行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

蓮の実、カンレンボクの実

2018-09-30 20:00:34 | 花,植物
9月中旬の府中郷土の森、
蓮池ではハスの花がすっかり散り、
果実(果托)がたくさんできていました。
そして森の池淵ではカンレンボクがバナナのような果実をつけていました。


ハスの花の中心部に存在する花托、
多分、ハスの花にしか見られない、雌しべに相当する部分です。
この花托、蜂の巣のように見えるので蜂巣(ハチス)。
ハチス、ハスの別名です。


またこの花托、花びらが散ると徐々に大きくなり、
果托へと成長します。
そして、その穴の中に種をつくります。


一つの穴に一つの種、
種のアパートいや狭いのでカプセルホテルでしょうか。


成長途中のまだ種ができはじめの果托。
シャワーヘッドのように見えますが、
いろいろ表情が見え、生き物のようにも感じます。


ヌマミズキ科カンレンボク。
中国南部原産の落葉高木です。
日本には大正時代に渡来したとのこと、
キジュ(喜樹)の別名があります。


図鑑には花が8月、果実は10月とありますが
果実がたくさんついていました(9/17)。
小さなバナナのような果実です。

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ヌスビトハギとアレチノヌスビトハギ、花と果実

2018-09-29 20:00:09 | 花,植物
ヌスビトハギとアレチノヌスビトハギ、
夏の終わりから秋はじめに花をつけるよく似たマメ科の多年草です。


ヌスビトハギ。
平地から山地の草地や林縁などに見られるマメ科の多年草、
ときおり、群生しています。


8~9月、細長い花序に
小さな淡紅色の花をまばらにつけます。


花が終わるとすぐに果実ができています。
果実は花より大きな豆鞘果、
各節に種子1個を含む2節果です。


ヌスビトハギの果実、
節は偏平で半円形、2節の節間が大きくくびれ、
まるで眼鏡のようです。


アレチヌスビトハギ。
ヌスビトハギより大きく色濃い花をつけます。


北アメリカ原産の一年生草本、
帰化植物です。
埋立地などの荒れ地、道端などによく見られます。


ヌスビトハギと同じく、
花が咲ながら果実ができています。
果実は2節以上、4~5節のものが多いようです。
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ルコウソウ、マルバルコウソウ、マメアサガオ

2018-09-28 20:00:30 | 花,植物
ルコウソウ、マルバルコウソウ、マメアサガオ、
いずれもアメリカ原産のヒルガオ科のつる性の草本です。


ルコウソウ(縷紅草)。
民家の庭から道路にはみ出し、
真っ赤な小さな花を咲かせていました。


星型の花、白い蕊、
そして極細の葉が特徴なルコウソウです。


マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)。
初秋、野のあちらこちらに朱赤色の鮮やかな花を咲かせます。
つる性、花はきれいなのですが、
畑作作物には厄介な雑草と化しています。


ルコウソウとよく似た花、
葉がルコウソウと違い大きな丸葉です。
ルコウソウと同じ頃、江戸時代に園芸用として持ち込ました。
しかし、ルコウソウとは異なり、
今は、野に散逸し、帰化植物となっています。


マメアサガオ。
つる性の一年草、
1995年に東京近郊での帰化が報告され、
現在では東北地方以南で道端などにふつうに見られます。
葯の紫色もきれいな可愛らしい花です。
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ヒガンバナ

2018-09-27 20:00:49 | 花,植物
今年も秋の彼岸、
ヒガンバナが鮮やかに咲きました。


この日は好天、
府中郷土の森の咲きそろったヒガンバナに
大勢の人がカメラを向けていました(9/17)。


手持ちマクロレンズで蕊の曲線を。


マロレンズで花びらを
背景もヒガンバナの赤でうめて赤一色に。


開きはじめの蕾、
紅い生き物が口を開いたようです。


緑の森の中にぽつりと咲いたヒガンバナ、
ソフトで赤を強くしました。


ヒガンバナは有毒な球根植物、
昔はモグラやネズミなどの害を防ぐために水田の畔に植えたとのこと、
その名残りか、今も水田の畔によく見られるヒガンバナです。


白花のヒガンバナ、シロバナマンジュシャゲも咲いていました。
紅いヒガンバナと黄色のショウキズイセンから白色の花が生まれるのも不思議ですが、
定説ではヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種とされています。、
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9月の木の実

