行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

雨の山道にて

2015-08-30 20:00:01 | 花,植物
8月26日、
小雨の中、多摩丘陵の山道で
昨日のコバノカモメヅル以外にも
山野の花を撮りました。


林陰に咲いていた小さな花、
タデ科ミゾソバです。
薄暗い林間道に紅色と白色が映えていました。


キキョウ科ツリガネニンジン、
こちらは日当たりのよい山野に見かける多年草です。
近年、数を減らしているようです。


その名のように釣鐘状の薄紫色の小さな花を
秋の初めに咲かせます。


センニンソウ、
キンポウゲ科のつる性多年草です。
日当たりのよい場所に
これから9月にかけ、たくさんの白い花を咲かせます。


雨に濡れたキンミズヒキ、
ミズヒキやギンミズヒキと名は似ていますが
花はぜんぜん違います。
ミズヒキはタデ科、こちらはバラ科です。


どこにでも見られる花ですがツユクサ科ツユクサ。
朝開いた花が昼にはしぼみます。
写真は13時ごろ、
ちょうど店じまいを始めたころ、
蕊が丸まり閉じだしています。


最後に、カラスウリの青い果実が雨に洗われていました。
秋には橙色になりますが、
この時期は瓜の名のとおり、こんな縞模様なのです。
イノシシの子やイサキの幼魚もこのような縞模様があり、
瓜坊(うりぼう)と呼ばれます。
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コバノカモメヅル、カガイモ

2015-08-29 20:00:29 | 花,植物
多摩丘陵の山道に初めて見る花を見つけました(8/24)。


いろいろ調べてみて、
ガガイモ科コバノカモメヅルがヒット、
本州の関東・中部・近畿に分布する日本固有の種、
多摩丘陵では個体数が大変少なく、
めったに出会えない稀少種のようです。


2日後の26日、
マクロレンズを抱え、
小雨降る中、同じ場所に行って見ました。


どこかイカリソウにも似た花姿、
1cmほどの小さな花ですが
とてもインバクトを覚えます。


じっくりと見ていると、
UFOから出てきた宇宙人が
水玉を背中に飛んでいるようにも見えてきました。


他の植物に巻きついて生育するツル(蔓)性の多年草、
花が茎(蔓)から離れていて、
なかなか葉が入りませんでしたが
葉を入れたものも一枚。
名の由来はこの対生して生える葉をカモメの翼に例えた言われています。


コバノカモメヅルはカガイモ科、
帰りに水田横の草原に
そのカガイモの花を見つけました。
この花もよく見ると美しい造形をしています。  
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雌雄ジャコウアゲハとその産卵

2015-08-28 20:00:30 | 昆虫
山の草原、
だいぶ前に草刈りがされたようですが
新しい草が生え始めています(8/24)。


そこにウマノスズクサの匂いがするようで
ジャコウアゲハ♀がゆっくりと
飛びまわりながら産卵場所を探しています。


ウマノスズクサはジャコウアゲハ幼虫の食草、
この草だけを食べるのです。
したがって、この草だけに産卵するのです。


ウマノスズクサが生え、
ジャコウアゲハが来ていた多摩川の河原は
昨日、河原一面がきれいに草刈りがされていました。
ブルトーザーのような草刈り車であっという間に草が刈られて行きます。
ウマノスズクサやジャコウアゲハ、ギンイチモンジセセリの卵や幼虫も、
みんな機械に巻き込まれて行きます。
しょうがないことかとも思いますがどうにかならないものでしょうか。


やっと適当な草を見つけ、
産卵を始めました。
ウマノスズクサの葉の裏に
数個ずつ分散して卵を産みます。
これも種維持の本能のように思われます。


ジャコウアゲハの♂。
胴体に紅色が見られるのが
ジャコウアゲハの特徴です。


翅をひろげるとクロアゲハと同じような黒色、
雌との違いがよくわかります。

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ニシキギの紅葉と青い果実

2015-08-27 20:00:45 | 花,植物
ニシキギ科ニシキギ属、
マユミ、マサキ、ツリバナなどがありますが
やはり科名、属名をそのまま名にするニシキギが代表と言えます。
そのニシキギ、秋に美しく紅葉し、
赤い果実も美しいので「錦木」の名があります。


