行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ラショウモンカズラとカキドオシ

2013-04-30 22:21:45 | 花,植物
ラショウモンカズラとカキドオシ,
4月中旬から下旬,
ほぼ同じ時期に花を咲かせるシソ科の多年草です。


本州から九州に分布し,
山地の明るい樹林下などに咲くラショウモンカズラ,
4~5cmとシソ科にしては大きい紫色の花を咲かせます。


ラショウモンカズラの名は
謡曲「羅生門」より,
この花の形が羅生門に巣くっていた鬼の切り落とされた
腕の形に似ているとつけられたそうです。
そういわれれば少し不気味な形,模様をした花です。
(4/13,城城山公園にて)


カキドオシは日本全国に分布し,
道端などによく見られる植物,
花の終わった後,茎が垣根を越えるほど伸びるので,
この名がつけられています。


解説のとおり道端に群れて花をつけていました。
唇形の花がラショウモンカズラに似ていると思い,
いっしょにとりあげてみましたが,
並べてみるとそんなには似てはいませんね。


古くから民間薬として利用されている植物で,
子供の夜泣き,ひきつけに用いられたところから
癇取草(カントリソウ)の別名がつけられています。
利尿,消炎の効果もあるようです。
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里のゴールデンウィーク

2013-04-29 18:17:23 | 風景

ゴールデンウィーーク前半は
3日ともとてもよい天気に恵まれました。
昨日の28日,稲城上谷戸親水公園に行ってみると,
慣例の鯉のぼりの取り付け作業が行われていました。


地元のボランティアの人が何人か集まり,
声を掛け合いながら,
何匹もの鯉を空につるす作業に取り組んでいます。
「たいへんですね」と声をかけると,
「毎年のことだからね,楽しみにしている人もたくさんいるし」と
応えてくれました。
それにしても青い空に新緑がきれいです。


鯉のぼり取り付け作業のすぐ横では,
どこかの大学の映画部あるいは演劇部でしょうか,
演技の練習をしているようです。


男性2人に女性1人,
男性は茶髪にジーパン姿でチャンバラ,
どちらかが,着物姿の村娘を助ける設定のようです。
真剣に演技をしています。


すこし離れたところでは
おおきなレンズを構えた人たちが何人か,
ここに巣作るチョウゲンボウが現れるのを待っています。
チョウゲンボウいるにはいるのですが,
なかなか飛び立たないとのこと,飛ぶ姿を撮るのが目的のようです。
いるところを教わって撮ったチョウゲンボウ,多分雌と思われます。
鳥はもう一つの写りですが,新緑がきれいです。


川沿いに公園を一周して,戻ってくると,
全ての鯉のぼりが新緑の青空を泳いでいました。
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ずんぐりむっくりシメ

2013-04-28 22:02:42 | 

散歩道の稲城中央公園の林間に
数は多くありませんが,
この冬はシメ(鴲)が見られました。


今日は,2月~3月に撮ったそんなシメです。
そのシメも4月の声を聞くと,この林間から姿が見られなくなりました。
高地の山へ戻ったようです。


冬の間は地面に落ちた木の実を餌としているようで,
人が近づくと,保護色のような落ち葉の中から突然と飛び立ち,
すぐ近くの木の枝にとまりじっとしています。


雀よりやや大きく,
葉のない木の枝に,長い間とまっていてくれますので,
比較的,写真も撮りやすく,
表情もおもしろく,思わずレンズを向けてしまいます。


頭が大きく,尾が短く,
ずんぐりむっくりの体型,
目付きは怖いですが,なにか滑稽,
親しみを感じてしまうシメです。


蕾の膨らみだした紅梅にとまったシメ,
こわい顔のシメが多いのですが,
これはやさしそうな眼,顔つきです。
すこし幼さを感じますので,若いお嬢様鳥でしょうか。

親近感 鴲に覚えしメタボ体



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3月のアオジ

2013-04-27 22:45:18 | 

冬の時期,里山の道を歩くと
思った以上に個体数の多いことを知るホオジロ科のアオジです。


しかし,このアオジ,姿をちらっと見せるのですが,
すぐに枯藪の中に逃げ込んでしまいます。


そうはいっても,アオジも小鳥,当然木にとまることがあります。
3月,稲城,多摩の野道を散歩中,
藪から飛び出し,木にとまってくれた
アオジたちを集めてみました。
上3つは雄のアオジ,
嘴から眼にかけての黒色が特徴です。


しかし,アオジたち4月になると,
散歩中にその姿を見ることはなくなります。
本州中部以北の山地や高原に戻り繁殖活動に入るのです。
そして,子育てを終え,11月になると子供たちも一緒に
平地の藪の中に戻ってきます。




3月の下旬,新芽の木にとまったアオジの雌,
背景のピンクは咲き始めの山桜です。
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3月のカワセミ

2013-04-26 22:10:52 | 
3月桜を筆頭にいろいろな花が一斉に咲き,
載せる機会を逸していた3月から4月の小鳥の写真がいくつか残っています。
今日は,その中からカワセミを掲載します。


3月16日,購入したばかりのシグマ50-500mmを抱えて
上谷戸親水公園に行って見ました。
運よくカワセミが現れてくれました。
雌のカワセミです。
夏毛への生え変わりなのか,
オレンジの胸の毛が一部抜けて,少し器量が落ちています。


しばらくすると,どこからか雄カワセミが現れました。
2羽が近くに並んでいます。カップルのようです。


近づくと逃げられてしまいそうなので,
少し距離がありますが,我慢してここでシャッターを押すことにします。


欲を出して,すこし近づいてみました。
やはり雄鳥はどこかに飛んでいってしまいましたが
雌は,川を少しずつ移動しながら,
あちらこちらにとまり被写体になってくれました。


間に箱根空木の木を挟んで,
木の隙間からカワセミを狙ってみました。
かなり近くに寄れての500mmでの写真ですが,
小さな鳥を大きく収めるにはやはりトリミングが必要になります。


このレンズ2kg近くあり,
やはり長く持ち歩くのは負担になります。
ピント合わせに支えていると腕や首が筋肉痛になります。
それにレンズが暗いのが難点ですが,それでもやはり超望遠,
晴れた日の小鳥撮りには有効です。
近くの散歩に時々は持ち出すことにします。
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カエデそしてモミジバフウの花

2013-04-25 22:58:43 | 花,植物

新芽の展開のときには
まだ葉の形が分からなかった楓,
いつのまにか,赤ちゃんの掌のような葉がたくさん出ています(4/14)。


そして,紅い小さな花を葉の下にたくさん咲かせています。
新芽,新緑,花,果実そして紅葉と
いろいろなステージでそれぞれ楽しませてくれる楓です。


こちらは同じく掌形,楓と同じよう形の葉が
やはり,秋には紅葉するモミジバフウ(紅葉葉楓)です。
こちらも新芽の展開が進み,
掌のように可愛い葉が分かるようになりました。
そして,同時に花もつけています。


モミジバフウは雌雄同株,
同じ木に雌花と雄花が咲きます。
総状に伸びたくさんの花が見られるのが雄花序,
下の方に一つだけ丸くあるのが雌花です。
秋にはとげとげの実がこのままの形で
たくさんぶら下がります。


一つだけ昨年の実が新緑の中に黒く残っていました。
この雌花がやがてこのような大きさになります。
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シラユキゲシ,イカリソウ,ハルユキノシタ

2013-04-24 21:32:32 | 花,植物

城山公園の北側斜面の野草園区域,
4月上中旬のこの時期,
探してみるといろいろな野草の花があります。


ケシ科のシラユキゲシです。
群生するようで,狭い野草園の中に
たくさんの花が密集して咲いていました。


その名が表すように純白,
蘂が黄色で夏椿に似た清楚な花です。
中国原産,英名はスノーポピーだそうです。


これはイカリソウのようです。
シラユキゲシの群生の中に茎を伸ばし,
花をつけていました。


付近を探してみると,
別な場所にもイカリソウの花を見つけました。
ナンテンやヒイラギナンテンと同じメギ科の植物,
日本全国の山野に分布し,春を代表する野草の一つです。
花が4本鉤の錨に似ているからイカリソウの名があります。


ハルユキノシタも咲いていました。
ユキノシタとよく似ていますが,
ユキノシタは6~7月,夏に咲き,
葉もハルユキノシタが鮮やかな緑に対し,
赤みを帯びるそうです。


5枚の花びらのうち下の2枚だけが極端に大きく,
同じユキノシタ科のダイモンジソウによく似ています。
ユキノシタの名は雪の下から
茎を伸ばすからと思っていましたが,
そうではなく,この小さなたくさんの白い花を
雪が降っているように見立ててのようです。
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ヤマブキソウとクサノオウ

2013-04-23 21:47:22 | 花,植物

花がヤマブキ(山吹)に似ていて,
草なのでヤマブキソウ,
林の縁などの比較的明るい場所に自生する山野草です。


群落を形成して見られることが多いと記されていますが,
自生のものは減少してきており,
自治体によっては絶滅危惧種に指定されてもいます。


写真は城山公園の野草園にて,
ここでは保護されていることもあり,毎年増えてきています。
柵の外にはみ出して,道にも花を咲かせていました(4/13)。


よく見れば,ヤマブキは5弁花,
ヤマブキソウは4弁花と花の形か違います。
またヤマブキはバラ科ヤマブキ属,
こちらはケシ科クサノオウ属です。
似ているのは花色だけのようです。


こちらはケシ科クサノオウ属の本家,
クサノオウ(草の王)です。
ヤマブキソウと違いまだ道端などにも見られます(4/13)。
当然のことながら,4弁花の黄色の花で
ヤマブキソウによくています。
有毒ですが,花や葉などの地上部を乾燥させてものが,
薬草として白屈菜の名でよく知られています。
また瘡の王,草の黄の別名があります。
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なんじゃもんじゃニワトコの花

2013-04-22 21:30:14 | 花,植物

城山公園の山道を歩いていると,
こんなに暖かいというのに,
木の上面が積雪に覆われているような木がありました。


いままで春にも何回かは通っている道ですが,
こんな花の木,初めて見ます。
なんの木か知りたく,写真を基に調べてみました。
おそらく,通称「なんじゃもんじゃの木」と思われます。
正式名はヒトツバタゴ(一葉たご),
どちらも変な名です。


あまりにびっくりするような花なので,
「なんじゃこれ」から「なんじゃもんじゃ」となったとのこと,
それにしても,こんなにびっしりと花がついているのは驚きです。
モクセイ科植物,
そういわれればキンモクセイもたくさんの花をつけ,
花の形も似ているように思います。


公園の山道や里山を歩いていると,
ニワトコ(接骨木)の花をよく見かけます。
以前はその存在さえ知りませんでしたが,
知れば,山野にはよく生えている木のようです。
ニワトコはスイカズラ科の落葉高木,
4月,なんじゃもんじゃほど白くはなく,
またたくさんの花ではありませんが,
乳白色の小さな花を樹頂に咲かせます。


満開の八重桜を背景に加えてみました。
ハリーポッターに「ニワトコの木で作った最強の魔法杖」として,
ニワトコが登場します。
この木,ヨーロッパにもあるようです。


花をアップにして見ました。
たくさんの小さな白い花で花序が形成されています。
紫色は雌蕊,黄色は雄蕊の花粉でしょうか。
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木苺の花

2013-04-21 21:01:37 | Weblog
4月になって,
木苺の白い花が野に咲き出しました。


山の南斜面,春の日を受け,
草苺(クサイチゴ)がたくさんの花を咲かせていました(4/7)。


クサイチゴの名はありますが,草ではなく,
バラ科の木本です。
丈が草のように短いのでこの名がついたとのこと,
草苺ですが木苺なのです。
実も食べられるようです。




クサイチゴだけでは寂しいので,
他の木苺を探してみることにしました。
これはカジイチゴ,5~7に深く裂けた大きな葉が特徴,
橙色の果実がつき,食用になります(4/7)。


紅葉苺(モミジイチゴ)です。
葉が楓に似ているので,この名があります。
地面に平行するように伸びた枝に花を下向きに咲かせます。
枝に見える紅色も特徴的です。
屈みこんで下から覗くように撮ってみましたが
蘂を撮るには苦労する花です。
これも橙色の果実で食べられます。


これはニガイチゴ(苦苺)
里山の林縁などに見られる木苺,
小さな赤い果実がつきます。
食べられるようですが,
種を食べると苦いのでこの名がつきました。
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