憲法改正問題、自民党は具体的な項目を出してきた。橋下大阪市長も、この問題に積極的に提言してきた。ここにきて、憲法改正について真剣に議論しなければならないかもしれない。しかし、国民は本当に憲法改正を望んでいるのだろうか。少なくとも憲法改正するには、国民の過半数が賛成することが必要だ。
憲法改正については1960年代に既に出てきている。当時の世界は、米ソ冷戦時代だ。自衛隊が出来て間もない頃である。憲法第9条では交戦権は完全に放棄し、軍隊は持つことができない、となっている。自衛隊が生れた経緯は、朝鮮戦争である。アメリカと中ソの代理戦争といわれた朝鮮戦争では、日本は戦争のための補給物資の中継基地として活躍した。又、負傷したアメリカ兵などを運び込むための基地でもあった。日本は軍隊をもっていなかったが、その協力によって経済が潤い、朝鮮戦争景気に沸いていた。警察予備隊、保安隊など名前を変えていったが、最終的に自衛隊となった。防衛庁から防衛省にも昇格した。
ここに来て、何故憲法改正の話が再び浮かび上がってきたのか。それは橋下市長の提言内容によるものと見られれる。彼が自衛隊をどのように描いているか、憲法をどのように改正したらいいのか、提言の中を見ても原状では全体を把握することは難しい。憲法改正は第9条だけに留まらない。戦後の世相の動きから、多くの問題が浮上してきている。現在の憲法では、理想的なことが描かれているが、現実との乖離が大きい部分も見られる。
憲法改正には、国民投票により、国民の意向を調べなければならない。石原東京都知事が言っているような憲法廃棄という形をとることもあり得るからだ。全面改訂という形をとるのか、一度は息して新たな憲法を作成するのか、それは国民が決めることだ。国民投票をするには、憲法の形をどのようなものに刷るのか、素案のようなものがなければならない。ただ議論するのではなく、具体的な項目についてある程度議論を尽す必要があるからだ。特に、現在の第9条をどのような形にするのか。集団的自衛権をどこまで認めるのか、認めないのか。
現在の若者たちには、戦前の軍隊の様子はわからない。映画やテレビでしかその内容は伝わっていない。軍隊が主導権を握ると、どのようになるのか、中近東諸国を見るとある程度判るはずだ。軍隊を統制することの難しさは、実験するわけには行かない。文民体制をバランスよく保つにはどうすればいいのか。戦前の轍を踏まないようにするには何が必要なのか。日本人が陥りやすいことが戦後の流れを見るとよく解る。うまく自衛隊を統制できなければ戦前の体制に逆戻りすることもありえる。憲法改正がうまくできるかどうかは国民次第である。
憲法改正については1960年代に既に出てきている。当時の世界は、米ソ冷戦時代だ。自衛隊が出来て間もない頃である。憲法第9条では交戦権は完全に放棄し、軍隊は持つことができない、となっている。自衛隊が生れた経緯は、朝鮮戦争である。アメリカと中ソの代理戦争といわれた朝鮮戦争では、日本は戦争のための補給物資の中継基地として活躍した。又、負傷したアメリカ兵などを運び込むための基地でもあった。日本は軍隊をもっていなかったが、その協力によって経済が潤い、朝鮮戦争景気に沸いていた。警察予備隊、保安隊など名前を変えていったが、最終的に自衛隊となった。防衛庁から防衛省にも昇格した。
ここに来て、何故憲法改正の話が再び浮かび上がってきたのか。それは橋下市長の提言内容によるものと見られれる。彼が自衛隊をどのように描いているか、憲法をどのように改正したらいいのか、提言の中を見ても原状では全体を把握することは難しい。憲法改正は第9条だけに留まらない。戦後の世相の動きから、多くの問題が浮上してきている。現在の憲法では、理想的なことが描かれているが、現実との乖離が大きい部分も見られる。
憲法改正には、国民投票により、国民の意向を調べなければならない。石原東京都知事が言っているような憲法廃棄という形をとることもあり得るからだ。全面改訂という形をとるのか、一度は息して新たな憲法を作成するのか、それは国民が決めることだ。国民投票をするには、憲法の形をどのようなものに刷るのか、素案のようなものがなければならない。ただ議論するのではなく、具体的な項目についてある程度議論を尽す必要があるからだ。特に、現在の第9条をどのような形にするのか。集団的自衛権をどこまで認めるのか、認めないのか。
現在の若者たちには、戦前の軍隊の様子はわからない。映画やテレビでしかその内容は伝わっていない。軍隊が主導権を握ると、どのようになるのか、中近東諸国を見るとある程度判るはずだ。軍隊を統制することの難しさは、実験するわけには行かない。文民体制をバランスよく保つにはどうすればいいのか。戦前の轍を踏まないようにするには何が必要なのか。日本人が陥りやすいことが戦後の流れを見るとよく解る。うまく自衛隊を統制できなければ戦前の体制に逆戻りすることもありえる。憲法改正がうまくできるかどうかは国民次第である。