行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

野の小さな白い花

2016-04-30 20:00:47 | 花,植物
4月もいつのまにか最終日、
4月初旬から中旬に写した小さな白い草の花、
アブラナ科のマルバコンロンソウ、タネツケバナ、クレソン、
そしてセリ科のセントウソウ、ヤブニンジンを載せます。


アブラナ科タネツケバナ属マルバコンロンソウ、
変わった名ですが、タネツケバナの仲間になります。
そのタネツケバナはどこにでも見ますが
この草は高尾山や丹沢などにあるものの、
多摩丘陵では珍しいと教えてもらいました。


花も葉もよい姿です。


アブラナ科タネツケバナ、
水辺や田起こし前の水田に群生してよく見られます。


これも水辺、
1年ものの若いクレソンに花がついていました。
オランダカラシの名があり、
肉料理のつけあわせなどによく用いられる西洋野菜、
栽培用として導入されたものが各地で野生化して、
広がっています。


アブラナ科の多年草、
水辺に4弁の花をたくさんつけます。
清流に限らず水路を埋め尽くすほどに群落し、
世界的に問題になっているそうです。


セリ科セントウソウ、
アップに写してみるときれいな花です。


林縁などに見られる多年草、
日本固有の種だそうです。


セリ科ヤブニンジン、
林縁や竹藪などやや日当たりの悪い場所に見られる多年草です。
セントウソウに全体の姿が似ていますが、
花の咲き方も違い、葉の幅がやや大きいようです。
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サンショウ、サルトリイバラの花

2016-04-29 20:00:26 | 花,植物
山野にも自生する雌雄異株のサンショウとサルトリイバラ、
4月の中旬、その両者の雌花、雄花を見ることができました。


ミカン科サンショウ、
その雌木の雌花、
雄蕊はなく、一つの花に子房が二つ、
そこから花柱が伸びています。


新葉は「木の芽」として薬味や山菜に、
果実の皮や種子は香辛料として利用されるサンショウ、
当然、果実ができるのはこの雌花のつく雌木だけです。


サンショウの雄花、
雄しべが5本、横に広がるように咲き、
雌花とはまるで違う様子の花です。


サルトリイバラ科サルトリイバラ、
その雄花、花被片が6枚、雄蕊が6本あり、
雌蕊は退化してほとんどわかりません。


このサルトリイバラの葉、
西日本ではカシワの代用として柏餅に使われるそうです。


サルトリイバラの雌花、
花被片はやはり6枚、
その中に大きな子房と3裂した柱頭が見られます。


果実の原形、
10~11月、直径7~9mmの球形の赤色の果実に成長します。
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ハナイカダ雄花、雌花

2016-04-28 20:00:55 | 花,植物
葉の上に花が咲き、
実をつける不思議な木があります。
葉を筏にたとえてのその名も花筏(ハナイカダ)、
ハナイカダ科ハナイカダ属ハナイカダ、
雌雄異株の木、雌雄ともに葉の上に小さな花をつけます。


大木の陰にそのハナイカダを見つけました。
どの葉にも主葉脈の上に乗るように花がついています。
3個以上複数の花がつくのは雄木の雄花です。


その雄花を真上からマクロレンズで写して見ました。
薄緑色の花弁が4枚、雄蕊も4つあります。


少し横からの雄花、
葉脈の上の一点から花柄が数本、四方に伸びています。



さらに咲きはじめと思われる雄花の一つをアップに。
手持ち撮影、数枚撮った中に、
なんとかピントがあっているのがありました。


ハナイカダの雌木が雄木の近くに見つけました。
その雌木の雌花です。
雄花と違い、一つの葉に一つの花がつきます。


同じく雌花、
緑色の花弁が4枚、
雌蕊の柱頭が4裂しています。

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ウワミズザクラとイヌザクラ

2016-04-27 20:00:27 | 花,植物
ウワミズザクラとイヌザクラ、
少し変わった白いブラシのような花ですが
これでもサクラの仲間です。


散歩道の崖にウワミズサクラを見つけました(4/16)。


バラ科ウワミズザクラ属ウワミズザクラ、
白いブラシのような変わった花です。


咲き始めの花、
花序の下の方から開き始めるようです。


4月19日、上とは違った場所、
低い位置に花をつけていたウワミズザクラ、
よく見ると、
桜の花の形をした小さな花が集合して穂になっています。


こちらはバラ科ウワミズザクラ属イヌザクラ、
やはり4月19日の花です。


ウワミズザクラと同じくブラシ状ですが
花は小型で、花の密度も低いように思います。


ウワミズサクラは花序の基部に葉がつきますが
イヌザクラにはつきません。
そして、咲いたばかりの花は薄らとピンク色です。

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妖艶な雌花

2016-04-26 20:00:45 | 花,植物
春、4月、
木々にもいろいろな形の花がつきます。
カツラ、ヒメコウゾそしてアケビ、
どれも魅力的な花です。


カツラ科カツラ、
葉の姿形もよく、
春の新緑、秋の黄葉もきれいなカツラ、
若葉の芽生えとほぼ同時にこんな紅い花が咲きます。


カツラは雌雄異株の樹、
この妖艶さを感じる花は雌花です。


クワ科コウゾ属ヒメコウゾ、
低山など、やや湿った場所によく見られます。
雌雄同株、雌雄異花の木、
紅いウニのようなのが雌花、
枝元の黒い球状の花序に白く咲いているのが雄花です。


