行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

この夏のカメムシ7

2016-09-30 20:00:15 | 昆虫
気かつけば9月も終わり、
この夏に撮り集めたカメムシたち、
これが7回目、最終回になります。


カメムシ科ブチヒゲカメムシ。
赤みを帯びた茶褐色、
小楯板(しょうじゅんばん)の先端は白色、
触角や腹部は白黒の縞模様です。


マメ科、キク科など多くの植物につき、
草原でよく見ます。


カメムシ科エビイロカメムシ、
淡い赤褐色のカメムシ、
頭部が三角形で先が尖った特徴的な姿です。


ヘリカメムシ科ホオズキカメムシ、
濃い茶色の角ばった体、全体に細かいトゲのある
いかつく見えるカメムシです。
ホオズキやヒルガオにつくようです。


サシガメ科オオトビサシガメ。
全身が茶褐色、山地の日当たりのよい場所に生息し、
小昆虫を捕らえて体液を吸う肉食系のカメムシ、
サシガメの一つです。


サシガメ科アカサシガメ。
小昆虫の体液を吸う肉食系カメムシ、
そのための鉤状の口吻が見られます。
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古い校舎の格子窓

2016-09-29 20:00:52 | 風景
府中郷土の森公園、
ここには古い時代の建造物が復元保存されています。
その中の一つ、1935年に建設されたという小学校の校舎に入って見ると、
50年以上前の思い出がよみがえってきました。


思えば小学校、中学校と
こんな格子窓、机でした。
窓際の机から外をよく眺めていました。


当時は生徒がみんなで雑巾がけ、
板廊下もピカピカにしました。
窓も敷居に跨って拭いていました。


階段の踊り場、
窓の格子と電球の笠、
その直線模様が美しくそして懐かしく思えます。


昔のミシンと格子窓。


古ぼけたラジオ、
よく見るとこれも格子模様がデザインされています。


藁葺屋根の農家、
土壁の外壁と梯子と薪が模様をなしていました。


昔の薬屋さんの店舗に残されていた古い広告看板、
1950年から1960年代でしょうか。

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この夏のカメムシ6

2016-09-28 20:00:09 | 昆虫
今年の夏に撮りためたカメムシの6回目、
小型のカメムシたちです。


7~8mmの小さなカメムシ、
ヒメヘリカメムシの仲間です。
淡褐色で上翅は透明、
ブチヒメヘリカメムシのようです。


イネ科、タデ科、キク科など、
さまざまな植物に付き、
草原や水田などに見られます。


これもヒメヘリカメムシの仲間、
小さなカメムシです。
よく見ると全体が細毛に覆われています。
ケブカヒメヘリカメムシと思われます。
秋の虫を探してた草原にいました。


緑色で長い触角、
クヌギカメムシかヘラクヌギカメムシです。
両者は酷似していて、
気門が黒いのがクヌギ、黒くないのがヘラクヌギらしいのですが
気門は写っていません。


緑色で細長い小さなカメムシ、
これはクモヘリカメムシとわかります。
ホソヘリカメムシ科です。


イネ科の植物につき、
平地から山地の草原や水田によく見られます。
稲穂に加害し、稲の害虫にあげられています。
よく似てこれより大きいオオクモヘリカメムシは
ネムノキにつきます。

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ツルニンジン

2016-09-27 20:00:15 | 花,植物
9月中旬、
3か所でツルニンジンの花を見ました。


(9/23八王子)
雨の中、ツルニンジンの花が開いていました。
キキョウ科の蔓性多年草です。
花の色は白緑色、内側に紫褐色の筋や斑が見られます。


(9/25あきる野)
この花冠の色むらを顔の染みに見たてて、
ジイソブ(爺のそばかすの意)とも呼ばれます。



間もなく咲きそうな蕾、
ポンと割れて開きそうです。
これを見るとキキョウの仲間であると直ぐわかります。


(9/16稲城)
ほとんど葉もなくなった蔓に
濃い紫の染み花が2,3輪咲いていました。
花色がより濃いと書かれている類似種のヒメツルニンジン、
別名バアソブ(婆のそばかすの意)かもと思いましたが
バアソブの花の時期は8月、
やはりこれもジイソブのようです。


