行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

キンラン

2018-04-30 20:00:42 | 花,植物
今年は4月中旬から咲きだしたキンラン(金蘭)、
あちらこちらでその花を観察することができました。


キンラン。
ラン科キンラン属の多年草、
山や丘陵の林の中に生える地上性の蘭の一つ、
その名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来します。


丘陵の林の中、
木漏れ日にキンランの花が輝やいて見えました。
よく見ると、ヤブキリの幼虫が花にとまっていました。


花は全開はせず、上向きに半開し、
下から上へと咲き上がります。


よく開いている花を見つけました。
花弁は5枚で3裂、
唇弁は上の唇と下の唇とに分かれ、
上唇には赤色の縦長の筋があります。


昔は里山の林下など、
どこにでも見られたとのこと、
里山の開発などで数が減少し、
地域によっては絶滅危惧も心配されているそうですが
ここ多摩丘陵では里山の環境整備などが行われ、
また復活しているようです。
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ギンイチモンジセセリとミヤマチャバネセセリ

2018-04-29 20:00:41 | 昆虫
ギンイチモンジセセリが
ひょっとしたら見られるかもしれないと、
多摩川河川敷の草原を歩いて見ました(4/15)。
ギンイチモンジに加え、ミヤマチャバネセセリまで見ることができました。


昨年は見ることができなかったギンイチモンジセセリ、
一匹だけですがいました、
蛾のようですが、1cm半ほどの小さな蝶です。


ギンイチモンジセセリ。
北海道から九州まで、
日本全国に分布しますがその分布は局地的であり、
準絶滅危惧種にも指定されているやや珍しい部類の蝶なのです。


4月の中下旬に発生する春型、
7月下旬に発生する夏型に比べ
名の由来である後翅裏に白色の帯がはっきりと目立ちます。


ギンイチモンジセセリ、
他のセセリチョウとは体型がかなり異なります。
イチモンジセセリとは名は似てはいますが
姿を見ると近縁でないことが分かります。


同じ日、同じ多摩川の草原で
ミヤマチャバネセセリを見つけました。
イチモンジセセリになどに似ますが
後翅中央の白紋が大きく豪華です。


河川敷に見つけてもミヤマチャバネセセリ。
河川敷に咲いたオオアマナに吸蜜していました。


オオアマナ、
名はユリ科のアマナに似ている?ところから。
アジア南西部が原産の多年草、
日本には観賞用植物として明治末期に渡来、
新宿御苑のラクウショウの周囲にたくさん花をつけている姿がよく知られています。
繁殖力が強く、性質は丈夫、
逸出し、野生化をしているようです。
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ミヤマセセリ

2018-04-28 20:00:36 | 花に虫
春限定のセセリチョウ、
ミヤマセセリが春限定の花、
キランソウそしてタチツボスミレに吸蜜に来ていました(4/11)。


キランソウに吸蜜するミヤマセセリ。
3月下旬から4月に落葉広葉樹林などに発生する春を告げる蝶の一つです。
毎年、見逃してしまうのですが今年は撮ることができました。


4月に産卵して、5月には幼虫となりますが、
幼虫のまま冬を越し、
春、年1回の発生をします。
幼虫の食草はコナラ、クヌギ、ミズナラ、カシワなどコナラ属の樹葉。


成虫はハルジオン、タチツボスミレ、タネツケバナなどの花に吸蜜しますが
鳥の糞などにも吸蜜します。


翅を広げたミヤマセセリ雌、
雌は前翅端の白色部が発達していて、
オスよりも美しく見えます。


ミヤマセセリ雄。
翅を広げてタチツボスミレに吸蜜。


こちらもタチツボスミレに吸蜜するミヤマセセリ、
こちらは雌です。

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春型ミヤマカラスアゲハ

2018-04-27 20:00:45 | 昆虫
長池公園の里山地区にて、
翅を青色に輝やせながら、
蝶が水辺に下りました(4/11)。


下りたあたりを探してみると、
黒いアゲハチョウがセリが生える水辺にとまっていました。
すぐ横にはセリが生え、桜の花びらが見られます。


翅を広げました。
翅全面が青緑色に輝き、
特に輝きの強い青色の帯があります。
ミヤマカラスアゲハ、春型の雄です。


春型は秋に蛹になり、
厳しい冬を蛹の状態で過ごし、成蝶になった個体たち、
夏型に比べて小型ですが、翅色はより美しく輝くそうです。
春型を見るのは初めてなのですが
その美しさに圧倒されます。


後翅裏面には白帯がはっきりと見られます。
これもミヤマカラスアゲハの特徴です。


同じ日、同じ場所、
タテハチョウ科ルリタテハが翅を広げていました。
この蝶の翅表も青色の帯があり、きれいです。


成蝶で冬を越すルリタテハ、
春の陽気に飛び回り、空腹になったようで、
樹液を吸いに柿の木にとまりました。


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芽吹きのヤマコウバシとトラフシジミ

2018-04-26 20:00:24 | 花と虫
芽吹きの花をつけたヤマコウバシに
トラフシジミが吸蜜に来ました


クスノキ科ヤマコウバシ、
枯れた葉が冬の間も枝に残ることで知られる小高木、
4月初旬、枯れ葉を落とすとほぼ同時に混芽が芽吹き、
新葉と黄緑色の小さな花をつけていました(4/10)。


そんなヤマコウバシを観察していたら
新鮮なシジミチョウが花に吸蜜にやってきてきました。


トラフシジミです。
春型は4月、夏型は6月ごろから発生するシジミチョウ、
極めて珍しいということではありませんが私には珍しい部類の蝶になります。


濃茶色に白い帯模様がはっきりとして鮮やかな春型、
こんな近くで撮るのは初めてです。
それも、写す機会の少ないヤマコウバシの花との組み合わせ、
うれしい限り、ラッキーな出会いです。


近づける蝶のようです。
しばらくの間、上向いたり、横を向いたりして、
吸蜜する姿を撮らせてくれました。


夏型は白色がなくなり、帯模様が不明瞭となります。
翅表は青紫色に鈍く輝いいて光が入るときれいなのですが
翅を開いてくれませんでした。
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新緑のツグミ

2018-04-25 20:00:07 | 
4月も下旬、
日本に半年ほど滞在していたツグミが北の国に帰るころ、
冬は単独で生活していましたが、
数羽で群れをつくっていることも多くなりました。
そんなツグミを新緑の中に写して見ました。


すっかり生えそろったイヌシデの新緑の中にツグミ。
緑の間に、姿がいい具合に撮れました。


11月、黄葉、落葉の頃に日本に渡来するので
新緑にツグミ、なにか新鮮さを覚えます。


新緑の梅の木にもツグミがとまりました。
すっかり日差しが強くなり、
同じツグミですが、冬のものとは違った印象になります。


河原の草原のツグミ。
ヘラオオバコが花穂を伸ばして、
花がそろそろ咲き始めそうです。


春の明るい日差しの中、
公園の草地にもツグミの姿。


ツグミ科ツグミ属シロハラ。
公園の林の中にまだ残っていました。
ツグミと同じように、
もう間もなく北方の繁殖地に戻ります。




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シャガの花

2018-04-24 20:00:35 | 花,植物
3月下旬から咲きはじめ、
4月下旬となった今も公園の木陰などに花をつけているシャガ、
白い花弁に濃い紫と黄色の模様が緻密で美しく、
その模様をアップに写したくなります。


アヤメ科アヤメ属のシャガ。
人家近くの森林周辺の木陰などのやや湿ったところに群生しています。


シャガ、
射干、著莪、胡蝶花などの漢字表記があります。
花びらが蝶のようなので胡蝶花(こちょうか)、
この花びらの様子をよく表しています。


中国原産、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物です。
三倍体のため種子ができないのですが、
増殖力は強く、根茎を横に伸ばしてどんどん増えていきます。
また、日本各地に分布するのは美しい花なので、
人為的に広められたと思われます。


雨の日、池のほとりのシャガ(小石川後楽園)。


シヤガの茎に背中にハートを背負うカメムシ、
エサキモンキツノカメムシを見つけました。
花が入る角度から、マクロレンズで。


花びらをアップに。
シャガ、いつ写しても花が新鮮なのは、
一日花、毎日新しい花が咲くからでした。


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オニグルミの花、カワラヒワ

2018-04-23 20:00:59 | 花と小鳥
4月初中旬、
多摩川の河原にオニグルミの雌雄の花と、
オニグルミの木にとまるカワラヒワを写しました。


クルミ科クルミ属オニグルミ。
日本原産のクルミで食用にされるのはこのクルミだけだそうです。
そして、なぜか川沿いによく見られます。
雌雄異花、雄花は深みのある緑色で尾状に垂れ下がります。


