行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

夜の合歓

2010-06-30 23:26:00 | Weblog


合計120分の戦いで決着がつかず,PK戦の末,残念ながら敗退。
日本代表,戦前の予想をはるかに上回る善戦でした。
昨日も11時から1時過ぎまでテレビに釘付けで見ていました。
このところ暑いこともあり,寝不足気味です。
しかし,昨日の日本代表ミスも多く,
デンマーク戦に比べると,できが悪かった気がします。
それでもパラグアイと0-0,PK戦までいきました。
日本サッカーまだまだ先がありそうです。
もっとスピードがつけばさらに強くなりそうです。
そんな気がした今回のワールドカップです。

今日の写真は,花火のように,
筆毛を紅く染めて広げたように咲いている合歓の花,
夜の姿と昼の姿です。

合歓はマメ科ネムノキ属,本州の東北以南の山野,河原などに自生する高木です。
同じマメ科のオジギソウと葉がよく似ています。
オジギソウの葉は触ると閉じますが,合歓は触っても閉じませんが,
夜になると葉を閉じるので「眠りの木」からネムの木,
合歓の木の名になったといわれています。
写真上は夜の合歓,葉が閉じている,眠っているのが分かります(6/28)。
中と下は昼間の合歓,これが葉の普通の姿です。

葉の眠り花の眠らず夜の合歓

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ブタナ(豚菜)

2010-06-29 22:31:50 | Weblog




タンポポの花の終る5月の中下旬ごろから,
タンポポに似た花が荒れ地や造成地など
他の草があまり生えない地に群生して咲いているのをよく見かけます。
ブタナ(豚菜)の花です。
タンポポに似てはいますが,花茎が分岐して複数の花をつける,
花茎が細く長いなど,よく見ればタンポポと異なることが判ります。
ヨーロッパ原産のキク科の多年草ですが,
今では世界中に広がっている植物です。
ブタナの名は,フランスの俗名「ブタのサラダ」から由来しています。
よく見ればけっこうきれいに思えます。
いくら帰化植物,雑草とはいえ,少しかわいそうな名前です。

写真上は家近所の道路横の空地に群生していたもの,
下は先日訪れた奈良平城京跡での群生です。
日本でも全国各地に帰化しているようです。

今年の6月は例年に増して蒸し暑い毎日です。
西日本で大雨を降らせている例年とは様子が違う
梅雨前線がこの蒸し暑さの要因のようです。

六月尽蒸し暑き日の続きけり
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大金鶏菊(オオキンケイギク)

2010-06-28 21:23:19 | Weblog


6月はじめ,荒れ野がオレンジ色に染まるほどに
群生して咲いていた大金鶏菊(オオキンケイギク),
6月の下旬になり,少なくなったとはいえ,
まだ野のあちらこちらに咲いています。
オオキンケイギクは北アメリカ原産のキク科宿根草で,
明治の時代に鑑賞目的で導入されています。
繁殖力がとても強く,現在は日本各地で野生化し,群生しています。
他の植物を阻害し,生態系に悪影響を及ぼす可能性があるところから,
2006年に特定外来生物に指定され,販売,栽培などは規制されました。

我が家周辺でも,5月末ごろから今年もオオキンケイギクの花が
あちらこちらの空地,野原に咲き出しました。
昨年に比べ,増えている所,少なくなったかなと思える所いろいろありますが,
いずれにしても毎年,強者の各種雑草を押しのけ花をたくさん咲かせています。
あまり強すぎて,増えすぎて邪険にされる存在になっていますが,
群生している姿,一つ一つの花はとてもきれいなものです(写真,6月5日)。
この花の群生を目にすると,夏到来という思いになります。


外来の花咲きしきり夏の来ぬ
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アカツメグサ・ベニバナツメクサ

