行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

秋の御苑風景

2019-10-31 20:00:06 | 風景
写真教室の10月の現地勉強会は新宿御苑でした(10/16)。
紅葉には早く、花も少なく、
鳥もいるわけではないこの時期、
必然的に秋の御苑風景、スナップ写真になります。


台風一過の13日だけは晴れたのですが
そのあとはぐずついた天気、
この日は気温も低く、御苑を訪れる人も晩秋の装いです。


落葉を始めたモミジバスズカケの大木、
その下を外国人の親子、
外国の公園にいるようです。


何組もの幼稚園、保育園児が遠足に来ていました。
小さな子供たちは動きがあり、どの瞬間も絵になります。


元気に遊ぶ幼児を遠くから望遠ズームで。
落葉しはじめた木と幼児の服装が秋が深まったことを知らせてくれます。


日本庭園の台湾郭。
緑の中に紅色の屋根、
そしてその形がすてきです。


庭園の橋とすぐ近くに見えるドコモ鉛筆ビルを広角縦撮り。
晴れていればいい景色です。


橋に近づいて、
橋とススキと寒そうに橋を渡る人。


橋の上から鯉の口の中、
ピントがしっかり合いました。
喉までしっかり写っています。

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台風が去って、夜が明けて

2019-10-30 20:00:16 | 風景
大型で強い台風19号「ハギビス」、
12日の19時頃、伊豆半島に上陸、
箱根では1000ml超えなど、記録的な大雨を東日本に残して去っていきました。
結果、関東甲信越、東北地方の各地で河川が氾濫、
洪水、土砂崩れによる大きな被害となりました。
「まあまあの結果、被害」と発言した政治家がいましたが
とんでもない大被害となりました。


翌13日は台風一過、嘘のような青空。
11時前、是政橋から多摩川をのぞくと、
川幅いっぱいに濁流が激しい勢いで流れていきます。
南武線の電車が鉄橋をゆっくりと試走していきました。
昨夕からとまっていた電車がやっと運転再開するようです。
その鉄橋の橋げたの頂上部に、濁流に流されてきた草木が留まっています。
左に小さく写っている人から推測すると、
今の水面より6m ほどの高さになるでしょうか、
そこまで増水していたことがうかがえます。


奥多摩湖でも600ml近くの大雨があり、
多摩川の流域のどこでも大雨、
昨夜のニューステロップでは、
東京世田谷二子多摩川あたりでは多摩川が越水して床上浸水が発生、
国道20号が多摩川を渡る日野橋が水圧により崩落寸前との報道されていました。
多摩川もまさに危機一髪というところまでの増水があったようです。


この日、避難生活を送った知人から知らされたのですが、
筆者の居住地稲城でも、多摩川近くの住民には避難指示が出され、
多くの人が一夜ですが避難生活を送りました。


少し上流に行き、
大丸の堰を超えて流れる濁流とその上流を写して見ました。
いつもとはまるで違う景色です。


是政橋の下流の河川敷、
この時期にススキ、荻、セイタカアワダチソウなど
草丈の高い草の花が咲きそろっていた場所、
草がなくなり、根ごと倒された樹木が流されてきています。


少年野球の練習場が連なってあった河川敷、
バックネツトなどネットがすっかり流されてなくなり、
どうにか残った支柱には流木や草茎が層をなして絡まっています。


ここの野球場、
練習に集まった子供たちが唖然として、眺める中、
早くも父兄が集まり、洪水の後片付けをしていました。
こんなにやられては、復活には多くの時間、費用がかかると思われます。
左側に見える土手に上って見たら、
あと1mほどのところまで水が来た痕跡がありました。
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ススキとセイタカアワダチソウ共存

2019-10-29 20:00:56 | 花,植物
秋の七草の一つであり、
古くから日本人に親しまれているススキ、
一時は、外来のセイタカアワダチソウに駆逐されて、
消えてしまうのではと心配もされていました。
しかし、近年は両者が共存してして仲良く生えている姿をよく見ます。


ススキとセイタカアワダチソウが並んで咲いていました(10/7)。
ススキの方が少し多いように見えます。
ともに秋の代表的な雑草花、秋を彩ります。


背景も加えて、
ススキ、セイタカアワダチソウの花。
この場所は両者がほぼ同じぐらい咲いています。
ススキ、イネ科の大型多年草です。
セイタカアワダチソウ、北アメリカからの帰化種、
キク科アキノキリンソウ属の多年草です。


