行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

瑠璃鶲(ルリビタキ)

2010-01-31 17:34:22 | Weblog





薬師池公園の雑木林の端,大きな望遠レンズを構え,
何人かのカメラマンがなにかをねらっています。
そっと近寄り,その一人に聞いてみますとルリビタキがいるそうです。
目をこらして見ますと,木の枝の先端近くに青いものがじっと留まっています。
近眼の私には小鳥といわれてそうかなと思える程度の大きさです。
最大200ミリの望遠ズームでは能力不足かもしれませんが,
仲間に入り,シャツターを切ってみることにしました。

ルリビタキはスズメ目ツグミ科の小鳥,
夏は高い山で繁殖し,冬期に山麓,丘陵地域に降りてくるそうです。
オスの成鳥の頭部から上面にかけての青色(瑠璃色)がとても美しいことで,
名前は知っていましたが実物を目にするのは初めてです。
それは写真で見る以上に,きれいな青,見事な青でした。
これは間違いなくオスの成鳥です。

写真はその時のルリビタキ,
千載一遇の機会にあわててしまい,望遠レンズに交換したのはいいのですが,
シャッタースピードが1/30のままでした,
それに,静かに音をたてないようにという緊張で余計に手ぶれしてしまい,
またかなりのトリミング拡大しているのでかなりのぼけ写真になってしまいました。
しかし,そのかわいらしさと,見事な青色は分かってもらえると思います。

冬野にてなにより青き瑠璃鶲
雪の野の青き輝き瑠璃鶲
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薬師池

2010-01-30 22:56:49 | Weblog


薬師池

まだ里山の風情を残す地域,雑木林に囲まれ,
中央にその名のとおり池を配す町田市の薬師池公園,
新東京百景,東京都指定名勝,日本の歴史公園100選にも選定されている。
また,それぞれの季節に梅,椿,桜,花菖蒲,ハスの花が楽しめ,
新緑,紅葉も見事な自然美豊かな公園であるという。
自宅から車で30分弱ほどの距離であり,その横は度々通るのだが,
公園を訪れる機会がいまだなかった。

1月24日の日曜日,あまりの好天につられ,
昼過ぎになり,どこかにでかけようということになり,
梅が少しは,椿はけっこう咲いているのではと,
薬師池公園に出かけてみることにしました。
しかし,見頃は3月とのことで,まだ梅は全く咲いておらず,
椿もポツンポツンの花模様でした。

しかし,その代わりといってよいのでしょうか,
薬師池には海を渡り訪れている冬の水鳥が泳ぎまわり,
池周辺の冬の木々もそれなりに景観がばらしく,
心和む半日となりました。
また,同公園内に保存され,文化財にも指定されている
藁葺きの旧民家裏の雑木林にこれまた冬のルリビタキの美しい姿を見ることができ,
これはまた感激でありました。

公園内の高台の雑木林のなかに町田市で一番古い寺といわれる薬師堂があります。
そのそばにある池なので薬師池,
そこから薬師池公園の名がつけられたそうです。
次ぎは花の時期に,その薬師堂を是非訪れてみたいものです。

写真は薬師池,水面の輝きが,春の近さを知らせているようでした。

つぎつぎと池に煌めき春隣
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白鶺鴒(ハクセキレイ)

2010-01-30 00:10:26 | Weblog



冬晴れの日差しにつられ,
ハクセキレイが水の中で遊んでいました。
もともとは水辺に生活していた鳥なので,
水遊びをするのは珍しいことではないのでしょうが,
暖かい日とはいえ,大寒のさなかです。
水もまだ冷たいことでしょう。

ハクセキレイはスズメ目セキレイ科の留鳥,
もともとは北海道や東北地方に多くいた小鳥ですが,
いつ頃からか,関東地方にも勢力を広げ,
いまや東京ではスズメに次いで多く目にする小鳥になっています。
水辺から生活圏を市街地,住宅地に広げ,増え続けています。
一方セグロセキレイ,姿は見極めが難しいほどハクセキレイに似ていますが,
年々,数が少なくなっていると聞きます。
こちらは昔から変らず,河川の上,中流の水辺が生活圏です。

ハクセキレイの増えた理由の一つは,
人を恐れないその性格にあると思われます。
人通りの多い道路,人がすぐそばにいる場所でも,
恐れることなく尾を上下に振りながら,
チョコチョコと早足で歩き,餌を探している姿をよく見かけます。
人混みの駅のホームでもパン屑などを探し餌としているのを見かけます。
このどこの場所でも,何でも餌にできる能力,性格が
個体数が増えても食糧不足にならず種の繁栄に繋がっていると思われます。

写真下,駅前の道を歩いているとほんの2m前に舞い降り,
人の行く手を妨げたハクセキレイです。
度アップで撮ってみましたが,それでも逃げません。

鶺鴒の水を浴びをる冬日和
鶺鴒の鳩に混じりてもらい餌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルガモ遊泳

2010-01-28 21:33:22 | Weblog



稲城市から川崎市を流れ多摩川に注ぐ三沢川,
かなりの数のカルガモが住み着いている。

川の流れに乗り餌を探しながら泳いできたカルガモ(写真上),
この後,自分の縄張りを過ぎたのであろう,
一定の場所まで泳ぎ着くとまた上流に引き返していく。

写真下は集団行動しているカルガモたち,川岸の枯れ草が水面に映り,
夕焼けに染まったように見える。昼ごろの撮影である。

枯れ草の陰より泳ぎ鴨の群
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白腹(シロハラ)

