行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

トラフシジミ春型、キタテハ夏型

2024-07-20 20:00:37 | 花と虫
5月10日の公園散歩、
花壇の中を歩いていると
セリ科の白い花にシシジミチョウが舞い下りてきました。


下りたあたりに近づいて見ると、
ヤマトシジミより一回り大きなシジミチョウが
「オルレアホワイトレース」の名がある白い花にとまっていました。
春型のトラフシジミです。
全国に生息しますが、数はそう多くなく、
特に市街地では見ることのあまりない蝶です。


翅裏は白~明灰色と灰褐色の縞模様があり、
これがトラフ(虎斑)の名の由来です。
後翅下部にはオレンジ斑と尾状突起も見られ、洒落た翅模様です。


花から花へ移動しますが、
望遠マクでそこそこ近づいてもしばらくは逃げずに写真を撮らせてくれました。
腹部が太いので多分メスの個体です。


翅を広げてくれませんでしたが、
翅表は黒地、オスは中心が青紫色に輝きます。
夏型は7月ごろに発生、名の由来の縞模様が不明瞭になります。


同じ花壇、
キク科の白い花にキタテハが吸蜜していました。
タテハチョウ科の普通によく見られる蝶の一つです。


翅を少し開きました。
翅表の地が薄茶色、5月前半ですが、早くも夏型のキタテハが発生していました。
春型(秋型)の翅表の地はオレンジ色です。

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丘陵の山道にて

2024-07-19 20:00:34 | 花,植物
5月9日の丘陵の山道散歩、
野の草の花がいろいろ咲いていました。


野道にヒレハリソウ(鰭玻璃草)、
薄紫色の花をつけていました。
ムラサキ科のヨーロッパ原産の多年草、
昭和40年代に健康食品コンフリーとして大ブームとなり、
その時、畑地などに植えられたものが畑地周辺や道端などに
一部野生化して残っているようです。


道ばたの草原にアメリカフウロの淡桃色の花がたくさん咲いていました。
北アメリカ原産の帰化植物。
荒れ地などによく見られるフウロソウ科フウロソウ属の雑草です。
同属、種実の形がゲンノショウコとよく似ています。


山の畑に馬鈴薯の花が咲き出していました。
馬鈴薯こと、ジャガイモはナス科ナス属の植物です。
ナスによく似た花はけっこうきれいです。


山道にキク科ニガナの花。
以前は里山環境によく見た多年草ですが、
だんだんと見かけることが少なくなっているように思います。
黄色で5~7弁の舌状花だけの花です。


ウマノアシガタ(馬の足形)が咲き残っていました。
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草、
この草も里山環境の日当たりの良い山野に生える草本、
見る機会がずいぶん少なくなりました、
個体数が減少しています。


山道にキク科キツネアザミが咲いていました。
春田に群生していたものに比べると花色は濃色、
茎も太くしっかりしています。


草本ではなく、木本ですが、
山道のところどころにノイバラ(野茨)が花をつけていました。
黄色の葯が白い花に映えます。


ナワシロイチゴ(苗代苺)も山道に花をつけていました。
バラ科キイチゴ属、草本のように見えますが木本です。
各地に見られ、最もポピュラーといわれるなキイチゴです。
花期は5 月、短く立ち上がる枝の先に散房状に淡紅紫色の5弁花を上向きに数個つけます。
果期は6 ~7月、苗代のころに実が赤く熟します。
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マルバウツギ、コゴメウツギ

