行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ホタルカズラ、エビネ

2023-05-31 20:00:48 | 花,植物
4月13日の長池公園の草地、
ホタルカズラとジエビネが花をつけていました。


ホタルカズラ(蛍葛)。
ムラサキ科ムラサキ属、
山地や林中の半日陰の草地に生育する多年草です。


自生するものは少なくなっていて、
多くの都道府県で「絶滅のおそれがある種」に指定されています。
園芸品として売られてもいるものがありますが、
ここ長池公園の植物は自生しているものか、
近くに自生していたものを移植して保護しているとのことです。


4~5月、茎の上部の葉の付け根に咲きはじめは赤紫色、
しだいに青紫色になる鮮やかな花をつけます。
草むらの中に点々と咲くこの花色をホタルの光にたとえて、
ホタルカズラの名があります。


葉は狭長楕円形で濃緑色、
全体に開出した粗い毛が見られます。


遊歩道横の草地にエビネ(海老根)がきれいに咲いていました。
ラン科エビネ属の多年草、
地上性のラン、ジエビネ、ヤブエビネとも呼ばれます。


エビネ群生。
かつては各地の低山に普通に見られた野生ラン、
落葉広葉樹林の落ち葉が積もった場所にこのように群生していたようです。


春に株の中心から花茎が立ちあがり、
普通、茶で唇弁が白色の花を10~30輪ほど穂になって咲かせます。
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コクサギ、カエデ、クヌギの花

2023-05-30 20:00:32 | 花,植物
4月初旬の散歩道に写した
雌雄のコクサギ、カエデそしてクヌギの花を掲載。


コクサギの雌花を見つけました(4/5)。
コクサギ(小臭木)はミカン科コクサギ属の雌雄異株の落葉低木。
4~5月、葉が出るとほぼ時を同じくして黄緑色の花をつけます。


昨年の果実殻が残る中に雌花。
雌花の中央には緑色の子房が4室に分かれた大きな雌蕊が見られます。
花弁と萼片が4枚ずつあります。


コクサギ雄株、
長さ2~4cmの総状花序がたくさんつき、
それぞれに小さな雄花を10数個つけます。


雄花をアップにして見ました。
雄しべが4個、花弁、萼片も4個あります。
コクサギの名はシソ科の小低木であるクサギ(臭木)のように臭いがあり、
小型であることから。


ムクロジ科イロハモミジ。
4月初旬、新葉の展開とほぼ同時に小さな紅い花をつけます。


直径5㎜ほどの小さな花、
下を向いて、 紅い花弁から白い雄しべをちらりと覗かせていました。


ブナ科コナラ属クヌギ。
やはり葉の芽吹きとほぼ同時に、
若葉の下に、薄黄色ひも状の雄花花序がたくさん垂れ下がります。

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チゴユリ、ホウチャクソウ、フデリンドウ

2023-05-29 20:00:12 | 花,植物
マクロレンズを持っての公園の林縁道、
チゴユリ、ホウチャクソウ、フデリンドウ、ヒメウズを写しました。


落葉の中にチゴユリ(稚児百合)が何茎か顔を出し、花をつけていました。
4月~5月、林間の木陰などに、
高さ20 cmほどに茎を伸ばし、
先端に1 cmほどの白い花をうつむき加減につけるチゴユリです。


イヌサフラン科チゴユリ属、
古くはユリ科に分類されていたようです。
名の由来は、百合に似た花が小さくて可愛らしいところから。


林内のやや湿った草むらに、
ホウチャクソウ(宝鐸草)が花をつけていました。
ホウチャクソウもチゴユリ属の多年草です。


茎頂近くの葉の付け根に、
長さは2cmほどの細長い花を1~3個、ぶら下げるように付けます。
花被片は6枚、開かず閉じたままの花です。
花色は白と緑のグラテーション、
葉も鮮やかな緑色で、美しさも感じます。


近くにフデリンドウが青い花束をつくっていました。
雄性先熟のフデリンドウ。
雄性期が終わり、雌性期にさしかかっているようです。
雌しべが成熟して目立ち、柱頭が2裂に開います。


黒蟻が一匹、フデリンドウの花の上。
馴染みの虫を入れると花の大きさがわかります。


ついでにヒメウズの花と葉を。
キンホウゲ科の多年草、
小さな花そして葉、よく見るといい形をしています。

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ツツジと八重の桜

2023-05-28 20:00:04 | 花,植物
4月8日の散歩の帰途、
望遠ズームを持ったまま公園道をうろうろ、
ツツジと早くも咲いていた八重桜を写していました。


