行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

キジムシロなど黄色の花

2024-05-31 20:00:20 | 花,植物
4月10日、
長池公園内の山道を歩いて、
キジムシロなど黄色の花を写しました。


地を這うように茎を伸ばして、
黄色の小花をたくさんつけた草がありました。


キジムシロです。
バラ科キジムシロ属の多年草、
明るい雑木林の林床など、日当たりのよい山野に見られます。
春4月、花茎を多数伸ばして、黄色の5弁花を一斉につけます。


キジムシロの茎は赤紫色、粗い毛が見られます。
写真ではうまく写せていませんが、
葉は奇数羽状複葉で普通5~7枚、先端の小葉3枚が大きくなります。


花後の葉が放射状に展開し、
その株姿をキジが休むムシロに例えたのが名の由来。


これはミツバチツグリのようです。
花はキジムシロとよく似ていて、花での区別は難しいのですが、
キジムシロが5~9個の小葉の奇数羽状複葉であるのに対し、
ミツバツチグリは小葉が3個、小葉の鋸歯がキジムシロよりやや粗くなります。


ヘビイチゴの花もありました。
上の両者に比べると5弁の花弁間に隙間が見られます。
小葉は3個。


低木に淡黄色の花がたくさんついていました。
メギ科メギ属メギです。
春4月、新芽が伸びるのとほぼ同じに、
カップ形の花を下向きに咲かせます。


山道にタマノカンアオイ。
葉をめくると花が4つ、土の上に顔を出していました。
タマノカンアオイ(多摩の寒葵)、
ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑の多年草です。
関東地方西南部の丘陵や低山の林内に見られます。
名は東京都の多摩丘陵で発見されたことに由来します。
花期は3〜4月。
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ヤマブキ、シロヤマブキ、ダイオウグミ

2024-05-30 20:00:02 | 花,植物
4月初旬、
木の花、草の花、いろいろと春の花が咲き始めます。
その中でもヤマブキ、風に揺れる黄色の花に春を感じます。


4月2日の散歩道で
ヤマブキが咲きはじめていました。
新緑に鮮やかな黄色がよく映えます。
バラ科ヤマブキ属の落葉低木、一属一種の植物です。


4月10日の公園の林縁にて。
垂れ下がり、弓なりに伸びた枝に付いた黄色が
春風に揺れていました。


木の幹を借りてヤマブキの花、
黄色がまぶしい春の景色です。


丈夫で育てやすくて花も葉も美しく、
庭木としてもよく使われるヤマブキますが、
山野で風に揺れる姿が野趣味もあり素敵です。


4月上旬、
ヤマブキより少し遅れて
公園のシロヤマブキが花を開いていました。


シロヤマブキはバラ科シロヤマブキ属の落葉低木。
ヤマブキとは別属、ヤマブキの白花ではありません。
ヤマブキが5弁に対し、シロヤマブキは4弁の花、
花や葉の様子がかなり異なります。


やはり4月上旬の公園道にトウグミ(唐茱萸)の花。
別名はナツグミ、
果実の大きい栽培品種をダイオウグミ(ビックリグミ)と呼ぶようです。
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いずれもキンポウゲ科

2024-05-29 20:00:35 | 花,植物
望遠マクロを持って雨上がりの山道へ(4/12)、
いずれもキンポウゲ科、
ニリンソウ、セリバヒエンソウ、ヒメウズが咲いていました。


山の遊歩道横に、
雨に洗われてニリンソウ(二輪草)の花。
白い花がより白く映ります。


キンウポウゲ科イチリンソウ属ニリンソウ。
春の野山を代表する植物です。
1本の茎から花が二輪、寄り添って咲く姿から二輪草の名があります。


山の草原にキンポウゲ科セリバヒエンソウ。
淡紫色の花そして細かい切れ込みのある淡緑色の葉、
まるで春の山野草のような雰囲気があります。


実は中国原産の越年草、
園芸用として持ち込まれたものが逸出し、帰化化しています。
少し日陰気味の草地や林縁によく見られます。


葉が芹に似て、距を伸ばした花を燕の飛んでいる姿に見立てて、
芹葉飛燕草(セリバヒエンソウ)、名前も凝っています。


公園道にヒメウズ(姫烏頭)が花をつけていました。
花期は3~5月、まばらに枝を伸ばし、
先端に白い4~5mmほどの小さな花をつけます。
人家周辺から山間部まで広く見られる植物との記載があります。


キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草。
オダマキ属に含められることもあり、
うつむきに咲く花は趣があり、ややオダマキ(苧環)に似ます。
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シラユキゲシとシャガ

2024-05-28 20:00:45 | 花,植物
4月初旬、
公園山地にシラユキゲシ、林縁道にシャガを写しました。


シラユキゲシ(白雪芥子)。
中国原産、ケシ科シラユキゲシ属の多年草です。


主に地中を横に走る根茎で増え、
山地の日陰などに群生しています。
繁殖力が強く、けっこうな勢いで増え、帰化化しています。


花期は4〜5月、
白雪の名のように花は真っ白で美しい。
直径3〜4cmほどの4弁花です。


丘陵の林縁道、
3月下旬からシャガ(射干)が花をつけ始めていました。
アヤメ科アヤメ属の多年草、
これも中国原産でかなり古くに日本に入ってきた帰化植物です。


シャガは人家近くの森林の木陰など、
やや湿ったところを好み、群生します。
開期は4~5月ごろ、白っぽいアヤメに似た花をつけます。
三倍体のため種子が発生しないシャガ、地下茎で増殖します。
花が美しいので、分布の拡大は人為的に行われたと考えられます。


したがって、日本に存在する全てのシャガは同一の遺伝子、
どこで写した花も、花弁の模様が全く同じに見えます。


花弁の模様、濃い紫とオレンジ色の組み合わせが見事です。
ヤブキリの幼虫がその美しい模様に引きよせられたようにとまっていました。

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キランソウ、ジュウニヒトエ

2024-05-27 20:00:52 | 花,植物
昨日に続いて3月下旬~4月初旬に写したシソ科の花を。
キランソウとジュウニヒトエを並べて見ました。


3月29日の散歩道、
地表を這うように茎を伸ばして、
キランソウが濃紫色の花をいくつか咲かせていました。


キランソウ(金瘡小草)はシソ科キランソウ属の多年草、
草全体がロゼット状に広がり、
春、茎の先端近くの葉の付け根に唇形の小花をつけます。
古くから薬草として幅広い効能が認められており、
イシャイラズ、イシャゴロシの異名があります。
また、金瘡小草の金瘡とは刀傷のこと、特に切り傷や腫れ物に効果があるようです。


石垣の割れ目に根を伸ばして、キランソウが貼りついて咲いていました(4/10)。
地面に張り付くように放射状に広がるこんな様から、
ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)の別名もあります。


葉がキランソウに少し似ていますが、
3月29日撮影のジュウニヒトエ(十二単)です。
落葉の中から花茎を少し見せていました。


ジュウニヒトエはシソ科キランソウ属の多年草。
4月10日、花茎が伸び、淡紫白色の唇形の花が開いていました。


これも4月10日。
4本の花茎が直立した大型の個体がありました。
直立した花茎には5~10段の段々に花穂がつき、
そこに輪生して小花をたくさん咲かせます。
ジュウニヒトエの名はこのように花が重なって咲く様子を
女官が着用する十二単に見立てたもの。


キランソウとジュウニヒトエの両者間の自然交雑種を
ジュウニキランソウと呼びます。
両種の中間的な形態となりますが、
ジュ ウニヒトエに近いものからキランソウに近いものまで様々あります。
野原でみつけたこの個体、直立し、花は濃紫色です。
一瞬ジュウニキランソウかと思いましたが------
野に逸出したセイヨウジュウニヒトエです。