2018-09-26 20:00:25 | 花,植物
9月の初中旬の散歩道そして公園道に
草木の紅い実を写しました。


ミズキ科ヤマボウシ。
6~7月頃に咲いた花が赤色やオレンジ色の果実となっていました。
この実、食べられます。
甘酸っぱくておいしいそうです。


ミズキ科ハナミズキ。
4月中旬に咲いたハナミズキ、
白色や薄紅色の花びら状のものは総苞です。
本当の花は中心にある緑色の部分、
9月そのいくつかが赤い果実となっていました。


モクレン科ホオノキ。
5月に咲いた白い大輪花、
紅い果実(集合果)となっていました。
熟するとこの中から紅い種が現れます。


ホオノキと同じモクレン科タイサンボク、
5~6月、同じような白い大輪花をつけます。
果実も赤くはありませんがホオノキとよく似た形です。


バラ科バラの実。
全部の薔薇に実がつくわけではないのですが
こんな大きな紅い実がついているものがありました。


クロウメモドキ科ナツメ。
この実、ビタミンやミネラルが豊富、
主に乾燥させて食用にされます。


スイカズラ科ニワトコ属ソクズ、
別名はクサニワトコ、その名のとおり草本です。
樹木、ニワトコは赤色ですが、
クサニワトコはよく似た形のオレンジ色の実をつけます。
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名に秋がある花たち

2018-09-25 20:00:16 | 花,植物
暑かった日がうそのように
9月半ばを過ぎ、すっかり秋らしくなりました。
そんな9月中旬に写した名に秋がある花たちです。


キク科アキノノゲシ(秋の野芥子)。
道ばたや河川敷など山野に普通に見られる一年草、
いい花が咲いていたので、
写そうとカメラを構えたらちょうどミツバチがやってきました。


キンポウゲ科シュウメイギク(秋明菊)。
道ばたに早くも咲いていました。
紅色の花もありますが、この花は白色が鮮やかです。


菊と名がつきますが、
キク科ではなくキンポウゲ科、
アネモネの仲間です。


シュウカイドウ科シュウカイドウ(秋海棠)。
バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせることから、
秋海棠の名です。


江戸時代に中国から園芸用に渡来した多年生草本球根植物、、
林床などの湿り気のある半日陰などに半ば自生してます。


キク科コスモス、
アキザクラ(秋桜)の名もある馴染み深い、
秋を代表する草の花です。
いろいろの花色が開発されていますが、
このピンク色が最もよく見られます。


白色の花、
茎が細く高く、
風に揺れる花姿も魅力の一つです。
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アカバナとゲンノショウコの花

2018-09-24 20:00:19 | 花,植物
9月の初旬、
里山の谷戸道に
アカバナとゲンノショウコの花を見つけました。


アカバナ科アカバナ。
湿地、畔、休耕田など、湿ったところに生える多年草です。
アカバナの花は初めての撮影、可憐な花です。


葉腋に直径約1cmの薄紅色の花をつけます。
花弁は4個で浅く2裂し、こん棒状の柱頭が特徴です。


フロウソウ科フロウソウ属ゲンノショウコ(現の証拠)。
初秋、日本全土の山野や道端に普通に咲く小さな美しい花です。


白と紅紫の花がありますが、
東日本には白花、西日本には紅紫色の花が多いとのことです。
そういわれれば、東京多摩のこの辺りで、
山道に見られる自生と思われる花は白花です。


公園の草原に咲いた紅紫色の花、
鮮やかです。
花弁と萼片は5個で花柱が5裂します。


昔からこの草を煎じたものが下痢止めの薬草として使われてきた生薬のひとつ。
現の証拠の名は、
これを服用すると確かに効き目が現れることから。
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ヤブツルアズキ、ツルマメ、カワラケツメイ

