行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

サクラタデ、ミゾソバ、アキノウナギツカミ

2018-10-11 20:00:52 | 花,植物
サクラタデ、ミゾソバそしてアキノウナギツカミ、
秋の初めの湿地に見られるタデ科の花です。



タデ科イヌタデ属サクラタデ。
林縁の湿地に群生し、花をつけていました(9/30)。
イヌタデの仲間とは思えない美しい花です。


湿地に生える多年草、
タデ科の中では花は一番大型、サクラに似たきれいな花をつます。


雌雄異株。、
上、写真は雌しべが雄しべより長く、
花びらの上に飛び出ているので雌花です。


タデ科タデ属ミゾソバ。
夏の終わりから秋にかけて、
休耕田や水辺などの湿地に群落をつくって咲く一年草です。
サクラタデに比べるとよく目にします。


白花で、花弁の上部にうっすらと紅色が入り、
可愛らしい感のする花です。


花弁上部の紅色は咲く場所、個体により、
濃淡に差があるようです。
葉の形からウシノヒタイの別名があります。


タデ科タデ属アキノウナギツカミ。
ミゾソバと同じような湿地によく似た花をつけ、
つる状に茎を伸ばす一年草です。
茎の稜に柔らかい逆刺があるのでこのおもしろい名がつけられたと思われます。
ミゾソバより草丈が高く、花は小型、
花が開いていることは少ないのですが
めずらしく、開いていました。
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ウドの花

2018-10-10 20:00:22 | 花と虫
9月の散歩道に咲いたウドの花と吸蜜に来た蝶。


ウド(独活)、
ウコギ科タラノキ属の多年草、
若葉、つぼみ、芽および茎が食用にされる山野草、
栽培もされています。
晩夏から初秋、茎の上部に球状の大きな散形花序を多数つけます。


花序は白もしくは薄緑色の球状、
上部が両性花序、下部が雄花序だそうです。
まだ咲いていませんが、薄緑色の小さい方が雄花序です。


上よりステージが進んだ花、
両性花は雄しべが落ち、雌性期の花となり、
雄花が咲きだしていました。


そのウドの花に焦げ茶色の豹紋模様の蝶、
ミドリヒョウモンの雌、その暗色型と呼ばれるものです。
こんなシックな色です。


そのよく暗色型のミドリヒョウモン雌、
よく見ると尻尾の先に黄色の卵が見えます。
産卵に来たようです。


ツマグロヒョウモン、
こちらは雄、吸蜜に来たようです。


飛んだ瞬間にシャツター、
ウドの花とツマグロヒョウモンの飛翔姿が対角に撮れました。

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ノハラアザミとミドリヒョウモン

2018-10-09 20:00:20 | 花と虫
林縁に咲いたノハラアザミにミドリヒョウモンの雌、
望遠マクロで近くづいて、いいカットが撮れました。
そんなわけで、再びミドリヒョウモンです。


ミドリヒョウモン♀。
9月の蝶にしては翅の傷みも少ない個体です。
秋のアザミ、ノハラアザミの花に吸蜜に来て、
しばらく滞在していました。


翅を広げたミドリヒョウモン♀、
日が翅に射し、体色の緑色がよくわかります。


眼にピントを合わせて正面から、
蝶を画面いっぱいにトリミング。


これも正面から、
横で撮ったものを縦にトリミング。


ミドリヒョウモンの特徴である
後翅裏面の白帯がよくわかります。


ミドリヒョウモンの雌、
翅色はくすんだオレンジ色、
豹紋模様は大きくしっかりしています。
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オオスカシバ、クロハネセイボウ、スミスハキリバチ

2018-10-08 20:00:06 | 昆虫
初秋のキバナコスモス、
花蜜がゆたか、虫たちの絶好の食卓です。


スズメガ科オオスカシバ。
うぐいす色の太い胴体、透明の翅を持つスズメガの仲間です。
ホバリングしながら、
花に吸蜜する姿はどこか愛らしく、
キバナコスモスの花にも劣らず美しく感じます。


近くにきてくれたので正面から一枚。
蜂に擬態しているといわれていますが
海老、空飛ぶ海老のようなにも見えます。


目にピントがあった一枚。
ホバリングをしながら口吻を伸ばし、
花の蜜を吸う姿はホシホウジャクやヒメクロホウジャクと似ていますが、
よく見ると、オオスカシバは花に前脚を置きいています。


