行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ツチイナゴ、ササキリの幼虫

2017-08-31 20:00:51 | 昆虫
8月の中頃になり、
花の上、草の上にツチイナゴ幼虫が姿を現します。
そして、ササキリの幼虫も草の中に。
いずれも小さく可愛らしい成虫とは異なる姿です。


ツチイナゴの幼虫。
ヒャクニチソウの紅白の花びらの上にひょこりといました。


濃いオレンジ色の花の上にも。
ツチイナゴの幼虫、花が好きなようです。
緑色の体色がよく映え、よく目立ちます。


小さな個体が草の葉にもぶら下がっていました。


黄緑色の体色に小さな黒い点がたくさん、
成虫には見られない特徴です。
眼の下のまるで涙を流しているような黒条、
これは成虫になっても変わりません。


草の上にバッタの幼虫、
長い触覚でキリギリスの仲間とわかります。
ササキリの幼虫です。
大きな眼、光沢のある体色にひかれます。


上とは別の個体です。
頭部から胸部にかけては薄茶色、
腹部と足は黒褐色、成虫とはかなり雰囲気が違います。


上から写してみましたが------、
ササキリは眼がポイント、
横からの方が可愛らしく見えます。
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花とクロアゲハ

2017-08-30 20:01:00 | 花と虫
クロアゲハ、
飛んでいるのはよく見るのですが
なかなかとまってくれません。
花に吸蜜しているときが近づいて撮れるチャンスです。


オニユリの花に黒い揚羽蝶、
クロアゲハのようです。
後翅外縁部に橙赤色の班紋がはっきりと強く見られるので雌の個体です。


オニユリの大きな蕊にとまり、
口吻は花弁の黒褐色の斑点に突き刺さっているように見えます。
オニユリの蜜源はここなのでしょうか。


クロアゲハ雌の翅表
カラスアゲハのように青緑の輝きがありません。









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ヤブガラシ

2017-08-29 20:00:56 | 花と虫
道端や荒地、藪など、どこにでも生えヤブガラシ、
つる性の多年草、庭に生えると手入れが悪いようで、
貧乏くさく見えるところから、
ビンボウカズラの別名があります。
夏の間、オレンジ色の小さな一日花を次々と咲かせます。


ブドウ科ヤブガラシ、
花序も花も面白い形です。
この花、朝早く開き、数時間は雄性期、
その後、花弁と雄蕊が落ちてなくなり、
成長した雌蕊だけがある雌性期をむかえます。


雨あがりの昼過ぎの撮影。
多くはすくっと雌蕊が伸びた雌性期の花となっていますが、
真ん中付近に一つだけ、4本の雄しべがまだしっかりとして、
薄緑色の花弁がついた雄性期の花があります。
雌蕊は雌性期のそれと比べてずいぶん短いことがわかります。
多分、自家受粉を避けるためと思われます。


この花序は雌性期の花だけです。
小さな虫たちがたくさん集まっています。


ヤブガラシの花、
その蜜は甘いようで、大きな虫たちもよく吸蜜にきます。
キイロスズメバチ、肉食と思っていましたが花にも来るようです。


ヤブガラシの蜜は
アオスジアゲハが好むことが知られていますが
ナミアゲハも好みのようです。


黒いアゲハも来ます。
翅表に青色が見えたので、
カラスアゲハかなと思いましたが-------、
詳しい人に見せるととクロアゲハとのことです。
クロアゲハも光の具合により、青ぽく見えるようです。


翅が傷んでいるのは残念ですが
ヤブガラシに吸蜜するジャコウアゲハ雌です。



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ハキリバチ3種

2017-08-28 20:00:35 | 昆虫
公園の花畑の花や草の花に昨日のルリモンハナバチ以外に
きれいなハナバチを写しました。
調べてみると、
ヤノトガリハナバチ、ヒメツツハキリバチ、
そしてハラハカヤドリハキリバチのようです。


ヤノトガリハナバチ。
ハキリバチ科のハナバチです。
腹部にある淡黄色の縞模様がきれいです。


腹部の先が尖ります。
他のハキリバチの巣に入り込み卵を産み付ける、
いわゆる労働寄生の蜂です。


同じ花にきたルリモンハナバチ、
縞模様に黄色と青色の違いがありますが
ヤノトガリハナバチとルリモンハナバチ、
姿形が似ています。
ルリモンハナバチも他種類のハチの巣に
侵入して卵を産み付けて育ててもらう(労働寄生)の蜂です。


