行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

欅の紅葉

2008-11-30 22:39:53 | Weblog
欅の紅葉

11月も30日,明日からは12月である.
プラタナス,ハナミズキ,柿などはすっかり落葉してしまっている.
カエデ,カツラなども落葉を始めている.
その並木路を歩いていると,ひらひらと葉が舞い降りてくる.
そして,鳥たちが木から木へと渡り遊んでいた.

写真は紅葉した小雨の中の欅の葉.
欅も落葉をしているものもあるが,まだしっかり葉をつけているものが多い.
道路並木のほぼ同じ場所にある木でも個体差がかなりあり,
落葉しているもの,紅いもの,黄色いもの,
まだ緑がかなり残っているものなど様々である.
秋欅のバラエティにはおもしろさを感ずる.

 落葉や山鳩四五羽飛び出しぬ
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山里の磯菊(イソギク)

2008-11-28 22:05:56 | Weblog
磯菊(イソギク)

里山の古い民家の道路端に黄色の見慣れない,
しかしどこかで見た気がする花が咲いていた.
花は菊のようであり,葉も菊に似ているが,
かなりの厚みを感じる.砂地にあるような草である.
葉の輪郭が白くなっており,これも特徴的である.

家に帰り,調べた結果,磯菊(イソギク)の花のようである.
イソギクはキク科キク属の植物で磯にある菊から磯菊と名付けられている.
千葉県から静岡県の太平洋海岸沿いに自生している.
どこかで見た気がするのは,
どこかの海岸で自生しているのを見たものと思われる.
葉の裏面は白い毛が密集しており,白く見える.
表面に見える白い輪郭はこの白毛がはみ出して見え,輪郭となっている.

磯にある磯菊がなぜ,東京の多摩にと思ったが,
園芸用に栽培されているものも多くあるようである.

 磯菊の山菊横に咲きにけり
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11月の雑草花

2008-11-27 22:42:58 | Weblog
ダンドボロギク

 

これでもかとばかりに,勢いよく覆い茂っていた野原のススキと
セイタカアワダチソウも終わりに近づき,
道端のいろいろな雑草も枯れ色に変わってきている.
雑草の花のたくましさ,美しさを撮ってみたいと思い
始めた草花の写真撮影であるが,
11月ともなるとなかなか花が見つからない.

そんな中,写真はダンドボロギクの花と綿毛である(写真上,11月15日).
ダンドボロギクはキク科,北米原産の帰化植物,
昭和の初め愛知県の段戸山で見つけられたところからこの名がある.
ボロギクの名のとおり,花はこれ以上開かないが,
タンポポのような綿毛ができる.
日の光を浴びその綿毛が2つ3つ輝いていた.
ものの本では花の時期は8月下旬から10月となっているので,
この個体は晩成である.花はもう少し咲き続きそうである.

写真下はやはり11月15日撮影の雑草の花である.
夏にはあんなにはびこっていたが,
いまは花もなく,葉も枯れ始めているワルナスビの横に咲いていた.
花の形,色からはナス科の植物かなと想像するが,よく分からない.

花の大きさは1cmぐらい,ワルナスビに比べるとだいぶ小さい.
葉もワルナスビよりかなり小さく,鋸のようなギザギザもない.
名前不詳であるが晩秋に咲いていた雑草の花である.

 秋には秋の花ありて日の暮るる
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烏瓜(カラスウリ)

2008-11-26 23:01:32 | Weblog
カラスウリ

 
 
烏瓜(カラスウリ)はウリ科カラスウリ属の蔓性多年草.
本州以南の日本各地に自生し,林や藪の草木にからみついて成長する.
7月~8月,夕方から夜にかけて,
先端が糸状に広がった神秘的な白い一夜花を付ける.
夜に白い派手な花を付けるのは蛾などをひき寄せ,
受粉を促進するためである.
夜に咲き,しかも藪の中にあることが多く,なかなか花は見られない.
しかし,実はよく目にすることがある.

写真上は11月16日撮影のカラスウリの実.
民家の窓ガラスに寄り添うように垂れ下がっていた.
葉も枯れ,かろうじて空中にある.
写真下は荒れ地のフェンスに絡んでいたカラスウリ(11月6日),
いずれも真っ赤に熟し,食べれば甘くうまそうであるが,
果肉は苦く,人間の食用には適さない.
鳥は食べ,その種子が運ばれ繁殖する.
だが,カラスが好んで食べるわけではない.
カラスウリのカラスは人が食べないという意味であり,
ヘビイチゴのヘビと同じといえる.

 烏瓜ぶらぶらゆらり今落ちぞ
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山雀(ヤマガラ)

2008-11-25 21:39:41 | Weblog
山雀(ヤマガラ)

 

ほぼ落葉し,わずかに赤い実の残っている
ハナミズキの木に雀よりやや大きい小鳥が留まっていた.
しばらくして,飛び立ち,今度は公園の石の上にちょこんと留まった.
腹部のオレンジ色が鮮やかな鳥である.
山雀(ヤマガラ)である.

山雀はシジュカラ科シジュウカラ属の小鳥で林の中で棲息する.
腹面のオレンジ色がとても印象的である.
鳴き声はツーツーピー・ツーツーピーと聞こえるようである.
シジュウガラ,コガラなどガラがつく鳥の仲間であるが,
林等に棲んでおり,コガラなどに比べれば,
ずっと平地に生活しているのにヤマガラとはなぜであろう.
どうも名前のヤマは山のヤマではなく,
ヤマブキの花色を体色にもつガラということで,ヤマガラのようである.
腹面の色がやはり特徴的となる鳥である.

