行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ノカンゾウとヘメロカリス

2014-07-31 20:00:16 | 花,植物
散歩道である多摩丘陵、
7月初旬にはヤブカンゾウがたくさん咲いていましたが
中旬を過ぎると、終わりかけたヤブカンゾウに混じり、
ポツンポツンとノカンゾウが咲きだします。


ヤブカンゾウが八重花に対し、
ノカンゾウは一重の花、
両者ともユリ科の草本、キスゲの仲間、
花が咲く前はノカンゾウもヤブカンゾウも全く同じような姿で、
咲いてみないと区別が難しいこの2つなのです。


ノカンゾウの花は上から見るとこんな形、
6弁花、蕊もしっかりとあります。
各花弁には褐色の地に淡い褐色のラインが入っています。


ヤブカンゾウに比べると花弁が開き、
すっきりとしています。
補色の花色が草原の緑によく映えています。


上の3点とは別の場所に咲いていたノカンゾウ。


花色がより濃く、赤褐色です。
花弁の淡い褐色ラインがよりくっきりと見えます。
野に咲きますが、「わすれぐさ」とも呼ばれるように
美しい花です。


赤いヘメロカリス、
花や蕾の形がノカンゾウによく似ています。
ヘメロカリスはノカンゾウやユウスゲなどからつくられた園芸品種です。、


薄い赤紫のきれいな色のヘメロカリス、
ヘメロカリスもノカンゾウとほぼ同じ時期に咲くようです。
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ルドベキア

2014-07-30 20:00:42 | 花,植物
7月になり、
ルトベキアと総称される黄色の花が
花壇に、草原にたくさんの花を咲かせています。


ルドベキアは北アメリカ原産のキク科ルドベキア属の帰化植物、
たくさんの種類があり、繁殖力が強く、
野生化しているものが多く見られます。


写真上2つはルドベキア・タカオと呼ばれる花の小さなルドベキア、
サトイモ畑の脇にたくさんの花をつけていました。


造成地の草原に群れて咲く、
アラゲハンゴンソウと思われます。
ルドベキア属はまたの名をハンゴンソウ属と言います。


これもルドベキア?
キク科には変わりありませんが
ヘリオプシ属のキクイモモドキのようです。
ヒメヒマワリの別名があります。
よく似た黄色の花、花の種判別は難しい。


大きな花のルドベキア、
花が大きいのでオオハンゴンソウと思いましたが、
オオハンゴンソウの花びらはもっと細く、
花の大きさはアラゲハンゴンソウと同じくらいだそうです。
オオハンゴンソウではないようです。


その花の大きなルドベキアに
ヒメアカタテハがとまりました。


花の枯れかけた大きな花のルドベキア、
枯れ花に赤味が出て趣を感じます。
その花にキタテハがきました。


ピンクと白色の花ですが、
花の形からこれもルドベキアと思われます。
園芸用に改良されたものでしょうか。
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幼い小鳥たち

2014-07-29 20:00:52 | 
雨上がりの林に
小鳥たちが騒いでいました。
シジュウカラをはじめとする幼鳥たちです。
久しぶりに小鳥にレンズを向けてみました。


林の中は木々で暗く、動きも素早く、
なかなか姿を撮らせてくれないシジュウカラ幼鳥ですが
やっといいところにとまってくれました。


成鳥に比べ羽色が黒ぽく、
シンボルである胸の縦帯もまだ十分ではありません。


この個体は早生まれでしょうか
成鳥に近い羽色です。


近くにコゲラもいて、
シジュウカラに合わせて動いていました。
若い個体です。
今年生まれの幼鳥と思われます。


ヤマガラもいました。
なぜか全身が濡れているようです。
腹部の褐色もまだ十分ではありません。
これも早生まれの幼鳥でしょうか。
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猛暑の木陰を歩けばカブトムシ

2014-07-28 20:00:19 | 昆虫
7月25日、東京は35℃を超える今年初の猛暑日、
昼過ぎ、外に出ては見たもののさすがに暑く、
公園の木陰の下を選んで歩いてみました。


すると、運動場を囲む桜の樹にカブトムシを発見、
角も立派、体長が5cmほどの大きな♂のカブトムシです。


自然状態のカブトムシを見るのは子供のとき以来です。
突いても少し動くだけで、逃げずにいます。
孫でもいれば、捕獲して持って帰るのですが・・・・・


林の中を歩くと、木の幹になにかがとまりました。
しかし、暗い林の中、そこにはなにも見つかりません。
さらに近づいて見ると、木の幹と同じ色した
ニイニイゼミによく似た蛾がそこにじっととまっています。
木の幹や葉と迷彩色の蛾、薄暗い林にはたくさんいるようです。


