行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

皇帝ダリア

2010-11-30 22:07:48 | 花,植物




早いもので今年もあと一月を残すだけとなりました。
今年は夏の猛暑と10,11月になっての急激な冷え込みで,
皇帝ダリアの花つきがもう一つと聞きましたが,
11月23日には,あちらこちらで,4mにも成長した草茎の先に
皇帝ダリアのピンクの大輪花が咲いているのを見ることができました。





3,4年前までは珍しいと思っていた皇帝ダリアも,
すっかり日本に根付き,
いまは普通によく見られる晩秋の花になったようです。
昨年,いまは母一人で住んでいる実家に
こんな新しい花,皇帝ダリアがいくつも咲いていたのに驚きましたが,
先日,たくさんの蕾をつけていましたので,
今年もたくさんの花が咲いたことでしょう。

青空と皇帝ダリアを見上げけり
老いた母皇帝ダリアの花見上げ
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晩秋風景

2010-11-29 21:58:46 | 風景
多摩丘陵の山を残し,造られた自然公園,
11月の後半になり,急に紅葉,落葉が進んだように思えます。
そんな公園の晩秋の景色です。


(あずまや)
坂道の途中に作られた東屋,屋根に落ち葉がたまっていました。
奥の紅葉には葉を落とした木々を抜け,秋の日差しが優しくさしています。


(落ち葉の池)
あずまやの前の小さな池,落ち葉がたくさん浮いていました。
落ち葉そして落ち葉の合間に写る青い空,森の木,竹を撮ってみました。


(野柿老木)
小さな柿の実が無数についている柿の木,
けっこうな老木に思えます。
もうどのくらいこの野に命を育んでいるのでしょうか。
青い空,美しく色づいた木々,おだやかな晩秋の一日です。

色彩の山野にあふれ暮秋かな
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南山風景

2010-11-28 17:13:17 | 風景
京王線の読売ランド駅から稲城駅の南側一帯,
南山と呼ばれている里山があります。
オオタカも生息している自然が残されていた地域であり,
開発と自然保護をめぐって,長い間,論争が繰り返されている場所です。
その内容は新聞やテレビなどのマスメディアにも度々取り上げられていました。
それも一定の決着を見たのか,
開発地域である南山東部地区では昨年から開発が始まっているようです。


写真は時々行くケーキ屋さんの駐車場のすぐ横,開発地域への入り口の景色です。
木が生い茂っていた林,竹林がすっかり伐採され
アスファルトの道が付けられていました。


同じ南山でも西部地区は開発地域にはなっていないようです。
貴重な里山が残されています。
開発地域入り口の殺伐とした景色を見て,
ふと,そんな南山の西部地区の里山に行ってみようと思いつきました。
稲城駅から5分ほど,JR武蔵野南線生田トンネルの入り口近く,
ちょうど妙見寺の裏あたりに南山入り口と書かれた細い山道がありました。
その入り口付近には,しいたけ栽培のホダギにするのでしょうか,
1mほどに切り揃えられたクヌギが山ほど積まれていました。
開発地域で伐採された木かも知れません。
鬱蒼と木が茂り,道は落葉に埋もれています。
まだ昼を過ぎたばかりですが,ところどころ薄暗く夕闇のように思えます。
途中,リュックを背負い,登山の格好をした,5,6人の集団とすれ違いました。
今日はと声をかけられ,まるで,遠くの山にハイキングに来た思いです。

西へ向かう道を選択して歩いていると,
やがて,目の前がぱっと開け,周囲が林に囲まれた中に,
広い畑地が現れてきました。
まさに,これぞ里山という風景です(写真)。
農作業をしている人がいるのでしょう,白い軽トラが1台確認できます。


さらに,進むと道がだんだん細くなり,山深くなってきました。
案内板もなく,思うままに歩いていましたので,
ルートから外れたのかも知れません。
遭難することはないと思いますが,会う人もなく,少し不安になってきました。
引き返してみましたが,どこで間違えたか,元の場所に戻れません。
そうこうしているうちに,軽4輪の轍がついた比較的広い道に出てきました。
この道を行けば,多分,目的の場所に行けるはず,
10分ほど轍に沿って歩いて行くと,
これまた里山風景と思われる広い畑地に到着しました(写真)。
農作業が一段落し,昼飯の準備でしょうか,煙が立ち上っています。
遠くに見慣れた高層マンション群が見えます。
ここは前に来たことのある場所です。
多分ここに出るだろうと歩いていた目的の場所です。

里山に煙たなびく秋日和
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紅葉いろいろ

2010-11-27 23:08:14 | 花,植物
昨日までニュースステーションで一週間にわたり,
京都の紅葉中継をしていました。
どのお寺の紅葉も真っ盛り,とてもきれいでした。