2010-06-27 21:51:10 | Weblog



ムラサキツメクサとも呼ばれるアカツメクサ,
赤詰草と書き,白詰草すなわちクローバーと同じ,
マメ科のもともとは牧草の帰化植物です。
花の形,葉などは両者よく似ていますが,
白詰草が地を這うように広がるのに対し,
赤詰草は上に伸び,他の草と競い合って丈を伸します。
その性質から,人が踏み込むことが少ない草ぼうぼうの野原にも,
赤詰草の紫の花がずいぶん見られます。
写真上は6月初旬のものですが,
春から梅雨の今頃まで野に花を咲かせています。
白詰草より様々な環境に順応し,長く咲いていると思います。
紫のその花はけっこう鮮やかであり,草の緑に映え夏野に彩りを添えています。

下の写真は一月以上前のものになりますがベニバナツメクサ,
別名ストロベリーキャンドルと呼ばれる花です。
ツメクサの名から分るようにマメ科の植物,アカツメクサの仲間,
花のすぐ下に葉があるところ,葉の形などアカツメクサによく似ています。
これも,もともとは牧草として導入されたようですが,
その容姿からか,今は園芸植物として多く利用されています。
その名のように真っ赤な細長いイチゴの実のような花がとてもユニークです。

詰草の紅花優る夏野かな
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松の樹いろいろ

2010-06-26 23:08:27 | Weblog


再び京都での写真です。
大徳寺,そして参道にはたくさんの松があり,
雨に濡れ,どれも緑がとてもきれいでした。

写真上,龍源院の前から南門,北大路通りへ向かう道の松並木です。
すらっと伸びた松に石畳と玉砂利,
和服の女性の歩く姿が似合いそうな道です。

写真中,大徳寺法堂の横あたり,低く枝を伸ばした
枝振りのよい松が数樹あります。
それらの松が青いまだみずみずしさを感じる
美しい松笠をたくさんつけていました。
新松子(しんちぢり)と呼ばれる松笠の赤ちゃんは秋の季語になっています。
これはそれが冬を越し,
花から一年経過したいわば松笠の子供と思われます。
松笠は茶色のあのなじみのある松笠になるためには2,3年かかるようです。

写真下,仏殿の前の道だったと思います。
比較的背の低い松が植えられていました。
各枝先から松の新葉が一斉に空に向かって,きれいな新緑を見せていました。
その下のほうにある茶色の部分,多分,花(雄花)です。

霧雨や松の新葉の天を向き

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赤い花

2010-06-25 23:42:36 | Weblog


ワールドカップサッカー,日本がデンマークに3-1の快勝,
決勝トーナメント進出です。

年のせいでしょうか,このごろ夜中によく目が覚めます。
昨夜も遅く寝たにもかかわらず明け方に目が覚めました。
時計を見ると4時ちょっと過ぎ,いつもは迷惑な目覚めですが,
今朝は違います。そっと下に降りて,テレビをつけました。
ちょうど後半が始まったばかりです。
なんと日本が2-0で勝っています。
0-0か,多分負けていると思っていましたので,これはうれしい結果です。
眠たいのも忘れ,終了までの45分間,夢中でテレビを見ていました。

それにしても,この一月で日本代表はずいぶん進化したように思います。
精神,ハートの部分が大きいのだろうと思います。
練習試合でイングランドと互角に戦えたこと,
本戦にはいり,カメルーンに勝ち,
惜しくも負けたとはいえオランダ戦で自信をつけたと思われます。
今日の試合もパスがつながり,デンマークの高さにもせり負けしていません。
前回のワールドカップでのオーストラリア戦とはだいぶ違います。
2点のリードがあったこともありますが,安心して見ていられました。
今日の試合をしていればひょっとすると
決勝トーナンメントでも勝てるのではと思ってしまうのは私だけではないでしょう。

写真はワールドカップサッカーとあまり関係ありませんが,
紅い花2点,バラとチェリーセージです。
いずれも逆光で撮ってみました。
さあ,ここまできたら赤く熱く日本代表を応援しましょう。

青赤のお祭り騒ぎに夏夜あけ
サムライのヴァイキングに勝ち名のり
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仁和寺・御室御所