2024-07-18 20:00:03 | 花,植物
5月9日、
山道にコゴメウツギとマルバウツギが咲いていました。


山の木陰の藪にマルバウツギ(丸葉空木)の花、
白色がよく目立っていました。


アジサイ科ウツギ属の落葉低木、
葉は楕円形から卵形、同属のウツギに比べて丸みがあります。
これが名の由来です。


5月ごろ、枝先から円錐状の花序を出し、白い花を上向きに多数つけます。
花は直径1.5cmほどの星形、
5枚の花びらの中心に黄色い花盤の輪が見られます。


山道にコゴメウツギ(小米空木)が群生、
どの木も小さな花をたくさんつけていました。


バラ科コゴメウツギ属の落葉低木。
ウツギに似た小さな白い花を米粒に見立てたのが名の由来です。


5月ごろ、枝の先端や葉腋から、総状花序を伸ばし、
径4~5 mmの黄白色の5弁花を多数咲かせます。
雄蕊は10本あり、雌蕊は1個で直立するとのことですが、
花が小さい上に風もあり、うまく写せませんでした。


コゴメウツギの葉は卵形に近く、先が尾状に尖ります。
縁は深く、浅く入り交じって裂け、やや菊の葉に似ます。
この葉の形、いろいろと変化が見られ、おもしろ味を感じます。
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スイカズラとオカタツナミソウ

2024-07-17 20:00:05 | 花と虫
5月9日、
久しぶりに南山まで歩いて見ました。
勾配がきつく感じるようになったのか、足が遠のいていました。


山の上り口の斜面にオカタツナミソウが群生して咲いていました。
日当たりがよいせいか、
ここのオカタツナミソウ、花筒まで青く、
他の場所に生えているものより、全体に花色が鮮明濃色に思えます。


シソ科タツナミソウ属。
タツナミソウの仲間はかたまって咲く花の形を波頭に見立てて「立浪草」。
本種は丘に生えるのでオカタツナミソウ、
一般に花色は淡青紫色です。


山地に入る前の散歩道、
生垣から飛び出してスイカズラ(吸葛)が白と黄色の花をつけていました。
背景に赤と濃緑色を入り、華やかに映りました。
早いもので、もうスイカズラが咲く時期のようです。


山地に入ると、ところどころでスイカズラが咲き出しています。
スイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本、
平地から山野の林縁や道ばたによく見られ、庭木や垣根としても使われます。


ニンドウ(忍冬)あるいはキンギンカ(金銀花)とも呼ばれます。
金銀花の名は、咲きはじめの花は白色(銀)で徐々に黄色(金)に変わるところから。
さらに観察するとつぼみが薄紅色のものも見られ、色の変化が楽しめます。


葉腋から花が2個ずつ並んで咲きます。
この花は咲きはじめ、純白に近い白色です。
雄しべは5個、長く突き出て、いろいろな方向に伸びます。
雌しべは1個でこれも長く突き出て、受粉前は柱頭が丸く緑色です。


花弁は細い筒状、先の方が上下2枚の唇状に分かれます。
上唇は浅く4裂し、下唇はへら状となります。
花には甘い芳香があり、花冠の筒部には甘い蜜があり、虫を誘います。
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小雨の庭先で

2024-07-16 20:00:55 | 花と虫
5月初旬、小雨降る庭先で、
柚子の花と柿の花を写しているとそれぞれに来客が現れました。


散歩に出ようと外に出ましたが、
雨模様、少し様子見をしながら、
今年も咲いた庭の柚子の花にレンズを向けて見ました。


30年近く前に苗をもらった柚子、
ゴマダラカミキリがついて、枯れかかったこともありましたが、
2m半ほどに大きくなり、昨年は200~300個の実がつきました。
今年もたくさんの花をつけていました。


その柚子の花にオオスカシバがやってきて、吸蜜をしています。
そのまま望遠マクロでねらって見ました。


5分ほど柚子の木に留まり、
花から花へと渡り、ホバリングをしながら、花の中へ口吻を伸ばしていました。


オオスカシバ(大透翅)はスズメガ科の蛾の一種。
夏の日中によく活動し、翅が透明で黒い翅脈が走ります。
様々な花を訪れ、ホシホウジャクのようにホバリングしながら蜜を吸いますが、
口吻はホシホウジャクの半分以下の2 cmほど、
深い花筒を持つ花からは蜜を吸うことができません。


