行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

シモツケとシモツケソウ

2015-05-31 20:00:05 | 花,植物
シモツケとシモツケソウ、
どちらもバラ科、よく似た花をほぼ同時期、
平地では5月~6月に咲かせます。
しかし、シモツケは樹木、落葉低木であり、
シモツケソウは名のとおり草本です。


ハラ科シモツケ属のシモツケ、
濃い紅色の花です。
同じバラ科シモツケ属のコデマリのように
丸く小花が集まります。


薄い紅色のシモツケの花。
葉は一般には楕円形で、
粗く不揃いな鋸歯が見られます。


白い花のシモツケ。
蕊が長く、蕾の形もよく、
美しい花です。


山地の日当たりのよい場所に自生もしているようですが
公園樹や道路樹として広く植えられており、
この時期になると、美しい花を眼にすることができます。


バラ科シモツケソウ属シモツケソウ、
クサシモツケとも呼ばれます。
花はシモツケに似ていますが
葉は大きく違い、掌状に5~7に裂けています。


野川公園の自然観察園のキョウカノコ、
キョウカノコはシモツケソウの園芸種、
シモツケソウに比べ繊細と書かれているものもありますが
個体差もあり、細かく見ない限り、違いがわからないようです。

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5/24、草の花

2015-05-30 20:00:47 | 花,植物
5月24日の野草散策会、
たくさんの植物を見ました。
その中から印象に残ったものを集めて見ました。


ユウゲショウの白花。
もともとは観賞用に持ち込まれたものが
野生化し、野にあっても爆発的に増えています。
美しい花なのですが、この紅色の花はどこにでも見られ、
あまりありがたみを感じません。
アカバナユウゲショウと呼ばれていましたが
紅花が当たり前なので、最近はユウゲショウが正しい名とのこと、
まれに写真のような白花が見られます。


ヤマタツナミソウと教えてもらいました。
よく眼にするコバノタツナミやオカタツナミソウと
違うのことはわかるのですが
タツナミソウは種類が多く、難しい。


帰りにちょっと寄り道、
オカタツナミソウを撮って見ました。


この形、色のきれいな葉、
草の名がわかりませんでしたが
キンポウゲ科アキカラマツソウと知りました。
7~9月、淡黄白色の小さな花を多数つけます。


アカザ、
茎頂の赤紫色の若葉がきれいな草です。
子供のころはよく見た気がしますが、
最近はあまり眼にしなくなりました。
茎頂が白いのがシロザ、
両者ともビタミンいのが豊富で食用にもなるようです。


多摩川の河原、
なぜかここのノビルは花をつけるものが多いようです。
その中でも豪華に花をつけていたものを写してみました。


これも多摩川河原にて、
マメ科の多年草クララ、
アルプスの少女を思い出す名です。
名の由来は根を噛むとクラクラするほど苦いことから。
絶滅危惧Ⅰ類に指定され、
現在、九州阿蘇地方と長野県の一部にしか生息しないオオルリシジミ蝶は
このクララだけを食草とします。
絶滅危惧の要因はこの草が減少したことにあるようです。
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5/24の樹木の花

2015-05-29 20:00:18 | 花,植物
5月24日、
稲城野草散策会に参加し、
野川公園そして多摩川を歩いてきました。
そこに見つけた樹木の花たちです。


センダン、
淡紫色の小花が木全体を埋め尽くすようにつきます。
高木の花、近くで写すことは難しいのですが
低い枝をさらに手で下げてもらいました。
もともとは四国以西の温暖な地域の海岸地域に自生した樹木ですが、
庭木や公園樹として植えられたものが広がり
いまは関東地方でも自生しているものが見られます。


ユリノキ、
北アメリカ原産の高木、
街路樹や公園樹としてよく持ちいられています。
チューリップに似ているといわれる花が
木の高所につきます。
葉の形からハンテンボクの別名があります。


高所に葉に隠れて咲くので
なかなか花の中は見られないのですが
これも低いところに咲いたものを
散策会のメンバーがさらに枝を下げてくれました。


バイカウツギ、
十分に開いてない花は花弁が重なり、
八重の花かなと思えるほどですが
開くと4弁花であることがわかります。


イヌツゲ、
山野に普通に自生し、
庭木や生垣などとしてもよく用いられています。
葉の形がツゲに似るのでこの名がありますが
ツゲがツゲ科で葉は対生に対し、
こちらはモチノキ科で葉は互生と明確に違います。


テリハノイバラ、
多摩川の河原に早くも花を咲かせていました。
葉に光沢があるのでこの名ですが
花もノイバラに比べ大きく、
豪華に感じます。

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オオキンケイギクの防除に山羊

2015-05-28 19:07:41 | 花,植物
オオキンケイギク、
あまりの繁殖力の強さに在来植物に悪影響を与える恐れがあるとして、
2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として
栽培などが禁止された北米原産の帰化植物です。


