行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

赤トンボ3,マユタテアカネ

2013-09-30 20:11:36 | 昆虫

顔面に黒い眉斑があるので眉立茜(マユタテアカネ)です。
探してみると,
この赤トンボもけっこう数が多いことを知りました。




成熟した雄は腹部が真っ赤になり,
そして,枝先などに縄張りをはり,
じっととまる姿がよく見られます。




赤トンボの種の判断には眉斑,
胸の模様斑が重要な情報となります。
前方からの写真を撮り,
顔,胸を写しておくことが役に立ちます。


前方から眉を確認し,
後ろ姿を撮って見ました。
腹部がかなり赤いので,多分雄の個体です。
翅の縁紋がきれいな紅色,
腹部がほぼ赤一色,黒い部分が少ないところなど,
アキアカネと違います。


マユタテアカネのカップルです。
雄は眉も確認でき,マユタテアカネに間違いないのですが,
メスの翅には褐色斑があります。
一瞬,リスアカネとの異種交雑?と思いましたが,
マユタテの雌には翅が無色のものと,
褐色斑があるもの両方がいるそうです。


サトイモ畑にいた赤とんぼ,翅に褐色斑,顔には眉があります。
翅に褐色斑があるマユタテアカネのメスです。
このタイプのメス,けっこういるようです。
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ツルマメ,ヤブツルアズキ,ヤブマメ

2013-09-29 20:07:48 | Weblog
9月中旬,道端,河川の草原に見つけたマメ科の雑草の花たち,
ツルマメ,ヤブツルアズキ,ヤブマメです。


草や小木にからまり
伸びた蔓のところどころに
紫色の小さな花,典型的な豆の花を見つけました。
ツルマメです。


このツルマメ,大豆の原種なのです。
草刈りのされない里山の荒地などを
探してみるとこんな花がまだ見つかります。


多摩川の河川敷の荒地,
アレチノウリの白い花に混じって,
鮮やかな黄色,ミヤコグサに似た豆の花を見つけました。


調べてみるとヤブツルアズキです。
こちらはアズキの原種になるそうです。
大豆と小豆,重要な栽培豆の原種となる花2つに
ほぼ同時に出会えました。


上の二つをあわせたような名のヤブマメです。
こちらは紫と白のツートン,
日本的,そして隠微さを感じる花です。


日陰の薄暗いところによく見られ,
地下に閉鎖花を持つことでも知られる
蔓性の一年生草本です。
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キバナコスモスの蕊

2013-09-28 20:33:24 | 花,植物

すっかり秋らしくなり,
コスモスもきれいに咲き出す時期となりました。
しかし,今日はそのコスモスではなく,
コスモスにはない黄,オレンジ,赤色の花をつけるキバナコスモスです。
この2つ,同属ではありますが同種ではありません。
一緒に咲いていても交配することはないようです。


コスモスより早く盛夏から咲き始め,
秋まで咲き続けるキバナコスモス,
すくっと立ち上がるような蕊が特徴です。
コスモスの蕊とは様子が違います。




またこの花,蜜が甘いようで,
蝶など昆虫がたくさん集まってきます。




蝶と同時にキバナコスモスの蕊を
アップに写して見ました。


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ガガイモとヘクソカズラ

2013-09-27 20:26:17 | 花,植物

ツツジの植え込みから顔をだして咲く
奇妙なそして魅力的にも感じる花を見つけました(9/6)。
ピンク色の小さな花は野の花にしてはなかなかきれいです。
しかし,軟毛が密集している姿はどこかエロティックで
グロテスクでもあります。


ガガイモ科の蔓性多年草,ガガイモです。
失礼ながら,
その姿とその名からレディガガを連想してしまいました。


一見,帰化植物に思われますが,
このガガイモ,古事記や日本書紀にも登場しているそうで,
日本に古代から存在する植物です。


実がついているものがありました。
この流線型の果実がガガイモの特徴,
ガガイモの名は根にイモができるのではなく,
この実の形がイモに似ているからつけられたそうです。


カガイモがヘクソカズラに似ていると記述されたものがありました。
ほぼ,ガガイモと同じ時期に花をつけ,
名前に似合わないきれいな花のヘクソカズラですが,
蔓性,そして葉が少し似ている以外,
ガガイモに似ているとは言えないようです。
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赤トンボ2,ミヤマアカネ

2013-09-26 19:59:50 | 昆虫
赤トンボシリーズのその2,
最も美しい赤トンボといわれる深山茜(ミヤマアカネ)です。


9月も中旬になり,
成熟したオスのミヤマアカネに出会えました(9/17)。
正面から撮って見ましたが
ちょうど口を開けたところ,
笑っているようなよい表情となりました。


翅の先端部にある赤褐色の太い帯が特徴のミヤマアカネです。
翅にこの褐色の帯があるアカトンボは世界中で
このミヤマアカネだけだそうです。
なかなか種の判別の難しい赤トンボですが,
ミヤマアカネだけはこの翅の帯により,すぐに判別ができます。


深山の名がありますが,
池や田,ゆるい流れなどで発生し,
平地、山麓、丘陵地などに生活し,
西日本より東日本に多く見られる赤トンボです。


オスは成熟してくると体全体が真っ赤に染まり,
翅の縁紋(エンモン)も白色からピンク色に変化します。
翅の赤褐色の帯そしてこのピンク色の縁紋のオスの姿が
最も美しいといわれる理由です。


実は,発生期の若い個体はオスもメスも体色は黄土色で,
縁紋も白色です。
雌雄の区別が難しいのです。


7月~8月,多摩川の河原などで何匹かのミヤマアカネを見ましたが,
どれも体色は黄土色で縁紋は白色,
メスしかいないとがっかりした覚えがあります。




メスも成熟してくると少し体色が濃くなるようです。
9月中旬に見たメスは濃い黄土色,
褐色がかった黄土色になっているように思われます。


これも9月中旬のメス,
7月のものより,黄土色が濃いように思われます。
そして,秋の日差しに,
翅の褐色帯がとまっている石に映り,
翅が8枚あるように見えます。
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萩,盗人萩

2013-09-25 20:15:38 | 花,植物

彼岸が過ぎ,すっかり秋らしくなってきました。
9月になり,キキョウ,ナデシコ,オミナエシ,ススキ,クズと
秋の七草たちを取り上げてきました。
萩(ハギ)も秋の七草の一つ,
これで,七草のうち六草を載せたことになりますが
残り一つフジバカマはなかなか見る機会がありません。


7月ごろには花が咲きはじめるハギですが,
秋の彼岸ごろになるとより花数が多くなるように思います。
公園や寺院の庭などによく利用されていますが,
自生のものも多くあるようです。
写真は南山の林間の草原に花を咲かせていた萩,
2つとも自生のものと思われます(9/20)。


ハギの名を持つヌスビトハギ,
ハギと同じくマメ科植物です。
ハギはハギ属ですが,こちらはヌスビトハギ属になります。


総状花序に3~4mmのピンク色の小さな花を
秋の訪れとともに山野に咲かせます。
これからできる果実(豆鞘)にある模様が
泥棒の足跡に似ているのでこの名がつけられています。


アレチヌスビトハギ,
ヌスビトハギは日本在来の種ですが,
こちらは北米原産の帰化植物だそうです。


ヌスビトハギに姿が似ていて河原や道端
そして造成地などの荒れ地に生育するのでこの名があります。
9月頃,6~9mmとヌスビトハギより大きな
美しいピンク色の花を咲かせます。


多摩川の土手にも咲いていました。
草緑一色の中にピンク色の花,
雑草と思えないほどきれいに感じられます。
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葛(クズ)と駒繋(コマツナギ)の花

2013-09-24 20:24:23 | 花,植物

葛,9月の声を聞くと,
大きく伸びた蔓,大きな葉の中に紫色の
やっぱりマメ科ですという花を咲かせます。


根からは葛餅の原料となる葛でんぷんが採れますか
基本的には蔓が勢いよく伸び,草丈,葉も大きな大型雑草です。
駆除が難しい厄介な雑草なのです。


しかし,花はよく観察するとかなり美しく,
秋の七草の一つに選ばれています。


駒繋(コマツナギ),
これもマメ科の植物ですが,
こちらは草ではなく木だそうです。
実際に繋いだかは疑問ですが
茎枝が強く,馬を繋ぐのに利用されたところから
この名がつけられたそうです。


