行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

オカタツナミソウ

2019-05-31 20:00:54 | 花,植物
5月も中頃、
多摩丘陵の山道のあちらこちらに
オカタツナミソウが咲きだします。
花の青色、葉の緑ともにすてきな丘陵道の初夏の花です。


オカタツナミソウ、
シソ科タツナミソウ属の多年草。
散歩道の城山公園の山陰に見つけた咲きはじめの花、
まだ蕾がいくつも残っていました(5/10)。


こちらも城山公園の散歩道、
日が入る林縁に花をつけていました。
丘陵地の木陰によく生えるオカタツナミソウです。


このオカタツナミソウ、花の青色が濃く、
花筒まで色がついています(5/13、長池公園)。
美しい青紫色です。


稲城南山の上り道の崖斜面にもオカタツナミソウが群生していました(5/16)。
ここの花も色濃く、きれいな青紫色です。
ただ葉は黄緑色、他の場所で見たものより淡い緑に見えます。
生える場所によって、花、葉ともに色が微妙に違っています。


オカタツナミソウ、
他のタツナミソウと違って、
茎の先にほぼ同じ高さの花穂を密に出し、
葉が茎の先端近くまであります。


花が散り始めのオカタツナミソウ。
6月には花が見られなくなります。

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ユキノシタとハルユキノシタ

2019-05-30 20:00:03 | 花,植物
城山公園の北斜面、
ユキノシタとハルユキノシタの花がすぐ近くに咲いていました(5/24)。


ユキノシタ(雪の下)。
ユキノシタ科ユキノシタ属、
湿った半日陰地の岩場などに自生する常緑の多年草、
開花期は5-7月頃、高さ20-50 cmの花茎を出し、多数の花をつけます。


5弁花、上の3枚は約3-4 mmと小さく、
濃紅色の斑点があり、基部には濃黄色の斑点が見られます。
下の2枚は上3枚に比べると大きく、約15-20 mmの細長い白色、
小さな花ですが美しい花です。


上記のように普通は上3枚、下2枚の5弁花ですが
上下とも2枚の4弁花19を見つけました。


ハルユキノシタ。
花期は4~5月、ユキノシタより若干早いとされています。
ユキノシタと同時に咲いていてもおかしくはないようです。
上3枚の小さな花びらの斑点が黄色であるのがユキノシタとは異なります。


ハルユキノシタもユキノシタと同じく、
上3枚、下2枚の5弁花が普通ですが
この花、上下とも3枚の6弁花です。


3日後に同じハルユキノシタを写して見ました。
他の花は5弁花、この花だけが6弁に咲いたようです。
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キショウブとカキツバタ

2019-05-29 20:00:51 | 花,植物
キショウブとカキツバタ、
アヤメと同じ頃、5月中旬に咲く、
水辺を彩る美しい花です。


キショウブ(黄菖蒲)
アヤメ科アヤメ属の多年草、
西アジアからヨーロッパの原産、
明治時代に観賞用に持ち込まれた帰化植物です。


ハナショウブには黄色系の花がないため、
また花が美しいこともあり、
公園の水辺などによく植えられ、重宝されていました。


しかし繁殖力が強く、
全国的に水辺や湿地を中心に野生化し、拡散しているようです。
ここ、親水公園の水辺でも年々増えていくのが分かります。


ハナショウブやカキツバタと違って、
林縁など、湿地以外の場所にもよく生育するキショウブです。
現在「生態系被害防止外来種」とされ、
在来種との競合・駆逐等のおそれが懸念されています。


5月中頃、カキツバタと同じ頃に花を咲かせるキショウブです。
ハナショウブより一月近く早い花です。


アヤメ科アヤメ属カキツバタ。
水辺に、5月の風に乗って咲く青色の花、
清らかさ、美しさを感じます。


一見アヤメに似ますが、
外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部にある
白い斑紋が見分けるポイントです。
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アヤメとイチハツ

2019-05-28 20:00:45 | 花,植物
5月中旬、
今年はアヤメの花をよく見ました。
年をとったせいか、アヤメ、ショウブの類に美しさを覚えます。


アヤメ(文目、菖蒲)。
アヤメ科アヤメ属の多年草です。


山野の草地に自生し、
5月頃に径8cmほどの紫色の花を咲かせます。
外花被片(前面に垂れ下がった花びら)に網目模様があるのが特徴です。


アヤメ(菖蒲)、カキツバタ(杜若)そしてハナショウブ(花菖蒲)、
よく似た花をつけるので見慣れないとなかなか区別が難しい、
いずれもアヤメ属の多年生草本です。


「いずれアヤメかカキツバタ」
いずれも美しく、区別するのが困難なことの例え、
女性の美しさを例えるのによく使われることわざです。


カキツバタやハナショウブが湿地に生えるのに対し、
アヤメは山野の草地、乾いた場所にも自生、群生します。
生息する場所からもカキツバタやハナショウブとは区別が可能なようです。


