行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

シロハラ(白腹)

2011-01-31 21:34:12 | 



バサッと音をたてて,枯れ草の中に小鳥が舞い降りてきました。
ツグミ?いや違います。シロハラのようです。
金色のアイリングに囲まれたまん丸の眼が特徴の,
スズメ目ツグミ科,いわゆる大ツグミに分類される鳥です。
体長24~25cmとツグミより心持ち大きい気がしますが,
図鑑ではほぼ同じ大きさに記載されています。
中国東北部からロシア沿岸部で繁殖し,
冬に朝鮮半島や中国南部,日本に渡来する冬の渡り鳥です。
写真はいずれも散歩の途中,稲城中央公園にて(1/16,29)。




シロハラには,この冬はよく会います。
昭和記念公園でも,近くの城山公園でも遭遇できました(1/23)。
名前の由来の白い腹部,そして長めのりっぱな嘴と金色のアイリング,
小鳥というには少し大きめですが,かわいい鳥です。
今度は,アカハラ,クロツグミ,
同じツグミ科でシロハラと同じく色が名前にはいる鳥を見てみたいものです。

白腹の突と舞い降り山の道
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バンの若鳥

2011-01-30 21:55:52 | 
「バンの若鳥」と書くと晩ご飯のおかずに
若鶏を料理するかのようにも思えますが,
バン(鷭)という鳥の幼鳥です。


昭和記念公園の池の浅瀬を
黒い細身,脚がよく発達した,鴨よりも小さく,
カイツブリより大きめ鳥が餌を探しながら歩いていました。
知らない鳥ですが,
歩き方,姿形はヤンバルクイナで知るクイナに似ています。
写真を撮り,クイナの仲間を調べてみました。
バン(鷭)が一番近いように思えますが,
バンは嘴の根元と額に強烈な赤色があります。
明らかに写真の鳥とは違います。
さらに調べをすすめると,この赤色は成鳥になると出てきて,
幼鳥にはないことを知りました。
バンの幼鳥で調べてみますと,
写真とほぼ同じ姿であることがわかりました。


バンはツル目クイナ科の水鳥,
この足の形,ツルといわれればそのようにも思えます。
関東以北は夏鳥,関東以南は留鳥として日本にいる鳥のようです。

恐竜になにか似ており鷭の脚
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河原鶸(カワラヒワ)

2011-01-29 22:32:16 | 
昭和記念公園日本庭園のサワラの木に
カワラヒワが群れて来ていました。
食べ物にやっとありついたとばかりに,
全羽でサワラの実をむさぼり食べていました。




常緑のサワラ,実がたくさんつき,緑の葉もたくさん残っています。
薄緑色のカワラヒワがその葉に隠れたり,また出てきたり,
動きがせわしく,なかなか落ち着いていてくれません。
ピントが合わせづらく,うまく撮れませんでしたが,
どうにかその姿をとらえることができました。

カワラヒワはスズメ目アトリ科,
先日のシメと同じアトリ科のようです。
そういわれればずんぐり体型,嘴の太さなどよく似ています。
秋から春にかけては河原,農耕地などを群で行動します。
ネットの写真では頭部から背の毛色は褐色のものが多いようですが,
この群のようにウグイス色,黄緑が強く出ているものもあるようです。
写真の一群は眼にした一瞬,メジロと見間違うぐらい,黄緑色でした。

どの顔も木の実貪る河原鶸
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日本庭園のハクセキレイ

2011-01-28 22:39:04 | 



昭和記念公園の日本庭園の池,
ハクセキレイが池の石にとまり,
水を浴びたり,毛繕いをしていました。
どこにでも見られるハクセキレイですが,
やはりきれいな水が似合います。
環境,背景がよいとハクセキレイもきれいです。
捨てたものではありません。


記念公園の芝にいたハクセキレイです。
生活環境がよいのか,
家の近所の道路などで見るハクセキレイに比べ生き生きとして,
顔も気品があるように感じられました。

寒晴や小鳥日を浴ぶ水を浴ぶ
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日本庭園にて

2011-01-27 21:08:44 | 風景
1月23日,久しぶりに昭和記念公園に行ってみました。
この季節,いつもの来園の目的である花もなく,
今回,目的とした小鳥もあまり見当たりません。
そこで,日本庭園に入ってみることにしました。
昭和記念公園には何回も来ているのですが,
日本庭園に入るのは初めてです。


日本庭園です。やはり池が配されています。
思ったより広い池です。
写真の手前の島,遊び心なのでしょうか,亀が形取られています。
奧のほうが頭のようです。
甲羅にある松が不思議です。


白梅がちらほらと咲いていました。
白梅は雄蘂が大きくシンプルな一重がきれいです。


池のほとりの東屋でちょっと休憩,
その木陰に紅いサザンカが控えめに咲いていました。

茶を飲めばほのか梅の香東風
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タヒバリ(田雲雀)

2011-01-26 21:57:17 | 
これも多摩川の河原(1/16),
スズメに似た羽色の小鳥が河原で遊んでいました。







よくみるとスズメよりヒバリに似ているように思えます。
写真をもとに調べてみると,タヒバリという名の小鳥,
名前はヒバリだが,ヒバリ科ではなく,スズメ目セキレイ科,
昨日のキセキレイやハクセキレイと同じ仲間です。
外観からは,これがセキレイ科の鳥であるとは以外ですが,
尾を上下に振り振り歩くところはセキレイと同じです。

ユーラシア大陸の高緯度地域で繁殖,夏を過ごし,
冬に日本など南に渡り,草地や農耕地,河原などで,
草の実などを餌としています。

大寒の冷たさ知らず水の鳥
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鶺鴒3種(キセキレイ,セグロセキレイ,ハクセキレイ)