南山を歩いていて,
山道に,葛を小型にしたような花を見つけました。
初めて見る花で,名も分かりませんでしたが
調べてみて,コマツナギにたどりつきました。
クズもコマツナギともマメ科の植物,
花の付き方そして形が似ています。
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彼岸とヒガンバナとススキ

2013-09-23 20:24:40 | 花,植物
今年は9月になっても,とても暑い日が続きました。
毎年,計算したように彼岸になると咲くヒガンバナ,
今年は夏の異常気温で開花時期がずれるのでは思っていましたが,
やはりヒガンバナ,彼岸になりきちんと花が咲いていました。


9月15日,いつもの野道を歩いてみると。
もうすぐに開きそうな花はありましたが
完全に咲いているヒガンバナはまだありませんでした。




それから5日後,
9月20日の彼岸の入りにほぼ同じ道を歩いて見ました。
期待どおり,あちらこちらにヒガンバナ,曼珠沙華が
真っ赤な花をつけていました。


完全な自生ではないと思いますが
近年,白いヒガンバナをよく見ます。


赤いヒガンバナより,
やさしく感じられます。


彼岸の入りの前日,19日は中秋の名月でした。
今年は天気もよく,すばらしい満月が見られました。
(稲城の自宅から22時撮る)


中秋の名月,月見といえば昔からお団子を供え,
ススキを飾る風習があります。
秋の七草の一つであるススキ,
今年は9月が中秋の名月なので,
飾るには少し早い感じですが,
野原にはススキが穂を出していました(9/20)。
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アカトンボ1,アキアカネ

2013-09-22 20:05:39 | 昆虫

秋の風が感じられるようになり,
身近にアカトンボをたくさん見るようになりました。
里で生まれ,夏は高山で避暑していたアキアカネが
一斉に里に戻ってきたのです。


赤蜻蛉は秋の季語,
しかし,赤蜻蛉はアキアカネだけではなく,
ナツアカネ,マユタテアカネ,ミヤマアカネ等々
種類がたくさんあります。
そして,多くの種が6月~7月に発生しているそうです。


蜻蛉,赤蜻蛉が秋の季語なのは秋を向かえ,
一番数の多いアキアカネが
身近に頻繁に見られるようになるからと思われます。


しっかりと稔った稲の上に飛ぶ,
アカトンボは日本の原風景の一つです。
上とこの二つ,背景の黄緑色は
穂が黄金色になりかけている田んぼです。


9月になり,家近くの野山を散歩しながら,
そんなアカトンボをたくさん写しました。
他の種類も時々見つかりますが
多くはアキアカネです。


そんなアキアカネでも,♂と♀,
紅色の濃いもの,淡いものといろいろあり。
とまる場所,背景も異なります。
比較的きれいに撮れていたアキアカネを何匹か掲載します。


多くの種類の中で,特にナツアカネとはよく似ていて,
ナツアカネも秋にいますので,一見では判別が難しいようです。


胸に3本ある縦斑が判別の手段,
3本の真ん中の斑の先が尖がっているのがアキアカネです。
ナツアカネは先が平たくなります。
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多摩川に秋の訪れ

2013-09-21 20:15:43 | 風景
台風18号は大きな被害を残しましたが
秋も連れてきたようです。
台風以後は空気が変わったように
さわやかな秋の風が吹きはじめました。


多摩川を訪れてみると,
あちらこちらに秋の景色が見られます。
盛夏には木陰に隠れ,
水辺にもあまり姿が見られなかったサギたちが
浅瀬にたくさん集まっていました。


コサギ,アオサギそして手前にはダイサギの姿もあります。
そして,それらサギの周りの浅瀬には荻が穂を出しています。


河原にはアキノノゲシが
早くもクリーム色の花を咲かせいました。


いつのまにか河原に群生する花となった
キクイモもあちらこちらに黄色の花を咲かせています。
名のとおりキク科,そして大輪の花です。




野山によく見られるイタドリ,
河原でもたくさんの花を咲かせています。
白い花とピンク色の花があり,
ちょうど中秋の名月の頃咲くからでしょうか,
ピンク色の花には明月草の別名があります。


多摩川河原にも仙人草が他の草に絡まり,
たくさんの白い花を咲かせ,
強い芳香を周囲に撒き散らしていました。
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