行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

山のハグロトンボ

2010-08-31 22:13:56 | 昆虫




水辺から200mほど離れた山の中に,ハグロトンボを見つけました。
木から木へふわふわとゆっくりと飛び遊んでいます。
ハグロトンボはカワトンボ科,
山にカワトンホ?,これはハグロトンボではないかもしれないと思いましたが,
やはりハグロトンボのようです。
カワトンボ科といわれますが,川から離れた場所にも生息するようです。

ハグロトンボが翅を広げているところ,
しかも,このトンボは2つの翅を別々に動かすようです,
翅がクロスして,プロペラのようになっているところが撮れました(写真上)。

かよわげに羽黒蜻蛉や森の中
ふわふらり森に極楽蜻蛉かな
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臭木(クサギ)

2010-08-30 21:28:58 | 花,植物




すぐ下を貨物専用線である武蔵野西線の線路が通る崖に,
どこかで目にしたことのある木の花が咲いていました。
山野の木の花でしょう,家の庭では見た事はない花です。
何の木であるか名前はわかりませんが,写真を撮ってみました(8/29)。

それからしばらく,ふとさっきの木の花は
臭木(クサギ)という名が頭に浮かんできました。
さっそく家に帰り,臭木を調べて見ましたら,さっき撮った写真の花にそっくりです。
多分,本かなにかで見た臭木の名と花のイメージが
脳のどこかにインプットされていたのでしょう。
それがなにかの拍子に引き出されたのではと思っています。
このごろめっきり記憶力の衰えた脳ですが,
まだこんな力も残っているようで,少し感激です。

臭木は日当たりのよい原野に見られるクマツヅラ科の落葉小高木,
葉に悪臭があるのでこの名があります。
8月ごろ,淡紅色の萼と白花のコントラストの
臭木の名からはイメージできないきれいな花を咲かせます。

崖下の線路に散るは臭木かな
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夏のカルガモ一家

2010-08-29 20:57:44 | 



多摩ニュータウンに隣接した稲城市上谷戸地区,
今も里山の原風景が残されている地域です。
そこに小さな川,上谷戸川が流れています。
20~30年ほど前までは,今,多摩ニュータウン若葉台地区の
高層住宅が建ち並ぶあたりは一面の雑木林,
そこの湧き水を水源としていた小川でした。
自然の蛍なども生息していたようです。
今は,上流に作られた公園の地下に若葉台地区の雨水を貯め,
それをろ過し,少しずつ流して水源にする川に生まれ変わっているそうです。
蛍も川の渕で養殖して育てられており,
毎年6月の「蛍の夕べ」にあわせて放流されています。
そのうち,また蛍が自然発生する川として蘇るかもしれません。

ピクニックでしょうか,それとも新天地を求めての移動でしょうか,
そんな上谷戸川をカルガモの一家と思われる7匹の集団が
上流へ上流へと泳ぎ,歩みを進めていました。
小さな沢にかかると,親鳥に見習って順番に登って行きます。
その姿がとても可愛らしく,微笑ましく写りました。

写真上(8/21)は,沢を登り終り,隊列を作って泳ぐカルガモ一家,
子ガモもこの時期になると育って,親鳥と変わらない大きさです。
写真下,上流では子供たちがザリガニ釣りをして,騒いでいます。
これより先に進むべきか協議しているようでした。
羽にきれいな青が見えているのが,親鳥だと思います。

子鴨らが腰をふりふり沢登り
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お化け百合

2010-08-28 22:54:31 | 花,植物


道端の野にとんでもない百合を見つけました(8/21)。
シンテッポウユリ(8/19掲載)と思われますが,
一本の茎に30を超える白百合がびっしりと咲きそろっています。
大輪の一つ一つは美しい白百合ですが,
こうも密集して,たくさんあると美しいというより,滑稽さを覚えます。
お化け百合と命名しました。

茎をみると,扁平であり,厚さ1cm,幅3,4cmほどの細い板状です。
以前,コウゾリナという雑草にこんな茎を見つけ,驚いたことがあります。
植物に時々出現する姿なのかもしれません。
そのコウゾリナも一本の茎に正常なものに比べ,
多くの花をつけていました。

たくさんの花に水分等の栄養を根から運ぶためにも,
物理的に支えるためにも太い,しっかりした茎が必要になります。
丸太のように太い円柱の茎がよいのでしょうが,
短期間で形成される草茎ではそこまで成長することは難しく,
このように扁平な姿になったものと思います。
いずれにしてもなぜこんな姿の百合が出現するのか興味のあるところです。

一茎に花の数十お化け百合
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ルドベキア・タカオ

2010-08-27 23:34:34 | 花,植物


ルドベキアと呼ばれる花はたくさんあるようです。
ルドベキアはキク科オオハンゴンソウ属植物の総称,
正確にはどの花にもルドベキア○○と下に判別名が付けられます。
写真のルドベキア・タカオもその一つ,
真夏の暑い時期,黄色の舌状花に中心の黒目が特徴の小さな花を
たくさん咲かせます。
毎年同じ場所に花が見られること,
また,写真の姿から想像すると多年草と思われます。

昔からトウゴウギクと呼ばれているキク科の花があるそうです。
ネットの写真で見るとルドベキア・タカオにそっくりです。
多分,同一のものだろうと思います。
トウゴウギクは明治時代,東郷平八郎が
イギリスより種を持ち帰り育てたので,トウゴウギクの名があるそうです。

ルドベキアの仲間は,もともとは北アメリカの自生植物,
それが観賞用に持ち込まれ,園芸用に改良されたもの,
あるいは野に繁殖して,野生化したもの,いろいろあるようです。

もっとも代表的なルドベキアがオオハンゴンソウ,明治時代に渡来しており,
日本在来の反魂草(ハンゴンソウ,キク科キオン属)に花が似ていて大きいので,
大反魂草と名前が付けられました。
それが,いまや,各地の野に繁殖して,特定外来生物に指定されています。
キヌガサギクの名もあるアラゲハンゴンソウ(写真下)も半ば野生化しており,
よく見られるルドベキアです。

夏の野に黄色氾濫ルドベキア
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小さなカンナ

2010-08-26 22:17:04 | 花,植物



カンナというと赤,黄色の原色の花,高い草丈を想像します。
昔は夏休みになると校庭,駅,道端などに必ず大きな赤いカンナがありました。

道端の花壇に50cmほどの丈の
渋い赤茶色の小さなカンナを見つけました。
小さなカンナは時々見ますが,
こんな赤茶色のカンナは初めて見た気がします。
小さいけれどシックで大人色のカンナです。
最近は品種改良されいろいろなカンナが出回っているようです。

昔見た赤いカンナを探してみましたが,
いかにも暑そうに思えるからでしょうか,
特に今年の夏には適さないと思われ,見ることができませんでした。
写真下はやっと見つけた大きなカンナ,黄色のカンナです。

下界なる赤いカンナの炎えにけり
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初雪草(ハツユキソウ)

2010-08-25 22:20:30 | 花,植物


初雪草の葉が真っ白となり,初雪を過ぎ冠雪草となっていました(写真上,8/21)。
よく見ると小さな白い花も咲いていますが,
葉の白さに負け存在感がまるでありません。

写真下はまだ初雪の白さの初雪草ですが,ちょうど草の真ん中に,
存在感のある紫の花の蕾が今にも咲きそうです。
初雪草の花は小さな白い花であったはず,
これはと思いましたが,朝顔の蔓がそばにありした。
朝顔の花がちょうど初雪草の中にすっぽりと収まっていたようです。

ハツユキソウは北米原産のトウダイグサ科の一年草,
ポインセチアの仲間であり,ポインセチアと同じく葉を鑑賞する植物なのでしょう,
初雪が積もるように葉の縁が白くなるので初雪草の名前があります。
別名に峰の雪という日本酒のような名があります。

酷暑中白さ増しけり初雪草
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屁糞葛(ヘクソカズラ)