ツルニンジン、
そばかすにたとえられる染み色もずいぶん変異があるようです。
ツルニンジンの名は根が朝鮮ニンジンに似ているからとのこと、
ジイソブの方が印象的な名です。


ツリガネニンジン、
これもキキョウ科、
山野に見られる夏から秋の花です。
これも朝鮮ニンジンに似た太くて長い根茎と
釣鐘形の花からつけられた名のようです。
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この夏のカメムシ5

2016-09-26 20:00:43 | 昆虫
また少し間が空きましたが
この夏から秋に写したカメムシその5です。
ホソヘリカメムシ、ハリカメムシそしてホシハラビロカメムシの3種、
茶褐色の体色、名前もどこか似ているカメムシです。
どれも草の葉に比較的よく見つかります。


ホソヘリカメムシ科ホソヘリカメムシ、
細身ですがどしっとした安定感です。


後脚が太く長く、
背中がでっぱり立体的に感じます。


ヘリカメムシ科ハリカメムシ、
どこか混乱する科名と種名です。
全胸の両側、人間で言えば肩に当たる部分が鋭く尖るのでハリカメムシです。


上のハリカメムシに比べて少し細身に見えます。
ホソハリカメムシとしておきます。
この両者、ホソハリカメムシが若干細身なのだそうですが
色形がとてもよく似ていて、
個体差もあるところから判別が難しいのです。


これもホソハリカメムシかもしれません。
ヒメジョオンの花に口吻を刺し、
吸蜜をしています。
カメムシが花に吸蜜するとはあまり聞かないので珍しいことかもしれません。


ヘリカメムシ科ホシハラビロカメムシ。
腹部が広く、翅に一対の明瞭な小黒紋があります。


マメ科植物につき、
特にクズによくいます。
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ウラナミシジミ

2016-09-25 20:00:34 | 昆虫
温暖地で越冬、
毎年、夏から秋にかけ、
繁殖をしながら北上するウラナミシジミ、
東京の多摩地方でも、秋の声を聞くとあちらこちらに姿を見るようになります。


多摩川の草原、
ウラナミシジミが草の葉にじっととまっていました(9/21)。
この日は最高気温が20℃程度と、
秋の彼岸にしては異常に気温が低い日でした。


同じ草原で別の個体、
寒さのためか、発生したばかりなのか、
これもじっと草の葉にとまり、
近づいても逃げる様子がありません。


いずれにしても新鮮なウラナミシジミ、
翅裏の茶色と黄白色の波模様がはっきりしてきれいです。
尾状突起も翅にも傷みが見られません。


9月20日の雨の日、
小さな小豆畑に数匹のウラナミシジミが飛びまわり、
2匹が並んで花の横にとまっていました。
標準ズームレンズしか持ち合わせがなく、
ともかくそれで写して見ました。
液晶でよく確認して見ると、交尾中のようです。


同じ2匹、
交尾をしながら180度回転しました。
それでも普通の交尾と体位が違います。


しばらくして写すと、
腹部と腹部が向かい合わせの正常なスタイルとなっていました。
これが安定形のようです。
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ヤマトシジミの求愛

2016-09-24 20:00:58 | 昆虫
シジミチョウの中でも
最もよく見られるヤマトシジミ、
眼にすることが多く、
いろいろな姿を撮ることができます。


多分ヤマトシジミの求愛です。


雄が翅を広げ迫っていますが、
雌は少しづつ後ずさり、逃げていきます。


交尾中のヤマトシジミ。


そこへもう一匹、
雄がやってきました。


仲間に加えろとばかりに
尻尾を曲げ、迫っています。


草原のキツネノマゴに吸蜜するヤマトシジミ、
口吻を花に入れているのがはっきりと写りました。


ヤマトシジミの雄、
周辺部が褐色、淡紫青色の翅表です。


ヤマトシジミの雌、
黒褐色、シックな翅表です。

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ヒガンバナ

2016-09-23 20:00:17 | 花,植物
台風16号が思ったより早く通り過ぎ、
久しぶりに雨でなかった9月21日、
府中郷土の森に行きました。
ちょうど彼岸、真っ赤なヒガンバナ(彼岸花)が盛りでした。


