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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

6月7日に早くもウラナミシジミ

2025-08-31 20:00:39 | 昆虫
6月7日の谷戸道散歩にて。


谷戸の草茎に、
まだ6月初旬なのにウラナミシジミを見つけました。
移動性が高いチョウ、西日本の暖かい場所では1年中見られますが、
東日本には秋にかけて移動してきて、
冬は寒さのため死滅するというサイクルを繰り返しています。
東京で6月にいるのは珍しいことに思えます。


カタツムリを見つけました。
少し大きめで右巻きです。


花が終わったニセアカシアの葉に隠れるようにして
トンボエダジャク、交尾中でした。
6~7月に見られる翅が黒白まだら模様のシャクガ科の蛾です。
昼間に活動します。


白色に黒紋が散りばめられ、
その名もヒヨウモンエダジャクがいました。
これも6月から発生するシャクガ科の蛾です。


ホソクビナガハムシでしょうか、
緑の葉に光沢のある赤色がよく映えていました。


熟れた梅の実にナナホシテントウムシがいました。


虫ではありませんが
水浴びをして石の上にヒヨドリが上がりました。
ヒヨドリにしては小型の若い個体です。


日本に生息する数が圧倒的に多く日本固有種ともいえるヒヨドリです。
東京では1970年頃までは秋から冬によく見られる漂鳥だったようですが、
今では留鳥として夏も見られ、繁殖もしているようです。
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ミスジチョウ、アカボシゴマダラ春型

2025-08-18 20:00:33 | 昆虫
5月末の里道散歩、
ミスジチョウ、アカボシゴマダラ春型がいました。


林縁道にミスジチョウを発見、
人の足音に反応してか地面から飛び上がり、
ゆっくりと滑空するように飛んで、再び地面に下りました。
翅模様のよく似たコミスジとは大きさが違い、飛び方も少し違います。


ミスジチョウ(三筋蝶)、タテハチョウ科の蝶です。
年1回だけ、初夏に発生します。
年数回発生するコミスジと違って見ることの少ないミスジチョウです。
落葉広葉樹林に多く、初夏から夏、地面に降りて吸水している姿を見かけます。


木の葉の上に春型のアカボシゴマダラを2頭見つけました。
雌雄なのか、寄り添うように接近しています。
21世紀になって関東地方を中心に定着し、
特定外来生物に指定されるほど増えているアカボシゴマダラ、
中国や韓国では広く分布する普通種であり、
それらが人為的に相当数が放蝶されたのがその始まりとされています。


アカボシゴマダラは発生時の気温によって翅色が異なります。
気温の低い春に発生する春型は白色部が多く、
名の由来である赤星も出現しません。


木の葉にシロコブゾウムシ、
背中の黒色模様からヒメシロコブゾウムシの方です。
少し離れて2匹が葉の上でまったりとしていました。


ヒメシロコブゾウムシ、
全体に白っぽく、前翅に瘤状の隆起があるゾウムシ、
ウドやシシウドなどを食草としています。
年1回の発生、6月頃に成虫が土から出てきて食草に着きます。


きれいな緑の葉上にアカサシガメを見つけました。
サシガメ科の昆虫の一つ、体色は朱色をしていて、よく目立ちます。
低山体の草むらで見られる普通種、ハムシなど小型の昆虫を捕食します。


咲きはじめのアジサイに特大のオオスズメバチがとまっていました。
この時期は女王バチが巣作りを始めたばかり、
働きバチはまだいません。
巣作り中あるいは巣作り前の女王バチです。
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今年もラミーカミキリ

2025-08-14 20:00:45 | 昆虫
5月26日、
ヤブムラサキとイラクサの葉でラミーカミキリの姿を写しました。


花か薄っすらとピンク色に色づき出したヤブムラサキの葉に
ラミーカミキリを見つけました。


イラクサ科やアオイ科植物の葉にいることが多いラミーカミキリです。
ヤブムラサキの葉にいるのははじめて見ました。
顔面が黒色なのでメスの個体です。


ヤブムラサキでは2カットしか撮れなかったので、
イラクサ科(多分)カラムシの群生にラミーカミキリを探して見ました。


顔面が白色(淡い水色)なのはオス、
メスより可愛らしく感じます。


メスもいました。
顔面が黒色なので厳つく感じます。
白色部分もオスと見比べると淡い青みがありません。


オスが翅を広げたところが撮れました。
腹部上面も黒色と白色(淡い水色)の模様でした。


カラムシの丸まった葉から出てきたばかりと思われるラミーカミキリ、
少し大きく太目なのでこれはメスでしょうか。
インドシナ半島北部から中国、台湾、日本に分布するカミキリムシ、
日本には幕末から明治にかけて侵入した外来種、
九州から徐々に北上、20世紀末には東京多摩地区でも生息が確認され、
今では最も普通に見られるカミキリムシです。