2010-08-24 22:05:09 | 花,植物




屁糞葛(ヘクソカズラ),たいへんな名前をつけられたものです。
花や葉は名前とは違い形も色合いもきれいであり,
野を歩いて見つけると毎年レンズを向けてみたくなります。
今年も8月になり,その屁糞葛があちらこちらで花を開き始めました。
日本各地に分布するアカネ科の蔓性多年生草本,
いわゆる雑草の花であり,野の至る所に観察できます。
この実が生け花の素材になることもあり,
ヘクソカズラではあまりにもかわいそうということで,サオトメバナ(早乙女花),
花の形がお灸に似ているので,ヤイトバナ(灸花)の別名が付けられています。

屁糞葛の名の由来は,この草を折ったりすると悪臭を発生するからです。
一説によるとこの悪臭は動物に食べられたり,
折られたりするのを防ぐための自己防衛手段であるそうです。
スカンクは動物ですが,スカンクが出すガスと同じ目的といえます。
悪臭のもとはこの植物に含まれているイオウ化合物が
分解して発生するメルカプタンと書かれていました。
メルカプタンは化学実験で何回か使ったことがありますが,
それはたいへんなにおいを発生する化学物質です。
アンモニア,硫化水素とともに三大悪臭とされていますが,
その中でも一番強烈なのがメルカプタンです。
ちなみにスカンクのガスの主成分も(ブチル)メルカプタンとのことです。

ものは試しと,この蔓を折り,葉を手で揉んでみました。
おそるおそるにおいを嗅いでみましたが,
多少のにおいはあるものの,期待?に反して,
それほど強烈なにおいは感じませんでした。
草の青臭さのほうが勝っているように思えます。
屁糞葛が進化いや退化?して,昔に比べにおいが弱くなっているのでしようか。

この匂い屁糞葛の名に足らず
石垣に垂れて生かされ灸花
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ポーチュラカ

2010-08-23 22:09:38 | 花,植物



立秋を過ぎてかなり経ちますが,毎日,本当に暑い日が続きます。
草木もこの暑さにまいっているのでしょう,
げんなりとうなだれています。
そんな中,ポーチュラカが元気に花を咲かせ続けています。
スベリヒユ科,ブラジル原産のこの植物,
強健で,暑ければ暑いほどよく繁り,元気に咲くそうです。

夏の暑い盛りが似合うブラジル発祥の祭りカーニバル,
そのカーニバルでのエネルギッシュなサンバのリズムと踊り,
踊り子の色とりどりの衣装,
ポーチュラカを見ていて,そんなカーニバルのサンバダンスを連想しました。
日本でも,東京浅草で「浅草サンバカーニバル」が
毎年夏の終りに開催されます。
今年は東京スカイツリーを背景に踊る場面が
テレビのニュースなどでとりあげられるような気がします。
今年は8月29日,第30回目の大会になるそうです。

街炎えて踊るサンバやポーチュラカ
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雀いろいろ

2010-08-22 19:16:30 | 




小鳥の写真でもと思い,望遠レンズを抱え,野を歩いてみましたが,
鳴声はするものの夏は樹の高いところにいるのか,
繁った枝葉に隠れているのか,鳥の姿は一向に確認できません。
鶯がすぐ目の前の樹で美声を発しているのは確かなのですが,
見つけることができません。

姿が確認できたのは雀,烏,鵯に雉鳩,
そして,川にいるカルガモとハクセキレイの姿ばかりです。
そんなわけで,夏雀の写真を撮ってみました。
まずは,川沿いの遊歩道に飾られていた金属オブジェの雀(写真上)。
銀色のオブジェでしたが,白黒写真のようでなにか異質なおもしろさがあります。
オブジェの雀は愛らしい,絵で見る雀の顔をしていますが,
実際の雀はそんな愛らしい顔をしていないようです。
写真中,まるで寝起きのような姿,顔をしています。
写真下,川沿いの笹にとまった雀,実際はこんな顔をしているようです。

声あれど姿は見えず夏小鳥
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