行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ミスジチョウ、ヒカゲチョゥ

2024-08-31 20:00:21 | 昆虫
丘陵の林縁道にタテハチョウを4種写しました(6/13.15)。


林縁道にミスジチョウ(三筋蝶)がとまっていました。
ミスジの名がつく蝶には本種、オオミスジ、ホシミスジ、コミスジが知られていますが、
筆者のフィールドで見るのはほとんどがコミスジであり、
オオミスジほどではありませんが、ミスジチョウも見ることの少ない蝶です。


コミスジやホシミスジより大型、
オオミスジとほぼ同じ大きさで、
翅を広げてゆっくり滑空する姿は目を引きます。
落葉広葉樹林の高いところいることが多い蝶です。


年1回、夏に発生、夏にだけ見られる蝶です。
越冬態は幼虫で食樹はイタヤカエデ。


林縁の木陰からサトキマダラヒカゲ飛び出し、またとまりました。
5~9月に見られる日本固有種、
低地から低山地にかけて普通に見られますが、
森林周辺でのみ生息し、街中では見られません。


よく似たものにヤマキマダラヒカゲがいます。
サトキマダラヒカゲは平地、ヤマキマダラヒカゲは山地に多いとの違いがあります。
翅裏の斑紋模様に多少の差異があるようですが、
個体差もあり見た目での区別は難しい2種です。


ヒカゲチョウ(日陰蝶)。
羽化して間もないようで、草の葉に逆さにとまっていました。
別名はナミヒカゲ、黄土色の日本固有の蝶です。


クロヒカゲ(黒日陰)。
オスは翅が黒褐色でメスが茶褐色、
ヒカゲチョウに似ますが、本種の方が色濃く、
見分けがつきます。
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6月10日、早くもナツツバキ

2024-08-30 20:00:39 | 花,植物
6月10日の散歩道に夏椿が咲き初め、
栗の木は雄花が枯れて、雌花が膨らみを見せていました。


多くの蕾をバックに控えて、ナツツバキがもう咲いていました。
ツバキ科ナツツバキ属の落葉小高木、
初夏にツバキに似た白い花を咲かせるのが名の由来、
シャラノキ、シャラともよばれます。


6月~7月初旬、葉のつけ根に、直径5 cmほどの白い花を上向きにつけます。
花びらは5枚で白色、雄しべの花糸は黄色、縁には細やかなしわがあります。
朝に開花し、夕方には落花してしまう一日花。


クマノミズキ(熊野水木)も花をつけていました。
ミズキ科ミズキ属の落葉高木です。
花期は6~7月、
ゴールデンウィークの頃に咲くミズキ(水木)より、
1月ちょっと遅れて、よく似た花をつけます。


クマノミズキも枝は横に張り出し、枝先が上を向き、ミズキとよく似た樹形です。
枝先の径8 ~14 cmの散房花序に多数の白色の4弁花がつきます。


いつのまにかクリの花(雄花)が褐変していました。
ブナ科クリ属の落葉高木、
雌雄異花で、5月下旬から6月はじめに開花します。


そして、雌花が膨らみを見せていました。
秋にイガのついた栗の実になります。
クリの花序は10~20 cmの紐のような穂状、
花序の上部には多数の雄花がつき、下部に2、3個の雌花がつきます。


ところどころで、ムラサキシキブの薄赤紫色の花が目を引きました。。


クララ(眩草)が咲いていました。
マメ科の大型多年生草本で別名はクサエンジュ。
花期は6~7月で、茎や枝先に薄黄色の蝶形花を総状になってつけます。
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トキワツユクサ、テリハノイバラ

2024-08-29 20:00:19 | 花,植物
6月8日の南山散歩にて、
トキワツユクサ、テリハノイバラ、ヨウシュヤマゴボウなど
野の花も写しました。


樹林の日陰道にたくさんの白い花が浮き出ていました。
トキワツユクサの群生です。


手振れ補正のない単焦点の望遠マクロで撮影。
絞りは開放近くのF5、
シャッターは手振れが発生しない程度に大きくして、
あとは感度を3200まであげて、露出を確保しました。


トキワツユクサ(常磐露草)、
ツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草です。
南アメリカ原産、日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、
現在は帰化植物として野生化しています。
やや湿ってた場所に群落を形成し、
初夏に白い三角形の3弁花を咲かせます。
白く長い雄しべが特徴的です。


山道にテリハノイバラの花。
バラ科バラ属の常緑つる性低木、
河原や山地で地面を這うように生えます。
名は葉がかたく光沢があるところから。


山の麓の湿地、
ハナショウブと一緒にカラーの白い花が咲いていました。
サトイモ科オランダカイウ属、
仏炎苞や葉が美しく観葉植物として栽培されます。


山の出口の藪地に
ヨウシュヤマゴボウがピンク色の花をつけていました。
北アメリカ原産で、日本では明治時代初期以降に見られるようになった帰化植物です。


そのヨウシュヤマゴボウの花に
ハリカメムシが2匹、くっついていました。
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ルリボシカミキリなど

