行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ユキノシタ、ハルユキノシタ

2020-05-31 20:00:26 | 花,植物
公園の山を下りた草地にユキノシタがほぼ満開に咲き、
少し離れた場所にはハルユキノシタがまだ花をつけていました(5/17)。


ユキノシタ(雪の下)。
ユキノシタ科ユキノシタ属の常緑の多年草、
山地の湿った場所に生育しています。


観賞用にも使われ、庭の隅などにもよく姿を見かけます。
イドクサ、コジソウなどの別名を持っています。


開花期は5 - 7月頃、
高さ20 - 50 cmの花茎を出し、円錐花序に多数の白い花を咲かせます。
花はダイモンジソウに似ていて、
花弁は白色で5枚、下の2枚は大きく長楕円形、
上の3枚は下の2枚と比べると極端に小型、
基部が濃黄色で、全体に濃紅色の斑点が見られます。


大写しにした上写真の3つ並んだ真ん中の花、
上の花弁が4枚、全部で6弁花です。
よく数えると雄しべの数は10本、
雌しべの数は1本で、花柱が2本あり基部は黄色い花盤に取り囲まれています。


ハルユキノシタ。
ユキノシタ属の多年草、
花期はユキノシタより1月ほど早く4-5月で、
草丈、花の大きさはユキノシタとさほど違いません。
花弁もユキノシタと同じく白色で5枚、
下部の2弁は白色で長さ10-25mmの長楕円形とこれもユキノシタにほぼ同じ、
上の3弁は広卵形で長さ3-5mmの小型であるところはユキノシタに似ていますが
花弁には濃紅色の斑点はなく、薄く黄色の斑点が2つ3つ見られます。


ハルユキノシタとユキノシタ、
一番見分けやすいのは葉、
ハルユキノシタの葉は、ユキノシタと違って、葉の色が緑、
ユキノシタの葉には白黄班が入ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤と白

2020-05-30 20:00:09 | 花,植物
5月24日の散歩道、
ブラシノキが真っ赤なブラシ状の花をつけていました。
そして、その近くの藪影には真っ白なトキワツユクサの花の群生。


ブラシノキ。
フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木、
オーストラリア原産の樹木です。


ボトルなどを洗う円筒ブラシのような形の花に目を奪われます。
花弁は目立ちませんが、
色づいた花糸が伸び穂状花序を成すのでこんな形になるとのこと。
ピンク、白などもあるようですが、やはり赤が目をひきます。


その赤いブラシノキの近くの陰地に小さな白い草の花。
常緑の多年草、トキワツユクサ(常磐露草)です。
3弁の花弁とたくさんの白い雄しべが特徴の花です。
常緑なので常盤ですが、
花も4月ごろから夏の終わりまで長い間見られます。


そのトキワツユクサの花をWB蛍光灯にしたままで写して見ると、
葉の緑色にはそう変化がありませんが、
花色の白がより鮮明となり、よく映えます。


そこで、何点か写して見ました。
薄暗いところにあるトキワツユクサ、
緑と白がいい感じです。


トキワツユクサ、
ツユクサ科ムラサキツユクサ属、ツユクサの仲間です。
南米原産、
日本へは昭和初期に園芸植物として渡来したが、
現在ではあちらこちらに野生化しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コアジサイ

2020-05-29 20:00:06 | 花,植物
山道にコアジサイの花を写しました。


自宅近くの自然公園の山道に
アジサイ科コアジサイの花を見つけました(5/17)。


比較的暖かい地域の山地に自生するアジサイの仲間、
ここ東京の多摩地区ではアジサイより少し早く、
5月中頃に花が咲くようです。


花をマクロレンズで大写し。
花弁の色はほぼ白色ですが、
花糸が薄青色、上品な淡青色の花に映ります。
好きな花の一つです。


アジサイの仲間は
装飾花(萼片が変化し、雄しべ、雌しべが退化した花)があるのが特徴ですが、
コアジサイは全部本花、装飾花がないのが特徴です。


上の近くで見つけた別の木、
撮影条件もあると思いますが、
花糸が少し濃いのか、花弁にも青色があるのか、
花色が色濃く写っていました。
樹木図鑑には「花色は薄白色ですが一定せず濃淡がさまざまあります」
と書かれています。


