行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アレチウリの花、実

2017-10-31 20:00:53 | 花,植物
河原の草地のあちらこちらにアレチウリが蔓を伸ばし、
花をつけていました。
よく見ると、雄花、雌花があり、
果実も出来ていました。


アレチウリ雄花。
ウリ科の大型のツル性1年生草本、
北米原産の帰化植物、本州以南で勢いよく繁殖しており、
特定外来生物に指定されています。


そのアレチウリの雄花に
黒色とオレンジ色に塗り分けられた
ヒメジュウジナガカメムシが吸蜜していました。


アレチウリ雌花。
色、形は雄花に似ていますが
一つ一つの花は雄花より小型、
一か所にたくさんの花を集合させてつけます。


アレチウリ果実、
たくさんの棘のような毛に覆われていますが、
実の形、色合いは確かにウリです。
ちなみにアレチウリの英名はトゲのあるキュウリの意。


同じ河原で、
クマツヅラ科アレチハナガサ。
同じアレチの名がつく、帰化植物です。
河原に夏の初めから咲き続けている大型の多年草です。


ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)
これも河原の草原で、
一輪だけですが花をつけていました。
アオイ科の南米原産の草本状低木、
別名タカサゴフヨウ、
もともとは植栽ものでしょうが
寒さに比較的強いので、路傍などに野生状態にあるものを見ます。






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ミヤマアカネ、マユタテアカネ

2017-10-30 20:00:32 | 昆虫
久しぶりに晴れ間の覗いた10月23日、
水辺の散歩道に成熟したミヤマアカネとマユタテアカネの雄を写しました。


ミヤマアカネ雄。
成熟すると翅を含めて全身が見事に赤く染まります。


翅に褐色の帯を持つアカトンボはミヤマアカネだけです。


雄は縁紋も赤くなります。


今回は雌は載せませんが
成熟しても地味な褐色で縁紋も白色のままです。


マユタテアカネ雄。
このアカトンボは成熟しても頭部は赤くなりませんが、
尾部の紅色は他のアカトンボより明るく、鮮やかに感じます。


カマキリを恐れず、
すぐ近くにとまったアカトンボ、
これもマユタテアカネ雄です。
尾部末端の上付属器が上に反り返ります。
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ニシキギとマユミそしてキバラヘリカメムシ

2017-10-29 20:00:36 | 昆虫
10月中旬の散歩道に見つけた
紅く色づいたニシキギとマユミの実、
キバラヘリカメムシを絡めて見ました。


ニシキギ科ニシキギ、
葉が早くも真っ赤に色づき、
その葉の間に赤く色づいた果実が見られます。


ニシキギの紅葉にキバラヘリカメムシ。
黄色の腹部、脚の付け根の赤色と白色、
下から覗くと色彩の豊かなカメムシです。


紅葉が鮮やかなので錦木(ニシキギ)、
枝に翼(ヨク)と呼ばれるコルク質のヒレのような組織が特徴、
きわめてよく似たコマユミにはこの翼がないので見分けができます。


ニシキギ未熟果実キバラヘリカメムシ、
果実は赤く熟すると裂け、
仮種皮に包まれた橙赤色の種子が現れます。


熟して割れ現れた橙赤色種子に
キバラヘリカメムシがいました。


ニシキギ科マユミの果実にキバラヘリカメムシ。
ピンク色の上に黄色、
背景の緑と相まって、鮮やかです。


マユミ果実も熟すと4裂に割れ、
中から紅い種子が現れます。


キバラヘリカメムシ、
ニシキギ科の植物に集まります。
カメムシというといやな匂いを発しますが
このカメムシは青りんご臭、不快な匂いではありません。

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雨の昭和記念公園秋景色

2017-10-28 20:00:23 | 風景
10月中旬にして最高気温が15℃以下、
東京が46年ぶりの寒さを記録した10月16日、
雨の降る中、写真仲間と昭和記念公園に出かけました。


西立川口に10時、
冷たい雨のせいで人影はパラパラ、
こんなに人の少ない昭和記念公園は初めてです。
園内に入ってすぐ、
雨煙の中、白く咲いたパンパスグラスの下、
鶏頭が色彩を放っていました。


昼時の休憩所のテーブル、
人の姿もなく、寒さを一層に感じます。


雨に洗われ、
ハナミズキの紅葉、赤い実が輝いていました。


日本庭園、雨の松竹。


日本庭園の池、
木々に色づきが始まっています。


帰りは立川口へ、
シンボルのイチョウ並木も黄色く色づき始めていました。


その色づき始めのイチョウの葉、
黄色と黄緑色のツートンカラー、
2色の境界線がはっきりしているのが発見です。


立川口を出てすぐの広場の草原に猛禽類らしき鳥の姿、
近づいてみると、オオタカ、美しい姿の雄の成鳥、
ちょうど獲物の鳩を捕らえた直後のようです。
この日は雨で人影がほとんどないとは言え、
普段は人の多く集まる街中の広場、
こんな場所でオオタカが、それもすぐ近くで撮れるとは驚きです。



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ナツアカネ

2017-10-27 20:00:35 | 昆虫
稲刈りのほぼ終わった谷戸の草原に
アカトンボが数匹、飛んだり、とまったりしていました(10/12)。
ナツアカネのようです。


ナツアカネ。
成熟した雄が草の枯れ茎にとまり、
時々、軽く飛び立ち、また同じ場所に戻ってきます。
それを予想して、すぐ近くで撮ることができました。


冬芽のできた柿の枝にもナツアカネ雄。
雄は成熟すると
頭部を含め全身が赤くなります。


アキアカネが山から戻り平地に増えてくると
紛れてしまい、探すのがなかなか難しいナツアカネですが
ここの谷戸では、今年は10月半ばになってもアキアカネの姿があまりなく、
ナツアカネがよく目につきました。


6月ごろに発生して、
平地から山地の林縁などに過ごします。
アキアカネのように夏の間は
涼しい山地に移動して生活するということはないようです。


ナツアカネの雌。
雄は成熟すると全身が赤くなるので、
頭部が赤くならないアキアカネとの区別は容易ですが
雌はナツアカネとアキアカネよく似ています。
見分け方は胸の側面の黒条、
3本ある黒条の真ん中の先が尖っていればアキアカネ、
平らに切れていればナツアカネです。


3本ある胸の黒条の真ん中が平らに切れています。
これもナツアカネの雌。
産卵が近いのでしょうか、
腹部がずいぶん膨れています。


最後にアキアカネの雌、
胸の3本の黒条の真ん中が尖っています。

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テングチョウ、ルリタテハ、イチモンジ

2017-10-26 20:00:51 | 昆虫
10月9日、
まだ秋にしては異常な寒さ、
長雨が続く前の晴日でした。
ツリフネソウの咲く谷戸の道に
テングチョウ、ルリタテハそしてイチモンジが
秋の日を楽しむように飛んでいました。


タテハチョウ科テングチョウ。
咲き始めのセイタカアワダチソウに吸蜜していました。
長い下唇ひげ(ハルピ)を天狗の鼻に見立ててテングチョウです。


山地から平地の雑木林の周辺に生息し、
最初に発生するのは6 - 7月頃、
盛夏には休眠し、秋に再び活動してそのまま成虫越冬する蝶です。


谷戸の柿の木にルリタテハがとまりました。
翅表にある淡い青色の帯が特徴です。
すぐ近くに同じタテハチョウ科、
ヒカゲチョウの姿も見られます。


熟し柿にとまったルリタテハ、
口吻を柿の実に突き立てています。
樹液を餌としますが、果汁も摂るようです。


ルリタテハ、
平地の森林内や周辺部に生息し、
都市部の公園や緑地などにも現れます。
暖地では年2-3回の発生があり、成虫で越冬する蝶の一つです。


林縁の雑木に、
褐色の地に一筋の白帯、
イチモンジチョウがいました。


タテハチョウ科イチモンジチョウ、
暖地では年3-4回発生し、
低山の広葉樹林や草原に5月から9月ごろまで見られる蝶です。
この蝶は幼虫越冬します。
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クロコノマチョウ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ

2017-10-25 20:00:32 | 昆虫
秋の谷戸の藪にひっそり潜んでいた、
クロコノマチョウ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、
いずれもタテハチョウ科の褐色の地味な蝶です。


クロコノマチョウ秋型の雄。
翅裏が黒褐色で墨で描いたような黒い紋様が見られます。
これが雄の特徴のようです。
秋型葉前翅頂付近の出っ張り、
後翅の尾状突起が夏型に比べて大きくなるそうです。


クロコノチョウ秋型の雌。
翅裏が赤褐色です。
また前翅頂の出っ張り、
後翅の尾状突起が雄に比べてやや大きめです。


ヒカゲチョウ、
ナミヒカゲとも呼ばれます。
成蝶の時期は図鑑では5-9月とありますので、
末期の個体と思われますが、
まだ美しい翅色、形をしています。
日本ではよく見られる種ですが
日本固有の種、世界的には珍しい種となります。