2010-06-24 23:03:12 | Weblog


大徳寺の4つの塔頭を拝観して,
次はここから比較的近い金閣寺方面に歩いてみることにしました。
やはり,旅,史跡探索は歩くに限ります。
歩くことでいろいろなことに出会え,発見もあります。
金閣寺の近辺には竜安寺,仁和寺があります。
金閣寺とは竜安寺は何度か来ていますが,
仁和寺についてははっきりした記憶がありません。
できたら仁和寺に行ってみたいのですが,
大徳寺からは一番遠く,3kmほどあります。
雨模様でもあり,また同行者は腰痛をかかえており,
長距離歩くのは少し不安です。
まずは金閣寺まで1kmほどを歩いてみて,
そのときの状況で金閣寺にするか仁和寺まで足をのばすかを
決めることにしました。
金閣寺付近で昼食をとり一休み,
満足のいく昼食に巡りあえたこともあり,
ここから2kmちょっと,仁和寺まで行ってみることで意見が一致,
「きぬかけの道」と名前のある道を仁和寺へと歩いてみました。
途中,立命館大学を過ぎ,竜安寺を過ぎ,
雨降り,坂の多い道でもあり,思ったより距離があるように思いましたが,
腰痛も出ず,無事に仁和寺に到着することができました。

仁和寺は古都京都の文化遺産として,
世界遺産に登録されているお寺です。
皇室とゆかりが深く,出家後の宇多法皇が住んでいたことから,
御室御所(おむろごしょ)と呼ばれていました。
真言宗御室派の総本山であり,
また,徒然草に仁和寺のある法師として
度々その名が出てきます。

敷地も広く,五重塔などもあり,
期待していた以上に見所の多いお寺です。
特に御室御所は書院,宸殿などの建築物,
庭はとてもすばらしいと感じました。
また,ここには御室桜と呼ばれる背の低い遅咲きの桜が有名なのだそうです。
遅咲きの桜と聞いて,今年春のJR東海のキャンペーン
「そうだ京都にいこう」を想い出しました。
「この桜を見なければ春の義理が果たせない」と京都の人は言うのですと
長塚京三のナレーションで紹介されていたこの桜は
仁和寺の御室桜だったのです。
五重塔を背景にこの御室桜の満開の姿は絵になります。
例年4月20日ごろが見頃とのことですので,
こんどはこの時期に,日本人としての義理を果たしに是非来て見たいものです。

写真上は御室御所の北庭,池に築山の日本庭園,
よくある組み合わせですが,その景色のよさがすばらしい。
角度を変えると築山の後に五重塔を見ることができます。
写真下は南庭,御所らしく,右近の橘,左近の桜が植えられていました。
左隅に左近の桜が写っています。

帰路は大きな仁王門を出るとすぐ京福電鉄御室仁和寺の駅(写真下),
一両編成の市電のような電車で京都の郊外から市街地をのんびりと走ります。
ローカルな旅情をたっぷりと味わうことができました。

あじさいのきぬかけ路を寺巡り

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高桐院

2010-06-23 22:39:58 | Weblog


最後に訪れたのは細川忠興(細川ガラシャの旦那)が
細川家の菩提樹として創建した高桐院,
全体の趣がいままで見た3つの塔頭とはかなり異なります。
楓と竹と苔を多く使った庭園は嵯峨野,大原のお寺に近いような趣です。
石と砂の無機的な素材による抽象的な美から,
有機的な素材により具体的な,分かりやすい美しさです。

本殿南庭,楓の若緑が雨に洗われてとてもきれいです。
秋の紅葉の時期はさらに美しいのだろうと想像されます。
紅葉の時期に是非来て見たいものです。

写真上は玄関へと続く参道,
真っ直ぐ伸びた石畳の道と左右の楓が織りなす縦横の直線がきれいです。
楓,竹,苔がつくり出す緑を日の光が際だたせています。
中は本殿の南庭に面する軒に下がる吊り灯籠,
この吊り灯籠なにかすてきです。
下は本殿の部屋,障子通して緑の光がさしこんできます。