2024-08-28 20:00:54 | 昆虫
6月9日は南山へ。


キノコの生えた古い切り株に、ルリボシカミキリを見つけました。
数年前までは6月に南山へ行くと、
何匹かは目にできたのですが、
今年は1匹だけしか見られませんでした。


淡い青色の地に明瞭な黒紋が並んだカミキリムシ、
日本固有種、外見が鮮やかなことから、
日本を代表する甲虫としてたびたび取り上げられています。


6月~8月に出現、
ブナ、ナラ、カエデなどの広葉樹の雑木林に生息します。
倒木や伐採木、薪などに集まります。


伐採木にルリボシカミキリを探していると
1cm ほどの小さなカミキリムシが走り回っていました。


調べて見るとトラカミキリの一つ、
ニイジマトラカミキリです。
本種も6~8月に広葉樹の倒木に集まります。


少し汚れて新鮮味を失っていますが
草原にラミーカミキリを見つけました。
5月~7月ごろ、上の2種より少し早く出現します。
中国大陸からの帰化種です。


木の幹に産卵管が体と同程度に長く伸び、
腹部の黄色の縞模様もきれいな蜂を見つけました。
当初、名が分かりませんでしたが、
多分、タマヌキケンヒメバチのメスと思われます。
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紫陽花色々

2024-08-27 20:00:49 | 花,植物
アジサイ園ではなく、
散歩の公園や道脇に咲いた紫陽花を色々写して歩きました(6/8)。


谷戸の公園道に
装飾花が赤紫色の額紫陽花が美しく咲いていました。


装飾花に囲まれ中央部にもたくさんの(本)花が開き始めていました。
花弁と蕾が淡青色で蕊と花の中心部が白色の花です。


これはガクアジサイでしょうかヤマアジサイでしょうか、
ピンクの装飾花、本花はピンク色と青紫色ときれいな花です。
ガクアジサイとヤマアジサイ、両者とも多くの品種が開発されており、
見た目での正確な判別は難しいのですが、
一般にヤマアジサイの方が花も草丈も小ぶりであり、
葉が光沢に乏しく、先端が細く尖るそうです。


小ぶりで葉に光沢がないので、
これはヤマアジサイと思われます。
装飾花は3弁と4弁が混じり、花色は装飾花も本花も白色です。


装飾花と本花が青色のガクアジサイ。
WBを白色蛍光灯にして、青色をより強くして見ました。


これはウズアジサイと呼ばれるアジサイ、
アジサイの変種で装飾花の縁が丸まって、渦を巻くように見えます。
ウイルスによって変異したものが園芸種として育てられたとのこと、
オタフクアジサイの名で流通しています。


アナベル、
別名アメリカアジサイと呼ばれるアジサイの一つです。
直径20〜30cmにもなる球状の大きな白い花を咲かせます。
咲き初めは蕾同様の淡い緑色ですが、
咲き進むにつれ徐々に淡くなり、やがて白花へと変わります。


アジサイ。
区別するためホンアジサイとも呼ばれます。
一般的には両性花がなくなり、全部装飾花となっています。
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タチアオイ

2024-08-26 20:00:21 | 花,植物
6月になると、
夏のアオイ科の花の先頭をきってタチアオイが咲き出します。


6月6日、
公園の花壇にタチアオイ(立葵)のピンク色の大輪花が咲いていました。
タチアオイはアオイ科の多年草、
草丈が1~2mほどに直立し、茎に花を咲かせます。


真っ赤なタチアオイも咲いていました。
葉は不分裂の心臓形~分裂葉と変化があり、放射状の葉脈が目立ちます。


花期は6~7月、垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていきます。
ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、
1番上まで花が咲き上ると梅雨が明ける頃になります。


花色は多彩で赤、ピンク、白、紫、黄色などがあるとのことですが、
よく見るのは赤、ピンク、白の3色です。


バス通りの歩道の花壇にタチアオイの花、
どのように花を撮ろうかと考えていると、
ヘッドランプをつけてバスがやってきました。


歩道から身を乗り出して、
ゆっくりと走って来るバスと白とピンクのタチアオイを被写体にして見ました。


最後に6月1日に写していたゼニアオイ(銭葵)を。
アオイ科ゼニアオイ属の多年草です。
日本には江戸時代に鑑賞目的で渡来し、現在では逸出し、野生化もしています。
タチアオイより早く、5月ごろから赤紫色の花をつけます。
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サカキとビヨウヤナギ

