行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

玉簾(タマスダレ)

2009-08-31 22:56:41 | Weblog


いつのまにか9月の声を聞く時期となりました。
今年は冷夏というか,盛夏のほとんどない夏になりました。

道端に咲き並ぶタマスダレの白い花を見つけました。
タマスダレはヒガンバナ科の球根植物,南米原産といわれ,
8月~9月,分葱のような細長い葉の中から,花茎を伸ばし,
一茎に一花,百合のような白い6弁花を咲かせます。
雨の後に一斉に咲くことからレインリリーの別名があるようです。
日が当たるといっぱいに花開き,日陰では半開き,夜は花を閉じます。
雨の翌日に一斉に顔を出し,花を咲かせた玉簾,
しかし,天気は鈍曇り,半開き状態のままです。

一夜明け花玉簾一面に
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芙蓉(ふよう)

2009-08-30 19:25:05 | Weblog


夕刻の芙蓉


アオイ科フヨウ属,中国原産の木本植物。
同じアオイ科の葵が夏の始め,木槿が夏の盛り,
芙蓉はそれらに遅れ,8月,夏の終りに咲き始めます。
鮮やかなピンク色の花が圧倒的に多く見られますが,
紅,白,それにこれらのまだらのものもあるとのことです。
また,花色が朝は白色,時間が経つに連れて
ほんのりと紅色に変わっていく酔芙蓉という粋な種類の芙蓉もあります。
「おわら風の盆」,「おわら風の盆歌」で有名になった芙蓉です。

一日花といわれ,夕方には写真下のように閉じ,散るようです。
そして翌日には,また美しい花を咲かせます。
いつでも咲けるように蕾がたくさんあり,その蕾も形よくきれいです。
昔から美しいものの例えによく使われ,
芙蓉の顔(かんばせ)とは美しい顔立ちのこと,
芙蓉峰とは美しい富士山を形容する言葉です。

 麗人の嫁ぎし家の芙蓉かな
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アメリカ芙蓉

2009-08-29 22:05:40 | Weblog
アメリカ芙蓉(8/1)

駅からの道,少し遠回りして,いつもと違う道を歩いてみると,
道路端の空地にやけに大輪の芙蓉と思える花を見つける。
色はよく見る芙蓉と同じピンク色,それよりちょっと濃めのピンク色である。
こんな大きな花をつける芙蓉もあるのだと思いながら近づいて見る。
しかし,葉の形,全体の形態などが,なんとなく芙蓉とは異なるようにも思える。
花が大きすぎ,草全体のバランスに違和感を覚える。
アオイ科の花には違いないが,これは芙蓉ではないと確信する。
アメリカ芙蓉かもしれないと思いつく。

アメリカ芙蓉は芙蓉と同じく,アオイ科フヨウ属の植物,
しかし,芙蓉が木であるのに対し,草であり,草芙蓉の別名がある。
どうも,最初の違和感はこの木と草の違にあったように思う。
20cm以上の大輪花を次々と咲かせ,
写真はピンク色だが,他に赤,白などの花色もあるという。

 大輪をもてあますかな草芙蓉
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百日紅のいろいろ

2009-08-28 20:22:23 | Weblog





きのうに続き,サルスベリの花です。
きのうの紅色,白色以外に
上から紫色,紅白のまだら,淡いピンク色といろいろの色を見つけました。
サルスベリにこんなに花色があるとは気がつきませんでした。

百日紅父の思いで連れて咲く
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百日紅(サルスベリ)の花

2009-08-27 23:08:09 | Weblog
 白のサルスベリ

 花のアッフ

「百日紅」
ヒャクニチコウでもよいのですが,普通はサルスベリと読みます。
夾竹桃と並び夏に咲き続ける木の花,
文字どおり,7月から9月ぐらいまで,100日近く,
紅色の花を咲かせ続けます。
「猿滑」とも表記されます。こちらは素直にサルスベリと読めます。
猿も登れないほど幹がすべすべしているところからの名前です。
中国原産,ミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木,
花色は文字通り,写真上のような紅色が多く見られますが,
さらに紅の濃い真紅,白,紫なども目にします。
白花なのに百日紅も少し変です。
そのときはかなでサルスベリと書くのがよいのでしょう。
花が密集して咲くので見逃しがちですが,
一つ一つの花のつくり,オシベがとてもきれいです(写真下)。

 灼熱や瞼閉じれば百日紅
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庭七竈(ニワナナカマド)の花

2009-08-26 22:08:03 | Weblog



小さな白花のたくさん咲いている小さな木がありました。
近よってみると,花一つの大きさは7~8mm程度でしょうか,
梅に似たかわいい花が密集して咲いています。
白い粒粒の蕾も日に輝いて,きれいです。

庭七竈(ニワナナカマド)という木の花のようです。
七竈(ナナカマド)は札幌などの街路樹として,
紅葉と赤い実でよく知られている木です。
その七竈に,白い花も似ていますが,葉が特に似ているので
庭七竈と名付けられたとのことです。
両者は七竈がバラ科ナナカマド属,
庭七竈がバラ科ホザキナナカマド属と属が違いますので
遠い親戚程度の関係と思われます。
庭七竈は中国原産で別名は珍至梅,
こちらは花が梅に似ているところから付けられた名と思われます。
花期は6月~8月ですが,開花後に剪定すると新芽が伸び,
そこに再び花が咲くので,11月ごろまで花が見られるとのことです。

