行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

今年の柿は・・・・

2009-09-30 21:48:41 | Weblog



夏の天候不順の影響だろうか,
今年は柿がやけに早く色づき,落果するものが多い。
例年は10月になってから色づき始めるが,
今年は9月の初旬には色づき,今9月の下旬には熟し柿と化しているものも多い。
また,採ってみると実に虫が入っているものも多い。
早い色づきは虫が入ったことによるのかも知れない。
今年は豊作の年で,たくさん実をつけていたので,
秋には甘い新鮮な柿が食べられると楽しみにしていたが少し残念である。
また,今年はその柿を食べに,あるいは中の虫を食べにきているのかもしれないが,
小鳥たちがよく柿の実を啄む。
土曜の夕暮れ,観察しているとメジロ,雀,四十雀と
いろいろな小鳥が次から次へと訪れ,夕飯であろうか,柿の実を啄んでいる。
これはこれで楽しい景色である。

 逆立ちで柿を啄むメジロかな
 夕べの鳥はよく柿を喰いにけり
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虎杖(イタドリ)の花

2009-09-29 23:27:35 | Weblog
紅虎杖

 虎杖の花

運転中,道端の草原に淡いピンク色に染まる一帯を発見,
車を止め,そばによると,虎杖(イタドリ)の紅花が群生していました。
イタドリの花は普通白色ですが,ピンク色の花がびっしりと咲いています。
紅花の虎杖は紅虎杖(ベニイタドリ)あるいは明月草と呼ばれ,
白花とは一線を画す存在でもあります。
花の盛りが少し過ぎているのが残念ですが,写真を撮ってみました(9/19)。

虎杖は日本各地の山野に自生するタデ科の多年草,
春先の新芽,茎は煮物,酢の物,炒め物などとして食される山菜です。
また,根茎は虎杖根と呼ばれ,便秘,利尿,膀胱炎などの漢方薬として使用されます。

暗闇のほのかに灯り明月草
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小紫(コムラサキ)

2009-09-28 22:24:32 | Weblog
 小紫の花


8月の淡いピンク色の小紫(コムラサキ)の花が,
秋の訪れとともに鮮やかな紫の実に変わっていた(9/20)。

紫式部(ムラサキシキブ)より,
花も実も小ぶりなので小紫の名がある。
ムラサキシキブは日本の山野に自生しているクマツヅラ科の落葉低木。
コムラサキはムラサキシキブと同じクマツヅラ科であるが,
ムラサキシキブに比べ,枝振りが優美であり,
実の数も多く,付き方もきれいであるところから,庭木としてよく利用される。
庭,庭園などに植えられているムラサキシキブと呼ばれているものの多くは
このコムラサキとのことである。
なお,紫式部の名は,源氏物語の作者を想い起こさせるが,
直接の関係はないようである。
ただ実が紫なのでその名が付けられたと思われる。
また,小紫(コムラサキ)の名は国蝶オオムラサキに比べ,
小型の紫の羽根を持つ蝶にも付けられている。

写真下は8月上旬撮った小紫の花。

小紫のなお紫に秋の雨
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狗尾草(エノコログサ)

2009-09-27 22:22:44 | Weblog
 エノコログサ

 キンエノコロ


世界の温帯から熱帯にかけて広く分布するイネ科の一年生草本。
日本でも,荒れ地,道端,畑畦など至るところに生え,
夏から秋にかけて,柔らかなブラシのような花穂をたくさんつける。
そのブラシのような花穂が小犬(狗)の尾に似ているところから,
犬っころ草が変じて,エノコログサになったといわれ,
漢字も狗尾草がそのままあてはめられている。
余談だが,穀物の粟はこのエノコロクサが原種にあたる。

別名,猫じゃらしの名がある。こちらの方がなじみ深い。
夏の終り,秋の初め,野一面に猫じゃらしの花穂が
風に揺れている景色をよく見る。
写真上は曇天下,中は夕日に輝くエノコログサの群生,
下は日に当たると花穂が金色に見えるキンエノコロ。

花穂は小さな花の集まりであるので,一つの花穂にはそれこそ無数の種ができる。
この無数の種が地に落ち,地に貯えられ,
来年,再来年,3年後とそれぞれ時を変えて発芽する仕掛けを持つ。
いっぺんに発芽すると,なにかのアクシデントで全滅する可能性があるので,
それを避けるため時間差をつけて,発芽するのである。
縄文時代の遺跡からもナズナ,イネタデなどとともに
猫じゃらしの種が見つかるという。
ずっと長い間,種を維持してきたのである。
これからもきっと猫じゃらしは世界中に生き続けてくのであろう。

夕日背に故郷の畦をねこじゃらし 


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アメリカンブルーとマメアサガオ

2009-09-27 00:19:24 | Weblog
アメリカンブルー

 マメアサガオ

アメリカンブルーが見事にたくさんの花を付けていました。
7月に見たときは花はポツンポツンとでしたが,
いまはびっしりと花を付け,一面が青に染まっていました。
アメリカンブルーは昨日のルコウソウと同じヒルガオ科の花,
色は違いますが,花の様子がよく似ています。
雄蘂が白で,よく目立つのも一緒です。

写真下は白のマルバルコウソウかと思って撮ったもの,
花,葉の感じがマルバルコウソウととてもよく似ています。
調べた結果,マメアサガオという名があるようです。
ルコウソウと同じく北アメリカ原産のヒルガオ科,
マルバルコウソウと同じく野生化しているようです。
写真は路地に這いつくばって咲いたもの,
踏まれたりして,葉が傷んでいます。
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縷紅草(ルコウソウ)

