行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

草の果実(ノブドウ、スズメウリ、ヒヨドリジョウゴ他)

2014-10-31 20:00:28 | 花,植物
10月下旬、秋も深まり、
野道、山道には木の実だけではなく、
草の果実がたくさんできていました。


ノブドウです。
実はこの色とりどりの実、
ノブドウミフクレフシと呼ばれる虫瘤です。
虫瘤とは昆虫やダニ類が植物体に卵を産み付けたり、
内部に侵入したりすることによって、植物体が変形したものです。
このノブドウミフクレフシ、
ノブドウミタマバエという蠅の一種によるものだそうです。
正常の実より大きく、形も様々に変形し、
その色も紫、青、緑、白といろいろの不思議な果実です。
ブドウの名がありますが食べられません。


このグレーのシックな色、スズメウリの実です。
カラスウリに比べて花も小さく、
実も小さいのでスズメウリのようです。
カラスウリはよく見ますが、
スズメウリはその色、大きさもありあまり見ません。


ヒヨドリジョウゴの紅い果実そしてまだ青い果実です。
青い実も紅い実も光沢のあるきれいな実です。


ムクロジ科のフウセンカズラ、
夏からずっと白い小さな花が咲き続け、
風船のような実を次々とつけています。


クマツヅラ科ランタナ、こんな実がつきます。
調べてみるとランタナは木本、
しかし、多年草のように見えます。


ついこの間花が咲いていたセリ科シシウド属のノダケ、
種ができはじめています。


ヤマイモ科オニドコロの果実です。
果実は3室に分れ、
その中に種が2つずつ入っています。


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ヒヨドリバナと白いフジバカマ

2014-10-30 20:00:59 | 花,植物
キク科ヒヨドリバナ属のヒヨドリバナとフジバカマ、
9月~10月よく似た花をつけ、
アサギマダラがよくおとずれる花でも知られています。


散歩の山道に自生していたヒヨドリバナです。


葉は卵状長楕円形で先が尖り、
頭花は房状につき、
淡く紫を帯びた白色の筒状花の先が糸状になっています。


盛りのヒヨドリバナのアップと
そこに来ていたコガネムシ科ハナムグリ(花潜)。


名のとおり、花の中に潜るのが得意、
全身が花粉まみれの姿をよく見るハナムグリです。


薄紫の花が多いフジバカ(藤袴)ですが、
これは白花のフジバカマ、
白花だとヒヨドリバナとそっくり、見分けがつきません。
しかし葉が3裂し、ヒヨドリバナとは違います。


秋の七草の一つであるフジバカマ、
もともとは山野に自生していたものが多く見られたのですが
現代では自生のものは絶滅に近いそうです。
これも果樹畑の端に植えられたものと思われます。
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ホトトギス

2014-10-29 20:00:07 | 花,植物
丘陵や低山の半日蔭、また庭にも植えられ、
9月~11月に花を咲かせるホトトギス、
花びらにある斑点をホトトギス鳥の
胸にある模様に見立てて、その名があります。
10月、散歩中に写したそんなホトトギスの花です。


ユリ科ホトトギス属
白地に小さな紫の斑点がたくさんある花を上向きに咲かせます。
花びらは6枚、斜め上に向かって開いています。


花びらの内側には6本の雄しべ、
その内側に花柱(雌しべ)があり、
花柱は深く3つに裂け、
更にその先が2つに裂けるおもしろい形の花です。




咲き始めのホトトギス、
蕾もまたおもしろい形です。


斑点が大きくて濃いホトトギスがありました。
園芸種としてタイワンホトトギスとホトトギスの交雑種が
多くつくられているそうです。


こちらは花びらが青色、紫色がきれいなホトトギス、
これもタイワン系のホトトギスと思われます。
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シュウメイギク

2014-10-28 20:00:49 | 花,植物
9月~10月、
秋のおとずれが感じられるようになると、
野や庭の片隅に白や紅色のシュウメイギクが
美しい花を見せてくれます。


