行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

春の池(ミズバショウ・オタマジャクシ,鯉の稚魚,アメンボ)

2011-04-30 22:54:07 | 風景


稲城中央公園のため池に,
誰が植えたのか,一株のミズバショウが花を咲かせていました(4/17)。
尾瀬など湿原の初夏の花としてよく知られるミズバショウ,
高原の湿原に咲くものと思っていましたが,
低地の湿地でも花が咲くようです。
尾瀬などの高原ですと5月~6月,
この辺の低地では4月中ごろの花となるようです。
サトイモ科のこの植物,白い花のようなのは
仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる部分,
ほんとうの花は真ん中の写真ではまだ黄緑色の部分です。
ミズバショウの横の草はキツネノボタン,
水辺に見られるキンポウゲ科の植物です。
黄色の小さな花が咲いています。


ミズバショウから眼を池の中に移すと,
卵から出たばかりと思われるオタマジャクシが
浅い水底にたくさんかたまっていました。
子供の頃はよく見たオタマジャクシですが,
久しぶりに見たような気がします。
なんの蛙の子供でしょうか。


さらによく見ると,メダカのような稚魚もたくさん生まれています。
大きな鯉がこの池にいましたので,
多分,鯉の稚魚と思われます。
一,二匹やや赤色をしたのがいます。これは緋鯉になるのでしょうか。
こんな小さな稚魚がいつかはあの大きな鯉になるのです。


水面にはアメンボもたくさんいました。
表面張力で水の上にいるのですが,
まるで水面に張られたガラスに乗っているように見えます。
たくさんのアメンボがいましたが,たいがいが二匹重なっています。
上にいる小さいのがオス,下の大きいのがメスだそうです。
これは交尾しているわけではなく,
オスは自分の遺伝子が引き継がれた卵を
メスが産んでくれるまで,背中に乗って監視しているのだそうです。

かずかずの命はぐくみ春の水
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間もなく北へ,シロハラ

2011-04-29 19:42:48 | 
冬の間は一羽だけ,単独でいるのを見ることの多かったツグミ,
4月中旬になると,何羽かが寄り添っているのを見るようになりました。
そして4月24日,今までは何羽も目にしていたツグミに
会うことがありませんでした。
集団となり,北の国へ旅立ったと思われます。


ツグミの仲間であるシロハラ,これも間もなく北へ帰る小鳥です。
4月24日,日本での最後を懐かしむかのように,
一羽のシロハラが木漏れ日の中,
蔦の絡まる春の樹にしばらくとまっていました。
頭部が褐色で,頬や喉に白線が見られます。これは雌のようです。


小鳥というには少し大きめのシロハラですが,
時々かわいらしいポーズを見せてくれます。
少し前の3月から4月に撮ったそんなシロハラたちの写真です。
上,樹にとまった横顔が撮れました。
これも雌と思われます。


石垣のそばで餌を探していました。
頭部が灰青褐色,羽にもやや青味が感じられる個体です。
こちらかは雄と思われます。


階段を登るシロハラと言いたいところですが,
階段に降りたシロハラです。これも雄と思われます。


雄はみんな地上にいるようですが,樹にとまっているのものもいます。
かわいらしく,こちらを振り向いてくれました。
尻部の羽毛のこんな風になっているようです。

もう北へ帰る小鳥よグッドバイ
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シメの2ヵ月後

2011-04-28 23:47:26 | 



いつもの稲城中央公園の林間地,
2ヶ月ぶりに鴲(シメ)の姿が撮れました(4/10)。
背景との距離もあり,ピントが合ったしっかりした写真になりました。
羽毛の柔らかく暖かそうな質感も分かります。
全体的に毛色が薄く,これは雌の個体のようです。


餌を探しているのでしょうか,
ムラサキハナナの花園を行ったり来たりしているシメがいました。
餌を探しているときは夢中で,人影にも気づかずにいるようです。


今にも雨が落ちてきそうな空模様の中,
どこからか,チチッ,チチッと小さな鳴き声がしていました。
なんの声かと探してみると木の枝にちょこんと乗って,鳥が一羽,
いつも太めに見えるシメですが,
さらに太めに見えるシメがいました。
シメはこんな鳴き声をするようです。
こちらは上のものに比べ,毛色が濃く,雄の個体に思われます。
それにても,厳しい,怖い目付きをしています。


