行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

空飛ぶ海老?その2

2014-08-31 20:03:54 | 昆虫

昨日に続いて、海老のような姿で宙を飛びながら
花蜜を吸うスズメガの仲間、
ホシホウジャク(星蜂雀)が咲きたてのハナトラノオにやってきました。


翅を羽ばたかせながら花に近づき
口吻を花芯までストレートに伸ばしました。


体色、翅が茶色と黄色、鳥のように見えます。
見たことはありませんが、
絵で見た蜂鳥のようです。


昨日のオオスカシバは前足を花の縁にかけていましたが
こちらは完全に宙に浮いたまま
口吻を花芯まで届かせ蜜を吸っています。
運動能力はかなり高いように思います。


翅を広げると黄色がよく目立ちますが、
翅を閉じてとまると体色は茶色、
まったく目立たない蛾の姿になります。


枯れた葉に翅を閉じてとまったホウジャクの仲間、
ヒメクロホウジャクと思われます。
胴体は薄い黄緑色、翅色は枯葉とまったく同じような色、
こうして枯葉にとまるとまったく目立ちません。
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空飛ぶ海老?

2014-08-30 20:00:19 | 昆虫
スズメガの仲間オオスカシバ(大透翅)、
まるで海老のような姿をして、
空中にホバリングしながら花の蜜を吸っていました。


野生化したガラティニカセーシの花にやってきたオオスカシバ、
蜜を求めて花にまっしぐら、
2cmほどある吸管(口吻)はまだ丸まったままです。


花にたどり着くと、口吻を真っ直ぐに伸ばし、
翅を小刻みに揺らし、空中にいながら蜜を吸っています。
しかし、蝶のように前足は花の縁につかまり、
体を支えています。


一端花から離れ、すぐに違うターゲットに突進するようです。
この姿、翅がなければ薄緑色の海老です。


花壇の百日草にもオオスカシバがやってきました。
花の色彩にも負けないぐらい
色彩豊かなオオスカシバです。


オオスカシバはスズメガ科、
蛾の一種ですが飛んでいる姿は蛾には見えません。
スズメガの仲間は一般に夜行性ですが、
このオオスカシバは昼に活動しますので、
この時期、花を観察していると時々お目にかかることができます。

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コオニヤンマ

2014-08-29 20:00:55 | 昆虫
これも8月の暑い日、
昨日と同じ、里山の小さな流れを歩いていると、


川の上の木の枝にとまるトンボを発見、
ムギワラトンボにしては大きい、
場所、時期を考えるとコオニヤンマでしょうか。


コオニヤンマは川沿いの石などに
こんな風にとまるのが定番、
木の枝にとまる姿はあまり見ません。


確認のため、近づくと
少し飛びたち、さらに高い枝に、
今度はぶら下がるようにとまりました。
複眼が離れているのでサナエトンボの一種です。
やはり、コオニヤンマのようです。


体を垂直、背筋をまっすぐに伸ばし、
手を合わせてまるでお祈りをしているように見えます。


川を渡り、後ろに回ってみましたが
まだその姿勢で枝にとまっています。
暑さを避けて休んでいるように見えます。


さらに流れに沿って歩くと
やはり木陰の枝にとまるトンボを発見、
雄よりそしてシオカラトンボの雌より
色彩がはっきりしていてきれいなオオシオカラトンボのメスです。
こちらも暑さを避けているようです。
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ハグロトンボ

2014-08-28 20:00:40 | 昆虫
お盆も過ぎ、里山の小さな流れに沿って歩くと、
ハグロトンボが流れの上を黒い翅を揺らしながら、
ふわふわと飛んでいました。


カワトンボ科のハグロトンボ(羽黒蜻蛉)、
羽化後の若い個体は林の中の薄暗い場所で生活しますが
成熟すると川に戻ってきます。
川辺の草にとまり、翅を広げていたオスのハグロトンボ♂です。