ヒメジャノメ。
平地の藪地、草地によく見られる蝶、
翅裏の模様の白いラインがほぼ真っ直ぐです。
よく似たコジャノメはこれが湾曲して見えます。


後翅裏面の前縁部から並ぶ小眼状模様が
4つあるのはコジャノメと図鑑に記載がありますが、
この個体、小眼状模様が4つ、
しかし、翅裏の白いラインが真っ直ぐ、
これもヒメジャノメのようです。
コジャノメはヒメジャノメに比べて個体数がかなり少ないようです。


ヒメジャノメ翅表、
とても地味です。

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コセンダングサに秋の蝶

2017-10-24 20:00:22 | 花に虫
河原のコセンダングサに吸蜜に来た秋の蝶(10/5)、
キタテハ、ヒメアカタテハ、ベニシジミそしてアオスジアゲハ、
普通種ですが、どれも名前に色が入っています。


タテハチョウ科キタテハ。
3月~11月と長い期間、
草原や林縁などに姿をよく見る、
翅の表がオレンジ色の地に黒色紋のある蝶です。


夏型と秋型(春型)があります。
夏型は翅表の地色が黄色ぽいのですが、
秋型は色濃くなり、オレンジ色となります。


掲載写真は3匹どれも秋型、
秋型は秋に現れて越冬する個体たち、
これから厳しい冬が待っています。
まだ発生して間もなく、翅に傷みも少ないですが
来春、姿を現わすころには翅がボロボロのものが多く見られます。


タテハチョウ科ヒメアカタテハ。
毎年秋になると姿を多く見るようになる蝶です。
写真、傷みがなく、色も形も美しい個体です。
多分、発生して間もないと思われます。


ヒメアカタテハは11月下旬まで姿が見られるので、
成虫で越冬するとの記載もありますが、
越冬は卵、幼虫のようです。
よく似たアカタテハは成虫で越冬します。


シジミチョウ科ベニシジミ。
この蝶も春から晩秋まで見られる蝶、
夏に現れるものは黒色化します。
写真上は秋型。


アゲハチョウ科アオスジアゲハが
ちょっとの間コセンダングサの花にとまりました。
南方系の蝶と言われていますが
10月でも姿をよく見ます。


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雌雄ウラナミシジミ

2017-10-23 20:00:28 | 昆虫
多摩川河原のコセンダングサが花をつけ、
たくさんのウラナミシジミが吸蜜していました(10/5)。


翅裏が茶色と白の縞模様なのでウラナミシジミ。
温暖地で越冬して、毎年、夏から秋にかけて北上します。
ここ、東京多摩地区でも毎年9月を過ぎると目にするようになります。


ウラナミシジミ雄の翅表、
こんな色です。
図鑑では藍紫色と表現されています。


ウラナミシジミ雄、
すぐ近くに来て翅を広げました。


雌の翅表、
褐色、中心部だけに藍紫色が入ります。


正面から、
この個体も雌です。


同じコセンダングサの花にヤマトシジミのカップル、
それぞれ別な花にとまっての交尾です。
左の大きな個体が雌と思われます。
このカップル雌雄で翅裏の色がずいぶん違います。


こちらは種の違うセセリチョウ2匹、
同じ花に口吻を仲良く伸ばしての吸蜜、
手前がチャバネセセリ、奥がイチモンジセセリです。
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10月の草の花をクローズアップ

2017-10-22 20:00:22 | 花,植物
10月初旬の野道を
マクロレンズ片手に散歩、
草木の花を大写しにして見ました。


マメ科ヤブマメ。
道端の藪などにつるを絡ませ咲く花をよく見ます。
蕊がのぞいている花は初めて見ました。


ツバキ科チャノキ。
葉は飲料の茶の材料、
山道に植えられた木に花が咲いていました。
蕊が大きな白い花です。


キク科アキノノゲシ。
秋を代表する野花の一つです。
この微妙な花色が好きです。


スイカズラ科オミナエシ。
秋の七草の一つ、
黄色の小さな花がたくさん固まって咲きます。
かつては里山に普通に自生していましたが
いまはほとんどは植えられたもののようです。


キク科セイタカアワダチソウ。
今はだいぶ少なくなっていますが
かつては秋の荒れ地や河川敷を黄色に染めた秋を代表する帰化植物です。


ツユクサ科ムラサキゴテン。
葉が紫色、花も紅紫色の多年草、
メキシコ原産、観葉植物として植えられていますが、
花もきれいです。


ヤマゴボウ科ヨウシュヤマゴボウ。
果実が黒く色づいていました。
赤いガク片、花茎との色合いがきれいです。


花ではありませんが
最後にセグロツユムシの褐色型、
道端の草にじっとしていたのでレンズを近づけました。
翅や腹部の模様が驚くほど繊細です。
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