やはりキバナコスモスの花に
上の2種に比べて、小さめの蜂がいました。
多分、ハキリバチ科ヒメツツハキリバチと思われますが、
昆虫の同定は図鑑が頼りの素人には難しく、
自信がありません。


ハキリバチには植物の葉を半円形に切り取り,
枯木の穴,壁のすき間などに巣を作り,
幼虫の餌にするために花粉や蜜をたくわえるものと、
他のハキリバチ類の巣に卵を産み付けて労働寄生するもがあるようです。
ヒメツツハキリバチは自分で巣をつくる方です。


草原のキツネノマゴの花に、
セセリチョウに交じり、
腹部の赤褐色の蜂がいました。


ハラアカヤドリハキリバチ(腹赤宿り葉切蜂)です。
この蜂もハキリバチ科、
他の蜂の巣に卵を産み付ける方のハキリバチです。
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再びルリモンハナバチ

2017-08-27 20:00:28 | 花と虫
8月18日に続いて再びルリモンハナバチ、
今度は公園の花畑に
数匹がヒャクニチソウとキバナコスモスに吸蜜していました。


ルリモンハナバチ。
黒色の地に瑠璃色の縞模様のきれいな蜂です。
「幸せを呼ぶ青い蜂」として
テレビのニュース番組などで取り上げられていました。


クマバチと同じコシブトハナバチ科、
ミツバチに比べると大きく、
クマバチほどではありませんが胴体は太目です。


キバナコスモスに吸蜜するルリモンハナバチ。
頭を花に埋めてに吸蜜するので上から撮ると
どうしても首から上が隠れてしまい、
翅横の模様が眼のように見えてしまいます。



紅白の花びらに黄色の蕊のヒャクニチソウの花に
青と黒の小さな蜂、
マクロで大きく撮ると花色が強すぎてしまいます。


オレンジ色は青の反対色、
インパクトが強すぎるので
緑色を多く取り入れてトリミングしました。


ツユムシの幼虫とのコラボ、
いい具合に撮れました。


幼虫はケブカハナバチに寄生して育ち、
ミツバチのように集団で生活することはなく、
個体数もそう多くはなく、珍しい部類の蜂です。
こんな近くで撮れる機会はそうないので、
暑い中、望遠マクロで、しばらく追いかけていました。
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夏のアカトンボ

2017-08-26 20:00:05 | 昆虫
昨日に続いて、
夏の林縁に写したアカネ属のトンボ3種、
ナツアカネ、コノシメトンボ、ヒメアカネを掲載します。


ナツアカネ雄、
8月初旬のこの時期、まだ未成熟個体です。
秋、雄は成熟すると全身が赤くなります。


こちらも雄の未成熟個体、
顔面がかすかに赤くなっています。
6月下旬に羽化するナツアカネ、
羽化後はいったん羽化水域を離れて、付近の低山の林縁などに移動し、
体が成熟するまでそこで摂食活動を行います。
一方、よく似たアキアカネは涼しい高山や高原に移動して夏を過ごします。


ナツアカネ雌の未成熟個体、
未熟期には雌雄とも黄褐色です。


このアカトンボ、
翅端が黒色、
複雑な胸横の黒い筋模様からコノシメトンボです。
そして腹部に副性器の出っ張りが確認できますので雄の個体です。
コノシメトンボ雄も成熟すると全身が赤くなります。


大きさと姿からマユタテアカネかと思いましたが
胸横の模様からヒメアカネのようです。


まだ未成熟で体色が黄褐色ですが、
腹部に副性器の出っ張りがあるので雄の個体です。、
秋には腹部が赤く変わります。
ヒメアカネ雄、成熟しても顔面は白色なのも特徴です。



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夏のマユタテアカネ

2017-08-25 20:00:25 | 昆虫
8月の林縁を歩くと
木陰に小さなアカトンボの姿を見ることがあります。
顔面にはっきりとした眉状紋、
トンボ科アカネ属マユタテアカネです。


まだ若いマユタテアカネ雄(8/2)。
秋にはもっと赤くなります。
アカトンボというと秋を思い浮かべますが
実は夏の初めには発生していて、
涼しいところを選んでひそかに過ごしているのです。