猛暑の8月中旬、
道の境に植えられたニシキギに
早くも紅葉しているものがありました。


まだ膨らみが足りない
青い果実が紅い葉に乗るように付いています。


上のものと並んで植えられていたニシキギ、
枝にコルク状の翼(よく)があるのがニシキギの特徴です。
姿が極めてよく似ているものにコマユミがありますが
コマユミの枝にはこの翼がなく、
両者が区別できます。


上の3枚とは別の場所に見つけたニシキギ、
コルク状の翼がよくわかります。
こちらはまったく紅葉がなく、
果実もぶら下がるように付いています。


そのニシキギの若い果実に
キバラヘリカメムシが来ていました。


やはりニシキギの葉に見つけた
キバラヘラカメムシの幼虫。、


このカメムシ、マユミやニシキギなど、
ニシギギ科の木に集まり、
実のついたそれらの木を探すと
成虫ともどもよく見つかります。
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キリギリス3種

2015-08-26 20:00:19 | 昆虫
ササキリの幼虫と
ニシキリギリスとヒガシキリギリス、
キリギリス科の3種です。


ササキリの幼虫を
林縁の草むらに見つけました。
眼がくりっとしてかわいい姿です。


黒色の体色、頭部が薄い黄色、
親とはまったく異なる色彩、
知らないとササキリの幼虫とわかりません。
それでも長い触角は親と同じです。


島根県で偶然キリギリスが撮れました。
ニシキリギリスの雌です。
かつては一種とされていたキリギリス、
近畿以西の本州、九州、四国で見られるものをニシキリギリス、
近畿以北の本州で見られるものをヒガシキリギリスと
2000年代以降2種に分けられるようになりました。


こちらは東京、多摩川の河原で写したキリギリス、
ヒガシキリギリスのメスです。
ニシキリギリスに比べ翅の黒紋が多く、
脚や翅がやや短いと昆虫探検図鑑に書かれていますが
こうして並べて見てもその差はほとんどわかりません。
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山陰日本海

2015-08-25 20:00:03 | 風景
先週末、義母の7回忌で島根県浜田市に行っていました。


今は誰も住んでいない妻の実家の
直ぐ上が浜田城址公園、
わずかに残された石垣と
苔むした石階段がかつてここに城があったことを偲ばせています。
その公園の山の頂、天守閣があった地点から臨んだ日本海、
規模は小さいですが奇岩や洞窟なども見られ、
リアス式海岸であることがわかります。


少し角度を変えて眺めると
茂った樹木の間から小さな入り江の漁港が見えました。
海なし県に育ち、今も東京の多摩地方に住む私にとっては
こんな入り江が新鮮に映ります。


帰りは寄り道をしながら
レンタカーでのんびりと萩・石見空港へ向かいました。
途中の国道沿いの道の駅、
日本海が臨める場所に建てられています。
その日本海を背景に単線の山陰本線、
2時間に一本の特急列車がちょうど通り過ぎて行きました。
ここは絶好の撮影ポイントのようで、
たくさんの人がカメラを構え、列車の来るのを待っていました。


海にせり出した山を抜ける山陰本線、
この辺りはトンネルの連続です。


空港に行く前に立ち寄った島根県立万葉公園(益田市)、
広々とした芝生と豊かな森の遊歩道を
樹木や蝶を見ながら1時間ほど歩いて見ました。


東京便が2本、大阪便が1本、
一日3便だけの萩・石見空港、
ゆっくりと向かったつもりですが
混雑もなく、だいぶ早く着いてしまいました。
搭乗までたっぷりと時間があるので
空港に隣接した公園の高台に上ってみると
風力発電のプロペラと日本海が見えました。







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夏のヒガンバナ科

2015-08-22 20:00:49 | 花,植物
8月のお盆過ぎ、
散歩道に見つけたキツネノカミソリ、
インドハマユウ、レインリリー、
いずれも茎をスルスルと伸ばし花をつけます。
いずれもヒガンバナ科の草です。