方丈のひかり緑に夏楓

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瑞峯院と大仙院

2010-06-22 20:16:11 | Weblog


続いての拝観は瑞峯院,キリシタン大名として知られる大友宗麟が
自らの菩提寺として創建したお寺だそうです。
ここも方丈(本堂)を囲み,独坐庭など枯山水の庭園が3方に配されています。
どれも名庭といわれるもののようですが,近年に造られたもだそうです。
閑眠庭は,7つの石を横3つ,縦4つとクロスに配し,
キリシタン大名の寺にちなんで,
これを十字架に見立てたという話が頭に残りました。
写真上は方丈の茶室の入り口の柱に飾られていた素敵な生け花,
美容柳の花が主材として使われています。
美容柳を生け花に使うなどとても斬新に思えました。

続いて大徳寺の塔頭寺院の中で,最も知られた存在の大仙院,
古くから多くの名僧を輩出しており,タクワンを最初に作ったことで有名な
沢庵和尚も大仙院の僧侶で,宮本武蔵に剣道の極意をここで教えたとされています。

大仙院も見所は庭園です。
方丈の東北側,石山から滝となり流れ落ちた水が堰をくぐり東面で大河となり,
ゆっくり流れます。そして,方丈の南面の大海に合流します。
この水の流れを岩や石そして白砂で表現したまるで山水画を見るような
枯山水の庭園がやはり最大の見ものです。
途中,船や亀の形をした自然石まで配され,笑いを誘います。
竜安寺の石庭と並んで,枯山水の頂点といわれる名庭のようです。
この枯山水は近年のものではなく室町時代の作です。

大仙院には庭のほかに,書や画など多くの文化財が見られましたが,
残念ながら,ここは他の塔頭と違って,拝観場所は撮影禁止です。
そんなわけで写真は写真OKの大仙院の外回り玄関付近,
寺の建物の雰囲気が伝わると思います。
そして下は玄関横に咲いていた菩提樹,
菩提樹の横には山法師と沙羅が植えられていました。
これらの樹,仏教にゆかりの樹なのでしょうか,お寺によく植えられています。

山門に菩提樹の花の盛りかな

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大徳寺,龍源院

2010-06-21 22:35:18 | Weblog



12日の奈良に続き,13日は京都の古寺を巡ることにしました。
昨日の青空はどこへ行ったのかと思うほど,13日の日曜日は朝から雨模様,
九州に続いて,関西,関東も同時に梅雨に入ったようです。

四条大宮の宿から,市バスに乗り,
一休禅師や千利休でよく知られた大徳寺にまずは向かいました。
大徳寺は京都でも有数の規模を有する禅寺,
唐門,方丈などの国宝,
勅使門,本堂,法堂など数多くの重要文化財があり,
見るべきところはたくさんあるお寺のようです。
しかし,雨が降りだしてきたこともあり,もったいなくもこれら重要文化財を
簡単に眺め,敷地内に建てられている
20ヶ寺を越える塔頭(たっちゅう)寺院から,
一般拝観のできる龍源院,瑞峯院,大仙院,
それに高桐院の4寺をこの際全部,拝観してみることにしました。

まずは,総門からすぐ左手の龍源院,
大徳寺の塔頭のなかで,最も古いお寺になるそうです。
下調べ予備知識もほとんどなく大徳寺を訪れてしまいましたが,
大徳寺の塔頭寺院は室町時代後期の文化が色濃く,
どこも庭園が見所のようです。
ここ龍源院も方丈(本堂)を中心に東西南北に設けられた
4つの庭園が見所です。
またここには秀吉と家康が対局したといわれる碁盤などが展示されていました。

写真上は方丈の南側,「一枝坦」と名がつけられている枯山水の庭です。
岩が島,白砂が海原,砂の模様で波を表現しています。
写真中は方丈の東,庫裏との間に作られた坪庭,「東滴壺」
昭和35年に作られ,坪庭の傑作といわれる日本最小の石庭だそうです。
大きなカメラをかかえ,写真を撮っている人が何人もいました。
谷間に落ちる滴が集まり,大河となり,大海へ注ぐ姿を表現しているそうです。
そういわれればそうかなと思いますが,
石庭のよさを真に理解はなかなかできません。
写真下は本堂の襖絵,作者不詳だそうですが,
迫力のある龍だと思います。龍源院の名と関係でもあるのでしょうか。

荒梅雨や枯山水に水の音

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