遠くからみると,どこにでもあるような,よく見る木の花で,
見逃してしまいそうですが,
近づいて見てみると,白梅のようなその花一つ一つがとても美しく感じます。

庭七竈梅似る花の夏にあり
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大和撫子(やまとなでしこ)

2009-08-25 21:50:21 | Weblog



日陰,少し薄暗い道端の草原にピンクと
白の撫子(ナデシコ)が咲いていました(8/2)。
本来は河原,野原など日当たりのよい所を好む草ですので,
少しひ弱に感じます。
コナジラミでしょうか,白い虫も枝についています。
それでも花はあまり傷みもなく,撫子の風情を見せています。

ナデシコはヤマトナデシコ,カワラナデシコとも呼ばれ,
その名のとおり,日本的な,しっとりした花を咲かせます。
花の縁が細かく切れ込んでいるのが特徴で,
白花はサギソウによく似ているように思えます。
万葉集にも撫子を詠んだ詩がたくさんあり,
古くから日本人に愛され続けられている花です。

他にナデシコの仲間には,よく見られるものとして,
石竹(セキチク)と呼ばれる唐ナデシコ,
美女ナデシコといわれるアメリカナデシコがありますが,
単にナデシコというとこのヤマトナデシコのことを差します。
撫子の名は,花があまりにもかわいいので子供のように撫でたくなる,
撫でし子から撫子になったとのことです。

いたいげに日陰の撫子花開く
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狐の孫(キツネノマゴ)

2009-08-24 22:23:29 | Weblog


狐の孫(キツネノマゴ),
本州以南の各地に分布する一年生草本,やや湿ったところを好み,
8月~10月,淡いピンク色の花を穂状花序に少しずつ咲かせる。
キツネノマゴ科キツネノマゴ属のいわゆる雑草である。

狐の孫の名の由来は諸説あるようだが,穂状花序が狐の尻尾のようであり,
それが孫のようにとても小さいからといわれている。
説に少し無理があるようにも思えるが,ともかく,その名はアカンサスなど
キツネノマゴ科一家の代表名となっている。
写真上は稲城市中央園の林の木の下に群生していた(8/22),
写真下は,狐もいただろうと思える石見銀山遺跡の
間歩近くに咲いていたキツネノマゴ(8/9)。

石見銀山遺跡には600もの間歩(まぶ)と呼ばれていた坑道がある。
その中にはとても人間が入れるとは思えないほど
小さな個人間歩といわれるものが,
いくつもあり,当時の採掘の状況,たいへんさが推察される。

夏草や山師の夢の地獄跡
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石見神楽大蛇

2009-08-23 22:59:45 | Weblog




神話の国,島根県を訪れて2人の神に触れてきた。

写真上は石見地方に伝わる伝統芸能,石見神楽の大蛇の一景(8/8島根県浜田市)。
神話の一つ,8つの頭を持ち,乱暴狼藉を働く悪者大蛇ヤマタノオロチを
退治するスサノヲノミコトの活躍を演目にしたものであり,
鬼と化したスサノヲノミコト一族と8匹の大蛇の
壮大な闘いの乱舞が繰り広げられる。
駅前の大通りを交通止めにし,櫓舞台を作り,食い物屋台も並ぶ中,
たくさんの観衆のもとでの熱演の舞台,光と煙幕,
そしてビールに酔いしれた真夏の夜の2時間,3時間であった。

写真下はその翌日,出雲神社でのオオクニヌシノミコトと因幡の白兎の像,
これも古事記の有名な神話の一つである。

石見路や大蛇(おろち)退治に酔いし夏
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白百合3種(高砂,鉄砲,新鉄砲)

2009-08-22 22:22:08 | Weblog
高砂百合 8/16

 新鉄砲百合 8/16

 鉄砲百合 6/21


8月になり,高速道路などの法面などに,
たくさんの白百合が咲いているのをよく見ます。
高砂百合か新鉄砲百合と思われます。
いずれも鉄砲百合に似たらっぱ状の花をつける白百合です。
高砂百合は台湾原産,大正時代に鑑賞用として導入されていますが,
現在は各地で野生化しています。
繁殖力が強く,また,鉄砲百合に似たその姿ゆえ,
駆除されずにいるためと思われます。
草丈が鉄砲百合より高く,葉がより細く,
花の筒の部分に紫褐色の筋があるのが特徴です。

高砂百合と鉄砲百合の交雑種といわれているのが新鉄砲百合です。
両者の特徴をあわせ持ち,丈が高く細葉ですが,
花の筒に紫褐色の筋がない純白の百合です。
種で繁殖するようであり,毎年,道端などの異なる場所に咲いています。
自宅周辺(東京稲城市)でも両方の百合をよくみることができます。
写真はつつじの植え込み,路地端に咲いていた高砂百合と新鉄砲百合,
それに6月に図書館後ろ野草の道路に咲いていた鉄砲百合の姿です。
鉄砲百合は他の2つに比べ開花が早く,6月~7月に咲きます。

白百合は野草(のぐさ)にあらず野草刈り
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