南山の散歩道に見つけたコアジサイ(5/14)。
上の自然公園のものは植栽の可能性がありますが
こちらは完全自生もの、まだこんな木も残っていると少し感激しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルガモの母子

2020-05-28 20:00:52 | 
三沢川に今年もカルガモの親子が
可愛らしい姿を見せてくれました。
今日は解説なしで、その微笑ましい姿を6点。


子は6羽、母親について泳ぎの練習。


きれいに2列縦隊、上手にそろっています。


坊やたち、餌は嘴でこうやってすくい獲る獲るのよ。


赤ちゃん鴨はどれも可愛い同じ顔。
ママも美人(美鳥)さんです。


赤ちゃんを見守る母親のやさしい眼、
動物の本能です。


さあ、みんなで泳いでごらん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家の柿の木にて、ヤマガラの親子

2020-05-27 20:00:25 | 
5月初旬、ある日の夕刻、
庭で小鳥の雛らしき可愛らしい鳴き声、
覗いて見るとヤマガラ、雛鳥に親鳥の両方がいます。


すっかり新葉が展開した我が家の柿の木から
ピーピーと小鳥の鳴き声。
巣立ったばかりの雛鳥と思われます。
シジュウカラと思いましたがちょっと違うようです。


枝被りがなく全身の写る場所に雛鳥がもう一羽。
ヤマガラのようです。
我が家の狭庭の柿の木、シジュウカラはよくきますが、
ヤマガラは初めて見ました。


親鳥がどこからかやってきて雛鳥に餌を。
いい場面が撮れました。


少し移動して角度を変えてみると、
親鳥がもう一羽、
父鳥でしょうか、心配そうに雛が餌を摂取するのを見つめていました。

ちょうど、新型コロナウィルスの感染拡大で緊急事態宣言の時、
仕事に行けない父親もそろって公園の芝の上で幼子と遊ぶ姿をあちこちで見ました。
こんな時ではないとなかなか見られないこと、
外出自粛も前向きにとらえればこんな一面もあったようです。


ヤマガラ、
両脚でしっかり木の実などを固定し、
頑丈な嘴で突いて実を砕きます。


母親でしょうか、父親でしょうか、
盛んにコツコツと実を砕いていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンショウヅルとウマノアシガタ

2020-05-26 20:00:06 | 花,植物
5月4日の散歩の山道で、
ハンショウヅルとウマノアシガタの花を見つけました。
両者とも植物の名らしからぬ変わった名です。


山道の崖に半鐘のような形の紅紫色がいくつかぶら下がっていました。
キンポウゲ科センニンソウ属、
ハンショウヅル(半鐘蔓)、これでも花です。


花らしくない質感と形、
この花の形が名の由来です。


花期は5-6月のつる性落葉低木。
葉は長さ4-9 cmの卵形で三出複葉。


キンポウゲ科、
ウマノアシガタ(馬の足形)、これも変わった名です。
何でも根性葉が馬の蹄の形に似ているからとのこと、
植物の名の由来はいろいろあり、難しい。


開いたばかりの花、
咲いてしばらく経ったものと花の様子がかなり違って見えます。


垂れ下がった花をマクロレンズで。
日本以外では朝鮮、中国、台湾に広く分布するキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
日当たりの良い山野に自生しますが、
最近は見ることも少なくなっています。


花弁は5個、黄色で光沢があります。
1cmほどの花が疎らにつくので、写真に複数の花を写すのはけっこう難しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コバノタツナミソウ、オカタツナミソウ、

2020-05-25 20:00:15 | 花,植物
連休明けの散歩道にオカタツナミソウが盛り、
4月下旬に写したコバノタツナミソウと合わせて載せます。


山(丘)の散歩道に濃い紫色の花が開き始めていました(5/4)。
オカタツナミソウです。


今年はコロナで歴史的に類を見ないとんでもない春となりましたが、
植物は普段通り、葉も爽やかな新緑色、春真っ盛りです。


別の場所のオカタツナミソウ(5/12)。
花色も少し薄く、葉も小型で葉脈も浅く見えます。
変異があるようです。


オカタツナミソウ、
シソ科タツナミソウ属の多年草。
日本固有種、宮城県以南~四国に分布、
丘陵地の林縁などによく見られます。


濃い色のオカタツナミソウも咲いていました(5/12)。


コバノタツナミ。
シソ科タツナミソウ属の多年草、
オカノタツナミソウより若干早く、4月下旬には花が咲きます。
タツナミソウの仲間は多く存在するようですが、
どれもよく似ていて、筆者には区別がよくわかりません。
タツナミソウに比べ草丈が小さく、葉もハート形で短いコバノタツナミです。


