行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

谷戸道にて、植物編

2022-08-31 20:00:46 | 花,植物
一昨日、昨日に続いて、
7月24日の谷戸の散歩道での写真、
今日は植物を集めて見ました。


小さな田んぼにオモダカ(面高)が花をつけていました。
オモダカ科オモダカ属の水生植物、水田の雑草でもあります。
雌雄同株、総状花序の下方に雌花、上方に雄花をつけます。
雌雄ともに白色の3弁花。
上は雄花、たくさんの黄色の雄しべが3枚の花弁の元に見られます。


同じ株ではありませんが、雌花。
白色の3弁花であることに変わりありませんが
雄花と違って花の中心部が球状の緑色、この部分に雌しべが多数つきます。
よく見ると、カツオゾウムシでしょうか、花弁にゾウムシがいました。


水田の畔に早くもカントウヨメナの花。
キク科ヨメナ属の多年草、いわゆる野菊の一つです。


セリ科セリ(芹)がまだ花をつけていました。
春の七草の一つ、
そういえば春にこの田んぼで芹摘みをしている人に、
ビニール袋いっぱいの芹を分けてもらったことがありました。
お浸しにしていただきましたが、
香りがよくとてもおいしかったことを思い出します。


林縁の草むらにオニドコロの花、
そしてその手前にユウガギクの花を写しました。
オニドコロはヤマイモ科ヤマイモ属の山野にごくふつうに見られる蔓性植物、
ユウガギクはキク科シオン属、これもいわゆる野菊の一つです。


林縁のエゴノキ、たくさんの青い果実がついていました。


なぜか林縁の草地にサルスベリが、
早くも花を咲かせていました。
多分、実生のものです。



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ツノトンボ

2022-08-30 20:00:30 | 昆虫
7月24日の谷戸の草原にツノトンボ♀がいました。


ツノトンボ(角蜻蛉)。
トンボの名がつき、トンボのような翅がありますが、
トンボの仲間ではなく、アミメカゲロウ目ツノトンボ科、
ウスバカゲロウなどに近い種です。


トンボと違うのは触角がとても長く、
触角を見ればトンボでないことがわかります。
ツノトンボには他にキバネツノトンボやオオツノトンボがいますが、
写真はツノトンボ、別名ナミツノトンボのメスです。


トンボに比べると飛ぶことが少なく、
林縁の草むらなどに隠れていることもあり、
目にすることの少ないツノトンボです。
メスは色あいもきれいなので、追いかけて撮りたくなります。


横から見ると、複眼に円形の模様があるので、拡大して見ました。
中心が星のようにキラキラして見えます。


近くにアオメアブがいました。
ムヒキアブ科、肉食のアブです。
複眼が緑色なのでアオメアブの名がありますが、
光の具合によってはオレンジ色にもなります。


同じ草むらのツメクサの残り花に新鮮なツバメシジミがいました。
第2化あるいは3化と思われます。


ナガメもいました。
アブラナ科の植物によく見られるカメムシです。
黒色の地にオレンジ色の帯模様が入ります。


林縁のエゴノキにエゴネコノアシ。
エゴノネコアシアブラムシの幼虫がつくった虫こぶです。
穴が開いているのですでにアブラムシが抜けた後です。

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ハラビロトンボ

2022-08-29 20:00:44 | 昆虫
散歩道の谷戸の草場に
地元では初めて目にする美しいトンボを見つけました(7/24)。


ハラビロトンボ。
名のように腹部が極端に太く扁平で短いという独特の体形をしています。


特に雌の腹部は太く、
図鑑には「ぽってりふくよかなスタイルが愛らしく、
黄色と黒の細かな模様も艶やか、湿地の看板娘的存在」とあります。


4月下旬頃から9月頃まで見られるトンボ、
平地の浅い池沼、湿地、休耕田などで羽化、
羽化した成虫はその周辺の背丈の低い草むらに移動し摂食活動を行います。


羽化水域からはあまり遠くまでは移動しないトンボです。
ということは、この近くで発生していることになります。


未成熟は雌雄とも黄色と黒のまだら模様ですが、
成長するにつれてオスはシオカラトンボのように腹部背面が青白い粉を帯びてきます。
メスは黄色と黒のまだら模様は変わらず、全体的に色濃くなります。


警戒心があまりなく、近くによれるトンボのようです。
どれも180mmの望遠マクロで近くに寄って撮影できました。
やはり単焦点レンズで近くから撮るときれいに写ります。


望遠マクロで写して、トリミング、
顔面の額上部に金属光沢のある青色が目をひきます。
コメント (3)
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イソヒヨドリ、モズの幼鳥

