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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

梅雨時の草原にて

2025-09-06 20:00:25 | 花と虫
6月12日、
東京の梅雨入り宣言はまだでしたが、
この日は梅雨のような曇り空でした。
望遠マクロを片手に近くの山地の草原で被写体を探して見ました。


いろいろな草に混じって、
数株のオカトラノオ(丘虎の尾)が花をつけていました。
花序を虎の尾のように垂れ下がって伸ばし、下方から白い花を咲かせていきます。
山野の日当たりのよい草原に自生するサクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。


草の中にクロヒカゲが隠れるようにとまっていました。


ツバメシジミが柔らかそうな草の新葉に産卵、
よくみると腹部の先端に卵らしきものが見えています。


ヤブキリの幼虫。
春の若齢幼虫は花にいて、花粉や花弁を食べてにいるのをよく見ましたが、
今は肉食、草地で小さな昆虫を食べているようです。


コメツキムシがいました。
上翅に白っぽい斑紋があるので、シモフリコメツキでしょうか。


カメノコハムシの一つ。
すぐ近くにムラサキシキブが生えているので、
それを食草とするイチモンジカメノコハムでしょうか。


アカサシガメ。
やや暗い朱色をしているサシガメです。
林縁の草むらで小さな虫を捕食します。


全体が黄色できれいな小さな虫を写しました。
調べてみて、ムシホソバのオスと推定しました。
ヒトリガ科の蛾です。


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ハルジオンと虫たち

2025-09-04 20:00:13 | 花と虫
6月12日の散歩道、
まだ咲き続けているバルジオンの花に
数種の蝶や蜂が吸蜜していました。
ハルジオン、6月になっても小さな虫たちの重要な蜜源です。


ダイミヨウセセリが翅を広げて吸蜜していました。
黒葛色の地に白紋列の翅、
大名の羽織袴を連想させるところからの名だそうです。
とまるときにその翅を閉じることはほとんどなく、
姿形を含めセセリチョウの異端児です。


ツバメシジミ。
3~10月まで見られる極普通種のシジミチョウですが、
後翅に朱色紋と小さな尾状突起を有します。


翅を広げ、薄青色の翅表を見せて、
ハルジオンにとまっていた小さなシジミチョウ、
尾状突起がないのでヤマトシジミのオスです。


ベニシジミ。
ハルジオンやヒメジョオンが大好物、
花に吸蜜している姿をたびたび見ます。


翅表が黒っぽく、もう夏型となっていました。
年に数回の発生があるベニシジミ、東京でも極普通種です。


ハルジオンの花の上に
黒色で腹部の黄色の横帯が目立つ小さな蜂を写しました。
調べてみて、ナミツチスガリ(並土棲蜂)と判定しました。


違った場所のハルジオンにもナミツチスガリがいました。
花の上などでコハナバチ類を狩り、巣穴に運び込み幼虫を育てる狩蜂、
成虫は花の蜜を吸います。


ハナムグリがハルジオンの花にいました。
鮮やかな緑色で、よく見るコハナムグリより大きく思えます。
アオハナムグリのようです。
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6月4日の公園道で

2025-08-26 20:00:04 | 花と虫
6月4日、
望遠マクロを抱えながら、
公園の林縁道を歩いていると。


どこからか小さな甲虫が飛んできて、
すぐ前の草の葉にとまりました。
ホタルの仲間です。


調べてみるとオバホタルのようです。
オバボタル(姥蛍) はホタル科の昆虫、
昼間に活動し、発光がほとんど目立たないホタルです。


前胸は丸っこい三角形で、中央の黒い部分の両側に赤い斑紋が見られます。
ゲンジボタルやヘイケボタルに比べて、
触角が長く立派ですが、複眼はやや小さい。


やはり散歩の湿地の草の上にホタルに似た甲虫を見つけました。
赤褐色で櫛状の触覚が目を引きます。
ヒゲナガハナノミのオスです。
ナガハナノミ科。


もう一匹、ヒゲナガハナノミのオスを見つけました。
こちらは発生して間もない若い個体のようです。
上のものに比べて体色に艶があります。
櫛状の触覚はオスだけ、メスは鋸歯状で体色が黒色です。


草の葉にとまってミズイロオナガいました。
6月に発生するゼフィルスと呼ばれる美麗なシジミチョウ、
最も広く見られるゼフィルスです。


すぐ近くによっても逃げないので、
ほぼ最短距離で撮影して、トリミングして見ました。
翅を上下に擦り擦りしていたので、尾状突起近くの翅表がちょっとのぞきました。
黒褐色です。






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ハナショウブ畑にて

2025-08-25 20:00:56 | 花と虫
6月4日の薬師池公園、
ハナショウブがきれいに咲いていました。


6月4日、
ハナショウブが咲いているころと、
薬師池公園に行ってみました。


薬師池公園には4,800㎡ほどの菖蒲田があり、
2,200株のハナショウブが植えられいるそうです。
菖蒲田には木道が設置されているのですぐ近くから花を撮影できます。


花摘み娘の早乙女姿を遠くに入れて赤紫の色の花を。
よく見ると、この花はもう終わりが近いようです。
花摘み娘は花殻を摘み取ったりして、菖蒲田の手入れをします。


ハナショウブはノハナショウブの園芸種、
花色は白、桃、紫、青、黄など多数あり、
絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類ほどあるといわれています。
江戸時代に盛んに品種がつくられたようです。


黄色のハナショウブは珍しいそうですが、
ここには多く見られました。
外来種のキショウブの黄色とは違って淡いやさしい黄色です。


「しょうぶ、あじさい祭り」も始まったばかり、
今年は花の咲き出しが早かったそうですが、
まだ咲いていない花も多いようです。


白いハナショウブになんとルリタテハがとまりました。
花蜜を吸う蝶ではないので、偶然とまったものと思われます。


ウィークデイであり、まだ訪れる人が少なく、
人に驚かされることなく、ハナショウブの花でゆっくりしていました。
ルリタテハとハナショウブ、珍しい組み合わせです。

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翅を広げたルリシジミ

2025-08-19 20:00:48 | 花と虫
6月の初日のハルジオンとアカショウマの花に
ルリシジミとハナムグリを写しました。


6月1日、
林縁のアカショウマの花に
まだ新鮮なルリシジミが吸蜜していました。


ハルジオンの花には
ルリシジミのオスが翅を広げ、
美しい淡青色の翅表を見せていました。
ルリシジミが翅を広げることはあまりありません。


後日、別の場所で、
翅を半分開いたルリシジミのメスを見つけました。
オスに比べ淡青色の部分が少なく、翅の中心部となります。
翅裏は雌雄で同じです。


再びアカショウマの花、
ルリシジミと対面するようにヒメトラハナムグリが写っていました。


ヒメトラハナムグリ、
図鑑によると5~8月に見られるハナムグリ、
特にハルジオンの花にいることが多いようです。
ハルジオンはキク科の一年生草本、
北アメリカ原産の帰化植物です。4~6月に花をつけます。
6月過ぎからはよく似たヒメジョオンが同じような場所に咲き出すので、
秋まで咲いているように錯覚します。


再び、アカショウマ。
クロハナムグリがいました。
黒色で上翅に黄白色の帯が見られ、林縁の花や朽ちた木の上にいます。


アカショウマの花にキスジホソマダラもいました。
マダラガ科、黄色のすじがよく目立ちます。


林縁の草原に咲いたアカショウマ、
ユキノシタ科チダケサシ属の多年草、
5月下旬~6月、広葉樹林の林縁などで、
高さ50~80cmに花茎を出し、花序にたくさんの白い小花をつけます。
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ウツギの花に蝶たち

2025-08-17 20:00:26 | 花と虫
5月末の長池公園、
山道のウツギに花が咲き、春の蝶たちが吸蜜していました。


真っ白に咲いたウツギの木、
小さな虫たちが蜜を求めて、たくさん集まっています。
コチャバネセセリが低い場所の花にいました。


春型のコチャバネセセリです。
春型は4~5月ごろ発生、
7月に発生する夏型に比べ翅の茶色が焦げ茶色と濃色です。
翅の縁毛が黄白色の一色、夏型はその部分が黄と黒のまだらです。


テングチョウがいました。
タテハチョウ科としては小さな成虫越冬をする蝶です。
翅に大きな傷みがないので、多分、越冬個体から生まれた第一化と思われます。


マイフィールドでは見かけないセセリチョウです。
黄褐色で翅脈が黒イセセリチョウ、
図鑑を見ると、よく似た翅色のものは何種かいますが、
まだ5月であることから、ヒメキマダラセセリと思われます。


ルリシジミもウツギの花に吸蜜していました。
年に何度か発生する普通種のシジミチョウです。
林縁などによく見られます。


これは蛾、シロモンノメイガ。
黒褐色の地に明瞭な白紋、昼間に活動します。


スジグロシロチョウ。
モンシロチョウに似ますが翅に黒いすじが見られます。
やや暗く湿った環境によく見られるシロチョウです。


ウツギ(空木)。
アジサイ科ウツギ属の山野でよく見られる落葉低木、
庭木や垣根木としてよく利用されます。
別名はウノハナ、初夏に白い花を枝いっぱいにつけます。
香リはあまりしませんが、いかにも匂い立つような咲き方です。

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キキョウソウとヒナギキョウソウ

2025-08-13 20:00:21 | 花と虫
5月26日の散歩道、
道端の草原に小さな紫色の花、
キキョウソウとヒナギキョウソウの花を見つけました。


散歩の道端にキキョウソウ(桔梗草)の青紫色の花が咲いていました。
北アメリカ原産のキキョウ科の1年生の草本です。


日本では明治中期に植物園などで栽培されていたものが逸出したと思われ、
道端や公園の空き地などに小群生して、見られます。
別名はダンダンキキョウ。


花期は初夏(5 ~6月)、
葉腋にほとんど花柄のない花を数個ずつつけます。
最初はつぼみのまま自家受粉する閉鎖花のみをつけ、
遅れて、普通の花が咲きます。


普通花は鐘形花冠で青紫色、
花冠は径15 mmほどで、5裂します。
萼片は5個で雄蕊5個、雌蕊1個があります。


散歩道にヒナギキョウソウ(雛桔梗草)の花も見つけました。
やはり北アメリカ原産、キキョウ科キキョウソウ属の多年草です。
関東地方以西に帰化し、近年増加していて、よく見られます。
別名、ヒメダンダンキキョウ。


ヒナギキョウソウ、花は頂点の1つだけです。
花の下の茎にいくつか果実らしきものが見られますが、
これはすべて閉鎖花から出来た実です。
ヒナギキョウソウ、茎頂点の花以外は全部閉鎖花なんです。


ヒナギキョウソウの花をアップ。
キキョウソウの花によく似ていますが、
大きさは少し小さ目で、5弁の花弁も少し細目です。
なお、紛らしいことにヒナギキョウソウよりさらに小さな花を
茎頂に1つずつつけるヒナギキョウというキキョウ科の草も存在します。
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サラサウツギの花に

2025-08-11 20:00:05 | 花と虫
サラサウツギの花が咲き、
その花に蝶や蜂が吸蜜に来ていました(5/26)。


5月26日、
そろそろサラサウツギ(更紗空木)が咲いているころと、
車で長池公園まで行ってみました。


サラサウツギは八重咲きで、
花の外側が紅紫色となるウツギの変異種、
ここ長池公園の駐車場の周囲にたくさん植えられており、
一斉に咲くと、豪華で鮮やかです。


また、5月下旬を思わされる昆虫たちが
吸蜜に来ているのを撮影するのも毎年の楽しみです。
数年前はアカシジミ、ウラナミアカシジミ、
ヒメキマダラセセリなどもいたことがあります。


今年は蝶たちが少なく、がっかりしていると、
帰り際にイチモンジチョウ(一文字蝶)が来てくれました。
前翅から後翅を通り、反対側の前翅へと、
名の通り一条の白斑列が並ぶタテハチョウ科の蝶です。
翅裏面が青灰色など色が入り、けっこうきれいです。


イチモンジセセリが吸蜜していました。
8月中旬過ぎるとたくさん現れますが、
この時期にイチモンジセセリは珍しい。


シロバナヤエウツギはウツギの八重花種。
あるいはサラサウツギの紅色がなく全部が白色の白い種とも表現できます。
そのシロバナヤエウツギにダイミョウセセリがいました。


やはりシロバナヤエウツギに、
コマルハナバチ♂を写しました。
もこもこの黄色の毛で覆われた梅雨の時期だけに見られる蜂です。
コマルハナバチはミツバチ科、
一年生の社会生活をする蜂であり、巣はが梅雨前に解散します。


コマルハナバチ♀。
腹端に橙色毛がありますが、それ以外は黒色毛で覆われています。
こちら(雌)は春から活動していまるのが見られます。
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ダイミョウセセリとモミジ翼果

2025-08-07 20:00:17 | 花と虫
5月13日、
早くも暑さを覚える晴日でした。
近くの公園を歩いて見ると。


モミジに紅い翼果がたくさんできていました。
1月ほど前に花を写したように記憶しています。
その時はまだ寒さを感じましたが、
この日は夏のような日が差して暑いくらい、
季節の移り変わりがとても早く感じます。


プロペラ状の翼果が風に飛ばされ、種を運びます。
プロペラの羽根の茎元にふくらみが2つ、
このふくらみの中にが種があります。


その紅葉下の草原にダイミョウセセリがいました。
多分、羽化したばかり、翅が新鮮です。


しかも翅を閉じて立てています。
ふつうは翅を開いてとまり、翅を閉じることのあまりないダイミョウセセリです。


このダイミョウセセリ、
草から草へ少し移動しながら、
タテハチョウのように翅を開いたり閉じたりしています。


ダイミョウセセリの翅色は黒褐色と記されますが、
日当たりだと茶色、茶褐色に見えます。


後日(5/15)、
草原のハルジオンの花に吸蜜にきたダイミョウセセリ。
翅は開いたまま、翅色は黒色、黒褐色に映っています。
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谷戸の遊歩道にて

2025-08-03 20:00:12 | 花と虫
望遠マクロを持って、
上谷戸親水公園の水辺の遊歩道に花と小さな虫を写しながら歩きました(5/12)。


一週間前まではたくさんの鯉幟が泳いでいた上谷戸親水公園の広場、
水車小屋の池に黄菖蒲(キショウブ)がたくさんの花をつけていました。
ヨーロッパ原産、水辺や湿地などで野生化して、増え続けている帰化植物です。


池前の草原にユウゲショウが早くも咲いていました。
となりに咲いている黄色の小さな花はコメツブツメクサと思われます。
ユウゲショウは北アメリカでコメツブはヨーロッパ原産、
両者とも5月頃から咲き始める帰化植物です。


小川の水辺の遊歩道を歩くと、
イラクサ科カラムシの葉にラミーカミキリがいました。
若葉に包まれてじっと動かずにいます。
多分、誕生して間もない個体、今年初見です。


そのカラムシの葉に小さな蜂がいました。
調べてみると、キスジセアカカギハラバチ、
チョウやガの幼虫に寄生するハエやハチに二重寄生する蜂です。
5月頃から姿を現します。


ヤブキリの幼虫もカラムシの葉にいました。
4月~5月、イチリンソウやニリンソウなどの花粉を食べているのをよく見ました。


ナナホシテントウムシもいました。
5月になるといろいろな虫が姿を現します。


川辺近くに咲いたテイカカズラに
緑色のニホンカワトンボ♀がとまっていました。
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