マユタテアカネの名は
顔面にはっきりと表れる黒い紋、
これを眉に見立ててのものです。


マユタテアカネの雄は
尾部の付属器が上に反り返るのが特徴、
眉紋とともに見分け方になります。


マユタテアカネ雌(8/5)。
近くによって顔をアップに写してみました。
雄と同じような大きさの眉紋があります。


雌の横姿、
胸の紋は雄と変わりありませんが
尾部が上に反り返りません。


マユタテアカネの雌には
このように翅端に黒褐色斑があるものがいます。
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ハグロソウそしてキツネノマゴ

2017-08-24 20:00:47 | 花,植物
公園の林縁の一角に
小さなピンク色の花が今年も咲いていました。
キツネノマゴ科ハグロソウです。


ハグロソウ。
山地の木陰にひっそり咲く、
ピンク色の小さな2弁花です。


上唇と下唇、2枚の花弁の間に蕊があり、
上下につぶれた珍しい形の花です。


ハグロソウの名の由来は
花弁の内側に赤褐色の斑紋があり、
これを「お歯黒」に例えたとの説があります。


林縁の薄暗いところに生育するので、
葉が黒く見えるので「葉黒草」という説もありますが
どう見ても他の草と変わらない緑色です。


関東以西の本州~九州に分布する多年草、
8月、晩夏に花をつけます。
ここのハグロソウ、
もともとここにあったものなのか、
どこかから移植されたものなのかわかりませんが、
年々増えているようです。


キツネノマゴ科キツネノマゴ。
ハグロソウと同科、
似た花を夏の終わりころ、道端や草地など、
人里近くの野のいたるところに咲かせます。
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タカサゴユリ、シンテッポウユリ

2017-08-23 20:00:17 | 花,植物
8月の声を聞くと、
住宅地の道の植え込みの隙間、庭の片隅なとに、
テッポウユリに似た白百合が咲きだします。
タカサゴユリあるいはシンテッポウユリと言われる野生のユリです。


タカサゴユリ。
台湾原産、もともと庭園や切り花用に栽培されていましたが、
近年各地で野生化して、道ばたや堤防法面などで繁殖しています。


ヤマユリなどのユリは、
種から花が咲くまでは時間がかかりますが、
このユリは、繁殖力が強く、種子の発芽から6ヶ月ほど開花します。


シンテッポウユリ。
タカサゴユリは花弁の外側に赤紫の筋が入るのに対し、
テッポウユリとタカサゴユリの交雑種とされる
シンテッポウユリは赤紫の筋が見られないと言われています。


しかし、両者とも同じような場所に混在していること、
赤紫の筋も、写真で見るタカサゴユリに比べて薄く、
その濃さ、程度も一定ではないところから、
両方とも交雑種であり、タカサゴユリの性質が
より強く出たものという説が正しい気がします。


住宅の前道に群生して花をつけていました。


咲いたばかり花の中を覗いて見ました。
まだ花粉が散らばっていません。


三つ並んだ花、
三つとも同じ方向を向いています。
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蝉4種

2017-08-22 20:00:10 | 昆虫
ヒグラシが撮れたので、
それ以外の蝉を探して見ました(8/6、7)。
ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクホウシ、ニイニイゼミ、
それにヒグラシを加えた5種が
多摩丘陵のこのあたりで見られる蝉です。


腹部をいっぱいに膨らませて、
「ミンミンミン」と高音でよく響く鳴き声をあげていました。
ミンミンゼミの雄です。


眼の高さ、木の低いところにとまっていました。
腹部の先が尖り、
産卵管のうに見えるので多分、
ミンミンゼミ雌です。


アブラゼミとミンミンゼミが
近くにとまっていたので両者が写る角度で一枚。


アブラゼミ。
市街地にも多く、最も普通に見られる蝉です。
しかし、翅の透明でない蝉は世界的には珍しいとのことです。


ツクツクホウシ。
ヒグラシに似ていますが、
ヒグラシよりやや細身です。
5種の中では出現が一番遅く、
8月になって「オーシンツクツク、オーシンツクツク」と
鳴き声を聞くようになります。


ニイニイゼミ。
5種の中では一番早く出現します。
今年は6月下旬に鳴き声を聞きました。
ツクツクホウシが出現するころになると
見ることが少なくなります。

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