テニスコート横の石階段に座り込んで、
若い人の元気なテニスをしばらく見ていると、
植え込みのツツジが目に入りました。


赤紫と紅色のツツジが並んできれいに咲いています。
絞りを開いて、プラス補正、ぼかし効果をねらって見ました。


時間があるので、今度は手前の紅い花にピントを移して、
後ろの赤紫色をぼかして見ました。


しばらくテニスを眺めた後、
近くを少しぶらぶら。
薄黄色の八重桜、ウコン(鬱金)がもう咲いていました。


ウコンザクラ、
咲きはじめは薄黄ですが、
だんだんと白くなり、最終的にはピンク色を帯びてきます。


花付きはあまりよくありませんでしたが、
イチヨウ(一葉)も花をつけていました。


大輪の濃いピンク色、
もっともよく見かける八重桜、カンザン(関山)です。
大輪花が枝いっぱい、枝が重たそう撓みます。


八重桜には品種が多く、品種はわかりませんが、
薄っすらと紅色の八重桜。
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新緑

2023-05-27 20:00:30 | 花,植物
薄曇りの4月初旬、
ホオノキ、トチノキなど木々が美しい芽吹き、新緑を見せていました。


4月8日、公園の山の散歩道、
薄日に新緑がまぶしいようでした。


山のホオノキが芽鱗を破り芽吹いていました。
新葉の薄緑と芽鱗の薄褐色が美しい芽吹きです。
モクレン科モクレン属の落葉広葉高木です。


大きな冬芽の中からトチノキも新葉を見せていました。
こちらはムクロジ科トチノキ属の落葉広葉高木です。


タブノキが新葉を展開し、
そして黄緑色の小さな花を早くも咲かせていました。
クスノキ科タブノキ属の常緑広葉高木、
冬芽は卵形〜長卵形で大きく赤みを帯び、多数の鱗片が重ねられきれいです。


クスノキも薄紅の新葉を展開し、
よく見ると小さな花をつけていました。
クスノキ科クスノキ属と思っていましたが、クスノキ科ニッケイ属だそうです。


まだ寒く、羽化するのが早かったようです。
小さなツマグロヒョウモンが芽吹きの葉に摑まるようにしてとまっていました。

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コバノガマズミとヤマツツジ

2023-05-26 20:00:03 | 花,植物
4月8日、
近くの公園の山道を歩いていると、
早くもコバノガマズミとヤマツツジが咲いていました。


久しぶりの山道、
緑の中にところどころに木の白い花が目立ちます。
コバノガマズミのようです。今年は開花が早い。


レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木、
ガマズミの仲間としては、葉が小型であるのでコバノガマズミの名があります。
丘陵〜山地に生え、よく分枝して茂り、高さ3~4mほどに成長します。


開花時期は4月~5月、
枝先に直径3〜7cmの散房花序をだし、白い小さな花を多数つけます。
花は直径約5mmで花冠は5裂、雄しべは5本あります。


葉は対生し、長さ4〜9cm、幅2〜4cmの卵形〜楕円状披針形で、
縁には鋭い鋸歯が見られ、両面に星状毛が密生します。


同日の同じ山道、
朱赤色のヤマツツジもあちらこちらに花を咲かせていました。


ヤマツツジは初夏の山野を代表する花、
低山地の疎林内、林縁、日当たりのよい尾根筋などに生育し、
日本の野生ツツジの代表種でもあります。


花期は4~6月、
枝先の1個の花芽に2 - 3個の花をつけます。
基本種の花色は朱赤色です。
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雌雄ハナイカダ、ヒトリシズカ