柿の花も咲いていました。
小さな黄色の花です。
昨年たくさん実をつけたので、今年は実の少ない年、
花数も少ないようです。


その柿の木にコゲラが来ました。
住宅街にコゲラが来ることは珍しく、
この柿の木にいるのも初めて見ました。
そのまま、望遠マクロで撮影、天気も悪く、鳥の写りは今一つです。
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エゴノキの花

2024-07-15 20:00:16 | 花,植物
5月8日の散歩道の
あちらこちらでエゴノキが白い花をぶら下げていました。


センダンの花を写しての帰り道、
ところどころでエゴノキが花をつけていました。


エゴノキの花期は5~6月、
側枝の先端に、長い花柄に吊るされるように白い花を下向きに1~6個つけます。
花の直径は2cmほど、花冠の先端が深く5裂し、
雄蕊は10本で花冠とほぼ同じ長さ、雄蕊の真ん中に雌蕊が1本突き出ます。


エゴノキ(えごの木)はエゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。
公園に植栽されているものは大きな木は見ませんが、
山地に自生しているものの中には15mほどになるものがあるようです。
エゴノキの名は秋に灰白色になる果実を口にすると、
喉や舌に「えぐい」刺激があることから。


たくさんの白花が下向きに一斉に咲き、
木の近くから見ると、見栄えします。
白色が鮮明に映るので、WBは白色蛍光灯に設定したままで撮影しました。


エゴノキの下の草地にユウゲショウの花、
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。
原産地は南米から北米南部、
明治時代に観賞用として持ち込まれましたが
いまは野生化していて、5月になると道端や空き地などに鮮やかな紅色の花が見られます。


同日、丘陵の山道にてコアジサイ、
アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。
木にいくつかついた花序の数個が早くも小さな花を咲かせていました。
花弁はほぼ白色ですが、雄しべ花糸が淡青色です。
これもWBを白色蛍光灯にして、青色が少し強調され印象的に映りました。
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センダンの花とアオスジアゲハ

2024-07-14 20:00:36 | 花,植物
公園のセンダンの木に花がきれいに咲いていました(5/8)。


連休も終わったり5月8日の公園道、
センダン(栴檀)が花を開き始めていました。
花期は5 ~6月、葉腋から円錐状に花序を出して、淡紫色の5弁の花を多数つけます。
花序は10~20 cm、花弁は8~9mmほど表が白色で裏が薄紫色です。
雄しべが10個あり、濃紫色をしています。


センダン科センダン属の落葉高木、
暖地の海岸近くに自生しますが
花や葉が魅力的であり、公園木として植栽もされています。
別名はオオチ、オウチ。
俳句で楝(オウチ)の花と詠まれるのはこの花です。


薄紫色の花なので、
WBを白色蛍光灯に変えて写して見ました。
花色の紫が強調され、インパクトが強くなりました。


少し遠くからセンダンを写して見ました。
遠景からこの花を撮るときには、WB白色蛍光灯は効果的のようです。
葉の緑と花の紫色がよく映えます。


センダンの木は葉も特徴的、
2回奇数羽状複葉、一枚の葉全体の長さは50 cm以上になります。
小葉は3~6 cmで先が尖った卵状楕円形で、葉縁に浅い鋸歯が見られます。


5月14日の公園道、
センダンの花の周りを数頭のアオスジアゲハが飛び回っていました。
蝶にオートフォーカスしたのですが、葉にピントが持っていかれています。
これもWBを白色蛍光灯で。


3頭のアオスジアゲハがセンダンの木から離れて、
絡みあいながら青空の中に消えていきました。


この日は風が強い晴れ日、
センダンの木の上の空は青く、
秋の雲である筋雲(すじぐも)が出ていました。
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藤色と橙色のバラ