秋明菊と書くシュウメイギク、
その白花は秋野に輝くような白さです。
そしてその白さ、質感は日の光にさらに深まります。


キクの名がつきますが、
キク科ではなく、
アネモネなどと同じキンポウゲ科の宿根草です。


花のアップ、
小さな緑色のワカバグモが花に集まる
虫を待ち伏せているようです。


八重の紅色のシュウメイギク、
よく見るとここにもワカバグモがいます。
この八重の花は繁殖力も強いようで、
半自生のものがよく見られます。


この八重の紅花を改良し、
一重の白や紅の花がつくりだされたとのことです。
京都の貴船地方によく見られたので
貴船菊(キフネギク)とも呼ばれます。


最後に、少し色が褪せていますが
一重の薄紅色の花です。
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イタドリの雄花、雌花、翼果

2014-10-27 20:00:03 | 花,植物
9月~10月、草原にたくさんの白い花を咲かせるイタドリ、
ただ白ぽい小さな花と思っていましたが
マクロレンズで覗いて見て、
あらためて雌雄異株、雄花、雌花があり、
そして翼果も白く、花のようであることを知りました。


イタドリの雄花、
盛りの花は白さも際立ち、
花弁から飛び出た雄蕊に勢いが感じられます。


盛りの過ぎた雄花、
だいぶ白が黄ばんでいます。


これもイタドリですが
花ではなく、イタドリの翼果です。
一つ一つの翼の中に黒い種があるのがわかります。


これも翼果、
果実ですので当然雌株についたものです。
上のものより少しステージが進み、
翼が白くなっています。


紅白の花が混在しています。
数は多くありませんが
野にたまに見られるベニイタドリです。


よく見ると雌花と翼果が混在しています。
花は白と紅の両方が見られ、
翼果はみんな紅色です。
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ムギワラギクと2匹のバッタ

2014-10-26 20:00:38 | 動物

眼にした瞬間、
西洋の派手さにどこか魅かれるものを感じたこの花、
しかし、ムギワラギクという日本風の名があります。


金属光沢の艶のある花びら、
そして花びらが開く前の形が貝が殻を固く閉じているようでユニークです。
その花びら固く閉じる姿からでしょうか
カイガラソウの名もあり、
ドライフラワーによく使われる花です。


ここには紅色の花だけですが
白、黄色、橙色など、花色も豊富なようです。


そのムギワラギクの花弁にツユムシとオンブバッタ、
この花にはバッタを誘引するものがあるのでしょうか
なぜか種の異なるバッタが2匹登頂していました。


反対側から逆光下での同じ花です。
オンブバッタはいなくなっていましたが
ツユムシの長い触角まできれいに写りました。
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茶の木の花

2014-10-25 20:00:33 | 花,植物
葉を飲料とする茶の木、
実は、ツバキ科ツバキ属の木本なのです。
山茶花や椿などより早く、
10月になると山茶花に似た花を咲かせます。


自宅付近の散歩道、
茶畑はありませんが、
道横などに半自生の茶の木をよく見ます。


この茶の木、茶畑のものと違い、
3mほどの高さに育ち、
花そして丸い小さな蕾をたくさん付けています。
これからまだまだ花が続くようです。


山茶花や椿に比べ花弁が小さく、
雄蕊が大きくその数も多いのが特徴、
無骨で野趣味、魅力的に思えます。


野に花が少なくなったこの時期、
虫たちの蜜元にもなっているようです。
虫がよく集まります。


ハナアブが茶の花にやってきました。
よく見ると大きな雄蕊の中にアズチグモが隠れています。
この蜘蛛、花に来る虫たちを待ち伏せして、
自分より大きな虫も捕まえ食糧にするそうです。
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多摩丘陵の野菊5種

2014-10-24 20:00:28 | 花,植物
10月になり、
自宅付近の散歩道のあちらこちらに
野菊が花を開いています。
多摩丘陵でよく見られるそんな野菊5種を集めて見ました。