2022-08-28 20:00:52 | 
7月中旬の里の散歩道に
イソヒヨドリとモズの幼鳥を写しました。


南山から下りてすぐ、
鉄柵に見たことのない毛色の鳥がとまっていました。
大きさはヒヨドリほど、
毛並みからイソヒヨドリの幼鳥のようです。


しばらくして、
近くに石壁を上っているイソヒヨドリ幼鳥がいました。
背中の毛に青色が確認できます。
最初に見たものとは別個体のように見えます。


さらに近づいて石壁を上るイソヒヨドリ幼鳥を。
イソヒヨドリはルリビタキやオオルリと同じヒタキ科の鳥、
オスは成鳥になると頭から喉および背部が青色になります。
この個体はオスの幼鳥です。


イソヒヨドリは世界的には標高2,000-4,000mの高山の岩石地帯に生息する鳥、
他の鳥では見たことのない石壁上り、本能的な行動のようです。
日本ではかつては磯や港など海岸周辺が主要な生息地域でしたが、
最近では内陸部でも繁殖、
大都市圏で見かけることも珍しいことではなくなっているようです。


こちらはモズの幼鳥、
谷戸の林縁道に下りてきましたが、
近づくとすぐに藪の中に逃げて行きました。
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ルリモンハナバチ

2022-08-27 20:00:58 | 昆虫
山の林縁に咲いたキバナコスモスに
ルリモンハナバチが吸蜜に来てました(7/21、28)。


山の畑地に早くも咲いたキバナコスモス、
その花の天辺に小さな黒っぽい蜂がとまりました。
ルリモンハナバチです(7/21)。


ミツバチ科に属するルリモンハナバチ、
林縁の草原などに見られ、よく花に吸蜜に来ます。


7月28日、ふたたび同じ場所をのぞいて見ると、
この日もいましたルリモンハナバチ。
黒色の体に鮮やかな青色の斑紋が美しく、
「幸せを呼ぶ青い蜂」と呼ばれています。


茎葉を入れた花とルリモンハナバチを縦撮り。


ルリモンハナバチ、
地域によっては絶滅危惧種に指定されている蜂ですが、
毎年、夏になると、どこかで遭遇しています。
個体数はそんなに少なくはないのかも知れません。


ルリモンハナバチは労働寄生する蜂です。
メスは他のハナバチの巣に産卵し、
幼虫はその巣に蓄えられた花粉を搾取して育ち、外に飛び立ちます。
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未成熟雌雄マユタテアカネ

2022-08-25 20:00:35 | 昆虫
丘陵の散歩道に雌雄の未成熟マユタテアカネ、
草陰に隠れるようにとまっていました(7/20)。


林縁の草藪に黄褐色の小さなトンボを見つけました。


大きな眉状斑と腹部下部の副性器からマユタテアカネのオス、
発生して間もない未成熟個体です。
アカネ属のいわゆるアカトンボの一種、
これから夏を過ぎ、秋に向けて少しずつ赤くなっていきます。


少し離れた草陰に再び未成熟のマユタテアカネがいました。


こちらはメスのようです。
オスに比べて腹部の黄褐色が少し淡く感じます。
メスは成熟しても赤化せず、体色がこの時期より全体に濃くなります。


正面から顔面を。
未成熟のこの時期から眉斑がはっきり見られます。


7月20日、草原にツチイナゴ(土蝗)がいました。
複眼の下に黒い線、胸部の側面にも黒い縦しまがある大型のバッタです。
昨年の夏に発生、秋に成虫となり、成虫で越冬、
春に生殖活動、約一年間生きてきた個体です。

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ヒヨドリバナとコチャバネセセリ

2022-08-24 20:00:54 | 花と虫
早くもヒヨドリバナが咲き、
その花にコチャバネセセリが吸蜜していました(7/20)。


ヒヨドリバナ(鵯花)
日本各地の林道の脇や草原などに自生するキク科の多年草です。
花期は8-10月頃、ヒヨドリが鳴く頃に開花することから
この名が付けられたといわれていますが、
今はヒヨドリは一年中鳴いていることもあるからでしょうか、疑問符です。


ヒヨドリバナにも種類がいくつかあり、
調べて見るとこの花は狭義にはオオヒヨドリバナといわれるもののようです。
分布域が広く、明るい草原にふつうに見られる、
草丈も花冠など、全体が大きな種です。


