打算的と言うか、何という言葉で云ったらいいのか解らない。要は、金が有るか無いか、という事に尽きる。金が有る中国への非難は若しも行ったら金の切れ目となる。中国は金蔓という事だ。北朝鮮は何をしても、何を云ってもどうでもいい国、という判断に基づいているのだろう。ここまで打算的になれるEUは、正しい事と間違った事の判断が出来るのだろうか。金さえあれば、間違った事をやっても金の力で何とかなる、という解釈が成り立つ。
今や「正義は金なり」か。EU流に解釈をすれば、例え北朝鮮が方針を180度変えたとしたらどうするのか。そうしたら北朝鮮の非難を解除するのか。若し、中国がEUに対して金を出すのを渋ったらどうするのか。やっぱり中国は悪かったのだ、と意見を覆すのか。中国の今の力は全て金だ。金の力で正義をひっくり返す。EUは金さえあれば正義を売りとばすことが出来る、という印象を小生は持ってしまった。
アメリカも中国の金に買収された、と思っていたが、そうでもなさそうだ。いや、まだ結論を出すのは早いかもしれない。若しかすると、アメリカも中国の金の力で正義を売りとばしてしまうかもしれない。EUは歴史を持った古い国が集まっている。過去の歴史の中で正義を犠牲にして金の力に負けた国はあるのだろうか。勿論、戦争をして負ければ正義も何もあったものではない。
しかし、今は大国同士が戦争をしているわけではない。戦時ではなく平時であるという前提で書いている。中国の力は金の力だ。軍事の力ではない。これが将来軍事の力を付けたら、金と軍事で世界を支配するかもしれない。そうなったらアメリカもEUも中国に膝間付くことになるだろう。世界を牛耳った中国は世界の各国に対して無理難題を押し付け、全てのものを剥奪するに違いない。中華民族の天下がやってくるのだ。
今、中国を非難しない、できないEUは中国の下に付く奴隷国家に成り果てるのではないか。正義を売り飛ばしてでも金が欲しいEUには何が残るのだろうか。