『自民の拍手「独裁国家か」=野田民進幹事長』という記事を見て、民主党時代に自分たちもやっていたことをすっかり忘れてしまったのか、と言いたい。ユーチューブでしっかりとやっている映像が残されている。これだけではない。プラカードを国会内の議会上でぶら下げている姿もある。民進党は自分たちがやっていることに関しては大目に見て、他の党がやることに対しては批判をする。自分に甘く他人に辛い、という体質を持っているみたいだ。
スタンディング・オベーション、確かにあまり良いとは言えない。アメリカ議会ではよく見る姿だが、日本の議会では殆ど見ない。アメリカと日本の違いなのだろう。議会は神聖な場所だ、という概念を日本人には強く持っている。決してアメリカ人がそのようなことを持っていない、というわけではない。議会という場所が日本とアメリカは捉え方が違うのだ。議会場で、騒動を起こすのは日本である。
与野党が厳しく対立してくると、議案の審議をどのように進めるかで、騒動が起きてくる。強行採決になると一層、騒動が大きくなる。出来るだけ強行採決を無くさなければならないが、審議が上手くいかないと最終手段として強行採決に至ってしまう。民主主義という大前提があるので、審議が不完全になってしまうのは避けなければならない。最後まで審議を尽くすのが前提であるが、時間の関係で中々うまくいかない場合がある。
話を元に戻すと、スタンディング・オベーションは絶対にいけないことなのか。場所にもよるかもしれないが、議場での行為はどうなのだろう。誰かが「独裁国家じゃないのだから」というようなことを言っていた。確かに、北朝鮮や中国の議場ではスタンディング・オベーションを見ることがある。独裁国家がやっているからいけない、という理論も怪しい。この行為そのものをやっていいのか、という事ではないか。
議場で居眠りをしたり雑談をしたりしている姿の方が問題があるように見えるが、どうだろうか。スタンディング・オベーションを頻繁にやったら問題があることは確かだ。この問題は、議事堂内ではスタンディング・オベーションをやってはいけない、という事を決めればいいのではないか。しかし、何故だ、と問い詰められると説明しにくい。