ラミーカミキリの食草はイラクサ科のカラムシやアオイ科のムクゲなど、
幼虫は食草の茎の内部や基部に侵入して越冬します。
5月下旬から6月、こんな風に丸まった葉から成虫が姿を現します。
食草の周囲をよく飛び回ります。
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3種の黒いアゲハが田んぼで吸水

2025-07-21 20:00:38 | 昆虫
田植え前の泥田に
クロアゲハ、モンキアゲハそしてナガサキアゲハと
なんと黒揚羽が3種そろってミネラル補給していました(5/8)。


5月の明るい日を受けた泥田に
黒いアゲハチョウが太い口吻を泥の中に突き刺して吸水しています。


カラスアゲハかと思いましたが
液晶モニターで確認するとクロアゲハです。
蝶が泥水などに吸水するのは生殖活動のためのミネラル補給が目的、
まだ若いオスの個体にほぼ限られるようです。


やがてモンキアゲハがやってきました。
白い紋が特徴、モンキアゲハとすぐに判別できます。
関西以南に多い種、
最近になり、東京多摩でもよく見るようになってきました。


モンキアゲハ♂
畔の壁にとまったところを姿勢を低くして下から望遠ズーム600mmで撮影、
歳をとると、屈んで重たく大きいレンズを扱うのはたいへんです。


それぞれ1羽だけですが、
ナガサキアゲハ♂が畔の壁にやってきました。
翅の裏面基部に赤色紋、
そして尾状突起がないのですぐに判別ができます。


ナガサキアゲハ
南方系の蝶、名前のように江戸時代は九州以南に限られていた分布が、
時代とともに北へ拡大してきています。
21世紀になり、関東でも確認されるようになり、
いまは東北地方でも見られるようです。


モンキアゲハとナガサキハが並んで吸水。
両者とも日本の蝶では最大級の種で、
夏型はもっと大きくなります。

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ハラビロトンボ、シオヤトンボ

2025-07-18 20:00:57 | 昆虫
シオヤトンボとハロビロトンボ、
春4月から現れる(雌は)黄金色の美しいトンボです。


5月1日の公園の花壇に小さな黄金色の美しいトンボがいました。
ハロビロトンホです。
羽化水域からあまり離れない習性のトンボ、
そんな水域が見当たらないこの場所で見るのは驚きです。


4月下旬頃から浅い池沼、湿地などで羽化が始まるハラビロトンボです。
未熟なうちは雌雄とも全身が黄色を基調とした雌の成熟と同じ体色、
雄は成熟すると腹部背面がシオカラトンボのように青白い粉を帯びるようになります。
5月1日ですのでこの個体は未成熟。
尻尾の先端が丸く、その形状から雌と思われます。


4月下旬谷戸の用水路で撮影、
体色がハロビロトンボに似ますが、シオヤトンボです。
シオヤトンボは春のトンボ、
平地~丘陵地の浅い池、湿地などに早いもので3月下旬から発生、
6月頃には姿を消します。


4月下旬公園の湿地で撮影
このトンボも未熟なうちは雌雄とも全身が黄金色をしていて、
雌雄の判別が難しい。



5月初旬の里の水田にて。
黄金色の体色、雌あるいは未成熟の雄ということになりますが、
腹部先端の形状から、雌と思われます。


4月下旬、谷戸の水路にて。
雄は成熟すると腹部と翅胸前面に青白い粉を吹きます。
シオカラトンボによく似ます。
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ハルジオンと蝶