多摩川の流れを背景に
土手下のオニグルミの花。


川向う、府中の高層ビルを背景にして、
雄花の上に葉、その上に雌花が伸び、色づきを見せ始めていました(4/14)。
オニグルミの花も今年は例年より早いように思います。


オニグルミ雌花。
花序に赤色の花柱が二つに分かれた雌花が数個から十数個つきます。


小さな雌花、花柱が赤くならないと目立ちません。
葉は小葉が8-20個もつく羽状複葉、
大きなものは50cmほどの長さになります。


これも多摩川の河原にて、
まだ花の付く前の新緑のオニグルミにカワラヒワを撮りました(4/2)。


アトリ科カワラヒワ。
低山から低地にかけての森林に広く生息しますが
その名のとおり河原にもよく見られます。
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ヤマブキ、シロヤマブキ、ヤマブキソウ、シラユキゲシ

2018-04-22 20:00:10 | 花,植物
4月初旬に写した春の花たち。
黄色のヤマブキとヤマブキソウそして白色のシロヤマブキとシラユキゲシ、
ヤマブキとシロヤマブキはバラ科、
ヤマブキソウとシラユキゲシはケシ科、
よく似た名の花の複雑な関係です。


ヤマブキ。
バラ科ヤマブキ属の低木、
この鮮やかな黄色の花、
春の山野には欠かせない存在です。


葉の緑と黄色の花、コントラストも鮮やかです。
丈夫で美しいので、
古くから庭木として親しまれています。


シロヤマブキ。
バラ科シロヤマブキ属の低木、
ヤマブキとは属が異なり、別種の植物です。
花弁数はヤマブキは5枚、シロヤマブキは4枚、
葉の付き方もヤマブキは互生でシロヤマブキは対生と異なります。
葉の色、質感も違います。


シロヤマブキ、
昨年の果実が残ったまま、花をつけていました。


ヤマブキソウ。
ヤマブキに花色が似ているということで名がつけられましたが
ケシ科ヤマブキソウ属の多年草。
こちらは草本です。


ヤマブキソウ。
落葉樹林の中や縁など、比較的明るい場所に見られ、
たびたび群落を形成します。
本州から九州に分布しますが、野生のものは数が大きく減少しているとのこと。
写真の花ももとは公園の山斜面に植栽されたものですが、
毎年少しずつ増え、春を彩っています。


シラユキゲシ(白雪芥子)。
ケシ科エオメコン属、中国原産の宿根草(多年草)です。
snow poppyの英名を持ち、花は白い4弁花。


日陰のやや湿った場所を好み、
生命力が強く、地下茎を伸ばしてどんどん増えます。

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イチリンソウ、ニリンソウ

2018-04-21 20:00:04 | 花,植物
キンポウゲ科イチリンソウ(一輪草)とニリンソウ(二輪草)。
両者とも春の山野に咲く白い花、
スプリング・エフェメラルといわれる植物群の一つです。


ニリンソウ。
桜(ソメイヨシノ)と同じころ、
林縁や藪の中などに白い小さな花をつけます。


ニリンソウの名は一つの茎に二輪の花がつくから。
二輪めは少し遅れて、最初の花より少し小さく控えめに咲きます。


三輪の花がつくこともありますがそれでもニリンソウです。
花弁がなく、白い花弁に見えるのはガク片が変化したもの、
通常は5個ですが、6,7個のものもあるようです。


イチリンソウ。
山地の林縁や草原に生える多年草、
ニリンソウに一週間ほど遅れて咲きだします。


イチリンソウ、
花はニリンソウより大型、
その名のとおり、普通は一つの茎に一輪だけつきます。
ニリンソウと同じく、花弁に見えるのはガク片が変化したものです。


草地の中に咲いたイチリンソウ、
すぐ横にヒメオドリコソウのピンク色の小さな花が咲いていました。


自宅近くの公園のイチリンソウ、
もとは植栽されたものですが
毎年増えています。
何年か後に斜面一面に広がれば見事です。

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