翅が黒いので羽黒蜻蛉ですが、
光の当たり方では青色に見えます。
翅にある模様もきれいです。


体色が金属光沢の青緑色、
これも雄の個体が翅を広げていました。
上の3つの個体、いずれも雄で翅を広げているところですが
実際は翅を閉じてとまることの多いハグロトンボなのです。


8月も下旬になると、
交尾をするハグロトンボが見られるようになります。
まだ花色がかすかに残った紫陽花の上に色のついた2匹のシルエット、
翅が黒いトンボならではの絵になりました。


こちらは2匹の体でハートをつくるハグロトンホ、
下が雌、体色は黒色です。


合計12本の脚で、
ダンス、ダンス、ダンスというふうに見えます。
雄が青緑、雌が黒の体色がよくわかります。


おまけです。
同じ小さな流れの澱みに、
背中に金色を輝かせ、
ハヤの稚魚でしょうか、群れて泳いでいました。

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シックな装いショウリョウバッタ

2014-08-27 20:00:58 | 昆虫
日本にいるバッタの中では最大のショウリョウバッタのメス、
草に迷彩した緑色のものが多いのですが
茶褐色の個体が存在します。
その茶褐色のショウリョウバッタ、
よく見るととてもシックでおしゃれな装いをしています。


触角まで含めると15cm以上にもなるショウリョウバッタのメス、
この茶褐色のものは大きさ、
茶系の色模様を複雑に配したその装いともに
メスですがバッタの長の風情です。


8月のお盆の時季になると姿を見せ、
精霊流しの精霊船に似ることから
精霊蝗虫(ショウリョウバッタ)の名があるそうです。
頭部が尖がり、言われれば船の穂先に似ています。


子供のころ、キチキチバッタと呼んでいたこのバッタが
ショウリョウバッタのオス、
メスよりかなり小さく、体長は4~5cm ほどです。
野原をキチキチと音を立てて飛び、
よく見られるバッタです。


葉影から顔を出したショウリョウバッタ、
この大きな細長い眼が特徴です。
体側を貫くように模様がありますので
この個体は少し小型のメスと思われます。


このバッタ、
ショウリョウバッタモドキと知りました。
眼や頭部がシヨウリョウバッタに似ています。
しかし全体の感じはモドキと名がつくほどには似てはいません。
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キアゲハの飛翔

2014-08-26 20:00:20 | 昆虫

黄色と黒の模様が美しいキアゲハ(黄揚羽)が
河原の草にとまっていました。
よく見ると尻尾をセリの葉に押し付け、
産卵をしているようです。
キアゲハの幼虫の食草はセリ科植物なのです。


すると、どこからかもう一頭キアゲハがやってきました。
まるでデート、待ち合わせでもしていたかのように、
二頭で仲良く飛び始めました。


草原をシンクロしながら飛翔しています。


庭の花にやってきたキアゲハ、
優雅に蜜を吸っていました。


夏の太陽の下、日蔭の個体に比べ、
キアゲハの黄色がより鮮やかに美しく映ります。


キバナコスモスにやってきたキアゲハ
これも強い日の光の下、黄色か鮮やかです。
この蝶、大きく動かず蜜を吸います。
近くによっても逃げずにいてくれました。


翅を小刻みに動かしながら蜜を吸うキアゲハ、
瞬間的には前翅と後翅がこんなに離れることがあるようです。
肉眼ではなかなか捉えられない姿です。
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瑠璃色がいっぱいルリタテハ

2014-08-25 20:00:14 | 昆虫
傷みのない、真夏のルリタテハが間近で撮れました。


ちょうど、日の当たる場所にとまったルリタテハ、
瑠璃色に輝く地に水色の帯がとてもきれいです。
見た目の美しさそのままに撮れました。


実はこれが最初のショット、
山道を歩いていると、木の幹に蝶がとまりました。
そっと近づいて見るとルリタテハです。
それも明るい場所にとまっています。
日が直接当たりすぎるのか、
水色の帯が白く映り、全体に瑠璃色が少な目です。


そこで、露出を2段階落として(-0.7)写して見ました。
一番上の写真もこの露出ですが瑠璃色の感じが違います。
蝶も鳥と同じく、
日の当たり具合によって色の出方が違うようです。


タテハチョウ科ルリタテハ属、
ルリタテハ属唯一の現存種だそうです。
キタテハと同じく、成蝶で越冬する蝶、
春早く、ぼろほろの翅で飛んでいる姿が確認できます。


翅表はきれいな瑠璃色ですが、
翅裏は越冬で目立たないよう、
キタテハと同じく枯葉色です。
それも日の当たり方で色が異なって見えるようです。
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産卵場所を探すジャコウアゲハ

2014-08-24 20:00:45 | 昆虫
多摩川の土手を歩いていると
ジャコウアゲハのメスがふわふわと
草の上を行ったり来たりしていました。
産卵場所であるウマノスズクサを探しているようです(8/7)。


きれいな翅色をしたジャコウアゲハのメス、
大きな草の中に隠れたウマノスズクサを探すのに必死です。
カメラを構えている直ぐ近くにも来てくれました。
普段はなかなか難しい飛翔姿が撮れました。


この辺りを盛んに飛んでいます。
ウマノスズクサがあると感知したようです。


ジャコウアゲハはウマノスズクサにしか産卵しません。
幼虫がウマノスズクサを食草とし、
この草に含まれている毒物を体内に蓄積するためです。
このアリストロキア酸という毒物を体内に蓄えたジャコウアゲハ、
鳥などの天敵がジャコウアゲハを襲うと
この毒物で痛い目にあい、
二度とジャコウアゲハを襲わなくなるそうです。、


大きな草の中に隠れているウマノスズクサを見つけたようです。
大きな蝶ですが狭い隙間を潜っていきました。


そのあたりの草原をかき分けてみると
確かにウマノスズクサがありました。
ウマノスズクサ科の蔓性植物、
葉が馬の顔の形に似ていて、
花の球形の部分が馬の首に掛ける鈴に似ていることからこの名があります。
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サルスベリ

2014-08-23 20:00:54 | 花,植物
7月~9月、庭や公園などに長く咲き続けるサルスベリ、
百日紅と書き、サルスベリあるいは
そのままヒャクジツコウ、
花の少ない真夏に彩を加え、眼を楽しませてくれます。




ミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木、
中国原産、江戸時代に日本に伝来しています。
写真、眼にも鮮やかな真っ赤なサルスベリの花です。
赤色は相変わらず色が飽和してしまいます。


百日紅の名がありますが
花色は赤、ピンク、白、紫があります。
上は最も一般的な濃いピンク色の花です。


花弁は6枚~7枚、
雄蕊は中心に多数、
その外側に長いものが6本と二重にあります。
雌しべは中心に1本あります。
上の写真、一番右の花序を見るとそれがよくわかります。


白い花をさらにアップにしてみました。
数えてみると花弁は7枚、多数の雄蕊に加え柄の長い雄蕊が6本、
真ん中にその雄蕊より少し太い雌蕊が1本あります。


赤茶色の屋の外壁を背景としてみました。
白い花が涼しげです。


最後に(赤)紫色のサルスベリ、
やっと見つけました。
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ミズタマソウ(水玉草)

2014-08-22 20:00:28 | 花,植物
散歩道の草の中にミズタマソウ(水玉草)を見つけました。
林縁など、日本各地に分布しますが
多摩丘陵ではあまり見ない草です。


小さな白い花、
アカバナ科の多年草ミズタマソウです。


2枚の花弁、2枚のガク片、雄蕊も2本、
変わった形のおもしろい花です。
横から見ると雄蕊も雌蕊も花弁から飛び出しています。


花が終わると直ぐに丸い果実ができます。


その果実には白い毛が密生し、
日の光に美しく輝やいて見えます。
この果実から水玉草の名があります。
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