すぐ上の写真は2ヶ月半前,2月の最初に撮ったシメです。
嘴を見るとその色は肌色をしています。
春4月に撮った上の4つの写真のシメの嘴,
銀色に変わり始めているのが分かります。
シメの嘴は冬は肌色,夏は銀色に変わります。
春ですが,もう夏バージョンに変わり始めたようです。

花冷えや鴲のくちばし鉛色
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花梨・姫林檎・白桃の花

2011-04-27 23:02:11 | 花,植物
バラ科の果樹はどれもこの季節きれいな花を咲かせます。
花梨(カリン),姫林檎(ヒメリンゴ),白桃,いずれもそのバラ科です。


今年も気が付けば小さなピンク色の花がたくさん咲いていました
カリンのこんなに小さな花が秋には,
この花からは想像できないほどの大きな実に成長します。
しかし,残念ながらその実,まずく直接食用にするには難しいようです。


咲きたての花と並び,子房を膨らませ,
早くも,そのカリンの果実ができはじめています。


ヒメリンゴの花です。
蕾はピンク色ですが,花は純白に咲きます。
そして花より小さい赤い林檎の実がたくさんつきます。
小さいリンゴの実ですが,酸味が強く食べるには適しません。
花を観賞する植物のようです。


白桃の花です。
花もとてもきれいですが,
果汁たっぷりの甘い果実を収穫するのが目的の樹です。
この花がみんな果実になったらたいへんだと思わせるほどの花を咲かせています。

葉の影や姫様並ぶ花かりん
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真白き梨の花

2011-04-26 22:22:55 | 花,植物



ソメイヨシノに1週間ほど遅れて,
稲城の梨畑には,梨の花が満開に咲いていました(4/16)。
五弁の純白の花,うっすら紅い雄蕊,桜に勝る美しさです。
毎年,梨の花が咲くと,もう寒くはならないだろうと,
コートを整理します。


こちらはオオシマサクラ,ソメイヨシノにやや遅れて,
梨の花と時を同じくして,梨畑の横に咲いていました。
白い花弁と緑の葉の対比がきれいです。
ソメイヨシノはこのオオシマサクラとエドヒガン桜の交配種だそうです。

蘂赤くますます白き梨の花
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竹の秋

2011-04-25 19:16:04 | 花,植物

ペダルも軽やかに,桜の坂道を下っていると,
桜の背景に,花でもなく,新葉でもない,黄色を見つけました。
竹林の竹の葉です。
桜を前面に,そんな竹林の黄色を撮って見ました。


竹は筍が生え出る頃,養分を地下の筍の生育に注ぎ,
葉の色があせて黄ばんだ状態に変化します。
そんな様子を他の植物の秋の紅葉になぞらえて,
「竹の秋」と呼ぶのだそうです。
日本語らしい趣のある表現です。


この竹の葉,筍が若竹に成長する頃には落葉を始めます。
よって「竹落葉」は夏の様子を表し,夏の季語です。
竹は常緑ですので,実は落葉とほぼ同時に新緑の葉が生え出ているのですが,
この新葉が盛りになるのが9月頃,そしてこの時期を「竹の春」と呼びます。
秋が春,春が秋,なんだかよくわからなくなりましたが,
これが日本語が難しく,奥深いといわれる所以かも知れません。

風を切りペダルを踏めば竹の秋
子地蔵の衣装新たや竹の秋
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八方幹の山桜

2011-04-24 21:32:43 | 風景
稲城中央公園に大きな山桜の樹があります。
その大きな山桜が樹いっぱいに,満開の花を咲かせていました。


「八方幹の大樹」と名づけられているこの樹,
根の幹周り6m,高さ20mの大桜です。


樹齢はよくわからないそうですが,
桜がこんなに大きくなるとは驚きです。


この大桜の花を毎年見ようと思いながら,
いつも時期を逃してしまい,その姿を見られませんでした。


今年は4月17日の日曜がちょうど満開,
天気もよく,鮮やかな新緑の中に,美しい山桜を見ることができました。


笑う山ところどころに山桜
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桃の花のある風景

2011-04-23 17:25:19 | 風景

最近あまり見ないなつかしい桃の花をみつけました。
私の中では桃の花というと小さい頃,春になると庭によく見た
ピンク色の花に黄緑色の葉が少し混じるこの花です。
「ももの花」,
こんな名のハンドクリーム,昔母親が使っていました。
小さい時,ヒビやアカギレができると塗られたことを思い出します。
これも桃の花の思い出です。