2009-09-25 19:23:07 | Weblog
丸葉縷紅草

 縷紅草


道端のつつじの植え込み,
鮮やかな紅朱色の小さな筒状花が点々と咲いていた(9/20稲城市)。
よく見ると,つつじの上を蔓が這い,
そのところどころに花がついている。
葉はいもの葉に似て,形のよい楕円形をしている。
花,葉の色形が良く,気品もある。
生まれは雑草とは思えない。

丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)の花のようである。
日本には江戸末期に渡来した熱帯アメリカ原産の
ヒルガオ科の草で,夏の終りから秋に咲くとある。
やはり,鑑賞用に導入されたものが,野生化しているようであり,
ネット情報では,本州中部以南の各地に帰化していると書かれている。
花の大きさは1.5~2cm,
同じヒルガオ科,熱帯アメリカ原産の縷紅草(ルコウソウ)に花が似ていて,
葉が縷紅草のコスモスのような細葉に対して,
丸葉であるので丸葉縷紅草と名がある。
縷紅草との交配種にハゴロモルコウソウというのもあり,
この両者は野生化していないようである。
写真下は縷紅草,同日撮影。

 野に咲くも縷紅草なる気品かな
 るこうそう真白き蕊に魅かれけり
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大豚草(オオブタクサ)

2009-09-24 22:21:10 | Weblog
 オオブタクサ


写真はブタクサよりさらに大きなオオブタクサの花,
ブタクサ,オオブタクサともにキク科ブタクサ属の北アメリカ原産の草本で,
オオブタクサは草丈2~4mにもなります。
両者ともキク科には珍しい風媒花であり,
その花粉は春の杉や檜花粉に並び秋の花粉症の一番の原因とされています。
長い花穂に花粉がびっしりとつき,葉にこぼれてもいます。
これが風に飛ばされ花粉症をおこすと思ったとたんに,
鼻がむずむずしてきました。

なおセイタカアワダチソウがブタクサと呼ばれ,
花粉症の原因とされているのは間違いです。
セイタカアワダチソウは虫媒花で花粉は飛びません。

 豚草の花穂や花粉の大団地
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女郎花と女郎蜘蛛

2009-09-23 22:28:02 | Weblog
 女郎花(オミナエシ)

 女郎蜘蛛

女郎花(オミナエシ)は
日本各地の山野に自生するオミナエシ科の多年草です。
しかし,いまは自生しているものは少なくなり,
栽培されているものが多いと聞きます。
秋の七草の一つに数えられ,
8月~10月,茎の上部が分岐してその先に5弁の花びらを持つ,
黄色の小さな花をたくさん咲かせます。
古くから秋の花の代表として,愛されており,
万葉集などのたくさんの歌に詠まれています。
オミナは美しい女性の意味,女郎花の漢字は平安時代から使われているようです。
辞典でみると,女郎は遊女という意味もありますが,
女という意味もあるようです。

写真下は庭に住み着いていた女郎蜘蛛,
黄色と黒の模様がきれいな代表的な蜘蛛です。
女郎花とはなんの関係もないと思いますが,
女郎つながりということで,載せてみました。

 一枝折りた花その名はおみなえし
 おどかせど動かず逃げず女郎蜘蛛
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萩とお萩

2009-09-22 22:07:36 | Weblog
萩と蝶

 萩の花

 白萩


「萩」草冠に秋と書きます。秋の七草の一つです。
そして,その唇形の少し寂しげな花が秋を感じさせます。
花は7月ごろから咲いていますが,
9月のお彼岸頃が盛りでしょう。やはり秋の花です。
お彼岸に食べるあんころ餅をお萩と呼びますが,
これは小豆のつぶつぶを萩の花に見立てたのと,
萩の花の盛りの頃に作るからのようです。
また,お萩とほぼ同じものなのですが,ぼた餅は牡丹餅と書き,
春,牡丹が咲く頃に作られるあんころ餅のことなのだそうです。

萩にも種類がいろいろあるようですが,東京周辺で見られる萩は,
山萩(ヤマハギ)と宮城の萩(ミヤギノハギ)がほとんどのようです。
区別はなかなか難しいようですが,
よく枝垂れて咲くのがミヤギノハギで,
ヤマハギの枝は比較的真っ直ぐなのだそうです。
花の形が少し違うようですが,写真はいずれもヤマハギでしょうか。

 石道の石に枝垂れるほどに萩
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曼珠沙華(マンジュシャゲ)

2009-09-21 21:10:01 | Weblog


 ショウキズイセン


今年は秋の進行が早いのだろう。
彼岸10日前の9月13日には,早くもあちらこちらで,
彼岸花(ヒガンバナ),曼珠沙華の花が咲いていた。
毎年,秋の彼岸頃,野に忽然と毒々しく,狂うほどの真っ赤な花を見せ,
程なく,消えてなくなる曼珠沙華,
その名には赤い花が似合い,曼珠沙華イコール赤と思っていたが,
昨年,白花も同時に咲いているのを見て,その存在を知り驚き,
今年は,栽培されていたものと思われるが,
黄色の曼珠沙華の存在を知り,さらに驚くことになった(9/13写真下)。
写真中は,道路脇のツツジの植え込みの中から顔を出していた曼珠沙華(9/21)。

黄色の曼珠沙華はショウキズイセンの名が付けられており,
沖縄には自生地が存在するようである。

 赤い花この世のものか曼珠沙華
 心狂う赤い花なら曼珠沙華
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