東京稲城,自宅付近の楓も11月下旬になり一気に色づいていました。


コナラでしょうか,ケヤキでしょうか枯葉が一葉,
楓の仲間になりたがっています(11/21)。


黄色に紅葉している楓もあります。
紅もよいですが,黄色の楓も美しい,
まだ緑色の葉が黄色と並んで夏とはまた違った様子に感じられます(11/23)。


三色楓とでも呼びましょうか,
薄紅色,まだ緑色の葉に混じり,黄色の葉もわずかに見られます(11/23)。


2mほどの小さな楓の樹ですが,
負けずにきれいに紅葉していました。
葉の形がきれいです。,
楓はその葉の形が愛される要因の一つに思えます(11/23)。


真っ赤に燃えるような紅葉もありました。
後ろの黄色,緑がより紅を引き立てています。

緑また黄も並びての紅葉かな
我が思い情足りなき薄紅葉
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ニュータウン秋景色

2010-11-26 21:59:16 | 風景
半月ぶりに,街を歩いて見ました。
いつの間にか景色はすっかり秋,晩秋の様子となっています。


街のメインストリートの欅並木,美しく黄葉,紅葉していました。
しかし,もうほどなく散ってしまいます。
街灯の形とJリーグチームのフラッグ,どこだかすぐわかると思います。


上の場所から,すぐ近く,
昨年から今年にかけて,建てられた住宅,屋根が秋色です。
手前の空き地の雑草,すっかり屋根と同じ秋色に染まっていました。


住宅地の公園です。
樹の周りは落ち葉のじゅうたんとなっています。
落ち葉に囲まれ,読書それともメール,
読書の秋です。

秋の日のやさしく暮れる落葉かな
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そうじ小僧と大賀ハス

2010-11-25 21:03:37 | 風景
秋もまもなく終り,冬が間近に感じられます。
街路の樹々がいそがしく葉を落とし始めています。
道は落ち葉で埋まり,そしてその落ち葉は風に舞いどこかに散っていきます。




そんな落ち葉の道を歩いていて,面白い石像を見つけました。
手に竹箒,熊手を持った小坊主が,寺の山門の前,左右に一体ずつ,
にこやかな表情で落葉を見つめています。
この像,そうじ小僧と名がつけられているようです。
あまりにもかわいい表情にカメラを向けてみました。
稲城駅近くにある常楽寺という天台宗のお寺です。
16世紀中頃に再興されたと記録があるそうですので,
創建はそれよりずっと前,歴史のあるお寺のようです。


このお寺,2000年以上も前の縄文時代の種を現代に蘇らせた古代ハス,
いわゆる大賀ハスが咲くお寺としても地元では知られています。
稲城市の郷土かるた,「稲城かるた」には
「大賀はす香る由緒の常楽寺」と詠まれています。

そんなお寺の境内に入ってみると,
御仏に見守られるように大賀ハスが枯れ草となり,
今年の命を終わろうとしていました。
来年は,夏,花の時期に来て,
この仏と古代蓮のツーショトを撮ってみたいものです。

落葉掃きこれ年寄りの仕事かな
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寒木瓜,十月桜

2010-11-24 22:40:26 | 花,植物





11月になり花が咲き出した木瓜です。
この木瓜は例年,晩秋から冬に花をつけていますので,
これは帰り花ではなく,寒木瓜といわれるものと思われます。
あまり主張せず,色が失せゆく野に何気なく咲いている寒木瓜が好きです。


写真,東福寺にて(11/13)
これも狂い咲きではありません。
十月桜という種類があるのかは知りませんが,
住職は十月桜と教えてくれました。
たぶん,毎年10月から11月に花をつけるのでしよう。
背景の紅は紅葉です。

野の色の失せて咲き立ち寒の木瓜
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ナルトサワギク

2010-11-23 22:45:33 | 花,植物
関西へ出張のおり,大阪モノレールから眺めた万博記念公園の法面に
たくさんの黄色の花が咲いていました(11/12)。
薬師草がこんなところにも咲いているなとぼんやりと眺めているうちに,
間もなく目的地の彩都に到着,
彩都は万博記念公園の北に国際文化公園都市として開発されたニュータウン,
そのまだ建物が建てられていない造成地の一角に,
見目もきれいな黄色の花が目に付きました。
晩秋に黄色の小さな野の花,
ここにも薬師草が咲いていると思い近づいて見ますと,
薬師草とは花の形,様子がまったく違う花でした。




東京に戻り調べてみると,ナルトサワギクという名の
キク科キオン属の帰化植物のようです。
1976年日本で最初に徳島県の鳴門市で発見されたのでこの名があります。
原産地はマダガスカル島,
オーストラリア,ハワイ,南アメリカなどにも自生しており,
日本には埋立地の緑化に使われる草の種に混じって,
入ってきたと考えられているそうです。
繁殖力が強く,関西,中国・四国地方を中心に急速に広がっているとのことです。
万博記念公園の法面に咲いていたのもヤクシソウではなく,
このナルトサワギクだったかも知れません。
2006年,在来の植物に悪影響を与える可能性があるということで,
特定外来生物に指定されました。

関東地方にはまだ広がってはいないようです。
どうりで,はじめて見る花でした。



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薬師草と吉祥草

2010-11-22 19:18:43 | 花,植物
秋も深まり,野に花はススキとセイタカアワダチソウばかり,と思っていたら,
丘陵の急斜面の一隅,黄色の小さな花の群生を見つけました(11/7)。
登るには傾斜がきつく,下から望遠レンズで覗いてみると,
春に咲くオニタビラコやニガナによく似た小さな花がたくさん咲いています。
秋も遅い11月にオニタビラコの群生,そんなわけがありません。


薬師草(ヤクシソウ),野の草にしては
なにやら高貴な名がつけられている草のようです。
キク科オニタビラコ属の二年草植物,
日本全国の日当たりのよい山野に生え,
秋も深まった10月から11月にたくさんの花を咲かせます。
その花は日中にしか開かず,
また,雨の日や曇天の日も開かないようです。
この日はとてもよい天気,たくさん咲いた花に
セセリチョウが来ていました。
晩秋の時期,虫たちには貴重な花の一つなのでしょう。
また,花からすれば,寒く,雨の日など,虫の活動しない日は
受粉がされないので,花を開くのをやめるのではと思われます。
長い間花を咲かせるための省エネ策と思われます。


ヤクシソウの名,草に薬効があるからといわれていますが,
薬効がある草は他にいくらでもあり,
ヤクシソウに特別強い薬効があるわけでもなく,
この理由では,薬師草の名はつけられないのではと思われます。
その名は,薬師寺の仏足石の吉祥文様に由来するという説もあるようです。


自然公園の日陰,野草コーナーに咲いていました。
姿形からラン科の草と思いましたら,
ラン科ではなく,ユリ科の多年草,吉祥草(キチジョウソウ)と知りました。
薬師草とは色も形もまったく違いますが,
いずれも寺の名が付いており,仏教つながりがあるということで,
無理やりの感もありますが,薬師草に加えて載せます。

関東から九州の山林に自生,あるいは栽培もされ,
11月ごろ根元の葉の間から紫色の花茎を伸ばし,白い花を咲かせます。
吉祥とはよい兆し,めでたいしるしの意味があるようで,
この花が咲くとなにかよいことがあるとされています。
なお東京の中央線の駅名にもある吉祥寺の地名は,
吉祥寺というお寺がもとになっています。

悪しことのなきは良しなり吉祥草
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野菊たち

2010-11-21 20:51:54 | 花,植物
一般に菊といわれるキク科キク属の花に野生種はないそうです。
野菊とは,広義にはその菊に似ているキク科の野生種を表すと思われますが,
明確な定義はなく,一般には,ヨメナ,ユウガギク,ノコンギク,
リュウノウギク,ヤマシロギクなどを指すようです。

写真はいずれも,この10月から11月,野道を歩いていて見つけた野菊たちです。
野菊が今でも野にこんなにもたくさん咲いていること,私の中では発見です。
多摩丘陵によく見られる野菊というと,
カントウヨメナ,ノコンギク,ユウガギクのようですので,
多分そのどれかだと思われますが,
野菊はどれもよく似ていて,そして同種でも
花の咲き方,葉の形などいろいろと変化があるようです。
ネットで調べながら,ひとまず区分してみましたが,
調べれば調べるほど,分らなくなることも多く,
自信はありません。






3番目のものは花色が薄く,疑問もありますが,
カントウヨメナは花数が少なく,まばらに咲く,
花弁も他の2つに比べ大きいという情報を基に,
上の3つは,カントウヨメナとしました。
カントウヨメナはキク科ヨメナ属,
ヨメナは東海地方から西に,
カントウヨメナは関東地方から北に分布しているようです。




上の2つ,花がたくさん付いていること,
花びらの形,葉の切れ込み状態からユウガギクとしました。




上,ノコンギクとしてみました。
下,9月に美ヶ原高原で撮ったノコンギク,
これはノコンギクと案内書などに書かれていたので間違いなくノコンギクと思われます。
上と下かなり雰囲気が違いますので,
上はカントウヨメナそれともユウガギク,分からなくなってきました。

野の道をゆるりゆるりと野菊晴


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