ヒガンバナ科ヒガンバナ。
初秋、彼岸が近づくと突然、
地上に花茎を伸ばし、先端に真っ赤な花を数個咲かせます。


緑を背景に中央の少し丈の高い花に
ピントを合わせています。


群生、
といってもたいした面積ではないので、
木の枝で奥を隠しています。


望遠レンズで探り、
蕊にピントを合わせて見ました。
赤い花びらも良いですが、
曲線を描いて上に伸びる蕊が魅力的です。


蕊に蕾も加えて、
別名は曼殊沙華(マンジュシャゲ)、
妖しい響きです。


そのマンジュシャゲに
ミヤマカラスアゲハの雌が吸蜜していました。
曇天で翅の青色の輝きが弱いこと、
翅に傷みが見られるのが残念ですが
めったにお目にかかれないミヤマカラスアゲハです。
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初秋の道端の花

2016-09-22 20:00:48 | 花,植物
秋雨前線が居座り、そして台風、
雨雨雨雨の秋のはじまりとなりました。
そんな雨の合間に写した道端の草の花たちを集めて見ました。


アサ科カナムグラ、
道端や荒地などを覆いつくすようにつるを伸ばします。
雌雄異株の一年草、
雄株にはこんな花序がつきます。


カナムグラの雌花、
ピールに使うホップのような花序です。


トウダイグサ科エノキグサ、
道端などに普通に見られる雌雄異花の1年草です。
葉がエノキに似ているのでこの名がつけられています。
穂状の赤茶色の花序は雄花です。


エノキグサの雌花、
雄花の下にできた葉状の総苞の上に
編笠状の雌花がついています。
雄花から花粉が落ち受粉する仕組みになっているそうです。
アミガサソウの別名があります。


キク科タカサブロウ、
水田に密生していましたが
葉が細いのでアメリカタカサブロウでしょうか。
タカサブロウとアメリカタカサブロウ、
外見はそっくりなのです。


アカネ科ハシカグサ、
湿った場所に見られる1年草です。
小さな花ですが、マクロで拡大して写すときれいです。


キク科アメリカセンダングサの小さな花を
マクロで切り取っています。
頭花の周りに10枚ほどの総苞が放射状につきます。


キク科ベニバナボロギク、
頭花だけの紅色の花が下向きにつきます。
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ヒヨドリジョウゴとスズメウリの花と実

2016-09-21 20:00:36 | 花,植物
林縁の草地のフェンスに絡まり咲く、
ヒョドリジョウゴとスズメウリの花と青い実を見つけました(9/12)。


ヒヨドリジョウゴ、
林縁などに見られるナス科つる性多年草、
夏の終わりから秋、白色の花を咲かせます。
花冠は5裂し、そり返ります。
花冠の基部に見られる緑色の斑点が魅力的です。


花序により花の時期に差があるようです。
花がついている花序、
早くも青い実がついている花序が並んでいました。


ヒヨドリジョウゴの果実、
熟すると光沢のある赤い実となりますが
青い実も光沢があります。


ウリ科スズメウリ、
花と実と葉が並んでついていました。
スズメウリは雌雄異花、
この花は中心に黄色の雄蕊があり、雄花のようです。


スズメウリの青い果実、
ヒヨドリジョウゴほどの光沢がありません。
この実、成熟するとやはりあまり光沢のない灰白色となります。
上の方に見られる赤黒いのはヨウシュヤマゴボウの果実です。
左隅にスズメウリの雌花が見られます。


ウリ科カラスウリの青い果実もありました。
熟するとオレンジ色になりますが
若い果実は縦縞の瓜模様があります。

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