2025-07-13 20:00:09 | 昆虫
4月下旬の野道や河川敷、
ハルジオンがあちらこちらに咲き、
そこに虫たちが蜜を求めてやってきます。


里の野道を歩いていると、
目の前のハルジオンにアオスジアゲハがやってきて、
翅を広げ、しばらくの間とまってくれました。
ちょうどつけていた180mm望遠マクロでノートリで大写し。


アオスジアゲハ、
空色の太い斑紋列が美しいアゲハチョウ、
4月下旬から11月まで、東京でもよく見られる種です。
南方系のチョウで東南アジアから徐々に北上してきたといわれています。
日本では東北南部が北限とされ、北海道には分布していないようです。


ツバメシジミ。
この蝶も3月から10月まで数回の発生がある普通種、
この個体発生して少し時間が経つようで、翅が少し褪せています。


ベニシジミ、鮮やかな紅色のシジミチョウです。
この蝶も極普通種。
年に数回発生し、日本全国に分布します。
ハルジオンは春に咲く紫苑というのが名の由来。
花期は4月~6月頃で入れ替わるように6月~9月頃に
きわめてよく似たヒメジョオン(姫女菀)が咲き出します。
ハルジオンもヒメジョオンも好物、両者によく吸蜜するベニシジミです。


ダイミョウセセリもハルジオンに吸蜜していました。
イチモンジセセリなど他のセセリチョウと違い、翅を水平に開いて止まります。
翅が黒褐色の地に白紋列、
これを侍の羽織袴の模様に見立てたのが名の由来だそうです。


クロハナムグリ。
全身が黒色の地に黄白色紋があるハナムグリです。
ハルジオンによく見ます。


最後にハルジオンの花の上でホバリングしていたホソヒラタアブ。
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ニホンカワトンボ

2025-07-07 20:00:04 | 昆虫
4月20日、
上谷戸の小さな流れにニホンカワトンボ、
今年は例年より早めの4月20日に、
羽化し始めて間もない個体を写しに行きました。


ニホンカワトンボ、
平地や丘陵地の植物が生育する緩やかな流れの清流に生息する、
カワトンボ科カワトンボ属のトンボです。
毎年ゴールデンウィークごろになるとこの場所に発生します。


日本全国に分布していますが、
生息域は限られ、東京や一部の県では絶滅危惧種になっています。
マイフィールドで見かけるのはこの小さな流れの短い区域だけ、
それも年々減少しているように思います。


胸部、腹部が金緑色で翅の橙色が淡色で縁紋が白色、
発生して間もない未成熟のオスの個体です。
成熟した個体は腹全体に白い粉が吹いてきますが、
未成熟な個体はメタリックな青緑色と美しく見えます。


これも金青緑色の体色、
翅色は無色ですが、縁紋が赤褐色なのでこれも未成熟のオスです。
オスは翅の縁紋が赤褐色になります。


腹部に薄っすらと粉が吹き出しています。
少し成熟したオスです。
翅が橙色なのは全部オスで縁紋が赤褐色になるのもオスです。


翅色が無色で縁紋が白色、
体色はオオアオイトトンボのような金緑色、
若いメスです。


オスより目立たない翅色のせいでしょうか、
それとも発生数がオスより少ないのでしょうか、
オスに比べてメスは見つけるに苦労します。


最後にクレソンの葉にニホンカワトンボ♂。
この流れにはクレソンがたくさんあり、
このころに花を咲かせています。
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ギンイチモンジセセリ

2025-07-03 20:00:02 | 昆虫
4月24日の多摩川河川敷、
ギンイチモンジセセリなど春の蝶を写しました。


多摩川の河川敷、
藤の花を写していた草原にギンイチモンジセセリを見つけました。
いい具合にカラスノエンドウの花に吸蜜していました(4/24)。


4月に発生する春型、
黄褐色の翅裏に名の由来でもある白帯がくっきりと浮かびあがります。
7月に発生する夏型はこの白帯が淡く、はっきりしません。


別の個体、
翅を少し広げました。
あまり見ることのない翅表、黒褐色と地味色です。


翅表も翅裏も地味色、
きれいとは言えないギンイチモンジセセリです。
日本中に分布していますが、存在は局所的で準絶滅危惧種です。
河川敷にしか見たことがありません。


カラスノエンドウの赤紫の花にツバメシジミのメスが吸蜜。
食草はマメ科植物、カラスノエンドウはお好み、よくとまります。


キタキチョウがやはりカラスノエンドウの花に。
カラスノエンドウは春の蝶の重要な蜜源のようです。


藤の葉にコミスジがとまりました。
発生して間もないようで翅に傷み、色褪せのないきれいな個体です。


ハルジオンにキタテハ。
成虫越冬した秋型です。
春のキタテハは秋型であり、翅色はオレンジ色です。
夏型はオレンジの色味が薄くなり、少し黒ずみます。
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10月末日のトンボなど

2025-01-25 20:00:43 | 昆虫
10月末の散歩道に撮ったトンボなど昆虫を集めてみました。


コノシメトンボのオスがいました。
成熟すると、頭部まで真っ赤になります。
その色あいはナツアカネのオスに似ますが、翅先端に濃い褐色斑があり区別できます。


8月から赤くなっていたリスアカネのオスが
さらに赤色を濃くして、まだ頑張っていました。
このアカトンボも翅先端に褐色斑があります。


翅先端に褐色斑があるアカトンボのメスも写しました。
胸の黒条斑がよく見えないので、
コノシメかリスか判定に迷います。
多分、コノシメトンボです。


秋の青空にアキアカネのオス。
この秋はアキアカネを含めアカトンボの数が少なかったようです。
今年は秋が暑かったので特別としても、毎年少なくなっていくようにも


あと2日で11月、
アカトンボ以外のトンボの姿はほとんど見られなくなりましたが、
オオアオイトトンボはまだいました。
珍しく草の中ではなく、道横の石にとまっていました。


山の草道に体色の違う雌雄オンブバッタがいました。、
おんぶをしている草色の大きいほうがメスで、茶褐色の小さいのがオスです。
それにしても雌雄で大きさがずいぶん違います。


クズの葉を集団で大胆に食い荒らしているハムシを見つけました。
クズクビボソハムシとのこと、
図鑑にも載っていない初めて写すハムシです。


クズクビボソハムシは中国原産の外来種、
2016年に東京都目黒区で初めて確認され、
急激に 分布を広げているクズの葉だけを食べるハムシです。
成虫は葉の表から穴をあけて食べ、
幼虫は葉裏から、 集団でクズの葉を食べつくします。
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アゲハチョウとツマグロヒョウモン

2025-01-16 20:00:17 | 昆虫
10月20日の公園の花壇、
ナミアゲハと雌雄ツマグロヒョウモンもいました。


10月も下旬になりましたが、
アゲハチョウ(ナミアゲハ)が花壇の花で元気に翅を広げていました。
11月になると姿が見られなくなるアゲハチョウです。
今年最後に見るアゲハチョウになるかも知れません。


翅に傷みがなく、発生してから時間の経っていない秋型の個体です。
春型は全体的に白色部が多く、白っぽく見えます。
夏型は翅下部のオレンジ色や水色がなくなり、全体的に黒っぽくなります。
秋型はその中間の色になるそうです。
ナミアゲハ、発生の時期により微妙に体色を変えます。


花は赤色のジニア(百日草)、
今年は秋が暖かいこともありますが、
7月ごろからずっと、百日以上花をつけているように思います。


黄色のジニアにツマグロヒョウモンのオスが吸蜜していました。
すぐ近くによっても逃げずにとまっていました。
夏の時期ほど勢いがないようです。


レンズは近寄れて、手振れ補正がついている軽量の望遠ズーム。
前玉が小さく、F値が大きく、明るい場所でしか使えませんが、
はまるときれいな絵が出てきます。


マリーゴールドの花に、
ツマグロヒョウモンのメスがいました。
メスは夏のものでもゆっくりと飛び比較的近寄れるのですが、
秋のものはさらに近くに寄れて撮れます。


コスモスの花にもツマグロヒョウモンのメスが吸蜜していました。
前翅表の先半分が紫黒色で、その中に大きな白紋が見られます。
オスに比べて派手な翅色のメス、
タテハチョウ科の毒蝶「カバマダラ」に擬態しているといわれています。
カバマダラは日本では、奄美大島以南の南西諸島に分布する南方系の蝶です。
今や関東地方でもごく普通種のツマグロヒョウモンですが、
もともとは南方系の蝶であり、50年前は関東地方には生息せず、見られませんでした。
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