キツネノカミソリ、
ヒガンバナ科の球根多年草、
山道に茎を伸ばし、
濃い橙色の花を咲かせていました。


違う場所に見つけた
これもキツネノカミソリ、
上のものより花色が薄く見えます。
同じ橙色の花色ですが、
生える場所などにより濃淡があるようです。


インドハマユウ、
これもヒガンバナ科の球根多年草、
白花が多く見られますが
こんな素敵な赤色の花がありました。


ピンク色のインドハマユウ、
日本へは昭和時代の初期に渡来し、
日本に自生するハマユウと同属だそうです。
多数の交配種が作り出されているとのことです。


レインリリー。
雨の後に咲くといわれていますが
まさしくその通りに道端に花開いていました。
タマスダレの名もあるヒガンバナ科の球根多年草です。



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ギンイチモンジ、キマダラ、チヤバネセセリ

2015-08-21 20:00:52 | 昆虫
8月16日の多摩川河原にて、
草原にセセリチョウを撮りました。


ギンイチモンジセセリ、
3回目の発生と思われる個体群が出ていました。
春に発生する1回目ものと比べると
名の由来である後翅裏面の銀白色の帯が
薄く目立ちません。


発生場所が限られており、
私はこの多摩川の草原でしか見たことがありません。


キマダラセセリ、
葛の花に吸蜜をしていました。


翅裏面は茶褐色のまだら模様、
翅表は褐色と黄色の2色刷り、
セセリチョウの中では美しい翅色です。


チャバネセセリ、
イチモンジセセリに似ていますが
後翅の白紋が小さく目立ちません。


そのチャバネセセリが翅を
半分広げていました。


イチモンジセセリ、
私のフィールドでは最もよく見られるセセリチョウ、
8月になりたくさん発生したようで、
なおさらよく見るようになりました。
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8月の河原に見つけた花

2015-08-20 20:00:42 | 花,植物
8月16日の日曜日、
お盆の休日とあって、
多摩川の河原広場はテントやパラソルを張り、
バーベキューなどを楽しむ家族連れやクループでいっぱいです。
その人々を横眼に河原の草原に入ってみると。


しばらく草の中を歩いていると、
草丈50cmほど、白い美しい花を見つけました。
マツヨイグサの仲間がたくさん咲いている環境、
一瞬、ツキミソウ?と思いましたが
今は昼、またこんな場所にあるわけがありません。


直径5cm 大、花芯が紅色、
裏側の紅色のラインがきれいな花です。
蕊はアオイ科の花のそれに似ています。
アオイ科で検索してみると矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)、
別名は高砂芙蓉(タカサゴフヨウ)がヒットしました。
南米原産のアオイ科の草本状低木、
比較的寒さに強いので野生化しているとのことです。


バラ科カワラサイコ。
6月下旬から9月まで黄色の花を
文字通り河原に咲かせます。


マメ科コマツナギ。
山地や丘陵地に見られるものと思っていましたが
河原にも見られるようです。
草のように見えますが木本です。


キンミズヒキ、
ミズヒキやギンミズヒキはタデ科ですが
キンミズヒキはバラ科、花がまったく違います。
それにしても、河原は植物の種類が豊富です。


最後にコセンダングサ、
これは秋の河原の定番、
早くも咲き始めていました。
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センニチコウと蝶

2015-08-19 20:00:48 | 花と虫
連日の暑さにも
公園の花壇に千日紅(センニチコウ)が
たくさんの花を咲かせています。
花に来た小さな蝶を主役にそのセンニチコウを写して見ました。


センニチコウの名は
暑さと乾燥に強く、
長い間咲き続けるところから、
紅色だけでなく、ピンクや白花もありますが千日紅です。
花に囲まれ幸せそうなこの蝶はイチモンジセセリ。


同じピンクの花にキタキチョウも来ました。


こちらもピンクですが花の天辺に
薄らと白色を被ります。
そこに白いルリシジミがとまりました。


こちらはベニシジミ。


白いセンニチコウです。
ここにもルリシジミがやって来ました。


赤というより赤紫の花にもルリシジミがとまりました。
実は、センニチコウの白や紅色の
花に見える部分は花ではなく苞、
花はその中に見える小さな黄色の部分です。


これはキバナセンニチコウと思われます。
上記のセンニチコウとは花の感じが違うのがわかります。
蝶はイチモンジセセリ、
大量に発生しているようです。
たくさんいました。





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