そのニイニイゼミが幹の低いところにとまっていました。
木肌と同じような体色です。
7月の初め、いち早く鳴き始めるニイニイゼミですが、
このセミも、姿が見つかりにくいように迷彩色になっているようです。


ニイニイゼミの抜け殻です。
本体と同じく小さく、土を被っているのが特徴です。


少し開けた木の幹に交尾中の虫を見つけました。
昆虫最強伝説のあるムシヒキアブ科シオヤアブのようです。

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カマキリ蝶を襲う

2014-07-27 20:00:34 | 昆虫
梅雨晴れの7月のある日、
野原で繰り広げられた虫の世界の出来事です。


翅の傷みもなく羽化して間もないと思われるヒメアカタテハが
ヒメジオンの花にやって来ました。


吸管を伸ばし、おいしそうに蜜を吸っています。
しかし、どこからかカマキリが忍び寄ってきました。


そうとは知らず、
ヒメアカタテハ、カマキリの近くに移ってしまいました。
その途端、鎌のようなカマキリの前足が素早く伸び、蝶を捕えました。
ヒメアカタテハも逃げようとしましたが間に合いません。


蝶の首を捕えたカマキリ、
首にさらに前足を深く絡めて、首を絞めているようです。


絶命した蝶を抱え、
カマキリが下に移動し始めました。
誰も見ていない場所に移り、獲物を食べるつもりのようです。

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カサブランカ、オニユリなど百合の花

2014-07-26 20:00:23 | 花,植物
野の花にして見事な大輪花、
そして美しいヤマユリの花を見ての帰り道、
他のユリも花を開いていました(7/15)。


映画からイングリットバークマンを思い浮かべるせいか
名前も含めて高貴に感ずる大輪の白百合、カサブランカです。
ヤマユリなど日本の百合を改良して造られた
オリエンタルハイブリット呼ばれる園芸百合の一つです。


自宅近くの道にたくさんの花をつけていたカサブランカ、
これだけ花をつけてもしっかりと立っています。
しかし、蕊がヤマユリによく似ています。
そして花弁の中を見ると、
白なので目立ちませんが突起物がたくさん見られます。
これもヤマユリと同じです。


これもオリエンタルハイブリットの一つ、
白い縁どりのある薄紅色の花がきれいです。



オニユリあるいはコオニユリでしょうか、
咲き始めていました。
これも山野の草原などに自生する野の花ですが
栽培されているものも多く見られます。


花色はオレンジ色、
花弁が大きく反り返るのがヤマユリの花とは違います。
その花弁には褐色の斑点がたくさん見られます。
この斑点もよく見ると突起物のようです。


ヤマユリと並んで咲いていた
同じくユリ科のギボウシ(擬宝珠)です。
ギボウシも園芸用に改良されていますが
これは自生のものと思われます。
茎には蔓草の葉が絡まっています。
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ヤマユリの花

2014-07-25 20:00:21 | 花,植物
中央公園や城山公園の林間に
ヤマユリが一斉に花開いていました(7/15)。


中央公園の林間の傾斜地、
何本ものヤマユリが大輪の花を咲かせています。


ユリ科ユリ属の多年生球根植物、
日本特産の百合です。
近畿地方以北の山地の林縁や草地に自生しています。
細く華奢な花茎に大輪花、
重さで花が横向き、下向きになってしまいます。
自生のものらしく、そこにつる草が絡まっています。


一茎に3つの花、
年数が古いものほど多くの花をつけます。


草丈は高いのですが花は一輪だけ、、
花弁内側にたくさん見られる赤茶色の斑点模様が特徴です。
この斑点よく見ると棘のように出っ張っています。


城山公園の図書館の裏道に一茎だけあったヤマユリ、
古い株のようで蕾を入れると6つの花があります。
花の重たさで傾斜地に垂れ下がるようです。


まだ咲きたて、花弁も蕊もきれいです。
近くに寄るととてもよい香りもします。
カサブランカなどの多くの園芸ユリは
ヤマユリを親として創られているそうです。
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ヤマサナエ、コオニヤンマ

2014-07-24 20:00:41 | 昆虫
今日も蜻蛉が続きます。
昔はオニヤンマと思っていたサナエトンボ、
ヤマサナエとコオニヤンマです。






5月~6月、上谷戸の水辺に見つけたサナエトンボ、
どれも土や石の上にとまっていますが
3匹とも違う個体です。
サナエトンボ科には種類が多いのですが
丘陵地や里山に多く見られるヤマサナエと思われます。


