いい気になって電気自動車(EV)を押し進めているが、この電気自動車、環境を保全するどころか、環境をより悪くする、と云う事がはっきりした。自動車を動かすのはバッテリー(EV)だが、このバッテリーを製造するために使うエネルギーと、バッテリーを充電するエネルギー、及び、バッテリーを廃棄するためのエネルギーが莫大なエネルギーが必要となる。自動車を使用するためのすべてのエネルギーは、現在、使用を勧めているハイブリッド車の方がEV車よりも、より環境に優れていることが分っている。そもそもEV車を大々的に進めてきたのが中国なのだ。中国は従来の自動車のエンジン(ガソリンエンジン及びディーゼルエンジン)を基本的に造ることができない。
そのような不利な事情から中国は大々的にEV車を押し進めてきた。そして、中国の方針に乗っかったのがアメリカやヨーロッパであった。アメリカやヨーロッパは、中国の膨大な市場に目がくらんで、EV車に方針転換を勧めたが、環境の事を見た目だけにしか見ていなかった。自動車を動かすための総合的なエネルギーをよく計算をしていなかった。また、中国にして見れば、従来型のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを製造する技術を持ち合わせていなかったために即座にEVエンジンに切り替える方針にした。アメリカやヨーロッパは中国の誤った政策にまんまと引っかかってしまったのだ。トヨタや日産、ホンダなど日本の自動車メーカー各社は中国の方向性よりもハイブリッドの方向で勧めてきた。
EVには確かにいい所はあるが、一方で決定的な短所をもっている。それは寒冷地に向いていない、と云う事だ。勿論、技術的な進歩はこれからもあるかもしれないが、現時点ではバッテリーは寒冷地には極めて不利である。北半球にしろ南半球にしろ、必ず冬がやってくる。1年間の間に少なくとも4~5ケ月くらいの期間は気温が10度よりも下回ることが多く発生する。現時点でのバッテリーは低温での電気の再生の効率が極端に悪くなる。摂氏零度以下になるとバッテリーの働きが著しく低下してしまい、自動車の場合エンストを起すことが多くなるという。現在、北半球に属している多くの国では、冬の時期にバッテリーが正常に作動しなくなるというのは極めて深刻な問題である。
この問題は現時点では解決していない。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンにおいてはこのようなことは殆んど発生しない。極端な例では氷点下10度、20度でも作動する。また、電気を作るということを考えると、天然ガスやLNGなどを利用した火力発電所と再生可能エネルギーだけで果たして電力を賄うことができるのだろうか。化石燃料や原子力はダメだ、と騒いでいる人たちは今の近代的な生活をどのようにして維持しようというのか。産業用電力は家庭用電力の何倍もの電力が必要なのだ。風力だ、太陽光だ、と言っている人たちは電力供給をどのように考えているのか、である。きれいごとで済めばいいのだが、自分の生活を守るための電力はきれいごとだけで本当に確保できるとでも思っているのか。
自動車エンジンをバッテリーにする、ということがどのようなことなのかもっと深く考える必要がある。言葉だけで「戦争反対」を叫んでいる人たちは、ウクライナやイスラエルに実際に行って見ないと何も判らない、ということと同じ。「ロシアがもし勝利したら」「ハマスがもし勝利したら」今後の世界はどのようになるか。次の危険な舞台は、台湾であり、朝鮮半島なのだ。
そのような不利な事情から中国は大々的にEV車を押し進めてきた。そして、中国の方針に乗っかったのがアメリカやヨーロッパであった。アメリカやヨーロッパは、中国の膨大な市場に目がくらんで、EV車に方針転換を勧めたが、環境の事を見た目だけにしか見ていなかった。自動車を動かすための総合的なエネルギーをよく計算をしていなかった。また、中国にして見れば、従来型のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを製造する技術を持ち合わせていなかったために即座にEVエンジンに切り替える方針にした。アメリカやヨーロッパは中国の誤った政策にまんまと引っかかってしまったのだ。トヨタや日産、ホンダなど日本の自動車メーカー各社は中国の方向性よりもハイブリッドの方向で勧めてきた。
EVには確かにいい所はあるが、一方で決定的な短所をもっている。それは寒冷地に向いていない、と云う事だ。勿論、技術的な進歩はこれからもあるかもしれないが、現時点ではバッテリーは寒冷地には極めて不利である。北半球にしろ南半球にしろ、必ず冬がやってくる。1年間の間に少なくとも4~5ケ月くらいの期間は気温が10度よりも下回ることが多く発生する。現時点でのバッテリーは低温での電気の再生の効率が極端に悪くなる。摂氏零度以下になるとバッテリーの働きが著しく低下してしまい、自動車の場合エンストを起すことが多くなるという。現在、北半球に属している多くの国では、冬の時期にバッテリーが正常に作動しなくなるというのは極めて深刻な問題である。
この問題は現時点では解決していない。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンにおいてはこのようなことは殆んど発生しない。極端な例では氷点下10度、20度でも作動する。また、電気を作るということを考えると、天然ガスやLNGなどを利用した火力発電所と再生可能エネルギーだけで果たして電力を賄うことができるのだろうか。化石燃料や原子力はダメだ、と騒いでいる人たちは今の近代的な生活をどのようにして維持しようというのか。産業用電力は家庭用電力の何倍もの電力が必要なのだ。風力だ、太陽光だ、と言っている人たちは電力供給をどのように考えているのか、である。きれいごとで済めばいいのだが、自分の生活を守るための電力はきれいごとだけで本当に確保できるとでも思っているのか。
自動車エンジンをバッテリーにする、ということがどのようなことなのかもっと深く考える必要がある。言葉だけで「戦争反対」を叫んでいる人たちは、ウクライナやイスラエルに実際に行って見ないと何も判らない、ということと同じ。「ロシアがもし勝利したら」「ハマスがもし勝利したら」今後の世界はどのようになるか。次の危険な舞台は、台湾であり、朝鮮半島なのだ。