ススキとセイタカアワダチソウの花の中、
2頭のツマグロヒョウモンが飛んでいました。
セイタカアワダチソウの花にはたくさんの昆虫が吸蜜に来ます。
一時、ブタクサと間違われて、花粉症の原因花とされたことがありますが、
虫媒花ですので、それは冤罪です。


谷戸の斜面をススキが覆い尽くし、
ポツンポツンとセイタカアワダチソウが黄色の彩を添えています(10/21)。
一時はセイタカアワダチソウに駆逐されてしまうかと思われたススキですが
今ではセイタカアワダチソウより勢いが勝っているように思えます。


昭和40年代には河川敷など、野を席巻し、
一面を黄色に埋め尽くしたセイタカアワダチソウ、
根から周辺の草を枯らす成分分泌して(アレロパシー作用)勢力を拡大していました。
しかし、増えすぎてこの成分で自らも枯らすことになったそうです。
いまは草丈の高いものは少なくなり、ススキなどとうまく共存しているように見えます。


刈り取りを終えた谷戸の田んぼ横、
逆光下、真っ白な穂が輝いてきれいでした。
これはオギ(荻)のようです。
ススキは株立ですが、
オギは一本一本が地下でつながって生えてくる違いがあります。
穂もオギの方が白く映るそうです。

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ミゾソバとシャクチリソバ

2019-10-28 20:00:55 | 花,植物
秋の湿地や水辺、
あちらこちらでミソソバの花が群生しています。
そして、よく似たシャクチリソバ、
どちらもタデ科の小さな花です。


タデ科ミゾソバ(溝蕎麦)、
湿地に群生して、ソバの花に似るのでミゾソバ。
ソバはソバ属、ミゾソバはイヌタデ属と属は異なります。


花は枝の先に頭状につき、
花被は薄紅色~紅色でその下部は白色、
長さ4〜5mmで5裂します。


他のタデ科の花と同じく、
花弁はなく、花弁に見えるのはガク片です。


葉の形が牛の頭に似るのでウシノヒタイ、
蕾がコンペイトウのようなのでコンペイトウグサの名もあります。


シャクチリソバ(赤地利蕎麦)。
こちらはイヌタデ属ではなくソバ属、ソバと同属です。
自宅近くの小河川のところどころに群生、たくさんの白い花を咲かせていました。
ソバは一年生草本ですが、シャクチリソバは多年草。


ヒマラヤ原産で、
日本には明治時代に薬種として持ち込まれたシャクチリソバ、
東京大学の植物園で栽培されていましたが
園外に飛散した種子が繁殖し、野生化、帰化植物となりました。
アレロパシーにより他種を駆逐し、
路傍や河川敷などに優占群落を形成することもあるとのことです。
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アメジストセージ

2019-10-27 20:00:41 | 花,植物
9月~10月、
深い紫色、アメジストセージがあちらこちらに咲きだします。
正式名はサルビア・レウカンサ、
大きく分類するとサルビアの仲間です。


シソ科サルビア属アメジストセージ。
アメジストは紫水晶のこと、
紫水晶を連想させる鮮やかな紫色が魅力です。
中央アメリカやメキシコの原産、
メキシカンブッシュセージの名もあります。


実はビロードのような質感の紫色はガク、
花はその先の赤紫色の部分になります。
ちょうどホシホウジャクがホバリングしながら
その筒型の花の中に、長い口吻を伸ばしていました。
入口の狭い花ですが見事に命中しています。


ガクの部分を拡大、
たくさんの微細な毛が生え柔らかい毛布あるいはビロードのようです。
ベルベットセージの別名があります。


このアメジストセーシ、
ガクは紫で花は白色です。


この個体はガクが白色で、花がピンク色。
これでアメジストセーシはおかしいので
ベルベットセージの方が適切な名かもしれません。


そのガクが白色、花がピンク色のベルベットセージにキタテハ秋型がとまりました。


同じシソ科ということで10月に咲いていたアキノタムラソウ。
7月ごろから咲いていますが、
これは秋のアキノタムラソウの花です。


最後にシソ科本家、紫蘇のピンク色の花、
他に、白色の花があります。
青紫蘇の葉は大葉といわれ、薬味や野菜として、
赤紫蘇の葉は柴漬けなどの色付け、ジュースなどとして、
実も薬味やハーブとして広く利用されている有用な草です。
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キツリフネとキバナアキギリ

