行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ミドリヒョウモン雌雄

2022-10-31 20:00:39 | 花と虫
9月16日、
谷戸里にミドリヒョウモンを写しました。


夏の暑さが和らいでくる9月中旬、
ミドリヒョウモンが里山の平地に姿を現します。


3頭ほどのミドリヒョウモンの雄が縄張りを主張しながら、
元気よく飛び回り、
林縁に植えられたキバナコスモスにときどき吸蜜していました。


他のヒョウモンチョウ(ツマグロヒョウモンを除く)と同様に6月に羽化、
真夏は活動せず涼しい場所で夏眠し、
秋になると再び姿を現します。


秋のヒョウモンチョウ(ツマグロヒョウモンを除く)には
羽化してすぐの新鮮な個体はいなく、
ほとんどは翅に傷みが見られます。


他のヒョウモンチョウとくらべると、
翅のオレンジ色に鮮やかさがなく、
後翅の裏面に白と黄緑色の帯が特徴のミドリヒョウモンです。


谷戸のニラの花に吸蜜するミドリヒョウモンのメス(9/17)。
オスに比べて翅が鈍色、また豹紋(斑点)が大きいのでメスと判別できます。


ツマグロヒョウモン以外のヒョウモンチョウの中では
もっとも広く見られるミドリヒョウモンです。
他の種は今年は見る機会がありませんでした。
全体的に減少していているヒョウモンチョウの仲間です。


交尾中のミドリヒョウモンを見つけました。
オスの方は翅がボロボロです。
幼虫で冬を越し、来年の6月に羽化します。
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9月16日、秋晴れ

2022-10-30 20:00:35 | 風景
9月16日、
久しぶりによい天気になったので長池公園へ、
早くも彼岸花が満開でした。


公園に入ると、長池見附橋の上、
青空に真っ白な綿雲がいくつか浮かんでいました 。
ふわふわやわらかそう、眺めていてほっとする雲です。


里山地区へ。
田んぼでは稲が穂をつけ、
何人もの案山子が久しぶりの日を浴びていました。


その田んぼの一部に赤米が白い花をつけていました。


田んぼ横に早くも彼岸花がほぼ満開になっていました。
計ったようにお彼岸に咲く彼岸花、
今年は少し早い開花です。


レンズは望遠マクロ、露出は少しアンダーにして、
蕊にピントを合わせて真っ赤な彼岸花を。


すると黒いアゲハがやってきました。
しかし、人に気が付いたか、すぐに逃げて行きました。
ナガサキアゲハの雌のようです。
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ツルニンジンの花

2022-10-29 20:00:30 | 花,植物
9月初中旬、
林縁道にツルニンジンが花をつけていました。


長池公園の林道、
ツルニンジンが二つ、三つと咲きはじめていました(9/5)。

暗い
ツルニンジン(蔓人参)は山野の林下に生えるキキョウ科の蔓性多年草。
夏から秋にかけて側枝の先に花をつけ、下向きに開きます。
萼片は大きく、花は釣鐘状で、外側は白く、内側は部分的に赤紫色になります。


薄暗い林の中、
絞りを開放にして、シャッタースピードも遅く、
それでもISOは高くなります。


こちらは稲城南山の麓、菖蒲園に植えられたツルニンジン、
何株か植えられ、どれも花がついていました(9/11)。


蕾がたくさん、これからたくさん花を咲かせます。
キキョウ科の植物、蕾の形がキキョウに似ています。


横を向いた花を探して、花の中を。
花柱が3裂した大きな雌しべが一つ、
花弁の内側にくっついて雄しべが5本見られます。
花弁の写側は赤紫色、この染みのような赤紫色をそばかすに見立てて、
ジイソブ(爺のそばかすの意)の別名が付けられています。
類似種にツルニンジンより花の小さなバアソブがあり、
そこから引用されてた名です。
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赤くなったミヤマアカネと白いツユクサ

2022-10-28 20:00:01 | 花と虫
9月12日の多摩川河川敷にて。


河川敷の草原にミヤマアカネのオスを見つけました。


まだ9月の前半でしたが、
もういい色に紅くなっていました。


翅に褐色の太い帯をもつミヤマアカネ、
成熟したオスは縁紋が赤く、翅を含めた全身が赤くなります。
ミヤマの名がありますが、河川敷など平地でも見られます。


河川敷の水たまり横に早くもヒガンバナの赤色が。


同じく河川敷、ヤナギの根元近くに白色、
白花のツユクサが咲いていました。
時間は正午過ぎ、花は閉じかけていました。


青色のツユクサはよく見ますが、
シロバナツユクサは稀にしか見られないツユクサの品種です。


青色の普通のツユクサを探して見ました。
ツユクサは梅雨草ではなく露草、
6月下旬から花を確認できますが初秋の花になります。
朝に咲き昼過ぎにはしぼんでしまう一日花です。
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ニラの花とホシホウジャク

2022-10-27 20:00:06 | 花と虫
谷戸のニラの花、
ホシホウジャク(星蜂雀)がホバリングしながら吸蜜。
望遠マクロでしっかりピントが合いました。


谷戸の草原に群生したニラの花に
ホシホウジヤクがいました。


ホシホウジャクはスズメガ科の蛾、
翅を広げると茶褐色の地に太い黄褐色の帯が鮮やかです。


このホシホウジャク、
ホバリングしながら花の中に口吻を長く伸ばして吸蜜します。


胴体が太く、その姿はどこかユーモラスで愛嬌があり、
レンズを向けたくなります。
それにしても飛びながら、
その長い口吻を蜜源にぴったりと命中させる技術には感心させられます。


ニラの花にイチモンジセセリもいました。
蛾のように見えますが蝶です。
こちらはしっかりとまって、口吻を長く伸ばして吸蜜していました。


ユウガギクでしょうか、
谷戸道の野菊にもイチモンジセセリが吸蜜していました。


カナムグラの雌花にもイチモンジセセリの姿、
この時期、野のいろんなところに見られるイチモンジセセリです。

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ニラの花にキタテハ夏型と秋型

2022-10-26 20:00:42 | 花と虫
谷戸の草原に花を開き出したニラの群生に
キタテハなどたくさんの蝶が集まっていました(9/8)。
よく見るとキタテハには夏型に秋型が混じっていました。


小さな谷戸の草原、
群生して咲いたニラの花にキタテハが何匹も吸蜜していました。


雌雄なのでしょうか、
なぜか一頭がとまっているところを狙うように、
二頭目がやってきます。
逃げるのもいれば、仲よく並んで、吸蜜しているのもいます。


黄色地に濃褐色紋のキタテハ、
夏に発生する夏型は地色がくすんだ黄色となります。
初秋といってもまだ9月8日、ほとんどが夏型のキタテハでした。


その中に一頭、地色がオレンジ色になっている個体がいました。
秋型のキタテハも発生しているようです。
秋型はこのまま成虫で越冬し、来春に繁殖活動をします。


ベニシジミ、
キタテハ同様、春早くから秋遅くまで目にする蝶です。
しかし、成虫越冬ではなく、幼虫で越冬します。


ヒメアカタテハも吸蜜していました。
春から秋までいますが、
夏の終わりから秋にかけて特に多く見られます。
よく似たアカタテハは成虫越冬の蝶ですが、
この蝶は関東以西の暖かい地域では成虫越冬、
関東などでは幼虫での越冬するようです。


アゲハチョウ(ナミアゲハ)もニラの花にやってきました。
10月の中下旬になると、成虫は姿を消します。
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ニラの花にキタテハ夏型と秋型

2022-10-26 20:00:42 | 花と虫
谷戸の草原に花を開き出したニラの群生に
キタテハなどたくさんの蝶が集まっていました(9/8)。
よく見るとキタテハには夏型に秋型が混じっていました。


小さな谷戸の草原、
群生して咲いたニラの花にキタテハが何匹も吸蜜していました。


雌雄なのでしょうか、
なぜか一頭がとまっているところを狙うように、
二頭目がやってきます。
逃げるのもいれば、仲よく並んで、吸蜜しているのもいます。


黄色地に濃褐色紋のキタテハ、
夏に発生する夏型は地色がくすんだ黄色となります。
初秋といってもまだ9月8日、ほとんどが夏型のキタテハです。


その中に一頭、地色がオレンジ色になっている個体がいました。
秋型のキタテハの発生が始まっているようです。
秋型はこのまま成虫で越冬し、来春に姿を現します。


ベニシジミ、
キタテハ同様、春早くから秋遅くまで目にする蝶です。
しかし、成虫越冬ではなく、幼虫で越冬します。


ヒメアカタテハも吸蜜していました。
春から秋までいますが、
夏の終わりから秋にかけて特に多く見られます。
よく似たアカタテハは成虫越冬の蝶ですが、
この蝶は関東以西の暖かい地域では成虫越冬、
関東などでは幼虫での越冬するようです。


アゲハチョウ(ナミアゲハ)もニラの花にやってきました。
10月の中下旬になると、成虫は姿を消します。
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里谷戸の散歩道にて

2022-10-25 20:00:18 | 花,植物
9月8日の里谷戸散歩、
ネコハギ、ハゼラン、ミゾソバそしてチョウジタデと
初秋の小さな草の花を写しました。


道横の傾斜地にネコハギが花をつけていました。
マメ科の多年生草本、地を這うように茎を長く横に伸ばし、
マメ科らしい小さな花をつけます。
茎や葉など全体に軟らかな毛が目立ちます。


花期は7-9月とあるので、少し遅めの開花でしょうか。
葉腋にほとんど柄のない長さ7-8mmほどの花が2-3個ついていました。
花弁は白く、旗弁の中央基部に1対の紅紫色の斑紋があります。


ちょうど15時ごろ、
ハゼラン(爆蘭)がピンク色の花を開き、
ヤマトシジミが吸蜜していました。


ハゼラン科の多年草、
もともとは明治時代に鑑賞用に導入された植物ですが、
現在は多く野生化しているようです。
午後の2 - 3時間ほどしか開かないので、三時草とも呼ばれています。


谷戸の水田横の湿地に早くもミゾソバが花を開いていました。
タデ科イヌタデ属の一年生草本、
8-10月、水田の溝や用水路、小川などの縁に群生して小さな花を咲かせます。
見た目が蕎麦(ソバ)に似ていることが名の由来。


茎先に小さな花を数個咲かせます。
花は白~紅色で、多くは先端が微かに紅色に色づいています。
他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼。


水田の畔にチョウジタデ(丁子蓼)が花をつけていました。
タデの名が付いていますが、実はアカバナ科、
湿地や休耕田などに生育する一年生草本です。
タゴボウ(田牛蒡)の別名があります。


8 - 10月、葉腋に柄のない径7 - 10mmほどの黄色い花をつけます。
果実は長さ1 - 3cmほど、赤褐色で棒状です。
中に種子がたくさんできます。
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ツルマメ、クズ、ヒヨドリジョウゴ

2022-10-24 20:00:18 | 花,植物
9月8日の谷戸の散歩道に写した、
ツルマメ、クズ、ヒヨドリジョウゴそしてヘクソカズラ、
いずれもつる性草本の花です。


ツルマメ、
マメ科ダイズ属の一年生つる性草本、
別名、ノマメともよばれ、ダイズの原種だそうです。
8 - 9月、葉腋から房状花序を出して、
長さ6mm前後の蝶形をした赤紫色の花を3 - 4個つけます。


つるとなる茎はやや太め、茶褐色の逆毛が密生し、
他の木や草に絡みついて長く伸びます。
葉は互生し、長い柄を持った3枚の小葉からなる複葉です。


秋の七草の一つ、クズ(葛󠄀)の花が咲いていました。
マメ科クズ属のつる性の多年草、
8 - 9月、葉腋から総状花序が立ち上がり、
紅紫色の蝶形の美しい花をつけます。


一方で、つるが他のものに巻きついて10メートル以上に伸び、
駆除が厄介な大型草本でもあります。


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の小さな花を見つけました。
ナス科ナス属のつる性の多年生草本、
他の樹木等に絡み付いて繁殖します。


花期は8-9月、
集散花序に白色で大きく外に反り返った小さな花を多数つけます。
反り返った花の基部に見られる緑色の腺体が特徴的です。
葉はアサガオに似た三裂したものから、
卵状のものまで部位によって大きく変形します。


灌木に覆いかぶさるようにして、
アカネ科ヘクソカズラがたくさんの花をつけていました。
その横には夜に咲いて昼間は閉じてしまうカラスウリの白い花もあります。
ヘクソカズラもカラスウリもつる性の草本です。
たくさんの草木が競い合って伸びる夏、
つる草は他の草木に絡まり効率よく伸び、他の草の上で光合成を充分に行います。
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キツリフネ、オミナエシ、ヤブツルアズキ

2022-10-23 20:46:32 | 花,植物
9月5日の散歩道に写したキツリフネ、オミナエシそしてヤブツルアズキ、
今日は黄色の花を集めて見ました。


ツリフネソウ属キツリフネ(黄吊船)。
7月下旬からぽちぽちと花がありましたが
9月になり、群生のあちらこちらに黄色の花が吊り下がるように咲いていました。


キツリフネの花期は夏から秋、
葉の下から細長い花序を伸ばし、
同属のツリフネソウと同じく、
花弁状の萼と唇形の花びら、距が長く筒状の花が吊り下がってつきます。


ツリフネソウに似ていて花が黄色なのが名前の由来ですが、
ただ、ツリフネソウと異なり、花は葉の下につき、
花の後方の距の先が巻かずに垂れます。


オミナエシ科オミナエシ(女郎花)。
この花も7月下旬ごろから花をつけていましたが、
秋の七草の一つ、9月になり、本格的に黄色くなってきました。


そのオミナエシにダイミョウセセリ。


ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)
マメ科ササゲ属のつる性の一年草です。
8月下旬~9月初旬、原野の草地につるを伸ばして、黄色の花をつけます。


アズキ(小豆)はつる性でありませんが、
ヤブツルアズキはアズキの原種とされています。
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