文大統領は特使として２名の閣僚を北朝鮮に派遣する。韓国と北朝鮮は、アメリカを如何に騙そうかじっくりと会議をするはずだ。騙すためには、核廃棄という事を条件にしているアメリカを信用させなければならない。これを韓国と北朝鮮がグルになってやるとしたら、大した役者だ。会談に持ち込めば、北朝鮮はアメリカが飲めそうもない条件を幾つか突きつけてくるだろう。一つは、国連決議で実施されている制裁をすべて解除すること。
二つ目は、無条件に平和条約の締結をし、休戦協定を廃棄すること。三つ目は、北朝鮮と韓国を合併し、現在の政治体制は南北共にそのままで一つの国として認めること。この３つの条件を出してくるのではないか。アメリカとしては、核放棄をさせることしか考えていないが、北朝鮮は、これとばかりに条件を積み上げてくるだろう。アメリカは上記の三つの条件を飲むことが出来るだろうか。
核廃棄だけでなく朝鮮半島からアメリカの部隊を引き上げなければならなくなる。アメリカの手が届かなくなるわけだ。韓国は上記の三つの条件をアメリカが飲むことはない、と見ているはずだ。それで北朝鮮とアメリカの会議が上手くいかなくても、文大統領としては実績を造ったというだろう。また、金正恩委員長も、遣ることはやったので会談が上手くいかなかった
責任はすべてアメリカにある、と宣言するだろう。
北朝鮮と韓国がどのようなはかりごとをしているのだろうか。北朝鮮は、クリントン政権時代、原子炉の廃棄をした、と言って原子炉を破壊した。しかし、これは見せ掛けで、実際には核兵器の開発を密かに行っていたのだ。北朝鮮はウソをついてでも核兵器の開発を今まで進めてきた。今回、若しもアメリカと北朝鮮が会談を行ったとしても北朝鮮は核開発を止めないだろう。
アメリカは一度騙されたので、アメリカとしては再び騙されない、という信念を持っているはずだ。仮に、韓国と北朝鮮がアメリカを再び騙そうとしたら、アメリカは北朝鮮にピンポイント攻撃をするのではないか。どのような形で行うのか、素人には見当はつかないが、戦争が始まる可能性はあるのではないだろうか。
国際情勢は緊張が高まっている。アメリカを騙す手口は解っている。韓国と北朝鮮の謀を見抜けるかどうか。アメリカ軍を韓国から追い出す事を考えている文大統領と金正恩の二人は裏で何を画策しているのだろうか。