2019-10-26 20:00:23 | 花に虫
10月初旬の長池公園、
道下の湿地にキバナアキギリとキツリフネが
隣合わせで黄色の花をつけていました。
しばらく見ていると、そこにトラマルハナバチがいそがしくやってきます。


キバナアキギリ(黄花秋桐)、
花期は8~10月、
桐に似た黄色の花を咲かせます。
山の木陰などによく見られるシソ科アキギリ属の多年草です。


学名はサルビアニッポニカ、
まさに日本のサルビアです。
シソ科の花に漏れず、唇形の花です。
上唇に隠れて見ずらいのですが雄しべは2本、
花の入り口にある紫色なのが仮り雄しべ、
虫が花に来てこの仮り雄しべを押すと、
つながっている雄しべが連動して動き、虫の背中に花粉をつけます。
花から長く伸びている細い紫色の糸状が雌しべ、
虫が飛び立つ際に触れていきます。


そのキバナアキギリにトラハナマルバチがやってきました。
キバナアキギリもツリフネソウと同じく、
受粉をトラマルハナバチに大きく依存しています。


キツリフネ。
ツリフネソウの仲間です。
ツリフネソウより少し早く咲いていたように思いますが
ツリフネソウが終わってもまだ咲いていました(10/4)。


まだ咲きはじめ、キツリフネの雄性期の花です。
花中央にぶら下がるのは合着した雄しべ、
盛んに花粉を出す時期です。


花の形、構造はツリフネソウによく似ていますが
距の形はツリフネソウ渦を巻くのに対し、
キツリフネは渦を巻かずに下方に垂れ下がります。
この3つの花、ぶら下がるしべを見ると右上の花は雄性期、
下の花は雄しべがなくなり細く尖った雌しべだけに見えます。
受粉を控えた雌性期のようです。


まだ開いていないキツリフネの花にルハナバチ、
花をこじ開け中に潜ろうとしているようです。


ヒラタアブの一つ、
ヨコジマオオヒラタアブも雄性期の蕊に頭を触れています。
花粉をいただいているようです。
蜜は距の部分にあります。


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柿とメジロ

2019-10-25 20:00:51 | 
我が家の柿の木、
今年は夏の異常天候のせいか、
あまりいい出来ではありませんでした。
それでもカラス、ムクドリ、メジロ、シシュウカラ、メジロなどが
次々にやってきて実を啄んでいきます。
カラスはあちらこちらの実を食い散らかすので困りますが、
メジロは一つの実を最後まできれいに食べ尽くします。
可愛らしいこともあり、メジロなら許せます。


いまにも雨が落ちてきそうな10月初旬のある日、
家のリビングから外を眺めていると、
柿の実にメジロがやってきました。


ちょうど退屈していた折、
近くに置いてあった望遠ズームで
そのメジロをねらって見ることにしました。


メジロ、
他にもたくさん実がある中、
食べ残しのほぼ皮だけになった実に近づき、
わずかに残る実を啄み始めました。


柿の実はメジロの好物の一つ、
「甘い、うんま」といったかどうかはわかりませんが
満足そうな表情をしています。


後日、鳥に食べ尽くされる前にと実を採り、
静岡の息子のところに、いくつか持って行きました。
もう間もなく、1歳5か月になる末の孫娘、
「うんま、うんま」と言いながら、
2つ剥いた柿の実をすべて一人で食べてしまったそうです(ママ談)。


見ていると、
アクロバット的動作をしながら、
実の端から端まで突いています。
翌日見たら、きれいに丸ごとなくなっていました。
皮も残さずに食へ尽くしたようです。
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ナツアカネとアキアカネ、雄編