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ラショウモンカズラ、カキドオシ

2024-05-26 20:00:45 | 花,植物
4月初旬、
山地の草原にラショウモンカズラとカキドオシが
いずれも唇形の花をつけていました。
両者ともシソ科の多年草です。


4月2日、山地の斜面に
早くもラショウモンカズラ(羅生門葛)が紫色の花をつけていました。
シソ科ラショウモンカズラ属の多年草で、
山地の林内のやや湿った場所に自生します。


花期は4~5月、
花は唇形の鮮やかな紫色で、段になってつきます。
花冠は長さ4~5cmで上唇は短く2裂し、
下唇は3裂し、白地に濃紫色の模様が見られます。
花の付け根には包葉があり、下のものほど大きく、上にゆくほど小さくなります。


萼は長さ1cm強の筒状で花より濃色の赤褐色。
名にどこか恐ろしさを覚えますが、それもそのはず、
この細長い花を渡辺綱が羅生門で切り落とした鬼女の腕に見立ててつけられたとのことです。


やはり4月初旬、
山地の草原、朽ち落葉の中から、
カキドオシ(垣通し)が茎を伸ばし、花をつけていました。
シソ科カキドオシ属の多年草です。


花期は4月ごろで、
原野の草地、野原、道端などにふつうに見られる草の花です。
花は淡紅紫色で2cmほどの唇形で内面に濃紅紫色の斑点があり、
葉のつけ根に1~3個が並んでつきます。


葉は対生して丸い腎臓形、
この葉の形からレンセンソウ(連銭草)、
また、小児の「癇の虫」の薬草であるころからカントリソウ(癇取り草)の別名があります。


湿地の仕切りにカキドオシが数本並んで茎を伸ばし、
花をつけていました。
まだ茎を出したばかりなのか、花と葉が同じほどの大きさです。
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山道で小さな花たち

2024-05-25 20:00:38 | 花,植物
4月6日、
城山公園の山の木陰道に小さな花を写しました。


山の木陰にヒトリシズカ(一人静)の花序と葉が顔を出していました。
ヒトリシズカはセンリョウ科チャラン属、
あまり聞きなれない属種の多年草です。
ヒトリシズカの名はこの白い花穂を静御前の舞う姿にたとえたそうです。


対生する葉を十字形に広げ、
密に花をつけた穂状花序を1本頂生します。
この花には花弁と萼がなく、
白く糸状に伸びたものは葯隔と呼ばれる雄しべの組織だそうです。


湿った草地に小さな白いスミレが何本かまとまって花をつけていました。
ツボスミレ(壺菫)、別名ニョイスミレとも呼ばれるスミレの仲間です。


別名はニョイスミレ。
花は白色でやや小型、唇弁の紫色のすじが目立ちます。
花期は4~5月、スミレとしては遅い。


昨年レンプクソウ(連福草)が数本咲いていた管理地の草地、
今年は一茎だけ花を見つけました。
レンプクソウ科レンプクソウ属の多年草、
ゴリンバナ(五輪花)の別名があるように
10cmほどの茎先に花が5個固まって付く珍しい花の付き方をします。


山道にハナイカダ、
葉の葉脈に蕾をたくさんつけていました。
雌雄異株の落葉低木、一つの葉に複数の蕾、これは雄株の葉、雄花です。


山道にニリンソウ(二輪草)の群落、
植栽されたものから増えているようで小さな群落がいくつかでき、
花をつけていました。

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カリン、ハナモモ、ハナカイドウ

2024-05-24 20:00:13 | 花,植物
4月7日の散歩道で、
カリン、ハナモモそしてハナカイドウと
バラ科の紅い木の花を写していました。


自宅近く、
街路のカリンがたくさんの紅い花をつけていました。


カリン(花梨)、
中国原産、バラ科カリン属の落葉高木です。
4月初旬ころ、新葉とともに淡紅色や白色の5弁花を咲かせます。
可憐な小さな花です。


秋、10~11月ごろ、
熟すと黄色の長さ10 - 15 cmほどの倒卵形のナシ状果がつきます


中央公園の花壇に紅、桃、白のハナモモが咲き、
多くの人が寄り道、ハナモモの下を通り抜けていきます。


体育館との建物を背景にピンク色のハナモモ。
ハナモモ(花桃)はバラ科モモ属の耐寒性落葉低木、
花を観賞するために改良されたモモ、
花つきがよく、紅、桃、白などの花色があり、庭木などによく利用されます。


