスまたは細葉百日草といわれる
一重,二重の小花をたくさんつける種類をよく目にする.
花の色も中間色で落ち着いている.
同じ,百日草とは思えないぐらい印象が違う.
こちらの百日草も花期が長く,今も盛りに花をつけている.
写真はオレンジ色の細葉百日草(上)と混色で植えられた細葉百日草(下),
たくさんの小花がきれいである.

春に咲くデージーの仲間も同じような盛り咲きの景色を楽しめる.
それは,春らしく明るく華やいでおり,若さを感じさせる.
こちらは落ち着きがあり,大人の雰囲気である.

やはり秋である.

秋なれば花も樹も人も秋なり
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クサネムorカワラケツメイ

2008-10-26 17:19:16 | Weblog
カワラケツメイ(河原決明)

マメ科カワラケツメイ属の一年生雑草.
本州以南の日当たりのよい野原,道端,荒地にあり,
8月下旬から10月初旬にかけて,黄色の7ミリほどの花をつける.
写真は10月初旬,近所の造成地でのもの.
葉の形がオジギソウ,合歓(ねむ)の木に似ていておもしろい.
葉を触ってもオジキソウのように,閉じたりはしない.
しかし,夜になると合歓の木の葉と同じく,葉が眠るように閉じるようである.

カワラケツメイに極めて似ている草に,同じくマメ科のクサネムがある.
文字通り,草の合歓というところからのネーミングと思われる.
クサネムは河原などの湿気がある場所に自生し,
実である豆笹が垂れ下がる, カワラケツメイは垂れ下がらない,
クサネムの花のほうが蝶型,典型的なマメ科の花型であるなどの違いがある.
いずれにしても,ちょっと見ただけでは判別がつかない程似ている.
写真の草もどちらかよくわからなかったが,
上記のことから判断してカワラケツメイであると思われる.

カワラケツメイもクサネムも日本在来の草であるらしいが,
草の世界でも,最近は外来種が幅をきかせており,
これらの草もだんだん少なくなってきているようである.

大阪北部,山を切り開いて開発した造成地を久しぶりに訪れてみた.
開発後,数年を過ぎたが,まだ建造物はなく,
特にその法面は,日当たりに恵まれていることもあり,
大きな草とそれに絡まる蔓性の草が密生し,それぞれ秋の風情を示していた.

ハギススキアワダチソウの花ざかり
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柳葉菊(ヤナギバギク)

2008-10-25 12:22:45 | Weblog
 柳葉菊(ヤナギバギク)

10月11日に訪れた昭和記念公園で野草展が開かれていた.
盆栽づくりの大文字草など様々な野草の花が展示されており,
その中に黄色のキク科と思われる(野草にしては)
大柄の花をたくさんつけているものがあった.
葉はヤナギのそれより細く,面積がほとんどなく,数も少ない.
草の名はヤナギバギクとあった.
鉢一面の黄色花が印象的であったので写真を一枚撮ってみた(下の写真).

それから1週間後,近所でそれに似た花を見つけた.
住宅地に残る畑の端に咲いていた(上の写真).
比べて見たが,やはり野草展で見た花と同じものである.
花の盛りは少し過ぎているが,鉢植えのものより,
地植えのものは勢いがあって自然である.
花が密についており,黄色が見事である.
葉も控えめであるが,その中に存在感がありよい.
本などでヤナギバギクの名を調べて見たが,見当たらない.
別名があるのかもしれない.
あるいは,一般的な植物ではないのかもしれない.
 
  大花の黄花たわわな野菊あり
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ハキダメノギク(掃溜菊)

2008-10-24 23:06:03 | Weblog
ハキダメノギク(掃溜菊)



キク科コゴメキク属の南米原産の雑草.
5月~12月と長い花期が記されているが,
9月末から11月ごろに道端,空き地,畑地の隅に咲いていることが多い.
日本で始めて見つかったのが,東京世田谷のゴミ捨て場であったところから
ハキダメノギクの名がつけられた.
命名者は植物学者として世界的に有名な牧野富太郎である.
しかし,ハキダメノギクは少しかわいそうである.

写真は落葉が始まった街路樹下に他の雑草に混じり咲いていた(上)ものと,
昭和記念公園のコスモス畑の片隅に咲いていた(下)ハキダメノギクである.
写真からみるその姿はもう少しまともな名がつけられても
よいと十分に思う程にきれいである.
特に1cmほどの白い小さな花弁がおもしろい.
「掃溜めに鶴」という言葉があるが,その意味から考えると,
掃溜菊は掃溜め,ゴミ捨て場に咲いているのにふさわしくないほどきれいである
という意味とも考えられないことはない.

かわいそうな植物の名といえば,
ヘクソカズラ,ベニバナボロギクなどの名を想い出す.

 秋の日や落ち葉間に間に白小花
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花紫苑

2008-10-23 23:00:45 | Weblog
紫苑の花

キク科の多年草で原産地はアジア北東部,モンゴル,シベリア地方とのこと.
9月下旬から10月にかけて,薄紫の小花を草いっぱいに咲かせる.
草丈は1.5~2mになり,見上げるようである.
名は紫苑,しおん,音も漢字もとてもきれいである.
花もきれいである.また,薄紫がすこし寂しげで,秋の匂いがする.

別名として,鬼の醜草(おにのしこくさ)の名がある.
紫苑とはえらい隔たりのある名である.
なぜこんな名がついたのであろうか,
やはりそれはその草丈にあると想像する.
花はよく女性の姿に例えられる.
今では背の高い女性は美人の要素であり,好まれるが,
昔は170,180cmも身長のある女性は問題があったのであろう.
鬼のように醜いといわれたのかもしれない.
また,花としても丈が高いのはマイナス要因である.
写真の花も群生して咲き,きれいであったが,
倒れないように縄で支えられていた.

 丈高きことを憂いて紫苑咲く
 風吹いてぶつかりあいし花紫苑
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フジバカマ(藤袴)

2008-10-22 00:25:04 | Weblog
フジバカマ(藤袴)

公園の道端で見慣れない花を見つけた.
野花のような風情である.
母が「名は出てこないけど,これ秋の七草の一つよ」という.
空がにわかに暗くなり,帰路をいそいでいたが,
そうなのかと思いながら,写真を一枚撮る.

秋の七草を調べてみると,萩,尾花(薄),
葛,撫子,女郎花,藤袴,桔梗である.
母のいうことが事実とすれば,
消去法から考えるとこれは藤袴である.
本などで確認,これはやはり藤袴のようである.

フジバカマはキク科ヒヨドリバナ属の多年草.
秋の七草に数えられているように万葉の時代から愛されていた花である.
源氏物語にも登場する花であり,名前は聞いたことはある.
しかし,どこかで目にしてはいるのだろうが,
藤袴と認識して見たことはない.

河原などの日当たり草地に生え,茎頂に紫紅色の小さな花をつける.
花が藤色,花弁の形が袴に似ているので,藤袴と名付けられたとある.
三つに裂けたように見える葉が特徴であり,
自生しているものは少なくなっており,
環境省による絶滅危惧Ⅱ類に指定されている.
乾燥させた葉,茎は桜餅のような香りがあり,
平安時代には女性が髪を洗うときの香として,また芳香剤,
茶などして利用された.

 平安のにおいのしたり藤袴
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