インドネシア高速鉄道は中国が受注することが決まりそうだ。高速鉄道後発の中国、金で釣ったけど果たしてどんな鉄道が出来るのか。そして、どんな車両が走るのか。問題は地震国であるインドネシアの高速鉄道にどのような地震対策をするのか。中国には地震対策をする技術は殆ど持っていないはずだ。日本は当初から地震対策を含んだ鉄道建設をインドネシア政府に打ち出していた。
今回中国が金をふんだんに使って受注にこぎつけたが、鉄道線路を敷設し、鉄道を走らせたら地震が起きた。そして走っている列車は果たしてどうなるのだろうか。そこで問題になるのが鉄道線路である。日本は地震対策を、これでもか、というくらいしっかりと行っている。中国は地震国ではない。雲南省あたりは地震が多く発生するが、高速鉄道が走っている場所は殆ど地震が起きないところだ。中国の高速鉄道には地震対策が殆どされていないと聞く。
インドネシアの地盤がどのようなものなのかは知らないが、地震が多く発生することは確かだ。大きな地震がこれまでにも多く発生している。若しも、列車が走行中に大地震が発生した場合には、日本の高速鉄道のように緊急停止装置が作動するようにしなければ高速列車は脱線をして転覆をしてしまう。日本の高速鉄道は最悪の場合、脱線をしても転覆をしないように造られている。
あらゆる角度から高速鉄道を守る技術は日本が勝っているのだが、しょせの金が掛ることは確か。中国は見かけは安く建設できるかもしれないが、鉄道を長く安全に運航していくシステムは日本が大きく優れている。そのことをインドネシア政府が見落としているとしたら今回の建設を中国に発注することは大変な危険を伴う事に繋がる。それが今のインドネシア政府が解らないのかもしれない。目の前の利益しか見えなければ未来の障害は解らないかもしれない。
地震国日本が造る高速鉄道が如何に優れたものなのかは台湾を見れば良く解る。台湾は、高速鉄道建設した後、地震が多く発生しているが殆ど地震による損害は出ていない。勿論事故の発生も全く起きていない。出来上がったものは同じように見えるかもしれないが、日本の高速鉄道は奥が深いのだ。高速鉄道のシステムも日本はどんどん新しくしている。高速鉄道は運用システムと一体で動くもの。地震や災害に強い日本が建設する高速鉄道の強みは普通の状態を見ているだけでは全く解らない。まあ、中国が作った高速鉄道がどうなるか、見て見ようではないか。