桃と言えば桃の節句,
小学校の頃は桃の花は桃の節句に合わせて3月初旬に咲くものと信じていましたが,
実際はその頃咲いているのを見たことがなく,不思議に思っていました。
これも桃の花にかかわる思い出です。
写真は小学校の時計台と桃の花,自宅前の風景です。


いま考えると,昔は旧暦,
旧暦の3月3日はちょうど桃の花が満開の4月初旬にあたります。
今年は,4月5日が旧暦の3月3日だったようです。
その4月5日を過ぎ,桃の花が桜と争うように,
一斉に咲きだしていました。
写真は真紅と白の混色咲きの桃,きれいでした。

こちらは赤とピンクの混色咲きです。

桜より田舎道には桃の花

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ウグイス撮りました

2011-04-22 21:26:31 | 
春の野歩きはウクイスの美しい鳴き声を聞くのが一つの楽しみです。
しかし,このウグイス,鳴き声はよくあげるのですが,
なかなか姿を見せてくれません。
鳴き声が聞こえるといつも木を見上げて探すのですが,
木陰にちらっと動く影を見ることはあっても,
その姿をはっきりと見たことがありません。
名前は誰もが知り,馴染み深い小鳥,ウグイスですが,
その姿をはっきりと見たことのある人は少ないのではないでしょうか。
ウグイスが思った以上に地味で目立たないこと,
藪の中の人目につかないところを選んで鳴くのがその要因と思われます。
また,メジロをウグイスと思い込んでいる人も少なからずいると思われます。


そんな,ウグイスを撮って見たいものだと思いながら,里山の道を歩いていました。
すると,「ケキョケキョケキョ」とけたましい声がこちらに近づいてきます。
ウグイスの谷渡りといわれる鳴き声です。
その声の主がどうやらすぐ近くに留まった様子です。
これはひょっとしたらと思い近づいてみますと,
3mほどの樹の頂に動きまわっている小鳥がいます。
あわててシャッターを押してみましたが,
白い曇天の空そして木の枝が邪魔して,鳥にうまく合焦してくれません。
何回かシャターを押し,まあまあ写っていたのは上の一枚だけでした。
空抜けをしていますが,やっと撮れたウグイス,掲載します。
谷渡りのあの鳴き声は雄の成鳥です。


写真が一枚だけではちょっとさびしいので,
「ツーツーピー,ツーツーピー」ととてもよく響く鳴き声のヤマガラです。
こちらはウグイスに比べると数は少ないのではと思いますが,
見えるところにとまり,見えるところで囀り鳴きます。
ウグイスを撮った前日,こちらも目の前に現れてくれました。

うぐいすの鳴きはすれども姿見ぬ

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梅桃(ユスラ)の花+α

2011-04-21 23:05:40 | 花,植物



少し前,4月初旬の写真です。
この花,小さく,かわいらしい梅の花とずっと思っていました。
しかし,梅の仲間ではないようです。
花が梅に似ているので,ユスラウメとウメの名がありますが,
ちょっと考えてみれば,
木いっぱいになる赤い小さな実はどう考えても梅ではありません。
さくらんぼに近い実です。
梅と同じくバラ科サクラ属ではありますが,
和名の山桜梅,梅桃の漢字から想像されるように,
梅, 桃, 桜のどれでもないまさしくユスラウメなのです。
小さいけれどもバランスのよいきれいな花です。




この小さな紅い花らしきもの,
実は,陽光桜の散ったあとの顎片とそこに残った蕊です。
小さな花に見え,きれいです。

桜梅に見劣りありや花ゆすら
生きるとは媚びず衒わず花ゆすら
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