全身が金属光沢の青緑色の小さな蜂もやってきました。
青蜂(セイボウ)の一つ、クロハネセイボウと思われます。


ミツバチより少し大きめの蜂もやってきました。
黒色で胸部に褐色毛、
多分、スミスハキリバチと思われます。
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雌雄ツマグロヒョウモン

2018-10-07 20:00:02 | 花と虫
夏の盛りも姿の見られるツマグロヒョウモンですが
秋になって、再び新鮮な個体が現れてきました。
キバナコスモスの花に吸蜜にきたそんなツマグロヒョウモンを集めて見ました。


ツマグロヒョウモンの雄。
キバナコスモス花と同じような鮮やかなオレンジ色です。


野山、民家の庭、公園などに広く、
そして、春から秋まで長く見られるツマグロヒョウモンです。


ヒョウモンチョウの仲間が年々見られなく中、
この蝶は年々増えているようにも思えます。
他のヒョウモンチョウ類が年1回しか発生しないのに対し、
年数回発生する多化性、繁殖力の強い蝶です。


後翅裏面は淡い斑状模様。


黄色のキバナコスモスにツマグロヒョウモンの雌。


雌の翅表、
前翅の翅端付近が黒褐色に白色、
雄と簡単に見分けられます。

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キバナコスモスとミドリヒョウモン

2018-10-06 20:00:43 | 花と虫
9月下旬、
オレンジ色のキバナコスモスに
夏眠から目覚めたミドリヒョウモンを写しました。


ミドリヒョウモン。
年一回、6月ごろに発生し、
平地や低山の個体は真夏には一時夏眠し、
9月頃再び活動します。


長い間、風雨に耐えて生き続けている証、
9月に見るミドリヒョウモンの多くは翅に傷みが見られます。
雄は前翅表中央部に4本の性標線があります。


花、蝶ともに裏から。
翅裏からも性標線が確認できます。
これも雄の個体です。


後翅の裏面の白と黄緑色の帯がミドリヒョウモンの特徴、
ヒョウモンチョウの仲間はどれもよく似ていますが、
後翅の裏面の模様が重要な見分け方ポイントになります。


こちらは雌の個体、
やはりキバナコスモスの花に吸蜜していました。
ミドリヒョウモンは他のヒョウモンチョウに比べて、
翅のオレンジ色が鮮やかさにかけますが
雌は雄に比べてさらにくすんだ色となります。


ミドリヒョウモン雌。
翅表の豹紋模様は雄に比べて大きく、
豹紋の数も多くなります。


後翅の裏面の白と黄緑色の帯、
これは雌雄共通の特徴です。
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キンモクセイ、ギンモクセイ

2018-10-05 20:00:32 | 花,植物
今年は例年より少し早く、
街角のところどころに芳香が漂い、秋を告げていました(9/23)。


モクセイ科キンモクセイ(金木犀)。
9月の終わりから10月初め、
強くよい香りのする花を樹いっぱいにつけます。


丈夫で育てやすく、刈り込みもきくので、
庭木や公園木としてよく使われています。
花の時期、住宅地、公園道を歩くと、
キンモクセイのよい香りが漂い、
清々しい秋の訪れを感じさせてくれます。


黄色の花、金木犀の名の由来です。


モクセイ科ギンモクセイ(銀木犀)。
一般にモクセイというとこのギンモクセイとのこと。
キンモクセイに比べると見ることはずいぶん少ないのですが
こちらの方が基、キンモクセイはギンモクセイの変種なのだそうです。


銀木犀(ギンモクセイ)の名のように花は白色で、
花数もキンモクセイに比べて少なく、
清楚に感じます。


ギンモクセイもキンモクセイと同じく、
庭木に使われ、ほぼ同じころ、芳香のある花を咲かせます。
花数が少ないせいなのか、キンモクセイに比べて香りが控えめ、
薄化粧に思えます。

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芙蓉と酔芙蓉とセセリチョウ

2018-10-04 20:00:56 | 花と虫
9月になり、涼しくなったせいか、
フヨウの花が再び勢いよく咲きだしました。
その花の中を覗くと、なぜかよくセセリチョウが吸蜜しています。
そんなフヨウの花の中を写していました。