2023-05-25 20:00:21 | 花,植物
4月8日の散歩の山道、
ハナイカダが葉の葉脈に小さな花をつけていました。


ハナイカダ(花筏)、
ハナイカダ科に属する落葉低木、
葉の中央付近の葉脈に花をつけます。
その葉と花の様子を筏に乗る人に見立ててのハナイカダの名です。


雌雄異株の木、
上写真は雄株の葉に咲いた雄花、
緑色の花が複数かたまって咲きます。


蕾と花の雄花を横から写して見ました。
主葉脈のほぼ同じ位置から花柄が4本まとまって出ています。


雌花は1~3個、通常は1つ、
やはり葉のほぼ中央の葉脈につきます。


雌花に雄しべはなく、花柱は3〜4裂します。
花後、葉の中央に直径4~5mmの豆のような果実がつきます。


5月20日、
上の花を写したハナイカダを覗いてみると、
葉の上に青い果実ができていました。
夏から秋にかけて黒く熟します。


最後に4月8日、
ハナイカダの近くの山道に花をつけていたヒトリシズカ。
センリョウ科チャラン属の多年草です。
その姿と名が可愛らしく、インパクトもあり、人気のある山野草です。
濃い緑の輪生状についた葉の中央から白いブラシ状の花を出します。.
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3つのWBで、フデリンドウ

2023-05-24 20:00:34 | 花,植物
4月初旬の晴れ日、
散歩道の林縁の草地にフデリンドウを写しました。


4月4日の公園の林縁道、
乾いた落ち葉の中にフデリンドウが
可愛らしい小さな花をつけていました。
雨や曇りの日は閉じていて、太陽が出ている時だけに開く花。
この日は気持ちのよい晴れ日でした。


フデリンドウ(筆竜胆)はリンドウ科リンドウ属の越年草、
高さは5~10cmほどの小さな草です。
葉は対生し、形は広卵形で全縁、やや厚め、
里山環境の日当たりの良い林内や草原に自生します。


茎の上部に漏斗状の青紫色の花を1~10数個つけるフデリンドウ、
その花色を少し印象的にしたく、
カメラのホワイトバランス(WB)を晴天から白色蛍光灯にして見ました。
青色が強くなり、インパクトを感じます。
しかし、人工的でつくったような感があるのは否めません。


これもWBは白色蛍光灯です。
フデリンドウ(筆竜胆)は
花の閉じた状態、蕾が筆の穂先に似ていることが名前の由来です。


再びWBを変えて、今度はオートに設定して見ました。
写真はWBの選択で印象がずいぶん変わります。
今回のフデリンドウの撮影では、
オートがちょうどよく、自然に近い花色になったようです。


少し離れた位置から、WBはオートで、
前ボケにタンポポの黄色を。


手前に複葉の草の葉を入れて、
日があたった蕾もたくさんあるフデリンドウの花を。
これもWBはオートです。
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新緑と青空

2023-05-23 20:00:28 | 風景
はっきりしない天気が続いた4月上旬、
4月6日も昼過ぎまでそんな天気でしたが、
午後になって、きれいな青空が広がりました。


4月6日、昼近くに薬師池公園へ、
雨に洗われて新緑がきれいでした。
コナラの新緑と古民家の藁葺屋根をコラボレーション。


2時過ぎ、徐々に雲が切れて青空が見えてきました。
高台に上がり、標準ズームの広角側で新緑の公園景色を。


東方の空も徐々に澄んだ青色になってきました。
薬師池と池の新緑に青空。


見る間に空の青色がさらに青くなり、
その青空に日本地図を裏返しにしたような白雲がぽかりと浮いていました。


少し眼を振ると、クヌギの尾状雄花が盛り、
雄花の梔子色が青空に映えて鮮やかでした。


低空を自衛隊機が飛んできました。
望遠ズームに交換、春から紅い葉のノムラモミジを前景に飛びもの撮り。
空が青いと何を撮ってもきれいに映ります。
クヌギもノムラモミジも緑色ではありませんが、新緑です。

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春のモズとカワラヒワ

2023-05-22 20:00:58 | 
久しぶりに小鳥、
春のモズとカワラヒワを掲載します。


3月下旬、
尾根幹線上の歩道橋を歩いていると、
街路樹のモミジバフウにカワラヒワがとまっていました。
いそいで望遠ズームに付け替えて、ねらって見ました。


毛色からカワラヒワは雄のようです。
モミジバフウは芽が大きく膨らみ、間もなく葉の展開が始まる様子です。


4月上旬、
公園の梅園にモズのオスの姿を見つけました。


梅の木は花がすっかりなくなり、
どの木も明るい緑色の新葉が展開、
すっかり春景色となりました。


その新葉にいた虫を捕まえました。
どこか得意気に見えます。


しかし、低地では3月から巣作りが始まっているモズです。
まだ相手がいないのでしょうか、
そう思うとどこか寂し気にも写っています。


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