黄色のキク科の大輪花、
花がたくさんそして蜜が豊富、
昆虫にとってはうれしい場です。


自宅近くの谷地、
毎年5月の中ごろになると
このオオキンケイギクが谷一面を覆うように咲きます。
おそらく、昭和の最後のころ、
この一帯を住宅地として開発のおり、
ワイルドフラワーとして、
法面などにに播かれたものが広がったと思われます。


けっこう急な斜面、
人がこのオオキンケイギクを取り除くのはたいへん、
費用もかかります。
そこで試験的に導入されたのが山羊、
斜面も苦としない山羊にオオキンケイギクを
種のできる前に食べてもらおうという作戦です。
覗いて見たら山羊君、むしゃむしゃと懸命に花を食べています(5/23)。


5月19日から約一月の間、
2頭の山羊が放し飼いにされるそうです。
夜や休憩用でしょうか、山羊小屋も造られました。
そして、ツツジの植え込みなど、
山羊に食べてもらっては困るものには
緑色のネットが被されてました。


道路を横切り、
その反対側にもまだ空き地が残っています。
そこにはクスダマツメクサが群生していました。
これも帰化植物、
コメツブツメクサとともに、
最近よく見るようになった黄色のツメクサです。


さらに眼を移すと、
チガヤの白い穂が風に揺れていました。
これは古くからの在来種です。
春早くから今頃までずいぶん長い間見られると思っていましたが、
春先に咲いているのがチガヤ、
今頃に咲くのは茎の節部に毛があり
正しくはフシゲチガヤというと
先日、植物に詳しい方から教わりました。
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南山にて

2015-05-27 20:00:54 | 花,植物
昨日と同じ、
5月23日の里山散歩、
植物編です


坂道を上りつくと、
そこには畑が広がっています。
これは麦、オオムギでしょうか、
最近はあまり見ることのない麦畑です。


青空に向かう麦穂の直線がきれい、
麦秋にはまだ少し早いようです。


ナルコユリがたくさんの花をつけていました。


ここにもたくさんの花をつけたナルコユリ、
山のナルコユリは花つきがようです。


真っ赤な果実から種が透けて見えます。
完熟のウグイスカグラの実です。


白い産毛に覆われ、
蕊の長いこの紫色の花、
秋にはムラサキシキブとよく似た紫色の実になるヤブムラサキです。
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里山の蝶

2015-05-26 20:00:18 | 昆虫
5月23日、
里山の山道を歩いてみると、
どれも普通種、珍しいものではありませんが
たくさんの蝶に出会いました。


サトキマダラヒカゲ、
この蝶、翅を広げてとまっているのを見たことがありませんが
飛んでいる姿からはきれいなオレンジ色です。


ヤマウコギの花にルリシジミがとまりました。
よく見るシジミチョウですが
なかなか花にはとまってくれません。
いい場面が撮れました。


ヒカゲチョウ、
蛇の目模様のある蝶の一つ、
明るい褐色の翅色です。


クロヒカゲ、
ヒカゲチョウによく似ていますが
翅色がより濃く、黒褐色、
翅裏の模様も少しだけ違うところがあります。


ダイミョウセセリ、
黒褐色に白紋列のあるセセリチョウ、
なぜか西日本と東日本では
白紋列に違いがあるのが興味を覚える蝶です。


テングチョウ、
下唇ひげといわれる部分が長く伸び、
天狗の鼻のようであるところから、
この名です。


ヒメウラナミジャノメ、
最も個体数が多いのではと思うほどよく見る蝶ですが
翅裏は複雑できれいな波模様です。


最後に帰り際に出会ったウラナミアカシジミ、
ゼフィルスと呼ばれる6~7月にだけ発生する
美しいシジミチョウの一つ、
早くも眼にできました。
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ツマグロヒョウモン、ヒオドシチョウ、ミスジチョウ

2015-05-25 20:00:55 | 昆虫
昨日のアゲハチョウに続き、
5月中下旬に遭遇した
ツマグロヒョウモン、ヒオドシチョウそしてミスジチョウ、
タテハチョウ科の蝶たちです。


ツマグロヒョウモン♂、
今や関東地方では最も一般的な豹紋蝶です。
5月になると姿を見せはじめます。


ツマグロヒョウモン♀、
前翅の端が黒色が雄とは違います。
そして、この時期ものは一般に雄に比べて大型です。


オレンジ色の翅表に黒紋、
キタテハに翅模様は似ていますが
キタテハに比べてオレンジ色が鮮明そして大型です。
ヒオドシチョウです。
これほど傷みのない美しい個体を見るのは初めてです(5/24)。