2018-09-23 20:00:38 | 花,植物
9月初旬の野にマメ科の花3点、
ヤブツルアズキ、ツルマメ、カワラケツメイを写しました。


ヤブツルアズキ。
マメ科ササゲ属のつる性一年草、
日当たりのよい草原や林縁の草地などに生え、
初秋に円形の鮮やかな黄色の花をつけます。


アズキ(小豆)の原種とされていますが、
アズキは本種のようにツル性ではなく、茎は直立します。
アズキができるまでは品種改良が重ねられたことがうかがわれます。


ツルマメ。
マメ科ダイズ属のつる性一年草、
日当たりのよい野原や道端に
夏の終わりから秋の初め、紫色の小さな花をつけます。


別名ノマメ、ダイズの近縁で、
本種が改良され、ダイズ(大豆)ができたといわれています。


カワラケツメイ(河原決明)。
マメ科の一年草、
夏から秋、葉腋から花柄を出して、
6 - 7mmの黄色い小花をつけます。


9月初旬、
花は盛りを過ぎマメ果ができていました。
葉はネムノキによく似た羽状複葉、
この茎葉を茶にするのでネムチャ、
果実も煎じて茶にするのでマメチャの別名があります。




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ニラの花と蝶

2018-09-22 20:00:42 | 花と虫
谷戸の草原に白いニラの花が群生していました。
見ると何種類かの蝶が集まっています。
どこにでも見られる蝶たちですが、
緑の草原にニラの白い花、それに赤褐色の蝶が美しく映えます。


ニラの花にヒメアカタテハが吸蜜。
春早くから見られますが秋になると個体数を増やす蝶です。


韭(ニラ)、
ネギ科ネギ属の多年草、
秋の初め野原や道端に端正な白花を咲かせます。
野菜として栽培されるニラと全く同じ種、
もともと自生していたのか、
栽培種が野に逃げ出したものなのかはよくわからないニラです。


キタテハ。
近くに食草のカナムグラが生い茂っているせいか、
たくさんのキタテハがニラの花に吸蜜に来ていました。


翅を180度と水平に開いたキタテハ。
翅色はまだ夏型、
これから発生するものは秋型、翅色がオレンジ色になります。


ツマグロヒョウモン♀がいました。
実は、夏眠から覚めたミドリヒョウモンを探したのですが
見つかりませんでした。


イチモンジセセリ。
この蝶も夏の終わりから急に個体数が増える蝶、
ニラの花にもたくさんが吸蜜していました。


ベニシジミもいたので一枚。




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秋の七草その3、クズとハギ

2018-09-21 20:00:14 | 花,植物
秋の七草その3、
オスキナフクハのフに該当いるフジバカマは
花がまだ咲いていないので飛ばして、
クとハ、クズとハギです。


マメ科クズ。
道ばたや林縁などいたるところにはびこるつる性の多年草です。
でも、秋の七草の一つ、
花はけっこうきれいなのです。


その花をさらに大写しに。
クズの根からは良質のでんぷんである葛粉や漢方薬が作られ、
茎の繊維は織って布にもなります。
しかし、現代では経済的に成立しずらく、利用されることは少ないようです。


神代植物公園でクズに似た花が咲いていました。
調べてみるとサッコウフジ、
マメ科には変わりありませんが、
クズ属ではなく、ナツフジ属でした。
写真のように花が濃い紫色のはムラサキナツフジと呼ばれます。


マメ科ハギ属ハギ。
秋の七草の一つですが、この花も7月ごろから咲いています。
春の七草は食用としての草が選ばれていますが、
秋の七草は花としての草が選ばれていることに気が付きました。


ハギ属のハギにはヤマハギ、ミヤギノハギ、マルハギなど種類が多くあります。
正直、見分ける自信はありませんが、
上は枝が垂れずに上を向いているので多分ヤマハギ、
ミヤギノハギは枝が垂れ下がります。


シオカラトンボ♀が大きな黄色をくわえて、
ふらふらと飛んできて、(多分)ヤマハギ花にとまりました。
黄色はキチョウのようです。
トンボが蝶をくわえているのは初めて見ました。


これも初めて写した花、
マメ科ソラマメ属ナンテンハギ、
林縁や土手など日当たりのよいところに生える多年草です。
あらためて思いますが、
ハギ属ではなくてもハギの名が付く草木は多く存在します。
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