公園の競技場周囲のソメイヨシノ桜も見頃となっていました。
この日は日曜日、老若男女、多くの人が公園を散歩していました。


公園道に盛りを少し過ぎて、
ハナカイドウ(花海棠)が咲いていました。
バラ科リンゴ属の落葉高木です。
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桜と梨の花まつり

2024-05-23 20:00:39 | 花,植物
今年は桜の開花が遅く、
ここ多摩地方でのは満開は4月10日近くだったようです。


4月6日の土曜日、
そろそろ見頃になっているだろうと、
三沢川沿いに桜を見に行きました。


今年の「三沢川桜・梨の花まつり」は一週前の3月30、31日でした。
数年前までは、4月一週に行われていましたが、
近年桜の開花が早くなり、毎年散り桜になるので、
今年は一週早めて3月にしたようですが、逆に早過ぎた結果となりました。
桜祭り、桜旅行の予定をたてるのは難しい。


この日は花まつりも終わり、
今にも降り出しそうな曇天日でしたが、
たくさんの人がほぼ満開に近い花を見に来ていました。
見回りでしょうか、真っ赤な消防車が花の中を通り抜けていきました。


ここからの枝ぶり、咲き具合が一番見事でした。
曇天であることもあり、WBを曇りにして撮影しました。
花色に赤味が加わります。


試しにWBをオートにして見ました。
花色が明らかに白く映ります。
どちらがいいかは好みでしょうか。


道路を挟んで、梨畑。
WBオートで梨と桜の花をコラボレーション。
毎年、桜が満開になる頃に咲き出す梨の花です。


梨の徒長枝の花と桜と市役所。
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ミツバアケビとアケビ

2024-05-22 20:00:07 | 花,植物
4月初旬、
ミツバアケビとアケビが花を付けていました。


4月4日、
自然公園の林縁道にミツバアケビが雌雄の花をつけていました。
アケビ科アケビ属、山野の藪地などに自生する落葉性つる性木本、
複葉の小葉が3枚であるところからミツバアケビ(三葉木通)の名があります。
果実は甘くて美味、秋の味覚として親しまれています。


花期は4月で若葉の展開と同時に花をつけます。
新葉のわきから総状花序を出し、
花序の先のほうに複数の小型の雄花をつけ、
基部には雄花よりやや大きな雌花を1~3個つけます。
雌雄同株、異花の植物になります。


花色は雄花、雌花ともに暗紫色。
雄花は径4~5mmほど、花弁状の萼片が反り返り、6本の雄しべが球状に集まり咲きます。
雌花は径15 mmほど、花弁状の萼片が3枚あり、中心部に円柱形の雌しべが3~6本つきます。


4月10日、アケビも花をつけていました。
アケビ科アケビ属の落葉性つる性木本、
ミツバアケビに比べると、生育環境が多少狭いようですが、山野に自生します。
葉は同じく複葉、しかし小葉が5枚、掌形に広がります。


花期は4月ですが、ミツバアケビより若干遅いように思います。
葉の展開後に短枝の基部から総状花序を下垂させ、
花序の基部に雌花を数個、その先に雌花より小さな雄花を多数つけます。
雌雄同株異花は同じですが、
ミツバアケビより雄花、雌花ともに少し大きめのアケビです。


上記のものは雌花が紫色で雄花がクリーム色でしたが、
雌花、雄花ともに紫色のアケビも咲いていました。
アケビの雌花、中央部にバナナの果実のような雌しべが放射状につくのが特徴です。


紫色の雄花を拡大。
雄花の中央部には6本の雄しべがまとまり房状につきます。
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