差別用語と聞くと「人や物を差別するための言葉」という意味だと考える。物を差別するのは誰も文句を言わないが、人を差別すると問題になる。しかし、差別用語の定義付が今一はっきりしない。勝手に何処かの団体が決めてしまったとしか言えないものもあるみたいだ。大分前に問題になった「片手鍋」などは、どうして問題になったのか解らない。この言葉は昔から使っていた言葉だ。
一体何が問題なのだろうか。「片手」という言葉が問題なのか。それなら「片眼」「片足」「片耳」などはどうなのだろうか。「片手」という言葉だけが独り歩きして、何故差別用語なのか定義付がはっきりしない。また、「片手」という言葉が付くのは全て差別用語なのか、という問題も出てくる。辞典で調べてみたら、「片手××」という言葉は、ざっと20位出ていた。
ある言葉を「差別用語だ」と叫ぶのは簡単だ。如何して差別用語なのか全く理解できない者もある。例えば「朝鮮人」という言葉だ。この言葉を差別用語だというなら「日本人」「中国人」「英国人」「米国人」などはどうなるのだろうか。朝鮮人だけが差別用語であり、他は全て差別用語ではない、というなら何故そうなるのか、という事だ。勝手に差別用語に仕立てている様な気がする。
今では使っていないが、昔、中国人のことを「支那人」と言っていた。この言葉の元になったのは、中国のことを「China」と言ったことから「チーナ」が「支那」になったと云われている。現在は中華人民共和国がそのまま中国になっているので問題はない。第2次世界大戦後は朝鮮半島が南と北に分裂したことで南朝鮮人は「韓国人」と呼ぶ。それなら北朝鮮はどう呼ぶのか。「北朝鮮人」と呼ぶのだろうか。
嘗てドイツが東西に分裂していた時は、西ドイツも東ドイツも「ドイツ人」と呼んでいた。朝鮮半島だけが別の呼び方になったのは何故なのか、良く解らない。朝鮮民族は朝鮮人で何がおかしいのだろう。これを差別用語にしたのは一体何処の誰なのか。こんなことをしているから言葉が乱れてしまうのではないか。意味も解らないで「勝手に差別用語だ」と喚いている人たちは言葉をもっとしっかりと勉強をしてほしい。