2011-01-25 21:36:31 | 
多摩川の水辺で3種の鶺鴒,
キセキレイ,セグロセキレイ,ハクセキレイが同時に撮影できました(1/16)。



黄鶺鴒(キセキレイ)
尾の黄色が美しい鳥です。
なかなかせわしい鳥で一ヵ所にじっとはしていません。
写真上のキセキレイも,多摩川の水辺を行ったり来たり,
なかなかじっとしていてくれません。
追いかけて,やっと止まったところを撮りました。
下は帰り道,多摩川から取水している大丸用水を,
颯爽と登ってきて,用水に置かれている石に留まりました。
シャッターをあわてて切りましたが,
この一枚だけを残し上流に去っていきました。
キセキレイの頭から背中はグレーなのが分かります。




背黒鶺鴒(セグロセキレイ)
日本固有種といわれるセキレイです。
黒と白の姿,まるで正装しているようです。
こちらはキセキレイに比べると落ち着いているようです。
2羽とも多摩川にて,別の個体です。
ハクセキレイに押されて,個体数は少なくなっているそうです。


白鶺鴒(ハクセキレイ)
セキレイ類は基本的には水辺の鳥ですが,
ハクセキレイは生活域を広げ,いまや水辺だけではなく,住宅地や野原,
時には駅のホームなど,どこにでも見られる鳥に変っています。
人を恐れず,なんでも餌にできるところが,
都会の環境に順応し,増えた要因のように思えます。
写真は水辺での生活を守っている正統派?のハクセキレイです。

瀬から瀬へ動きせわしく黄鶺鴒
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冬の多摩川と鴨

2011-01-24 22:55:25 | 風景
いつもの散歩,多摩川まで足をのばしてみました(1/16)。
河原の土手にたどり着くと,
真冬のこの時期,土手を吹き抜ける風はさすがに冷たく,
この日は特に冷たい北風が吹いていました。
ヒートテックの下着に,上もしっかり着込んでいるので体は暖かいのですが,
顔,頬は冷たく痛みを感じます。

稲城(対岸は府中)あたりはまだ流れが強く,水も青くきれい,
河原の土手から望む冬の多摩川は冴えきっていました。


(稲城大橋を臨む)


(是政橋を臨む)


(ヒドリガモ,オスが二匹,メスが四匹の一群)


(コガモのオス,頭と羽から覗く緑色が印象的です)


(オオバン)

多摩川まで足をのばしたのは
飛来している鴨や小鳥を撮ってみようと思ったからです。
12月始めに来た時にはまだいなかった鴨たちが,
流れが少し澱んだ淵で40から50羽,なかよく泳いでいました。
ヒドリガモが多く見られますが,
多分ここに定住していると思われるカルガモ,
全身がほぼ黒い,オオバンと思われる水鳥もいます。
そしてヒドリガモよりさらに小さく,
頭と羽の緑のアクセントが特徴的なコガモも見られます。

頬を打つ寒さもうれし趣味の道
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ヒヨドリ(鵯)

2011-01-23 21:06:29 | 
1月9日のNHKの番組「ダーウィンが来た!」,
ヒヨドリの津軽海峡越えがとりあげられていました。
寒い北海道では餌がなくなるため,秋になると本州に渡るヒヨドリの話です。
津軽海峡には天敵のハヤブサが多数生息しています。
その攻撃を避けるため,ハヤブサが高速で飛ぶことができない海面すれすれに飛び,
猛スピードでなんと2000羽以上の群が一体となり移動していくのです。
その様子はまるで黒龍が海を渡っているように見えると紹介されていました。






(落花したサザンカを銜えるヒヨドリ)


(民家の庭,赤い木の実を食べるヒヨドリ)

ヒヨドリは秋になると山から里に移動するともいわれていましたが,
いまは餌が豊富な都市では一年中土着している個体も多いようです。
ヒヨドリはすでに留鳥になってしまったと思っていましたが,
本能なのか,多くのリスクを乗り越え,
いまだこんな渡りをするヒヨドリがたくさんいることを知りました。
東京では冬にヒヨドリを見る頻度が高いような気がします。
北から渡ってきたヒヨドリと
土着のヒヨドリの両方が存在するからでしょうか。
東京には冬でも餌が多くあるようです。
ヒヨドリのたいがいはなにか食べているような気がします。
そんな東京のヒヨドリを撮って見ました。
この中に果たして渡りのヒヨドリはいるのでしょうか。

ヒヨドリは東京の多摩あたりでは最もよく見られる鳥の一つですが,
日本以外では朝鮮半島,台湾,フィリピン北部にしか見られない
地球レベルでいうとかなり珍しい鳥だそうです。

冬柿のひよどり群れて皮一つ
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麦の芽

2011-01-22 23:36:13 | 花,植物
晩秋に種がまかれた麦,
年が明け,こんなに青々と芽が出ていました。




他の植物が枯れ,緑がなくなる冬に青々と発芽し成長する麦,
踏まれて,踏まれて,寒風にさらされて,より強くりっぱなに育つ麦,
大事に踏まないように温室で育てらける他の作物とはなにか違います。
雑草のスピリットを感じます。
きちんと並んで畑に芽を出しているので,
栽培作物とわかりますが,そうでなければどう見ても草です。


写真,その麦畑のすぐ横の空地に生えていた雑草,
スズメノカタビラでしょうか。
麦と同じイネ科,晩秋に芽を出す,どこにでも見られる草です。
緑の濃さが多少違いますが,この時期の両者,
姿形がそっくりに思えます。
スズメノカタビラは麦類の栽培とともに日本に帰化した雑草だそうです。

麦の芽の競うものなく生えにけり
冬の日やみどり輝き麦芽立つ
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