木の葉にしがみつくようにとまったサナエトンボ、
これもヤマサナエです。


里山の畑の綱にとまったトンボ、
これはコオニヤンマのようです。
コオニヤンマの名がありますがヤンマ科ではなく、
サナエトンボ科です。
サナエトンボ科では最大ですが、
オニヤンマに比べると少し小型、
体の大きさに比べ、頭が小さいので肩がとても大きく感じます。
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シオカラ属3種(シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、シオヤトンボ)

2014-07-23 20:00:36 | 昆虫
シオカラトンボ、オオシオカラトンボそしてシオヤトンボ、
いずれも多摩のこの辺でも見られるトンボ科シオカラ属のトンボです。
オスがシオカラ色になります。




シオヤトンボの♂(上)と♀(下)、
写真はいずれも5月12日、上谷戸親水公園の水辺にて。
春から初夏にかけて羽化し、
この辺りではトンボの中では最も早く出現します。
シオカラトンボよりやや小型ですが腹部が太く、
ずんぐりむっくりのシオカラトンボとムギワラトンボに見えます。
あまり活動的ではなく、
写真のように地面や石の上にとまっていることが多いようです。




シオカラトンボ♂、
複眼の青色がきれいです。
いずれも7月上旬、
田植えの終わった水田の上を飛んでいました。
シオカラ属の本家ですが、腹部の下から1/3程度は黒色、
シオカラ色の度合いはシオヤトンボやオオシオカラトンボに比べて少ないのです。


発生して間もないと思われるシオカラトンボ、
まだ背中が金色に輝き、
近づいても逃げないでいました(7/2)。
シオカラトンボは発生してしばらくは雌雄ともムギワラ色、
メスはそのままムギワラ色でムギワラトンボとも呼ばれます。
オスは成長するにつれて徐々にシオカラ色に変化していきます。
この個体、複眼は光沢のあるグレー、
腹部第8節が膨らんでいるように見えます。
多分メスです。


オオシオカラトンボの♂、
複眼は黒色、尻尾の先近くまでシオカラ色です。
オオシオカラの名がありますが
シオカラトンボに比べて大きくはありません。
シオカラ色が強いのでオオシオカラなのだとと思われます。


正面からなのではっきりしませんが
オオシオカラの♀と思われます。


オオシオカラトンボの産卵、
オオシオカラのメスはムギワラ色というより、
黄色と黒のツートンです。
オスが付き添うようにすぐ近くを飛んでいました(7/10)。



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7月初旬のアカトンボ

2014-07-22 20:00:39 | 昆虫
7月の初旬の河川の草原、
早くもミヤマアカネとマユタテアカネ、
アカネ科のアカトンボが観察できました。
そしてアカネ科ではなくトンボ科ですが
アカネ科のトンボよりはるかに赤い、
真っ赤なトンボ、ショウジョウトンボもいました。 


翅の先端近くの褐色の帯が特徴のミヤマアカネ、
7月上旬から羽化し、11月ごろまで見られるとありますので、
発生して間もない個体と思われます。
このトンボも羽化して間もないものは
雌雄の差がほとんどないようです。


しかし、よく見ると、腹部に突起があります。
これは♂特有の副性器といわれるもの、
♂のようです。


まだ幼い♂、縁紋は白色ですが
夏から秋になるにつれて美しいピンク色に変わっていきます。
そして胴体、頭部も徐々に赤くなり、
秋には真っ赤になるのです。


翅が透明で小さなアカトンボ、
ヒメアカネかと思いましたが胸部斑紋からは
マユタテアカネのようです。
正面から顔を撮っておけば迷わずに済んだのですが。
腹部にはっきりと突起が見られますので
これも羽化して間もない♂です。
マユタテアカネも6月下旬から7月に羽化し、
11月初旬ごろまで見られるアカトンボ、
ミヤマアカネと同様、秋になるにつれて胴体が赤くなっていきます。


全身が驚くほど真っ赤なトンボ、
ショウジョウトンボの♂です。
4月下旬ごろから羽化するようですが
発生直後は黄色から金色、
しかし5月中ごろには真っ赤になっているものを見ます。


アカネ科のアカトンボより一回り大きく、
特に胴体が太いのが特徴です。
♀は赤色でなく茶色、♂に比べかなり地味です。
そして胴体は♀の方がより太いように感じます。

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