2024-08-25 20:00:27 | 花,植物
6月6日の散歩道、
サカキの花が白色に咲き、ビヨウヤナギが金色の蕊を伸ばしていました。


散歩道の斜面に植えられている数本のサカキ(榊)の木に
6月6日、いずれも白い花が見られました。


サカキ科サカキ属の常緑高木
関東地方以西〜沖縄の山地の照葉樹林内に見られます。
木辺に神で榊、日本神道では神棚や祭壇に供えられ、神事に用いられる植物です。


花期は6~7月、側枝の基部の側の葉腋から白色の小さな花を咲かせます。
花は5弁で、雌しべが1個、雄しべが多数あり、下向きに咲きます。
花色は咲き初め白色ですが、すぐに黄色味を帯びてきます。


サカキの木、
榊の他に賢木、栄木とも書かれます。
ホンサカキ、マサカキとも呼ばれます。


道横の植え込みのビヨウヤナギ(美容柳)がいつのまにか花をつけていました。


枝がやや垂れ下がり葉が細いので、美容柳の名があります。、
しかし、ヤナギの仲間ではなく、オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉低木です。
中国原産で日本へは江戸時代に渡来、
古くから庭木や生け垣、公園樹として植えられています。

金色
花期は6~7月ごろ、
直径5 cm程度の鮮やかな黄色の5弁花が多数枝先につきます。
特に多数の長い雄蕊が特徴的です。
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イチクヤクソウ

2024-08-24 20:00:47 | 花,植物
6月6日、
中央公園の林床に今年もイチヤクソウが咲いていました。


イチヤクソウ(一薬草)。
ツツジ科イチヤクソウ属の常緑の多年草。
花期は6~7月、葉の間から15~20cmほどに花茎を伸ばし、
総状花序に3~10個の花をつけます。
北海道~九州、朝鮮・中国に分布、明るいマツ林や落葉広葉樹林中に生育します。


花弁5枚で白色で直径13mmほど。
多数の雄しべがあり、
雌しべはその雄しべから飛び出し、湾曲します。


花は下向きに咲き、
下から覗くように写さないと蕊が見えません。
名の由来は、花期の全草を乾燥させてものが民間薬とされたところから。


花を真上から写して見ました。
萼片は披針形でとがり、長さは幅の2~3倍になります。


花茎が長く、葉は常緑の根生葉、
花と葉の両方、草全体も写して見ました。
葉は厚みを感じ、葉脈の部分の緑色が薄くなります。


イチヤクソウのすぐ近く、薄暗い林床にギンリョウソウ(銀竜草)。
ツツジ科ギンリョウソウ属の多年生腐生植物、葉緑体を持たない植物です。
昨年は同じ場所で大株も含めてたくさん見ましたが、
今年は小さい株が2つ3つあるだけでした。
別名はユウレイダケ。
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コオニヤンマ

2024-08-23 20:00:30 | 昆虫
6月5日、
長池公園と薬師池公園の両方でコオニヤンマを近写しました。


6月5日長池公園、
里山エリアの田んぼ近くにコオニヤンマを見つけました。
今年、初見です。


黒色に黄色の縞模様、
オニヤンマによく似た模様の大型のサナエトンボです。
オニヤンマが左右複眼がくっつくのに対し、
コオニヤンマは左右の複眼が少し離れるので両者の区別は容易にできます。


一般にサナエトンボの類は警戒心はあまり強くなく、近くに寄れます。
コオニヤンマもそれに違わず、望遠ズームで寄って撮れました。


薬師池公園でもコオニヤンマ、
菖蒲畑の木柵にじっととまっていました。
WBを白色蛍光灯にして色味を少し変えて写して見ることにしました。


長池公園のものも薬師池公園のものも両方とメスのようです。
オスに比べて腹部が太目です。


写真に変化をつけて前方から顔をアップにして見ました。
頭部が小さく、後脚が長いのがコオニヤンマの特徴です。


最後に池の上を飛び回っていてやっと停まったコシアキトンボ♂。
腹部にある太い白帯が特徴です。
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ノハナショウブ、ハナショウブ

2024-08-22 20:00:10 | 風景
6月5日の長池公園と薬師池公園にて。


長池公園築池の岸辺にノハナショウブが花をつけていました。
水とノハナショウブ、いい景色です。


ノハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草。
園芸種であるハナショウブの原種とされています。
花期は6~7月、花色は赤紫色で花びらの基部に黄色のすじが入ります。


池の中を覗くと倒木の上でアカミミガメが甲羅干し。
もう真夏の陽気です。


薬師池公園に足を伸ばして、
ほぼ盛りになったハナショウブ畑へ。


ノハナショウブは赤紫色だけですが、
ハナショウブは白、薄紅、青紫、赤紫などと豊富な花色があります。


編み笠そして絣に赤色の襷掛け、
花摘み娘も現れて、目を楽しませてくれました。


隣接する薬師池を覗くと、
カイツブリが雌雄そろって子育て、
巣からまだ離れない雛に餌を運んでいました。
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