『韓国にまた先を越されてしまう!世界遺産申請で中国に焦り―中国メディア』という記事を見て、さすがは盗むのが上手い韓国だな、という感じがした。中国漢方がいつの間にか韓国が盗み取っていたのだ。一体どうしてこんなことになってしまったのか。中国漢方は5000年の歴史を持っているといわれてきた。しかし、そこにはれっきとした資料なども揃っているが、学問的な裏付けと体系的な研究が進んでいない。
韓国はここに眼を付けたようだ。世界記憶遺産に登録をするには様々な資料が必要となる。中国の漢方は歴史が古く、それなりの資料も揃っているが、恐らくこれを総合的に管理をしている部署がなかったのではないか。或いは、あったかもしれないが、それほど重要視をしていなかった。従って、まさか韓国が世界記憶遺産として登録をするとは考えていなかった。韓国には中国から伝わった中国漢方の資料が揃っていたはずだ。
元々中国と朝鮮半島の関係は長い間、主従関係にあった。中国と韓国にそれぞれ同じような資料が揃っていて、韓国が先駆けて世界遺産に登録をしてしまった。中国漢方に関する資料は日本にも江戸時代よりも前に伝わっている。蘇俺らの資料を基に日本人も漢方の研究をして日本人が書いたものもある。漢方の基礎となる史料の大本は中国に間違いないだろう。韓国は中国の隙をついて世界遺産の登録に成功している。
中国としては漢方を少し甘く見ていたのではないか。中国漢方は昔からやっていて何も世界遺産に登録しなくてもいいのではないか、という安易な考え方があったのではないか。そこに韓国が付け込んで漢方を世界遺産に登録をしてしまった。既に登録されたものは取消は出来ないが、中国としてはどのように対抗していくかである。漢方の基本的な所をしっかりと捉えて別の観点から世界遺産に挑むしか方法はないのではないか。
このまま進むと漢方の始まりは朝鮮半島という事になってしまう。日本人からすると何か違和感があるのだが、世界遺産の登録というものはそんなものなのだろう。海女、海苔、民芸など様々なものを韓国は世界遺産登録をしようと挑んでいるみたいだ。日本もうかうかしていたら日本の民族芸能が韓国の世界遺産になってしまうかもしれない。韓国とはそういう国なのだ、という事を意識する必要がある。他山の石としよう。