2019-10-24 20:00:20 | 昆虫
昨日に続いてナツアカネとアキアカネ、
今日は雄編です。
この両者、成熟の雄は比較的簡単に見分けられます。


ナツアカネ雄1。
10月初旬の稲穂に真っ赤なアカトンボ。
ナツアカネの雄です。
成熟すると腹部、胸部、頭部ともに赤く染まります。


ナツアカネ雄2。
横に写して、90度回転、縦にして見ました。
アカトンボは普通このようなヤンマとまりはしません。


ナツアカネ雄3。
成熟個体は顔面も赤くなるナツアカネの雄です。


ナツアカネ雄4。
逆光で腹部の赤色が透けるように見えます。
胸部の3本の黒条の真ん中の条、
途中で真っ直ぐに切ったように平です。
この胸部の黒条(黒斑)は雌雄共通であり、
トンボの種の重要な見分け方ポイントです。


アキアカネの雄1。
アキアカネは成熟した雄ても顔面や胸部は赤くなりません。


アキアカネの雄2。
胸部の3本の黒条の真ん中、
途中で切れたところが尖ります。


アキアカネの雄3。
これも逆光での写真になりました。
どのトンボも共通ですが、
雄には腹部の2、3節目に副性器と呼ばれる出っ張った器官が存在します。
マユタテアカネは大きくすぐわかりますが
ナツアカネ、アキアカネは少し小さめです。







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ナツアカネとアキアカネ、雌編

2019-10-23 20:00:06 | 昆虫
ナツアカネとアキアカネ、
生息する場所、大きさ姿もよく似ていて、
特に、雌は区別が難しい。
いずれにしてもアカトンボ、意地になって区別する必要もないのですが
10月4,9日と写したものからウェブの記事などを参考に区分けをして見ました。


ナツアカネの雌1。
ナツアカネとアキアカネの区別、
最も確実なのは胸にある3本の黒条の中央、
ナツアカネは先が真っ直ぐに切れるのに対して、
アキアカネは先が尖ります。


ナツアカネ雌2。
翅を上げているので胸の黒条、
真っ直ぐに切れているのがよくわかります。


ナツアカネ雌3。
上と同じ個体ですが、
写す角度によって腹部の赤さ、太さがずいぶん違って見えます。
腹部が太く、腹部の黒斑が四角形、
対してアキアカネ雌の黒斑は三角形になります。


アキアカネ雌1。
胸にある3本の黒条の中央、
ナツアカネと違い、先が尖ります。


アキアカネ雌2。
胸の黒条はよく見えませんが
腹部の黒斑が三角形、尾部の形からアキアカネの雌です。


アキアカネ雌3。
これはアキアカネの雌の特徴がよく写った一枚です。


アキアカネの雌4。
ナツアカネに比べても個体数の多いアキアカネ、
この時期になると里山などにたくさん見られます。
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10月の成熟マユタテアカネ

2019-10-22 20:00:19 | 昆虫
マユタテアカネの雌、
10月になり、夏のものに比べるとずいぶんに成熟、
貫禄さえ感じます。


マユタテアカネ、
羽化した場所からあまり離れずに生活をするやや小型のアカトンボ、
夏の時期から、里山雰囲気の湿地などによく見られます。
まずは10月のマユタテアカネの雄、
夏のものに比べると腹部が美しい赤色に染まっています。


落ちた栗イガにとまったマユタテアカネの雄。
尾部上付属器が反り返るのがマユタテアカネ雄の特徴、
一目で他のアカトンボと区別ができます。


稲穂にとまっていたアカトンボの雌。
成熟が進み、かなりの老齢と言える風情です。
なんの雌かわからず写しましたが
細くて小さい胸斑があり、マユタテアカネの雌のようです。


これも10月のマユタテアカネの雌、
尾部が黒っぽくなり、成熟が進んでいます。


この個体は翅の先端に褐色の斑紋が見られます。
マユタテアカネの雌には翅の先端に
褐色の斑紋がないものとあるものがいます。


これも翅の先端に褐色の斑紋があるマユタテアカネの雌です。
マユタテアカネ、
雌雄とも顔面の額上部に眉班(ビハン)と呼ばれる黒色の斑点が2つ並び、
これが和名の由来です。


眉班があり、
翅の先端に褐色の斑紋、
これもマユタテアカネの雌かと思いましたが、
これはコノシメトンボの雌のようです。


上と同じ個体、
横から写して見ると胸斑がマユタテアカネとは違います。
翅の先端の褐色斑もマユタテアカネに比べて
大きくはっきりしているように見えます。

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