ヒメコウゾ雌花、
紅い棘が見様によっては妖艶、きれいです。


ヒメコウゾ雄花。
花序から白い花がたくさん顔を出しています。


アケビ科アケビ、
今年は花を何度か見ることができました。
雌雄同株、雌雄異花の蔓性の木、
数は少ないが大きな雌花と
たくさんの小さな雄花が蔓からぶら下がるようにつきます。


ツツジの葉の中から顔を出していたアケビの花、
淡紫色の花弁のように見えるのは萼片、
雌花が3枚、雄花は4枚あるように見えます。
雌花には円柱形の雌しべが数個、
不思議な形の妖しい花です。






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牡丹

2016-04-25 20:00:41 | 花,植物
4月20日の昭和記念公園の日本庭園、
何種類かの牡丹が見事な花をつけていました。


あえていうと赤紫色でしょうか、
魅力的な深みのある色です。


いい色なので同じ花をもう一枚、
牡丹はボタン科ボタン属の落葉小低木、
草本ではなく木本なのです。


赤と白の絞り、
この木はたくさんの花をつけていました。


露出はプラスにして、
真っ白な牡丹。


「白牡丹と いふといへども 紅ほのか」(虚子)
この花、紅ほのかというより紅色が目立ちます。


背景を真っ黒にして赤い牡丹。

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サトザクラとゴヨウツツジ

2016-04-24 20:00:17 | 花,植物
20日の昭和記念公園にて、
鬱金、松月、一葉と3種の八重桜と
五葉躑躅(ゴヨウツツジ)、
ちょうど花の盛りでした。



ウコンザクラ、
鬱金色と呼ばれる薄緑色の花の八重桜、
徐々に花芯からピンク色に変わるようです。


ショウゲツ、
枝を横に伸ばし、
花が下に向かって垂れて咲く八重の桜です。


ショウゲツ、
花びらは咲きはじめ薄い紅色ですが、
徐々に花の中心が白く変わるようです。


イチヨウ、
淡紅色の八重花、ショウゲツによく似ています。
公園樹などで、名札がついていないとよくわかりません。
冬に名札を見、これがイチョウと一瞬思った桜です。


ゴヨウツツジ、
太平洋側の山地に生息するツツジ科ツツジ属の落葉樹、
枝先に車輪状に5枚の葉がつくのが名の由来。


新緑の中、白い花が美しく風に揺れていました。
花の白さからシロヤシオ(白八染)の別名があります。

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チューリップと菜の花

2016-04-23 20:00:53 | 花,植物
4月20日、
写真教室の現地勉強会、
昭和記念公園にチューリップと新緑を撮りに行きました。


池があり、見事な新緑の下の
色とりどりのチューリップ、
ウイークデイですがたくさんの人が訪れていました。


少し盛りが過ぎたチューリップはぼかして、
背景の公園風景、
多くの人がカメラを構えています。


比較的傷みの少ないピンク色の
チューリップを望遠レンズで。
この日の午前中はとてもよい天気でした。


オレンジ色と黄色の
花が開く型のチューリップのようです。
後ろの紫色はムスカリ、
低いアングルから撮って見ましたが
腰、膝が疲れます。


花弁がキザギザの紫色のチューリップ、
傷みの少ない部分を探して
そのギザギザをねらって見ました。


菜の花もまだたくさん咲いていました。
春の最初ころにくらべると草丈がだいぶ高くなり、
人の身長を越えています。


もう長い間咲き続けている菜の花、
茎がおもしろく曲線になっていました。
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ミツバツチグリとヘビイチゴ

2016-04-22 20:00:22 | 花,植物
春の林縁の草原などに写した
よく似た小さな黄色の5弁花を集めて見ました。


バラ科ミツバツチグリ、
日当たりのよい山野に見られる多年草です。
名のように3小葉です。


ミツバツチグリ、
匍匐して伸び、
黄色の5弁花をたくさんつけます。


バラ科キジムシロ、
花はミツバツチグリに似ていますが、
匍匐枝は出さず、
奇数羽状複葉を伸ばし、
キジがすっぽりおさまるような草姿になります。


バラ科ヘビイチゴ、
少し湿ったところに見られる
小さな苺のような果実をつける同じみの多年草です。


ヘビイチゴ、
ミツバツチグリと同じ黄色の5弁花ですが
こちらは花弁間にすき間があります。


バラ科ヤブヘビイチゴ、
林縁や藪などの日蔭に見られる多年草。


花はヘビイチゴによく似ていますが
副萼片がヘビイチゴより発達しているので
見分けがつきます。
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4月の蝶2

2016-04-21 20:00:19 | 昆虫
昨日に続いて4月初旬に写した蝶、
シジミチョウ以外の蝶を集めて見ました。


黒いアゲハチョウがひらひらと
同じような場所を飛びまわっていました。
どこかにとまらないかとしばらく眺めていると
アジサイの新葉にとまってくれました。
ジャコウアゲハ雄です。


夏に発生するものにくらべるとずいぶん小型ですが
翅を水平以上に広げてとまる姿は一緒です。


タテハチョウ科ヒオドシチョウ、
年1回、6月ごろ発生し、成虫で越冬する蝶です。
長らく生きている証拠、
翅が傷つき、色も褪せています。


翅裏は枯葉の中で越冬に適するように
濃褐色で目立ちません。


キタキチョウ、
ヒメオドリコソウの花に吸蜜していました。
この蝶は春から秋遅くまでよく見ます。


モンシロチョウ、
この蝶も春早くから、
野菜畑などによく見ます。


スジクロシロチョウ、
早くも交尾のカップルを見みつけました。
その名のように、翅に黒いすじが見られます。
春に発生する個体は特に筋がはっきりしているようです。
モンシロチョウに比べると、
平地から山地のやや暗く湿った環境に多く見ます。

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