カントウヨメナ、
関東地方以北に見られる野菊です。


白色のカントウヨメナ
茎の上部で枝分かれして、先に一つずつ頭花がつき、
一茎に付く花数は多くはなく、
比較的湿り気の多い場所に多く見られます。


群生していることが多く、
カントウヨメナに比べ、
一茎に付く花数が多いノコンギクです。


そんなところからこの2つ、ノコンギクと判断していすが
変異も多く、外見だけでは野菊の判別は難しく、
自信はありません。


ユウガギクです。
カントウヨメナ、ノコンギクとよく似ていて、
判別の難しい3者です。


上のユウガギク根上の葉の写真です。
葉の鋸歯が他の2つに比べ、
深く切りこんでいるのがユウガギクの特徴です。


シラヤマギクです。
山地や丘陵に生育し、
他の野菊に比べ、若干早く開花します。


花色は白で、舌状花の数が少なく、
舌状花間に隙間が大きくあるのが特徴、
他の野菊と比べ同定しやすいシラヤマギクです。


咲き始めのシロヨメナ、
花が白くヨメナに似ているのでシロヨメナですが、
ヨメナはキク科キク属、
こちらはノコンギクと同じくキク科シオン属になります。


シロヨメナ、
葉は鋸歯のある先のとがった楕円形、
山地の林縁などに群生して見られます。
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河原は秋盛り

2014-10-23 20:00:44 | 花,植物
10月16日の多摩川の河原、
ススキ、オギ、アシそしてセイタカアワダチソウ、
日の光を存分に受け秋の大草が花を咲かせていました。


秋の青空に白い穂を揺らしているこの草、オギ(荻)です。
ススキと同じくイネ科ススキ属、
ススキによく似ていて、ススキとよく間違われます。
ススキに比べ丈がやや大きく、
穂の色はより白、白銀です。
ススキよりやや湿気のある土地に生育しますので、
中流から下流の土砂が蓄積してできた河原には
ススキよりオギの方が多く見られます。


川辺には、オギ、セイタカアワダチソウの中に
自生のホソバトキワサンザシが紅い実をつけていました。
別名カラタチモドキ、
バラ科トキワサンザシ属、トキワサンザシと並び、
ピラカンサと呼ばれるます。


すぐ横には黄色の実がありました。
ホソバトキワサンザシの実には黄色から紅色があり、
元来栽培種なのですが、自生しているものも多く見られるようです。


ススキも穂を揺らしていました。
オギが1本立ちに対し、ススキは株立ち、
穂の色もオギに比べて白さに欠けます。
また花の時期は一般にススキの方が早いようです。


成熟したススキの穂を拡大してみると、
種子に一本毛のようなノギが見られます。
これはオギにはありません。


何十年か前、
河原が帰化植物セイタカアワダチソウに
席巻された時期がありましたが
今は、オギ、ススキなどとうまく共存しているように思います。


これはアシとも呼ばれるヨシ(葦)、
同じ多摩川の河原に暗紫色の花を一面に咲かせていました。
こちらはイネ科、ヨシ属になります。
オギやススキと違い、葉が茎の上のほうから出ています。

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公園の山道にて

2014-10-22 20:00:25 | 動物
10月の初旬、
城山公園の山道にみつけた野の花たちです。


山の入口付近、
小さな薄黄色、雄蕊が目立つ花がたくさんありました。
ウコギ科キヅタ属のキヅタ(木蔦)、
名のとおり蔦性の木本の花です。
常緑であり、フユヅタの名もあります。


シロヨメナ、別名イナカギクが咲き始めていました。
群生して、山道などに多く見られる野菊の一つです。


ノハラアザミでしょうか、
秋の薊が林の木陰に寂しく花をつけていました。


キク科コウヤボウキ属、
コウヤボウキが細く硬い茎の先に一輪ずつ花をつけていました。
高野山でこの茎を束ねて箒としたのでコウヤボウキだそうです。


同じくキク科コウヤボウキ属の
カシワバハグマです。
花の形はコウヤボウキに似ていますが、
こちらは花茎に花が穂状に数個まとまって咲きます。
葉は卵状楕円形でコウヤボウキに比べ大きな葉です。


林間の木陰、草の中に咲いた黄色の花、
シソ科アキギリ属のキバナアキギリです。
学名はサルビア・ニッポニカ、和のサルビアです。


タデ科イヌタデ属のミズヒキ、
紅白に見える花序が水引に似ていることからこの名があります。
山の下り、日の当たる場所で花を開いていたので
マクロレンズを向けてみましたが
小さな花、ピントがうまくあっていません。
上のキバナアキキギリもそうですが、
マクロ撮影で手持ちは厳しいものがあるようです。
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