2010-01-27 21:23:20 | Weblog


冬の季節は花が少なく,散歩がてらの写真ネタがなかなかみつからない。
そんなこともあり,先日モズに遭遇し,モズの写真を撮ってから,
鳥に少しはまっている。
この地域にはスズメ,カラス以外にも
たくさんの鳥がいて,意識して歩いていると
ときおり遭遇できることに感激している。

写真はシロハラ(稲城市の穴澤天神付近,1月23日)。
シロハラはスズメ目ヒタキ科ツグミ亜科の鳥,
ツグミの仲間で大きさは25cmと小鳥というには大きい。
シベリア高原,朝鮮半島などで繁殖し,日本に冬にやってくる。
れっきとした渡り鳥である。
色彩は地味で羽色は茶色,頭と尾は黒みがかっており,
目の周りが黄色と,ものの本には紹介されている。
写真の個体は頭と尾の部分が黒というより青であり,
図鑑,ネットで見るシロハラよりきれいに思える。
また,頭の青色,嘴の黄色,色彩もそう地味とは思わない。
名前のシロハラは腹部が白いところからであるが,
腹部が白い鳥はいくらでもいるので,
けっこういい加減な命名がされている。
ちなみに同じ仲間にアカハラというのもいるので,
それとの対比で名が付けられたのかも知れない。

冬野にも生命(いのち)いろいろ見つけたり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

枯れすすき

2010-01-26 22:20:58 | Weblog




一面のススキ野がきれいな枯れ野となっていました。
夕刻の日が枯れ色をより美しく見せてくれています。
昔ならばこれが絶好の茅葺きの屋根材になるのでしょう。

見渡すは赤銅の海枯れすすき
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010-01-25 22:43:52 | Weblog





通りがかりに見た小学校の玄関扉です。
とてもなつかしいものを感じました。
50年前,こんな玄関扉に,
ランドセルを背に通ったような気がします。

校庭の上空は真っ青な冬空,
うすい雲が一つ,掌のような形に見えました。

竹馬や雲が絵を描く青い空
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

着膨れ鳩

2010-01-24 22:02:20 | Weblog


公園の砂地に土鳩(ドバト)が10羽程度,
首をすくめ,羽を逆立てるように膨らませ,
日向ぼっこをしているようにじっと佇んでいました。
栗,モザイクと少し珍しい羽色の鳩もいます。
子供の頃,鳩を飼っており,子供仲間では尊重された羽色です。
人馴れして,もう完全に開き直っていると思え,
人が近づこうが一向に逃げる様子がありません。

これらドバトは伝書鳩が逃げ出し,野生化,繁殖したもの,
神社,仏閣,駅舎,公園など,人間社会の中に住み着き,
糞害が公害化し,駆除に苦労しているところもあるようです。
レース鳩,伝書鳩は決して土の上には降りないように訓練されていますが,
同じ鳩でも成り下がってしまい,土の上でもどこでも留まるところから,
土鳩と名付けられたと聞いたことがあります。
いわば,野良犬や野良猫みたいなものであり,
家畜でもなく,野生動物でもない,戸籍がない存在なのであります。

冬鳩のおのが羽毛で着膨れす
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百舌鳥(もず)

2010-01-23 22:50:28 | Weblog



まだ里山の風情が残る一画,電線にスズメほどの鳥が留まっていました。
首をかしげ,あたりの様子を観察しているようです。
鳥の種はよく分かりませんが,スズメでないことは確かです。
手持ちの望遠ズームを最大にして,ピントをあわせて見ました。

モズです。嘴が鋭く鉤状になっています。
眼も鋭く,小さいけれど猛禽類の顔です。
少しやせ気味のモズですが,特徴をとらえた写真が撮れました。
散歩がてらのその場限りの手撮り,しかも近眼で老眼の写真であり,
ピントはずれや手ぶれ,小さすぎなど,
鳥の写真はうまく撮れないのことが多いのですが,これは少し満足です。

モズは漢字では鵙,百舌鳥,百舌と書きます。
百舌はいろいろな鳥の鳴声をまねするところから当て字のようです。
秋の季語になっており,キィキィーと鋭い鳴声,
鵙の早贄といって,おそらく冬に餌がなくなった時の非常食として
秋に魚や小動物を草木の茎などに刺しておく行為がよく知られています。

早贄を喰い尽くしたか痩躯鵙
鵙顔や猛禽の顔小鳥顔
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑木林

2010-01-22 22:33:21 | Weblog




近所の自然公園,昔からの雑木林が各所に残っています。
写真はクヌギでしょうか,コナラでしょうか。
両者はよく似ており,両者とも代表的な武蔵野の雑木林の木です。
木炭の材料,椎茸のホダギなどとして使われています。
また,カブトムシ,クワガタムシの絶好の住処でもあります。

葉を落としたコナラ,クヌギの雑木林に抜けるような冬の青空,
武蔵野やここ多摩丘陵の代表的な冬景色です。

武蔵野やクヌギ林に冬日照る
冬麗や空青く木々ゆるぎなし
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする