北海道の大地震により電力源となる発電所に被害が起きた。北海道の発電所は現在はすべて火力発電所である。原子力発電所があるが現在は稼働していない。火力発電所の多くは新しくはない。当然、ある程度の故障はあるし、メンテナンスも行われている。古い発電所であれば故障も多くなるしメンテナンスの回数も増えてくる。このまま進めば、また再びブラックアウトが起きるのではないだろうか。
現在の火力発電所の稼働はフル回転に等しい。一つの発電所が若しも運転できなくなったら、ブラックアウトが起きる可能性が高いのだ。何故、原子力発電所は動かせないのか。再生可能エネルギーを使えばいいではないか、というが、簡単ではない。北海道で電力を必要とする時期は冬である。今考えられている再生可能エネルギーが太陽光と風力である。太陽光発電は光が必要だ。北海道の冬は雪が降ることが多い。
天候を考えたら北海道で太陽光発電は冬には難しいだろう。それでは風力発電はどうか。現時点で風力発電は普及していない。これを普及させるには予算が必要だし、設置のための期間が必要だ。原子力発電を再稼働するためには知事がOKを出す必要がある。北海道知事は原子力発電の再稼働には反対している。ブラックアウトになることが予想できても尚且つ原子力発電を再稼働させない、という強い信念を持っているようだ。
それほど原子力発電の再稼働に反対している。若しも、再びブラックアウトになれば、北海道の産業は大きな痛手を食うことになるだろう。それでも原子力発電の再稼働をしない強い信念とは一体何なんだろうか。東日本大震災の時にも関東地方、東北地方はブラックアウトにはならなかった。再生可能エネルギーを強く推進するのはいいが、理想と現実は違う。現実は電力不足にならないようにするのが北海道知事の
責任なのではないのか。
少なくとも、再生可能エネルギーだけで産業用電力を賄うことはできないのだ。電力をどのように賄わなければならないのか、現実を認識しているのだろうか。北海道知事の主義主張が大事なのか道民の生活が大事なのか、ということだ。何か優先順位が逆になっているような気がしてならない。まあ、そのうちに北海道から観光客がいなくなり、住民が困り果てる時が来るかもしれない。特定の人たちが原発反対を叫んで
いるが、そういう人たちは道民の生活や酪農のことなど殆ど考えていないだろう。
しかも、今回、北海道電力は不足するであろう電力を東北電力から援助してもらおうと北海道と本州の間の送電線の増強を行うという。何処までも他人からの援助に頼ろうとするのか。自力で何とかしようという努力の跡が全く見えない。ずうずうしいという感じがする。道民が選んだ知事だから良いんじゃないの。