行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

紫蘭(シラン)と海老根蘭(エビネラン)

2009-05-31 21:46:30 | Weblog
紫蘭(シラン)

海老根蘭(エビネラン)

ラン科の宿根草,紫蘭(シラン)が花盛りである.
本来からの野生種は絶滅が危惧されているようであるが,
栽培品として広く普及しており,
またその種子が飛散して野生化もしており,
本来から野生のものか,栽培品が野生化したものかは区別がつかなくなっている.
ラン科にしては珍しく,日向の畑土で栽培ができ,
極めて丈夫であるので,庭の片隅,畑畦などによく眼にすることができる.
紫蘭という名のとおり明るい紫色の花を5~6月に咲かせる.
紫が大部分であるが,白花も稀に見る.

同じラン科であり,同じく野生種の絶滅が危惧されているが,
庭などにはけっこう見られるのが海老根蘭(エビネラン)である.
写真はキエビネ,実家の母が知り合いからいただき,庭に植えていた.
たまたま4月25日,訪れた時に盛りに咲いていた.
毎年,4月から5月にかけて,何株かが花を咲かせるようである.
日本各地に生育する多年生草本で,本来は丘陵地帯の落葉樹木林に自生する.
栽培もし易く,山草愛好家の絶好のターゲットのようで,
野生のものが減っているのも愛好家による採掘が一つの原因といわれている.
エビネランにはいくつか種類があり,キエビネの他に,
ジエビネ,キリシマエビネ,ニオイエビネ,サルメンエビネなど,
そしてこれらの交配種があり,極めて多くの種類になる.

どの家も紫蘭海老根の庭に咲き
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柿の花,ミカンの花

2009-05-30 23:04:15 | Weblog
柿の花

 夏ミカンの花

写真は柿の花と柑橘,多分夏みかんの花.
柿は我が家のもの,蟻が受粉をしてくれている.
今年はたくさん実をつけてくれると期待している.
夏みかんは近所で,いずれも5月17日撮影.

 生風の頬に重たし 柿の花
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麦仙翁(ムギセンノウ)

2009-05-29 22:10:21 | Weblog
麦仙翁(ムギセンノウ)




細身で丈があり,一見春にコスモスが咲いたかと思える白とピンクの花が
ほとんど風がないと思われる中,優雅に揺れていた.
花弁に印象的な模様があり,揺れる姿のみならず花自体も優雅で魅せられる.
調べてみると,麦仙翁(ムギセンノウ)という名の草らしい.
麦ナデシコ,アグロステンマという別名がある.
西アジア・ヨーロッパ原産のナデシコ科の草本で,
もともとは麦畑に自生していた草花のようである.
ヤグルマギクも同じように,ヨーロッパの麦畑に生えていた草だそうである.
ヨーロッパの麦畑にはきれいな草があると感心する.

 麦仙翁風吹かずともそよぎけり
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欅,桂,楠若葉

2009-05-28 22:34:35 | Weblog
                 欅若葉
 
桂若葉
 
楠若葉
5月も最終週,まさしく初夏,木々の若葉が本当に美しい.
今週月曜日の昼前,朝方の雨もあがり,日が差してきた都会の公園,
新緑若葉が日に輝き,とてもきれいに映った.
決算会議も終え,コーヒーを飲みながらの展望,心も洗われるようであった.

写真は5月中旬に撮した上から欅,桂,楠の若葉.

日常の瞬の静寂若葉照る
雨上がり新緑に勝るものなし
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タツナミソウ(立浪草)

2009-05-27 23:43:37 | Weblog
立浪草(紫)

 立浪草(白)

タツナミソウ(立浪草)は本州,四国,九州に分布するシソ科の多年性草本.
道端や半日陰の草原に生育し,5~6月に花を咲かせる.
穂状に付いた花を打ち寄せる波頭に見立て,立浪草の名がついたそうであるが,
そのように見るのは少し難しい.
写真は紫と白花のタツナミソウと思われる花,
いずれも近所の道端のつつじの植え込み近くに咲いていたものである.
園芸用として流通しているタツナミソウのこぼれ種からのものかもしれない.
調べてみると野のタツナミソウにもたくさんの種類があるようであり,
その区別はなかなか難しい.

 石道や下駄を鳴らせば立浪草
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昼咲き月見草,待宵草

2009-05-26 23:17:08 | Weblog
昼咲き月見草

 待宵草

ヒルザキツキミソウ,マツヨイグサいずれもアカバナ科マツヨイグサ属の植物,
アカバナユウゲショウと同じ仲間になる.
ヒルザキツキミソウはアメリカ原産で,
月見草に似ていて,昼に咲くところからの名前.
この花も観賞用に渡来したと想われるが,野草化しており,
5月中ごろから6月に,道端などによく咲いている.
うすいピンクの花びらと花弁内側の脈筋がチャームポイントである.

マツヨイグサ(待宵草)は月見草とも呼ばれる.
しかし,本当の月見草は同じアカバナ科の白い花を咲かせる草であり,
栽培されているものが少しあるが,野草としてはほとんどない.
いつからか,待宵草も月見草と呼ばれるようになり,
今では月見草といえば,一般には待宵草のことを差すようである.
4月下旬から秋まで花をつけ,園芸にも使われるが,基本的には野の花である.
また,黄色の花を咲かせるが,花が萎むと赤くなるのが特徴である.
他に,マツヨイグサの名を持つものに,
オオマツヨイグサ,アレチマツヨイグサなどがあるが,
これらは花がもう少し遅いのと,萎んだ花は赤くならない.
写真はいずれも道端の花,5月中旬撮影.

月見草といえば,いまは楽天イーグルス監督野村克也が現役時代,
花形スターである王,長嶋に比較して,実力の割に日のあたらない
自分を月見草に例えたことはよく知られた話である.
今年は岩隈,田中の両エースが絶好調,
楽天イーグルスは万年最下位から優勝もうかがう勢いである.
勝っても負けても,選手よりはるかに目立ち,
試合後のコメントもいつもおもしろい野村監督.
楽天ファンではないが,コメントを聞くのが楽しみである.

 月見草枯れて日向に咲きにけり
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紅花夕化粧(アカバナユウゲショウ)

2009-05-25 23:05:53 | Weblog
紅花夕化粧(アカバナユウゲショウ)



明治時代にアメリカ大陸より渡来した多年草.
アカバナ科マツヨイグサ属の花,もともとは観賞用に持ち込まれたが,
いまは野草化しており,いろいろなところでこの花を認める.
昨年の今頃も,この花を観察していたが,
今年は昨年よりさらにいろいろな場所でこの花を見るような気がする.
毎年,毎年,どんどん増えていく過程なのかもしれない.
4枚花弁の薄紅色の花が美しい.
花弁内側の紅色の脈が血管のようで生命を感じさせる.
紅花夕化粧という名前もよい.
変種に白い花をつけるものもあるようである.
それは白花夕化粧という名になるのか少し気になる.

夕化粧の花なびくや初夏の風
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ベニカナメモチの花

2009-05-24 22:56:27 | Weblog
ベニカナメモチの花

 

生け垣などの木としてよく利用され,春,桜の咲く頃,
真っ赤な新芽葉が吹き出すように出現,木全体が真っ赤に染まるベニカナメモチ.
特に,日があたるととても美しい.
我が家にも3年ほど前まで垣根として存在していたが,
毛虫が付いたり,木が病気になったりして,
手入れをするのがたいへんになったので一部を残して処分してしまった.
我が家の垣根では花を見なかったと思うが,
街路樹として植えられているベニカナメモチに花が咲いていた.
赤い葉を見るものと思い,花はあまりと思っていたが,
白い艶のある小花がぎっしり,じっくりみるととてもきれいである.
バラ科カナメモチ属の植物,
ここまで葉が赤くならない同種にカナメモチがあり,
それもほぼ同じような花が咲く.
また,カナメモチとオオカナメモチの交配による
育成品種にレッドロビンというのがある.
これも,ベニカナメモチと同じく,春先に真っ赤な新芽が一斉に出る.
交配種なのからか花が咲きにくいとあるので,
我が家にあったのはレッドロビンなのかもしれない.

葉のありて花見向かれずベニカナメ

 

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アイリス

2009-05-23 22:56:04 | Weblog
ジャーマンアイリス(黄色)

 ジャーマンアイリス(紫)
 ジャーマンアイリス(えんじ)

アイリスには根茎アイリスと球根アイリスの2種類があるようである.
根茎アイリスは一般にジャーマンアイリスと呼ばれ,
球根アイリスはダッチアイリスまたはオランダアイリスと呼ばれる.
いずれもアヤメ科アヤメ属の花で4月~5月に花をつける.
ジャーマンアイリスは根茎が太く発育し,花被片が大きい.
また花にブラシ状の被片があるのが特徴といえる.
70cm以上の草丈になり,英名ではトール・ビアティッド・アイリスと,
背の高いことが名前となっている.
花色は青,紫,白,黄,茶など豊富で300種以上ある.
球根アイリスは少し丈も小さく,ジャーマンアイリスに
見られるような花の中央部にブラシのような花被片がない.
写真はいずれもジャーマンアイリス,5月連休中の撮影.

 アイリスや一斉に咲き一斉に散る
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シラー・ベルビアナ

2009-05-22 22:21:00 | Weblog
シラー・ベルビアナ

 シラー・ヒスパニカ

シラーと呼ばれる花にはいく種類かあり,
最も知られているのがシラー・ベルビアナとシラー・ヒスパニカ.
いずれもユリ科,球根植物.
シラーはギリシャ語で有害なという意味となり,
根茎部に多分アルカロイド系の毒がある.
写真上はシラー・ベルビアナ,
ベルビアナは南米のペルー原産という意味,
伸びた茎の先に穂のように青紫色の花をたくさん咲かせている.
花の感じはアガバンサスに似ていて,なんとなく魅かれる.
一つ一つの花は小さいが,大蔓穂(オオツルボ)という別名がある.
道路に面した花壇スポットに数株が並んで花をつけていた(4月29日).

写真下はシラー・ヒスパニカと思われる.
こちらはスペイン原産のシラーということになるのであろうか.
シラー・カンパニュラータとも呼ばれている.
日本名は釣り鐘水仙,このほうがなじみ易く,名実が一致する.
これも民家横道路端の植え込みに咲いていた(4月29日).

なかなかうまく進まない仕事ぶりに,
このところ部下を叱り,声を荒げている自分に気づく.
以前はこんなことはあまり無かったのだが.

 老人性我慢の足りぬ我になり
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