2024-07-13 20:00:31 | 花,植物
公園の花壇、
今年は薔薇がきれいに咲いていました(5/8)。


花壇入口のアーチ門に絡まり、
藤色とオレンジ色の薔薇がいくつも花をつけていました。


バラには青色の色素がなく、青い薔薇は存在しませんでしたが、
20年ほど前にパンジーの遺伝子を組み込むことにより、
青いバラ、サントリー・ブルーローズアプローズが開発されました。
それが藤色、完全な青色ではないのですが、もっとも青色に近い薔薇となりました。
それ以後、藤色系の薔薇がいくつかつくられているようです。


橙色の薔薇。
傷み少なくきれいに咲いていました。
薔薇の橙色も少し珍しいかも知れません。


この公園の花壇はボランティアにより管理がされています。
一年を通して花が見られるように、手入れがされています。
バラの花を傷みなく咲かせるのは難しく、
植物園などでも完璧の花はなかなか見ません。


撮影はたいがい、
ピクチャーコントロール(PC)はスタンダード、
ホワイトバランス(WB) はオートにしていますが、
WBを白色蛍光灯に変えて見ました。
コントラストが強くなり、写真の感じが違ってきました。


WBを白色蛍光灯にすることにより、
藤色にさらに青味が加わりました。


きれいな花を選んで、花をアップにして一枚。

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ハコネウツギ、タニウツギ

2024-07-12 20:00:58 | 花,植物
5月6日の散歩道に
ハコネウツギとタニウツギが花をつけていました。


公園の山道のハコネウツギに白色と薄紅色が咲いていました(5/6)。


ハコネウツギ(箱根空木)は
スイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木。
箱根に多いとして付けられた名ですが、
そんなことはなく、箱根に限らず日本列島の太平洋側に自生する木本です。
公園木としてもよく使われているようです。


花期は5~6月、
枝先と葉腋に花を1 - 3個ほどつけます。
花ははじめは白色ですが、徐々に紅色を帯び、薄紅から濃紅色へと変化します。


5月10日の谷戸の水辺に植えられたハコネウツギ。
濃紅色と白色の花が並んで咲いていました。


別名にベニウツギとゲンペイウツギ。
ゲンペイは源平、花色が白色から紅色に変化することに由来します。


5月6日の丘陵の山道、
タニウツギ(谷空木)も花をつけていました。
スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木、
日本特産で山地の谷沿いの沢に近いところによく見られます。


タニウツギにもベニウツギの別名がありますが、
花色はピンク色、、
5月~6月、山道を走ると新緑の中にタニウツギのピンク色がよく目立ちます。
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シャリンバイ、ノイバラ、コトネアスター

2024-07-11 20:00:03 | 花,植物
5月6日の散歩道に
シャリンバイ、ノイバラそしてコトネアスターが花をつけていました。
いずれもバラ科の白い花です。


孫たちも帰った連休最終日、
ところどころにシャリンバイ(車輪梅)の白い花が咲いていました。
バラ科シャリンバイ属の常緑低木。
四国から九州の暖地の海岸近くに自生しますが
庭木や公園樹としても広く植栽されています。


オオムラサキツツジの紅色と並んでシャリンバイの白花。
花期は5~6月、白色で基部にわずかに淡紅色を帯びた5弁花をつけます。


輪生する葉の配列が丸く車輪のようで、花が梅に似ていることが名の由来です。


道脇にノイバラ(野茨)が白い花をつけていました。
房咲きでけっこうきれいです。。
ノイバラは、バラ科の落葉性のつる性低木、
ノバラ(野薔薇)とも呼ばれ、日本のノバラの代表的な種です。


落葉低木.野生バラの代表種で山野によく見られますが、
庭木や公園木としても使われています。
また、各種バラの台木としても使われます。


公園道の生垣、
低く広がった枝に白い小さな花がたくさんついていました。
コトネアスターと呼ばれる日本には自生していない低木です。


花をアップにしてみると梅のような5輪花、
バラ科の花です。
秋に赤い実をたくさんつけます。
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