コバノタツナミの白花。
昔もらって数株植えたものがいまは垣根の下に広がっています。
海岸沿いや丘陵地などに自生していますが、庭草としても植えられています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スイカズラとオダマキ

2020-05-24 20:00:00 | 花,植物
やはり5月の初旬、
GWの頃、野にスイカズラ(忍冬)の花が咲き始めます。


スイカズラ。
スイカズラ科の半常緑のつる性木本。
他の樹木につるを絡ませ伸び、
5月の声を聞くと花をつけます。


別名、忍冬。
花色が白から黄に変化することから金銀花とも呼ばれます。
5月の最初、
蕾が淡いピンク色そして白色、黄色の花がその奥に並んで咲いていました。


その金銀花にアゲハチョウがやってきました。


花は筒形ですが、
花びらが上下に大きく裂け、
雄しべ、雌しべが長く、上下左右に大きくはみ出して、
他に類を見ないユニークな花です。


スイカズラを写していると、
すぐ近くに赤と黄色、下向きに咲く姿の可愛らしい花を見つけました。
オダマキ(苧環)です。


この色のオダマキは最もよく見ます。
キンポウゲ科のオダマキ、
日本原産で高山植物であったミヤマオダマキや
ヨーロッパ原産のセイヨウオダマキを観賞用に
交配、改良した園芸品種が広く出回っていてたくさんの花色、形があるようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タニウツギ、ハコネウツギ

2020-05-23 20:00:06 | 花,植物
タニウツギとハコネウツギ、
いずれもスイカズラ科の落葉小高木、
5月上中旬に彩のある花を咲かせます。


タニウツギ。
日本特産。北海道の西側、本州の東北地方、北陸地方、山陰地方など、
日本海型気候の山地の谷沿いや斜面に多く自生します。


タニウツギ、
花色が美しいため、公園木や庭園などによく植栽されています。
著者の散歩道、5月の声を聞くと淡紅色の漏斗状の花が咲き始めす。


枝の先端か葉腋に散房花序をつけ、多数の花を咲かせます。
花冠の内側より外側が色が濃く、開花しているものより蕾のほうが色濃い。


ハコネウツギ。
海岸沿いの地域に自生しているそうですが、
庭木としても古くから使われてます。
著者の散歩道では、花期はタニウツギより少し遅く、
5月中旬ごろ、3色の花が見られます。


咲き進むにつれて、白からピンク、紅色と
花色が見事に変化していくので、倍楽しめます。


公園道で写した花(5/12)。
見事なきれいな花色です。
多分園芸樹木、名は不詳ですが、スイカズラ科タニウツギの仲間と思われます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルバウツギ、ツクバネウツギ、コゴメウツギ

2020-05-22 20:00:20 | 花,植物
5月の初旬から中旬、
近くの山道に写したウツギの名のつく白い花を3種。


マルバウツギ(丸葉空木)。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木、
ツクシウツギ(筑紫空木)とも呼ばれます。


丸葉の名の由来はウツギよりも葉が丸いことから。
ウツギはまだ蕾でしたが、マルバウツギは若干早く花開いていました。
直径1cmほどの小さな花ですがけっこう美しい。


ツクバネウツギ(衝羽根空木)。
スイカズラ科ら落葉低木、
日当たりのよい山地に自生、
4月下旬からの花、マルバウツギより若干早いように感じます。


花冠は二唇状の鐘状漏斗形、
萼片がプロペラ状に広がり、
ここの真ん中に褐色の果実が付き、
羽根突きの「衝羽根」に似ることが名の由来。


コゴメウツギ。
こちらはバラ科、茎の中が空洞なのでウツギ(空木)、
ウツギの名のある木はいろいろな科にまたがって存在しています。


コゴメウツギ花期はマルバウツギとほぼ同じく5-6月、
今年枝の先端または葉腋から花序軸を伸ばし、
円錐状または散房状の花序に径4-5mmの小さな黄白色の5弁花を多数咲かせます。
小さいですが花弁は形もおもしろく魅力的です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする