行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

冬眠明け

2017-04-30 20:00:55 | 昆虫
4月中旬の暖かい日、
自宅宅近くの多摩丘陵の山道に、
ヒオドシチョウ、ルリタテハ、ムラサキシジミ、
いずれも越冬を終えた蝶、
春の日にそれぞれの美しい色を見せて翅を広げていました。


タテハチョウ科ヒオドシチョウ。
翅表は鮮やかな朱色に黒色紋、
新緑が背景、より鮮やかに映ります。


翅裏は濃褐色、
樹皮の色に似せているようです。
秋、冬と生きてきた蝶、
さすがに翅に傷みが見られます。


タテハチョウ科ルリタテハ。
濃紺の地に淡青色の帯、
翅表のきれいな蝶です。
激しく飛びまわり、なかなかとまってくれませんでしたが
木の枝にやっととまりました。


同じ個体、
木の幹にとまり、樹液を吸っているようです。
翅裏は凸凹感のある黒褐色、
これも樹皮に似せています。


シジミチョウ科ムラサキシジミ。
これも成蝶で越冬した個体、
夏の個体はなかなか翅を広げてくれませんが
この時期のものはすぐに美しい翅表を見せてくれました。


同日、同じ山道に写したニホントカゲの成獣、
これも冬眠から目覚めて間もないと思われます。
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昭和記念公園でチューリップ

2017-04-29 20:00:57 | 花,植物
4月の写真教室の現地勉強会、
今年も昭和記念公園でチューリップの撮影となりました。


色とりどりのチューリップが盛り、
新緑も混じり、華やかな春です。
水曜日のウィークデイですが
たくさんの人が訪れていました。
その多くは年配者そしてカメラを抱えています。
私も今回恩恵にあずかりましたが
65歳以上は入園料は半額の210円なのです。


群れ咲くチューリップ、
いつも同じような絵になってしまいます。
そこで、撮影前の先生の助言を取り入れて、
WBで色温度を4000Kと低く設定、
露出もプラス補正にして、
淡色の花を撮って見ることにしました。


上と同じ花ですが
背景に黄色を加えています。
ピンクのチューリップも青みが加わりやさしい色となりました。


白色の花と茎の緑を同じ条件で、
WBが太陽光のときとは
白も緑も少し違って映ります。


こぼれ種で草原に咲いた黄色のチューリップ、
ムラサキハナナとナズナもあります。


混色植えのチューリップ、
WBは太陽光、露出もいつもどおり少しマイナスに補正。


同じ混色植え、
花を大きく、背景もボケている部分だけになるように
トリミングをしています。



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チゴユリ(稚児百合)

2017-04-28 20:00:55 | 花,植物
4月も中旬となり、
チゴユリ(稚児百合)が柔らかな緑の葉と
白い小さな花をつけていました。



イヌサフラン科チゴユリ、
平地から山地の落葉広葉樹林の腐植層に
しばしば群生します。


稚児百合。
下向き、うつむき気味に咲く、
その小さな可愛らしい花を
小さな子供(稚児)に例えてつけられた名です。


花びらは6枚、雄しべも6個、
雌蕊は1つ、柱頭が3裂しています。


通常は茎頂に花が1つですが、
ときどき、2つのものも見られます。


そのチゴユリにヤブキリの子供が
まだ4月ですが、もう発生しているのです。


チゴユリの近く、
日当たりのよい場所にバラ科ミツバツチグリ、
春の山野に見られる黄色の5弁花です。


その近くにヤブヘビイチゴの花が咲いていました。
ミツバツチグリによく似た花です。
花びらをよく見ると、
ここにもバッタの子供らしき姿があります。

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八重の桜

2017-04-27 20:00:44 | 花,植物
今年は満開まで時間のかかったソメイヨシノですが、
さすがに4月半ばを過ぎるとすっかり散り、
入れ替わるように、里桜、八重の桜が花を開いていました。
今までじっくり見ることのなかった八重の桜ですが
今年は何種類かを散歩道に写すことができました(4/17、19)。


ウコン(鬱金)。
花弁に葉緑体をもつ、薄らと黄緑色の桜。
上品で落ち着いた感のする桜です。


「ギョイコウ(御衣黄)は緑色、
ウコンはそれより緑色が弱く淡黄色、
桜の中で唯一黄色の花を咲かせる」とあります。
しかし、実際は黄色というより淡い黄緑色のウコンザクラです。


ショウゲツ(松月)。
花が美しく人気のある里桜。


ショウゲツは八重の大輪の花、
花は集まりをつくり、垂れ下がるように咲きます。
花びらは薄い紅色です。


ショウゲツ。
昭和記念公園にて(4/19)。


イチヨウ(一葉)。
淡い紅色の八重桜です。
これも昭和記念公園にて(4/19)。


イチヨウ、
花色もショウゲツとほぼ同じでよく似ていますが
イチヨウのほうが花に丸みを感じます。


カンザン(関山)。
花や蕾の色は濃い桜色の八重桜。
八重桜として非常に一般的であり、
街路樹や公園などにソメイヨシノの後の桜としても見る機会が多い種です。








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フデリンドウ、シュンラン、ヒトリシズカ

2017-04-26 20:00:43 | 花,植物
近くの公園の林間の斜面、
今年もフデリンドウの花を見つけました(4/16)。


リンドウ科フデリンドウ(筆竜胆)、
春に咲くリンドウの花、
清楚の感がする青色、
花径2cmほどの小さな花です。


乾いた草地や明るい林に生息する越年草、
花冠は漏斗形で5裂、
裂片の間に副片があるので10枚に見えます。


横から撮った絵もと思いましたが
草丈が5~10cmほど、
姿勢を低くするがきつくてやめました。


フデリンドウの近くに、
シュンラン(春蘭)の花、
里山や人里に近い山地の雑木林などに自生する野生ランです。


センリョウ科ヒトリシズカ、
山地の林内、林縁に自生する多年草、
奥多摩の昔道にいずれも今年芽生えたと思われる小さな個体でしたが
花をつけていました(4/15)。
茎の先に一本の穂状花序を出し、
ブラシ状の白い花をつけます。

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奥多摩湖そしてむかし道

2017-04-25 20:00:17 | 風景
4月15日、
写真仲間と奥多摩湖と奥多摩むかし道を歩いてきました。


湖の桜が開花するのを待ってやってきました。
高台に上り、湖を背景に桜、いや桜を前景に湖でしょうか。


枝垂れ桜と湖、
花づきがもう一つですが
この方が湖がよく臨めます。
一説によると、花づきが悪いのは鳥のウソが蕾を啄んでしまうとのこと。


高台から湖畔の桜。


ヤマザクラと多摩川の渓谷、
奥多摩湖から流れ出たあたりの多摩川はこんな細い川でした。


奥多摩むかし道をしばし歩いて、
新緑はまだ早いようですが
渓谷の斜面に美しい黄色の帯、
葉のまだ出てない枝に咲いた花のようです。
アブラチャンかダンコウバイ、
花色からダンコウバイでしょうか。


「境の清泉」といわれる湧水、
その水をふんだんに使ってのワサビ畑があり、
ワサビの白い花がたくさん咲いていました。
その境の集落に何年か前にテレビで見た風景が、
山の上の住人ためのモノレールです。
これで荷物を運んだようです。
その住人もいなくなり、
今は使われていないと畑作業をしていた男性が教えてくれました。


そのモノレールの上を鉄橋、
多摩湖建設工事のため使われた線路が通っています。
むかし道を歩くとところどころこで、
今は廃墟となってしまったこの鉄道とぶつかります。
むかし道は旧青梅街道、
古の情景がうかがえ、数多くの史跡、文化財を見ることができます。
景色もよく、また歩きたいと思わせる昔道です。









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ケシ科の花五つ

2017-04-24 20:00:15 | 花,植物
4月の山野に写したケシ科の花5種、
ヤマブキソウ、クサノオウ、シラユキゲシ、
ミヤマキケマン、ヤマエンゴサクを載せます。


ヤマブキソウ。
バラ科の低木ヤマブキに似た山吹色の花を咲かせるのでヤマブキソウ、
野の花にしては大輪で鮮やかなです。


明るい落葉樹林に春に芽生えて花をつけますが、
初秋には地上部は枯れて、翌春まで休眠します。
純粋に野生のものは数が大きく減少しているとのこと、
この花たちも、もとは公園内の林縁に植栽されたものと思われますが
少しずつ増えて、毎年、美しい花を見せています。


クサノオウ。
黄色の4弁花、
ヤマブキソウによく似ています。


ヤマブキソウに比べ花が少し小型で
葉の形が異なります。
平地の道端、草地などでもときどき目にします。


シラユキゲシ。
別名スノーポピー、
中国原産の白い大きな4弁花、
生命力が強く、地下茎を伸ばしよく増えます。


ミヤマキケマン。
多摩丘陵では見ませんが
奥多摩のむかし道では、ところどころに花をつけていました。
調べて見ると、
近畿地方以北の山地の日当たりのよい林縁などにふつうに見られ、
ミヤマの名があるが深山に自生することは少ないとのことです。


ミヤマケマン、
花の形はヤマブキソウやシラユキゲシなどとずいぶん違いますが
これもケシ科の植物です。


ヤマエンゴサク。
花色は黄色ではなく紫系なのですが、
ケシ科キケマン属になります。


春先に花を咲かせ、夏には地上から姿を消し、
その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一つです。
春の妖精らしく、葉色、形もかわいいヤマエンゴサクです。






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春のシソ科の草花

2017-04-23 20:00:14 | 花,植物
昨日に続いて、
ジュウニヒトエ、キランソウ、オドリコソウそしてヒメオドリコソウと
4月初旬、中旬の野道に写したシソ科の草の花を載せます。


ジュウニヒトエ。
丘陵地の林の道沿いなどに生息する多年草です。


キランソウに似た葉形、花形ですが
茎に毛が多く、白い花がタワーのように立ち上がるのが特徴です。


「多摩丘陵では、急激に個体数を減らしていて
地域絶滅が危惧される」という情報もありますが
散歩道の崩れた斜面にたくさん花をつけていました。


キランソウ。
庭の隅や公園の木陰などによく見られる多年草、
地面に這うようにして、
鮮やかな紫色の花、春の野草観察会などでは人気の草です。


生命力も強く、
こんな石垣の狭い地にも生えてきます。
ジゴクノカマノフタ、おもしろい別名を持っています。


オドリコソウ。
野原や空地のやや湿った場所に生える日本在来の草本、
花が笠を被って踊る踊り子のように見えるところからの名です。


ヒメオドリコソウ。
ヨーロッパ原産の帰化植物、
春野に極めてよく見る草の花、
よく群生しています。
オドリコソウの花を小さくしたような花です。






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ラショウモンカズラとカキドオシ

2017-04-22 20:00:09 | 花,植物
4月上中旬のシソ科の野の花2種、
ラショウモンカズラとカキドオシを。
いずれも紫色の唇形、シソ科らしい花です。


ラショウモンカズラ(羅生門葛)。
山地の林の中や林縁などに生息する多年草です。


花冠の長さは4-5cm、
シソ科にしては大きめ、唇形の鮮やかな紫色の花、
茎を伸ばし段になって咲く花はすべて同じ方向を向いています。


その花を前から、
蕊が目鼻、
唇の先端の白地に紫色の斑模様が髭、
どこか動物的に見えます。


カキドオシ、
湿り気のある野原や公園や庭の隅などにも生える多年草です。


丸い腎臓形の葉と明るい紫色の唇形の花が特徴、
這うように横に広がり垣根を通過してくるところから
カキドオシ(垣通し)の名があります。


咲きたてのカキドオシの花にベニシジミ。


蕊はどこかと思い、
花を下から覗いてみると、
上唇の下にしっかり雄蕊、雌蕊がありました。
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イロハカエデ、カツラ、アオキの花

2017-04-21 20:00:43 | 花,植物
イロハモミジ、カツラ、アオキ、
小さな木の花を写して見ました(4/12)。


ムクロジ科カエデ属イロハモミジ。
秋の鮮やかな紅葉が見事ですが
春の芽吹きも美しい。


イロハモミジ。
よく見ないと見つけられませんが、
芽吹きとほぼ同時に小さな紅い花が咲きます。


小さな花を掌で支えているようです。


秋の黄葉の美しいカツラ科カツラ属カツラ、
春、若葉が芽吹く前に幹に
おもしろい紅い花をつけます。
雌雄異株の木、これは雌花です。


カツラの雄花も紅い花ですが
時期が遅かったようで、
もう枯れ花になっていました。
雄花の方が早く咲くようです。


ガリア科アオキ属アオキ。
イロハモミジ、カツラと同じく、
山野によく見られる木です。
この木も雌雄異株、
写真上は、中央に緑の雌蕊が一つ、雌花です。


アオキ雄花、
雌花と同じく紫褐色のシックの色合いの4枚の花弁に
雄蕊が4つついています。


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