アヤメではなくイチハツ(一初)です。
やはりアヤメ科アヤメ属の多年草、
古く室町時代に渡来した、中国原産の帰化植物です。
昔は農家の茅葺屋根の棟の上によく植えられていました。


アヤメ属の中ではいち早く咲くのでイチハツとのことですが
実際はシャガより遅く、5月の初旬に咲きます。
花色は藤紫色で外花被片に濃紫色の斑点が散らばるなど、
アヤメとは異なることが分かります。





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紫蘭と白花紫蘭

2019-05-27 20:00:32 | 花,植物
美しい紫色の花をつける紫蘭、
栽培が難しいといわれるラン科植物ですが
この紫蘭は比較的簡単、植えておけばだいたいは育ち、増えるようです。
あちらこちらでよく見る花です。


紫蘭、ラン科シラン属の宿根草、
ラン科植物には珍しく、丈夫で繁殖力も強く、
4~5月、いろんな場所を紫色に染めます。


美しい紫色の花、
思いつくとレンズを向けて見ます。


古くから庭やその周囲に植栽されており、
こぼれダネでも比較的簡単に増える植物のようです。
元が野生なのかそれとも植栽から広がったのか
まだよくわからない植物だそうです。
群生しているのもよく見かけます。


池の岩、おもしろい場所に紫蘭が花をつけていました。
近くに紫蘭が植えられていますので、
そこから種が飛んだものと思われます。
池の水との組み合わせも似あいます。


白花ですがこれも紫蘭、
白花シランというそうです。
白花で唇の部分がほんのりピンク色、
クチベニシランと呼ばれるものもあります。
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スイカズラとテイカカズラ

2019-05-26 20:00:39 | 花,植物
よい香りを放ち、
花色が白色から黄色に変わる蔓性の木本、
共通点の多いスイカズラとテイカカズラです。
いずれも5月中旬に花を咲かせていました。


スイカズラ科スイカズラ。
アカメガシワの紅い新葉と並び、
スイカズラが早くも咲きはじめていました(5/9)。
咲きはじめの花は白色です。


道端や林縁など、やや湿り気のある場所に生育する蔓性木本。
咲きはじめの花は白色ですがやがて黄色に変化します。
その花色から金銀花、
また冬でも葉が残るのでニンドウ(忍冬)の名があります。


花は筒形で先端が上下に大きく裂け、
雄蕊、雌蕊ともに暴れて、花の外に飛び出します。
そのせいで花に表情、個性があり、どこか人の顔のようにも見えます。
白いお嬢さんが二人、おしゃべりをしています。


こちらは黄色い人が二人、
「ねえあんたゆっくり歩いてよ」というところでしょうか。


キョウチクトウ科テイカカズラ。
他の木に絡まり蔓を伸ばし、
花をたくさんつけていました(5/18)。


けっこうな高木ですが、
幹の根本から天辺までテイカカズラで覆い尽くされています。
山野に自生し、
岩や木に絡まり這い上がり広がるテイカカズラです。


花の咲きはじめは白色、やがて淡黄色に変化します。
丈夫で花の香りがよく、
江戸時代から庭木や生垣としてもよく用いられています。

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タニウツギ、ハコネウツギ

2019-05-25 20:00:55 | 花,植物
タニウツギとハコネウツギ、
スイカズラ科のウツギの名のある樹木です。
5月、紅色の色彩のある花を咲かせます。


スイカズラ科タニウツギ属タニウツギ。
谷戸の公園の水辺にピンク色の花をたくさんつけていました(5/12)。
ここのタニウツギ、毎年5月の連休が終わる頃が盛りとなります。、


山地に自生していますが、
花色が美しいので、古くから庭園や公園などに植栽もされています。
花期は5-6月、枝の先端か葉腋に散房花序をつけ、
ピンク色、漏斗状の花を多数咲かせます。


落葉低木のタニウツギ、樹高は2-5m、
ほぼマックスになったタニウツギの花の下を
小さな男の子が遊びながら通り過ぎていきました。


この日は日曜日、
池の周囲には何組かの家族連れの姿がありました。
親たちはベンチで話し込み、
子供たちは仲良く走り回っていました。


小さな流れの岸には同じタニウツギ属の
ハコネウツギも花を開いていました。


咲きはじめは白、
咲き進むにつれてピンク色から紅色に変化していきます。


その姿が美しく楽しめる樹木です。
この樹も古くから庭木や公園木などとして利用されているようです。



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野道の野花

2019-05-24 20:00:34 | 花,植物
5月9日、望遠マクロを片手に多摩丘陵の野道を。
ミヤコグサ、紅白のユウゲショウ、ナワシロイチゴそしてヒレハリソウと
草の花を4種を掲載します。


マメ科ミヤコグサ、
道端などによく見られる野草、
4~6月に黄色い花をつける、
花の形が烏帽子(えぼし)に似ているので烏帽子草の別名があります。


茎や葉に毛があることで区別できるとのことですが、
ミヤコグサと外見上はほとんど同じに見えるものに、
帰化種のセイヨウミヤコグサがあります。
写真上、よく見ると茎や葉に毛が確認できるので多分セイヨウミヤコグサ。
最近、日本ではミヤコグサを探すのが難しくなり、
セイヨウミヤコグサに出会うことの方が多くなっているそうです。


ユウゲショウ、
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。
明治時代に観賞用として渡来、
日本各地に野生化し、
5月の声を聞く頃から野原、道端に艶っぽい紅色の花を咲かせます。


ユウゲショウがオシロイバナの別称であり、
混乱するので、アカバナユウゲショウと呼ばれることもあります。
そのアカバナユウゲショウに稀に白花が見られます。


バラ科キイチゴ属ナワシロイチゴ。
他のキイチゴに少し遅れて5月の初め、
淡赤紫色の花を咲かせます。
花びらは完全には開かないようです。
苗代の頃に赤い実が熟すため、この名があります。


ヒレハリソウ。
ムラサキ科ヒレハリソウ属のヨーロッパ原産の多年草、
明治時代に導入され、
食用、薬用、家畜の飼料として栽培されていたものが一部野生化しいます。


英名はコンフリー。
昭和40年代にコンフリーの健康食品が大ブームを起こしましたが
コンフリーを含む食品を摂取して肝障害を起こす例が海外で多数報告され、
2004年に厚生省により、食品としての販売が禁止されています。
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ウマノアシガタ、マツバウンラン、キツネアザミそしてレンゲソウ

2019-05-23 20:00:29 | 花,植物
とても天気のよかった5月5日、
山道にウマノアシガタとマツバウンラン、
そして田んぼ道にはキツネアザミとレンゲソウの花を写しました。


キンポウゲ科ウマノアシガタ。
日当たりのよい山野に生息する多年草、
花期は4~6月、少し盛りを過ぎた花が山の脇道に群生していました。


漢字で書くと「馬の足形」、
変わった名がついています。
黄色の花弁は5枚で光沢があり、
花の真ん中には雄しべと雌しべがたくさん見られます。


枝分かれをした花茎の先に1つずつつく小さな花、
全体をバランスよく写すのはなかなか難しい草です。


ゴマノハグサ科マツバウンラン。
山の入り口に数本がまとまって花をつけていました。
アメリカ原産の帰化植物ですが
そう増えることもなく、花が可憐で美しいので好まれている草です。


写真では見えませんが
下の方につく葉の形が松葉、
花がウンランに似ていることからマツバウンランの名があるそうです。


キク科キツネアザミ属キツネアザミ。
まだ雑草が生えそろう田んぼの中に
一番丈を伸ばして、薄紅紫色の頭花をたくさんつけていました。
花がアザミに似るがアザミではないのでキツネアザミ、
アザミと違って棘はありません。


同じ田んぼにマメ科レンゲソウ(蓮華草)、
ゲンゲ(紫雲英)とも呼ばれます。
昔は多くの田んぼでも種を播いて緑肥としていましたが、
今では見ることが少なくなりました。
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ハクウンボクとエゴノキの花

2019-05-22 20:00:45 | 花,植物
散歩道の緑園にハクウンボクの
白い房状の花が咲きはじめていました(5/2)。
新宿御苑や昭和記念公園で見たことがありますが
こんな近くにあるとは知りませんでした。


エゴノキ科エゴノキ属ハクウンボク、
樹高は6-15mになる落葉広葉の高木です。


5月~6月、
枝先に垂れ下がるように総状花序をだし、
白色の花を20個ほど下向きにつけます。


エゴノキに似た白い花を房状に多数つける姿は、
白雲木(ハクウンボク)という名前にぴったり、
美しい花です。


葉は円形に近い大きな丸葉、
エゴノキの葉とはだいぶ異なります。


4月18日の昭和記念公園にて、
蕾も葉もまだ小さなハクウンボクを写していました。
この時期の木々、2週間でずいぶん様子が変わります。


エゴノキ科エゴノキ、
ハクウンボクに10日ほど遅れて、
あちらこちらで咲きだしていました(5/12)。
下向きに咲く白い可憐な花です。


全国の山野に自生し、庭木としてもよく利用されます。
枝いっぱいに花をつけ、
むせかえるような独特の匂いを発しています。

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