芙蓉(フヨウ)。
アオイ科フヨウ属の落葉低木、
夏から秋、ピンク色あるいは白色の美しい花を咲かせます。
八重もあるとのことですが、基本はこの一重花です。


芙蓉がハスの別称でもあるので、
木芙蓉(もくふよう)とも呼ばれています。
その美しい花から、美しいもの、美女の形容としてもよく使われます。
しかし、もったいないことに、朝咲いて夕方にはしぼんでしまう1日花、
その代わり、長期間にわたって毎日次々と花をつけます。


よくみるのはこのピンク色の花、
鮮やかできれいです。
蕊も美しく甘いようで、チャバネセセリが吸蜜していました。


白花の芙蓉、
ここにもチャバネセセリが花の中に。


酔芙蓉(スイフヨウ)。
芙蓉の数少ない園芸品種の一つ、
朝、白く咲いた花が時間とともに徐々にピンク色になり、
夕方には酔いが回ったように紅くなるというその風流さが人気の品種です。
上、昼過ぎに写した酔芙蓉の花、まだ真っ白、しらふです。
その花にもセセリチョウ、こちらはイチモンジセセリが吸蜜していました。


上と同時間に写した同じ酔芙蓉、
この花は昼間から酔いが回り、紅くなっていました。
同じ木についた花ですが、個体差があるようです。
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ハナトラノオの花にホシホウジャク、ヒメクロホウジャク

2018-10-03 20:00:07 | 花と虫
ピンク色に群れ咲いたハナトラノオに
ホシホウジャクとヒメクロホウジャクが数匹。
このスズメガの仲間、まるでハチドリのように、
ホバリングしながら花の蜜を吸います。


スズメガ科ホシホウジャク。
ハナトラノオの花に近づいてきました。
蚊取り線香のように丸まっていた口吻を伸ばしています。


真っ直ぐに伸びた口吻を花の芯に突き刺し、
ホバリングしながら吸蜜するホシホウジャク。
うまくピントが合いました。
ハチドリは見たことがないのですが、
ホバリングしながら吸蜜する姿は絵で見たハチドリのようです。


ホシホウジャク、
茶褐色の地味な体色ですが、後翅の黄色の帯が特徴、
はばたくと黄色が鮮やかに映ります。


ヒメクロホウジャクもハナトラノオの花にやって来ました。
このスズメガもホバリングしながら吸蜜します。
ホシホウジャクより少し小型で、体色が淡黄緑色です。


ヒメクロホウジャク、
ホバリングをしながら口吻を花の奥まで長く伸ばしました。
ちなみにホウジャクは漢字では「蜂雀」、
雀(鳥)のような蜂ということになりますが、
実態は蛾です。


ホウジャクを写していると
クロアゲハが一瞬ハナトラノオにとまったので一枚。
いずれも望遠マクロでの撮影です。

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ツリフネソウ

2018-10-02 20:00:09 | 花,植物
散歩道の谷戸の湿地、
今年もツリフネソウが群生し、咲いていました(9/23)。


ツリフネソウ科ツリフネソウ。
秋の初め、
山野の湿地などに群生して花をつける一年草です。


咲きたての花は鮮やかな赤紫色、
ムラサキツリフネとも呼ばれます。


葉腋から花序を斜めに伸ばし、
舟のような筒状の花を吊るすようにつけるのでツリフネソウの名。
葉は互生、楕円形で細かい鋸歯がはっきりと見られます。


花弁は3枚、下の2枚が大きく、
訪れる昆虫の着地点になります。
内側には黄色の斑点、よく目立ち、虫たちを花の中に引き寄せます。
そして、斑点の上部、花の基部には白い雄蕊がついています。


萼片も3個、赤紫色で花弁のようにも見えます。
萼片の1個は大きく袋状、その先端が細長く距になっています。


距の先端はクルリと巻きます。
この距の部分に蜜がたまり、
虫たちは花筒の中まで口吻を伸ばします。


ツリフネソウ科キツリフネ。
ツリフネソウより少し早く、
よく似た形の黄色の花をつけます。
キツリフネの距の先端は丸まりません。
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