小春日や山雀きたり庭の木に
山雀のやまぶき色に秋暮るる
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大きな花皇帝ダリア

2008-11-23 19:17:28 | Weblog
皇帝ダリア

 

樹高3~4mはあろうかという草木の樹頂に,
直径10cmを越える大輪のピンクの花がたくさん咲いていた.
少し遠くから見た時はこれは異国の景色であるとふと感じた.

市の体育館横にボランティアで作られている花壇がある.
その一角に,この樹が7,8本植えられており,
どの樹もちょうど見頃の花をたくさんつけていたのである.
たまたま花壇を世話している人がいたのでその花の名を聞くと,
「皇帝ダリア」と教えてくれた.
「ダリアってあのダリアですか」と思わず聞き返す.
自分の知っているダリアとはイメージ,様子が大きく異なる.
樹茎は竹に似ている.節があり,しなやかである.
東洋的な竹が南方の明るい花をつけている.
そんな感じがした.

木立ダリアという別名があり,メキシコ原産である.
普通のダリアと同じくキク科の植物で,
ダリアの原種になるとのことである.
節を挿し木して増やすことのできる多年草の草本であるが,
花の終わった後,冬はどうなるのであろうか,
春はどうなるのであるのか,
時折訪れて確認してみたい.
初めて見る形容の花にいろいろ考え,少し興奮する一時であった.

秋深く大輪ダリア空にあり
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紅葉と富士

2008-11-21 19:05:04 | Weblog
紅葉

 
紅葉のニュウタウン

雨あがりの日曜日,カエデ,プラタナス,ケヤキの並木道を
車でとおり抜けてみた.
雨で木々が洗われ,空気もきれいになったせいであろうか,
紅葉,黄葉がほんとうにきれいであった.
遠くに行かなくても今年の紅葉狩りは,これで堪能と思われた.
秋になり,昼夜の寒暖の差があったせいか,
今年は平地の紅葉も例年になく見事であるような気がする.
 
またこの時期になるとこの道からは毎年,富士山がきれいに見える.
丹沢の峰々の向こうに雪の富士山がはっきりと姿を現すようになる.
昨日,今日のように空気が冷えた朝は,一際美しい霊峰が拝める.
この路は,朝の通勤路であり,そういう日は富士を眺めるのが楽しみである.
視界がひらけると,突然と眼前に雪の富士が現われ,
そしてしばらく走ると視界から消え,また現われる.
心洗われる時間である.

 ハイウェイ真白き富士が見えかくれ
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らっきょうの花

2008-11-20 21:37:51 | Weblog
らっきょうの花

家庭菜園と思われる畑に紫の小花が一列に並んで10個ほど咲いていた.
らっきょうの花である.
姿,形は以前見つけた春に咲く野蒜(のぴる)の花に似ている.
紫のスタンド傘がいくつもぶら下がっているように見える.
あいらしく,きれいな花である.
野菜栽培が目的ではなく,鑑賞用に植えたのであろう.

ラッキョウは中国,ヒマラヤ地方原産のユリ科ネギ属の多年草,
ニンニク,ニラと同じくアリル硫化物の独特のにおいを持つ野菜である.
鱗茎を塩漬け,甘酢漬け,醤油漬けなどで食べる.
カレーライスの付け合わせとして甘酢漬けのらっきょうがよくあう.
福神漬けとともに欠かせない存在である.

 らっきょうに紫小傘の花のあり
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旅立ちぬ

2008-11-19 19:50:25 | Weblog
アワダチソウと3種のシジミチョウ

 ツバメシジミ

世界に蝶の種類は15000程あり,
その40%にあたる6000種類がシジミ蝶の仲間だそうである.
世界中で最もたくさんいる蝶だといえる.
秋遅い11月の季節でも,天気のよい日には飛んでいるのをよく眼にする.

写真上は3種類のシジミ蝶がセイタカアワダチソウに留まっていた.
多分,ベニシジミ,ヤマトシジミ,クロシジミの3種かなと思う.
3種類がこんなそばに留まっているのは珍しいとシャッターを切ってみた.
少し暗くなりかけた夕方,シャツタースピードが1/30以上にできなく,
三脚なしの撮影であり,手ぶれしている.

写真下はツツジの葉に羽根を広げて留まっていたツバメシジミ♂.
羽根の水色がきれいである.
しかし,この日は少し気温が低かったせいか,留まったきり飛ばない.
このまま,一生を終えてしまうのかもしれない.

 秋の蝶 静かにそっと 旅立ちぬ
背高
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飛行機雲

2008-11-18 20:38:39 | Weblog
飛行機雲



この日の朝は秋晴れのとてもよい天気であった.

空には飛行機雲が一筋伸びていた.
上空の空気温度がマイナス30℃以下になると,
飛行機の排気ガスが急激に冷やされて,凍り,雲になるという.
それがこの白いラインの原理である.

真っ青の空に徐々に伸びていく一筋の白い線,見とれてしまう.
また,子供の頃の郷愁を覚える.
ヒコウキグモという名の競走馬がいて,
その名前に郷愁を覚え,いつも応援してしまったことを思い出す.

 秋高し一筋に伸ぶ飛機の雲
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