調べてみると、
ヒオドシチョウは成蝶で越冬し、
年一回、初夏にだけ発生する蝶、
この翅のきれいさからこの個体は発生して間もないものと思われます。
これから来年の春に産卵するまで、
ほぼ一年間、生きのびて種をつなぐのです。


ヒメジョオンにとまる初夏のキタテハ、
くすんだオレンジ色です。


自宅近くの柑橘の花に、
濃茶色地に三本の白い帯を持つ蝶を見つけました。
よく眼にするコミスジに比べると大型、
図鑑で白い帯、紋の形を比べてみるとミスジチョウです。
これもはじめて撮る蝶、
この辺りでは珍しい蝶の部類と思われます。


よく見るコミスジチョウ、
ミスジチョウと比較のため写して見ましたが
翅がかなり傷んでいました。
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キアゲハ、ナミアゲハそしてアオスジアゲハ

2015-05-24 20:00:33 | 昆虫
5月中旬のアゲハチョウを3種、
いずれもよく眼にする揚羽蝶です。


河原のアカツメクサに
キアゲハがやってきました。


時期なのか個体差なのか
少し黄色の鮮やかさが足りないように思いますが
前翅の付け根が黒く、間違いなくキアゲハです。


幼虫はセリ科植物を食草とし、
都会の真ん中で見ることはあまりありませんが
郊外では花のまわりを飛びまわっているのを
まだよく見ることができます。


ナミアゲハ、
キアゲハによく似ますが
前翅の付け根が縞模様です。
一般にアゲハチョウと呼ばれるのはこのナミアゲハ、
都会でもよく見られるアゲハチョウです。


黒地に青白い筋が印象的なアオスジアゲハ、
小河川に自生したクレソンの花蜜を吸っています。


柑橘の花蜜を吸うアオスジアゲハ、
南方系の蝶で昔は関東地方には少なかったそうですが
温暖化の影響か、近年はよく眼にします。
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Berry much

2015-05-23 20:00:40 | 花,植物
5月も下旬、
春に咲いた花が果実となっています。


こちらに向かってくるようにつく、
この紅い実、
セイヨウザイフリボクの果実です。
ジューンベリーの名があり、食べられます。
ブルーベリーに似た味とのことです。


種類はよくわかりませんが
そのブルーベリー、
ほんのりと紅がさし、美しい姿です。
熟するのは6月~7月。


多摩川の河原にて、
高さ、幅ともに5mほどのクワの木に
たくさんの果実がついていました。


これも多摩川の河原に自生していたクワの木とその果実、
しかし、実の姿が上とはかなり違うように見えます。
桑は養蚕のため多く栽培されていた時期があり、
両者の混種もあるようで明確な判断は難しいのですが
上がマグワ、これがヤマグワと思われます。

クワの実はマルベリーとも呼ばれ、食べられます。


キイチゴの一つ、
カジイチゴの果実、
オレンジ色です。


これもオレンジ色の果実、
モミジイチゴです。
実がつきづらいといわれるモミジイチゴですが
たくさんの実がついていました。
キイチゴの仲間では最も味がよいそうです。

カジイチゴもモミジイチゴも食べられます。




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夏は来ぬ

2015-05-22 20:00:36 | 花,植物
野道を歩いてみれば
卯の花が蕾を一斉に開き、
早くもホタルブクロが花をつけていました(5/18)。


蕾が一斉に開き、
ウツギの花が初夏の風に揺れていました。
アジサイ科ウツギ属の代表選手です。


山野に普通に見られる落葉低木、
旧暦の卯月に花が咲くので
卯の花(ウノハナ)の別名があります。

余談になりますが、
豆腐の搾りかすであるオカラが卯の花と呼ばれるのは
その白さをこの花に例えたようです。


唱歌にあるように
この花が咲き、ホトトギスの鳴き声を聞くと
夏のおとずれ、夏を意識します。


水辺に咲くハコネウツギ、
スイカズラ科タニウツギ属のウツギです。
ウツギ(空木)の名は枝の中が空洞であるところから、
スイカズラ科以外にも、
アジサイ科、バラ科などにもウツギの名があります。


ハコネウツギ、
咲きたては白花ですが、
時を経るとともに色がピンクから赤色に変化します。
盛りの今は3色がそろって咲いています。


畑の隅に、白の花をたくさん咲かせている木を見つけました。
バイカウツギと思われます。
しかし、バイカウツギを調べてみると4弁花との記載が。
この木の花は5弁花あるいは八重花に見えます。


自生は少ないといわれるバイカウツギ、
いずれにせよ、平地のこの辺りで見るのは
園芸品種と思われますが
これはセイヨウバイカウツギでしょうか。


もうしばらくすると
野のあちらこちらに咲き出すホタルブクロ、
今年初見です。











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