テレビ朝日系の番組で、発言してほしい回答とは全く関係のないことを発信してしまった解説者について様々な意見が出ている。そもそも、不穏な発言をしそうな解説者を呼んでしまったのが間違いだ。そして、そのような発言をしようとした段階で放送をストップすればいいのではないか。この仕事はディレクターが即座に判断しなければならない。それが出来なかった、という事はディレクターの怠慢ではないだろうか。
放送に際しては、生放送の場合は特にどのような場面になったら報道を中断するか、決まっているはずだ。そのような決まりが、若しなかったとしたら今後もこのようなことが起きる可能性は十分にある。人間だれしも不平不満を持っている。いつ何時不満が爆発するか解らない。そのような事態にならないように常に番組をモニターしているはずだ。しかし、今回のようなことが起きたことは放送局としては重大な手違いがあったに違いない。
大体、解説者を特別に呼ぶとしたら、どのような事項について解説をしてもらうのか事前に知らせてあるはずだ。また、解説に当たっては解説者と放送局との間で取り決めがしてあるはずだが、そんな取り決めはない、と言うなら今後も同じことが起きる可能性は高くなる。放送に関しては倫理委員会があるが、この規定に反しない限りどのようなことを放送してもいい、と言うわけ
ではないはず。
放送局も人間を良く見て解説者を選別する必要が出てきた。今までは惰性で解説者を呼んできたが、今後は発言内容に関しても事前に打ち合わせをする必要がある。解説者が自分勝手に発言を許したら、番組が成り立たなくなってしまう事もあるだろう。今回の元官僚に関しては、恐らくどこの放送局も呼ぶことは無くなるだろう。恐ろしくて呼べないはずだ。何を発言するか解ら
ないからだ。この番組でのディレクターの役割は一体何だったのだろうか。ただ眺めていただけなのだろうか。或いは、一瞬の隙を突かれたのか。悪く言えばディレクターも元官僚の仲間だったのか。