7月20日、
早くも咲いたオオヒヨドリバナにコチャバネセセリ夏型が吸蜜していました。
フジバカマ同様、アサギマダラが好んで吸蜜するヒヨドリバナです。


コチヤバネセセリ、
茶色の小さなセセリチョウ、
翅の裏側は褐色で白斑があり、黒褐色の脈が目立つのが特徴です。


年2回発生するコチャバネセセリ、
夏型は第2化、7月に発生しているようです。
4月-5月に発生する春型に比べて翅色は少し明色、
また羽を縁取る縁毛が春型が黄白の一色に対し、
夏型は黄と黒のまだらとなり、オシャレに感じます。


夏型のコチャバネセセリが
山道に植えられたキバナコスモスに停まり、
すぐに飛んでいきました(7/18)。

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イヌゴマ、ヤブラン、アキノタムラソウ

2022-08-23 20:00:50 | 花,植物
7月18日、南山へ。
山道に写した夏の紫色の花を3種。


山の草原の緑の中にイヌゴマ(犬胡麻)が咲いていました。
シソ科イヌゴマ属、湿地や田んぼ周辺に見られる多年草です。


花期は7-8月、
花色は淡紫紅色
茎先に数段に分かれて輪生状に花がつきます。


アップにしてみると典型的なシソ科の花です。
花冠は長さ12-15mmの唇形、
上唇はまっすぐに伸び長さ4-5mm、
下唇は開出して3裂、内面に淡紅色の斑がくっきりと見られます。
雄蕊は4個あり、上唇の内側に隠れるようにしてあります。


ヤブラン(藪蘭)が早くも花をつけていました。
キジカクシ科ヤブラン属の多年草、
名の由来は、藪に生え、葉の形がランに似るところからだそうです。


主に関東以西の本州・四国・九州・沖縄に分布、
山野の林内、樹木の下などに自生します。
また、園芸用としても使われているのをよく見ます。
夏から秋(7-10月)、株の葉の間から立ち上がった花茎に、
多数の小さな淡紫色の花を密につけます。
園芸品はたくさんの花茎がありますが、
自生のものは2,3本と数が少ないようです。


アキノタムラソウ(秋の田村草)。
7月から11月にわたり、山野の道ばたにふつうに見られる
シソ科アキギリ属の多年草です。


茎の先端が分枝、それぞれが長く伸びて穂状に花をつけます。
花は長さ10-13mm、青紫色で唇形、やや斜め上を向きます。
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花壇の花と黒いアゲハ蝶

2022-08-22 20:00:55 | 花と虫
7月中旬の公園の花壇にて。


望遠マクロを抱えて公園の花壇をのぞいていると、
ピンクのニチニチソウに黒いアゲハ蝶がちょっとの間とまりました。


翅表に青色がちらっとのぞいています。
夏型のカラスアゲハです。
青色の程度から多分、雌です。


翌日は望遠ズームを抱えてのぞいて見た公園の花壇、
この日は白いジニアの花に黒いアゲハ蝶が吸蜜に来ました。


クロアゲハのようです。
黒いアゲハ蝶の中では、もっとも一般的な種です。
それでも黒いアゲハはどれもとまることが少なく、
写真に撮れるチャンスは多くないので、喜んでレンズを向けました。


ピンクのセンニチコウに吸蜜していたルリシジミを
絞りを開いて望遠マクロでねらって見ました。


傷みがなく、多分、発生して間もないルリシジミです。
センニチコウの花も咲きたて、
背景もボケて、きれいに撮れました。


白いセンニチコウにもルリシジミ。
センニチコウ、白やピンクなど花に見える部分は苞で
本当の花は苞の隙間にある、小さな黄色の部分です、
その証拠にルリシジミの口吻はその小さな黄色に伸びています。
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望遠マクロで花撮り

2022-08-21 20:00:25 | 花,植物
7月18日、
久しぶりの青空に散歩に出て、望遠レンズで花撮り。


6月下旬に早々と梅雨明け宣言が出た東京、
7月初中旬はやはり戻り梅雨、はっきりしない日が続いていましたが、
7月18日は青空と真っ白な夏雲が広がりました。


青空に吊られて、久しぶりの散歩道、
少し珍しい色、ブルーのアガパンサスを見つけました。
青色にはなぜか魅かれます。


青色のウズアジサイがまだ咲いていました。


オニユリが盛り、
あちらこちらに濃いオレンジ色の花が開いていました。


お寺の境内に入って見ると、
小さな池の中に大賀蓮の花。


白い蓮の花もありました。


昼を過ぎていましたがまだ少し開いていたので、
180mm望遠マクロで花托にピント。


なぜかお寺の入り口に真っ赤なハイビスカスの花。
遊んで蕊を大写しにして見ました。


最後に道ばたに植えられていたピンクのオイランソウ(花魁草)、
別名にクサキョウチクトウ、フロックスの名があります。

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